八つ墓村(1977)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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八つ墓村(1977)

[ヤツハカムラ]
1977年上映時間:151分
平均点:6.51 / 10(Review 103人) (点数分布表示)
ホラーサスペンス犯罪ものミステリー小説の映画化オカルト映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-02-23)【イニシャルK】さん
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監督野村芳太郎
助監督松原信吾
キャスト萩原健一(男優)寺田辰弥
小川真由美(女優)(女優)森美也子
渥美清(男優)金田一耕助
山崎努(男優)多治見要蔵/多治見久弥
山本陽子(女優)多治見春代
中野良子(女優)井川鶴子
市原悦子(女優)多治見小竹
任田順好(女優)濃茶の尼
加藤嘉(男優)井川丑松
井川比佐志(男優)井川勘治
藤岡琢也(男優)久野医師
下條正巳(男優)工藤校長
浜田寅彦(男優)吉岡太一郎
大滝秀治(男優)諏訪弁護士
花沢徳衛(男優)磯川警部
綿引勝彦(男優)矢島刑事
下條アトム(男優)新井巡査
夏八木勲(男優)尼子義孝
田中邦衛(男優)尼子の落武者A
稲葉義男(男優)尼子の落武者B
夏純子(女優)美也子の妹・和江
浜村純(男優)森荘吉
山谷初男(男優)吉蔵
橋本功(男優)庄左衛門
吉岡秀隆(男優)少年時代の辰弥
風間杜夫(男優)
加島潤(男優)
岡本茉利(女優)
笠井一彦(男優)
丹古母鬼馬二(男優)
浅茅しのぶ(女優)
山本幸栄(男優)
矢野宣(男優)
後藤陽吉(男優)
荒砂ゆき(女優)
加藤茂雄(男優)
島田陽子(女優)(ノンクレジット)
片岡五郎(男優)
及川ヒロオ(男優)
加藤健一(男優)
佐藤蛾次郎(男優)(登場シーンカット、予告編のみクレジット)
五頭岳夫(男優)落武者
原作横溝正史「八つ墓村」
脚本橋本忍
音楽芥川也寸志
撮影川又昂
製作野村芳太郎
織田明
杉崎重美
配給松竹
松竹富士
作画東京アニメーションフィルム(劇画)
美術森田郷平
衣装松竹衣裳株式会社
編集太田和夫
録音吉田庄太郎(調音)
その他IMAGICA(現像)
川又昂(デジタルリマスター版監修)
近森眞史(デジタルリマスター版監修)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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103.《ネタバレ》  『砂の器』のスタッフによる、という惹句がとても残念に感じられる作品。
 そもそも、この原作は金田一耕助はほとんど活躍しない、登場もごく僅かであり、その魅力の大半は洞窟探検の場面に拠っている。そう考えると、この金田一は登場し過ぎで、そのくせ推理に論理的な根拠がない。彼の推理の根拠は、1:調べてみたら、真犯人は、尼子の子孫。2:真犯人の事業は破綻寸前で、東家の財産を狙ったものだ。というだけだ。論理的な根拠が何一つ無い。
 そして一番ガッカリなのは、中途半端なオカルティズムである。金田一耕助が謎を解くことが分かっている時点で、どんなに祟りや呪いのせいにミスリードしたところで、無駄なこと。晒された首が笑ったり、真犯人が最後に悪魔の形相になったりは、物語にそぐわない。ましてや、舞台を現代に置き換えているにおいてや、である。市川版を引き合いに出すのは良くないとは思うが、彼のシリーズが持っていた、オカルトではないおどろおどろしさ、そういうテイストが、特にこの作品には必要だったと思うのだ。
 そして、前述の惹句のとおり、観客の『砂の器』のスタッフ(具体的には橋本忍脚本と野村芳太郎監督)にかける期待を、完全に違う方向にうっちゃったことは、とても残念だ。この謳い文句で、感動の人間ドラマを期待しない人がいるだろうか?
Tolbieさん [DVD(邦画)] 4点(2012-06-29 01:53:52)(良:2票)
102.《ネタバレ》 最初にこれを見た時点ではまだ若かったので、劇中で村の有力者が婦女を拉致監禁して凌辱するのを誰も咎められないのが当時としては非常に衝撃的だった。そのせいで、農村社会とはこういうもの、と当時は思い込んでしまっていたが、長じるにつれて農村社会の全部がこんなわけはないと思うようにはなっている。それでも最初と最後に出る近代的な空港と、舞台になっている山村の間にある断絶感が、かえって日本にまだこういう所があるかも知れないという気にさせるところがある。
またテーマ曲もこの映画の印象づくりに大きく貢献している。個人的にはこの曲から、表面的には平穏に見える風景も実は暗く抑圧された感情と深い悲しみを秘めており、それを無表情の奥に隠しながら黙々と生きる人々の姿がイメージされた。若い頃の自分が農村社会に偏見まで抱いたのは、半分はこのテーマ曲のせいである。

その他の点としては女性の登場人物が印象深い。まず姉の春代さんがきっちりした清楚な女性で、しっかり者のようだが不安を抱えて眠れない夜が続いていたのではないかと案じてしまう。この人の最後は大変可哀想で、主人公も姉として慕うようになっていたらしいのが切ない。また当然ながら鶴子の境遇にも胸が痛むものがあり、子を慈しむ母親の表情を見せながら同時に可愛らしくも見えるのが悲しい。加えて最初の方に出る和江という人(美也子の妹)も、端役ながら個人的に好きな女優(夏純子さん)なので見逃せない。顔はよく見えないが、はっきりしてよく通る声が心地いい。
一方で森美也子に関しては、まずは序盤でスカートが風でめくれるのが気にならなくもないわけだが、そういう色仕掛けに騙されてはならないという警戒感をこの段階で抱かせる怪しさがある。終盤の洞窟内でいきなり「あたしたち」扱いされるのは気色悪く、実際に言われたら思い切り引くだろうと見るたびに思う。

だいたい以上のような印象から(あまり説得力がないかも知れないが)個人的には永遠の名画の扱いになっている。ちなみに全般的に、口から液体を吐くのが汚らしい映画である。
なお余談として、最初の落武者の場面で遠方に見える高い山が何なのかずっと気になっていたが、DVD特典を見ると伯耆大山(鳥取県、1,729m)を南側から見た風景だったことがわかって感激した。こういうのも真面目に見ておくと勉強になる。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 8点(2016-07-25 19:52:21)(良:1票)
101.いかにも昭和な田舎の夏の風景といい、音楽といい、キャスト(とりわけ小川真由美の妖艶さ)といい、申し分ありません。しかし、肝心のシナリオが今ひとつ。妙に理屈っぽい上に、登場人物たちのキャラも平板な感じ。何かいかがわしいとか、腹に一物ありそうとか、そういう個性的な人物がいない。照明も明るすぎて、オドロオドロしさがない。だからストーリーに魅力が感じられません。それでいてラストだけ急にオカルトっぽくなったり。
だいたい、何人もが亡くなりますが、犯行のシーンは(冒頭の落ち武者や32人殺しを除いて)一つもありません。だから最後に謎解きをされても、どうも腑に落ちない。何らかの〝美学〟なのかも知れませんが、下世話な私は「そこのディテールをごまかすなよ」としか思えません。
口直しに「トリック」の「六つ墓村」を見たくなりました。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-31 03:11:24)(良:1票)
100.《ネタバレ》 この作品と、犬神家は、黒澤監督の用心棒や、七人の侍のようにある種のミステリーのエポック作品になりましたね。この作品のパロディや元ネタにしている作品や、単純なはなしが訳の分からないフェイクでかき回されるのがおおくなったのも、これからですか。
minさん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-30 21:52:54)(良:1票)
99.怖い。横溝正史原作の映画の中でも怖さ、不気味さでは一番かもしれない。どの登場人物も怖すぎる。特に小川真由美の怖さは際立っている。これ1本だけで小川真由美は怖い女だという印象を多くの人に植え付けるであろう!殺人シーンの怖さやおどろおどろした雰囲気、不気味な音楽と映像の中で金田一耕助を寅さん(渥美清)にしていることで私のような寅さんファン、寅さん信者にとっては、あっ!寅さんだ!となるわけです。同じく下条正巳とのツーショットを見せられると何だか寅さんを見ているようなホットした気持ちにちょっとだけでもなれるのが良い。野村芳太郎監督はこの不気味な作品、恐ろしい事件、話の中に寅さんこと渥美清を主役である金田一耕助に持ってきた。というのは寅さんファン、寅さんしか観ないような人達までもこの映画に引きずり込もうという狙いがあるような気がするのだ。寅さんファンで内容など全く知らない人達を映画にもっともっと観に来て欲しいというそういう願いが感じられる。正直、他の金田一ものと比べると怖さだけが目立ち、どう考えても「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」ほど何度も観たいという感じがしません。だから私にとってはこの点数ですが、この映画、もしも同じキャスティングで山田洋次監督が演出したら(勿論、金田一耕助は渥美清)どんな感じのものになるかという興味が沸いてくる。ここまで不気味な作品にはならないような感じがすると思うのは私だけでしょうか?
青観さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-21 21:30:56)(良:1票)
98.《ネタバレ》 この映画が公開されて、もう30年になるのか…。当時小学生だった私に様々なトラウマをこの映画は埋め込んでくれました。当時は今みたいにテレビは一部屋(一人)に一台という時代ではなく、晩御飯を食べたらお茶の間で家族そろって同じ番組を見る習慣でした。私の親父は大の横溝ファン。本作の映画は劇場で見たらしいですが、さすがに当時8歳だった私を連れて行くことはありませんでした。しかしこの映画がテレビで放映された時、我が家では当然のように家族そろって本作を見たのでありました。落武者を宴の会に呼び、そこでの惨殺シーン。首が飛ぶシーンで親父は「子供にこのシーンを見せるのはまずい」と思ったのでしょう(実際にかなり怖かった…)。私の頭を自分の膝に押さえつけ、画面を見せないようにしました。しかし落武者惨殺のシーンは続き、「ぎゃー」、「うぎゃー」という落武者の断末魔が嫌でも私の耳に入ってきました(この時私は恐怖に震えていたのをはっきり覚えています)。悲鳴が無くなったので画面を見ると、頭領のさらし首が雷光を浴びながら目をカッと見開くあのシーン(この時お漏らしをしてしまいました・恥)。あの後どうなったのか覚えていません。遅い時間だったので、寝てしまったのかな?

前ふりが長くなってしまいました。大人になって見た感想ですが、推理ものとしての横溝ワールドから意図的にちょっと軸をずらし、ホラー(怪談)系に仕上がっている作品だと思います。この軸ずらしは大正解ではないでしょうか。実際にビビったし。芥川也寸志の音楽も秀逸で、劇中にピッタリはまっています。現在はDVDで手軽に映画を見られる時代ですので、半年に1回のペースで本作を見ています。私にとってそれだけのお気に入り作品なのです。落武者惨殺のシーンはこの歳なので普通に見れますが、お恥ずかしい話ですがこのシーンで必ず膀胱に電気みたいなものが走ります。「パブロフの犬」と同じ原理でしょうか(笑)。
さくぞうさん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-27 01:07:39)(良:1票)
97.《ネタバレ》 この作品、主役はショーケン演じる寺田辰弥。金田一耕介が前面に出て事件を解決していく話ではなく、寺田辰弥の自分探しの話と捉えるべきで、そー考えれば別に金田一が石坂浩二じゃなくて渥美清で良かったし、監督も野村芳太郎で良かったと思う。ショーケンも渥美清もそこら辺を良く理解されて、あたえられた役をきっちりと演じている。よくできた作品だ。また演出面でも、この話のメインの舞台とも言える数々の鍾乳洞のシーンは気合が感じられた。しかーし、八墓村と言えば32人殺しなのだが、確かに山崎努の熱演はすんごく良かった。が、ここの演出自体は大した事なかったと思う。ここで要蔵の身震いするほどの恐ろしさをイメージさせなかったせいで、鍾乳洞で鎧武者が出てきても、正直なんとも思わなかった。この恐さをイメージできるかできないかで、鎧武者の前で真実を知らされた後の、辰弥の心の葛藤に対する感情移入の度合いが違っていただろうに。あと、小川真由美演じる美也子が美しさと妖しさを上手く出していて、終盤までは完璧だったのに、辰弥に真相がばれた途端にお化けメイクに変わっり、空を舞うように辰弥を追いかける演出は、もう完全にひいてしまった。最後までミステリーであって欲しかった。それと、原作の見立てが無かった点、これらが減点材料です。
なおてぃーさん 6点(2004-02-10 02:17:00)(良:1票)
96.子供時代に横溝正史作品を見逃していたので、今回鑑賞出来て良かった。
小川真由美さんと山崎努さんが、怖い怖い。
中野涼子さんと山本陽子さんの美しさが際立っていた。

インターネットで見たので暗いシーンがとても見づらく、気分が乗れない部分はあったと思う。
たんぽぽさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-02-23 14:42:58)
95.《ネタバレ》 公開時は小学校低学年でしたので、劇場では見ていませんが、「たーたりじゃー」は、小学生の間でもやたら流行りました。テレビ放映を部分的かもしれませんが2回は見ています。また、5年ほど前に1回通して鑑賞してます。何回も見ているのですが、印象に残っているのは例の懐中電灯2つを頭に括り付けた大量殺人鬼と、化け物化した犯人に主人公が追っかけられるところくらいで、話の内容はあまり覚えていませんでした。さて、久しぶりに鑑賞して感じたのは、ロケーションへのこだわりです。入念にロケ地を選んで、日本の原風景と言える山村の景色をゆったりと映像に落とし込んでいるのが見て取れます。市川崑監督のシリーズと比べて外連味が少ないですが、スケールを感じさせるなかなかの力作です。ストーリーの方は、盛りだくさん過ぎて、一度見ただけでは整理がつきにくい感じです。村に伝わる祟りを利用した殺人事件と思わせて、その裏をかいてオカルトに仕立て上げたところは、考えてみるとかなり面白いのですが、なかなか伝わりづらい気がします。山崎努がやらかす殺人シーンは鮮烈なのですが、進行する殺人との関連が薄く、浮いてしまっているというか、最後オカルトとして繋がってくるのですが、それだけではどこかおさまりが悪く感じます。鍾乳洞から蝙蝠が大量に飛び出して、屋敷が炎に包まれる流れはイイと思ったのですが、落ち武者達がちょっと安っぽい感じがしなくもないです。本作は原作からかなり改変されているようなので、原作ではどうなっているか興味が出てきました。
camusonさん [DVD(字幕)] 6点(2023-08-29 18:59:25)
94.《ネタバレ》 「祟りじゃ~~」幼少期、犬神家と共に“日本の映画=怖い”と刷り込まれた原因の一作。こんなののCMが夕方のテレビで頻繁に流れてたんだから、油断も隙もない時代だったわ。
石坂金田一を散々観てからの鑑賞だったので、時代設定が現代なのに違和感を感じる。だけどジャンボジェットや当時の都会の町並みを見せてから、延々と時間を掛けて辺境の八つ墓村に行く過程を見せることで、まるでタイムスリップしたような感じを味わえた。もっとも、'77年の大阪や岡山の街の風景、村の商店や墓地、東屋の家屋も雰囲気アリアリで、美しいメインテーマと相まって懐かしく魅入ってしまった。

本作はショッキングな殺人シーンが多い。毒殺するだけで良いだろうに、徹底的に痛めつけられる落ち武者…これは呪われても仕方がない。この映画のメイン、要蔵による32人殺しも目を覆いたくなる惨状。真っ赤な血と人形丸出しな村人なんか、今の目で見るとリアリティが弱いかもだけど、行われてる内容が恐い。特に32人殺しは、後々モトになった事件の存在を知って更に怖くなった。ハラハラと不安を煽る曲と、夜の桜の下を走る要蔵の美しさは、今どんな技術を駆使しても撮れない画じゃないかなぁ。
鍾乳洞で辰弥を追いかける美也子の怖さ。あの声が頭にこびりつく。要蔵と美也子に追い掛けられる夢を2日連続見たわ…
村娘を座敷牢に監禁して手篭めにするなんて、戦後なのに人権や常識が通用しない田舎の怖さを感じた。双子お婆さんとか、祟りのお婆さんとか、128人の村であんな個性的な老婆が居ると、恐いなぁ。

大虐殺の恐ろしい回想シーンに対し、現代の殺人は毒殺ばかり。そして主役のハズの渥美金田一が物語の中心でないことも予想外。犯人を特定するのは見事だけど、実際、具体的にはどのように殺人が行われたのか、最後の謎解きを見てもピンとこなかった。最初の殺人はどのタイミングで毒を?とか、祟りのお婆さんとかどうやって?って思うし、小竹婆さんは「小梅さんが、鎧武者に捕まえられ…」と言っていたけど、誰が鎧武者だったんだろう?
後半は鍾乳洞の中ばかりで、もっと風景が見たいと思ってしまったのと、春代にしても美也子にしても辰弥に会おうとしたら会いに行ける鍾乳洞の構造。回収も検死もされない小梅と久野の遺体。そこに隠れる辰弥。
何年も見つかってない要蔵の死体の謎。そもそも劇中の32人殺しって、犯人行方不明の未解決事件なのかな。
本作は推理モノではなく“祟りを悪用した財産目的の犯行…と見えるように仕組まれてるけど、実は尼子の祟り”という怪談モノ。祟られた要蔵も美也子も顔が真っ白だけど、あれは顔が真っ白になって死んだ尼子義孝の祟り・憑依みたいなものなんだろう。
ちょっと気になったのは、最初の祟りの村の長・庄左衛門は、村人7人を殺してから自殺して8人。
今回も祟りなら、最後の美也子とその後の小竹お婆さんで9人になるのでは…あ、32人殺しも要蔵入れたら33人か?
K&Kさん [DVD(邦画)] 7点(2021-10-11 01:31:25)
93.《ネタバレ》 だいぶ作風が変わりましたがストーリーはしっかりしていて当時大ヒットなのも頷ける。
別物の立ち位置ですが金田一シリーズの知名度でいえば犬神家と並び2大映画でしょう。
金田一役を石坂から渥美清になり違和感があるものの萩原健一が熱演で悲劇の主人公を演じきった。
また「祟り」を存分に引き出し最後の追いかけっこはまさにホラー。丑の刻参りですよほんと。
もうひとつのアクセントは森美也子演じる小川真由美。このシリーズは美人配役もひとつの売りですが未亡人なうえに妖艶さも加わりぐっときたものあります。
mighty guardさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-31 22:49:49)
92.《ネタバレ》 地上波TVバージョン(つまり編集版)は何度か観ておりますが、この度フル尺を初めて鑑賞しました。正直2時間半は長い!と感じつつも、同じような描写が延々と続き、遅々として物語が進展しない“もっさり感”が、むしろ田舎社会の旧態依然とした淀んだ空気感を正しく表現していた気もします。本作の金田一は渥美清。正直、違和感が無いと言えばウソになります。しかし『ナイル殺人事件』のピーター・ユスティノフも原作のポワロのイメージとは程遠い見た目。馴染んでしまえばそれもアリ。ただ渥美さんの場合は寅次郎のイメージに悪影響を及ぼすことがあってはなりません。金田一を継続しなかったのは正しい判断であったと考えます。聞くところによると『八つ墓村』は金田一シリーズの中で最も多く映像化された作品だそう。それだけキャッチーかつインパクトの強い設定なのでしょう。主役は名探偵・金田一耕助ではなく、旧家の跡継ぎ・寺田辰弥。演じるはショーケンです。存在感と雰囲気は抜群ですが、演技が上手いのか下手なのかよくわからない、いつものショーケン流。そこに小川真由美の妖艶さや、違和感ある寅さん風味、印象的な音楽が相まって、形容し難い独特の空気感の作品に仕上がっております。それが横溝正史の世界観とマッチしていたかどうかは謎ですが。ところで本作の金田一は物証に基づく論理的な推理を披露していましたっけ?ミステリーというより、オカルトホラーであったことに今頃になって気づきました。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 7点(2018-04-15 07:57:21)
91.《ネタバレ》 今見るといろいろアラは見えます。
CGのない時代のスプラッタなシーンや、洞窟の中のオドロオドロしい感じも何か昔風の「怖い感じ」な演出で、まあ昔の映画ですから画面から漂うそういう懐かしい感じは良いのですが。
クリプトポネさん [DVD(邦画)] 5点(2018-02-12 00:05:18)
90.《ネタバレ》 とにかくテンポが悪い。メリハリのないダラダラ感は最後までぬぐえず、見ていてしんどい。『獄門島』が同程度の時間に情報を詰め込んだのとは逆に、妙にスカスカしています。

そのくせ殺人は多いし(原作通りだが)、さらに過去の落ち武者殺しや要蔵の32人殺しなど、やたらと人が死にまくる。これとかショーケンと小川真由美のラブシーンとか森美也子の豹変とか、やたらと扇情的な描写が多いようで、たしかに俗受けはしそうですが、どうにも本来の横溝作品とは違うという感じが、最後までまとわりついています。おまけに、結局本当に尼子の復讐だったというようなことを暗示していて、白けることこのうえなし。あのコウモリもヒッチコックの『鳥』のようだし、なぜホラーやオカルトまがいの展開になるのかわからない。こちらは探偵映画が見たかったのですが。

とはいえ、こういうバカみたいな映画を喜ぶ人の方が多いかもしれず、実際ヒットしたわけで。しかし私としては、横溝作品は結局こういう風にしか捉えられていない(あるいは期待されていない)のかと思ってがっくり来ますし、それを除いてもテンポの悪さで高評価はとてもできません。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-11-27 10:08:17)
89.原作や状況設定、俳優など良い作品になれる要素はたくさんあるのに、味の無い中途半端な作品にしてしまった。
特にストーリーは解消できない不明点が多くて後味が悪すぎる。
しかし監督がどういう作品に仕上げたかったのか全く分からないということが一番のミステリーだと思う。
さわきさん [地上波(邦画)] 4点(2016-11-21 18:28:20)
88.原作はヒロインが三人いる点が違う。
祟りと重なっている部分がラストの部分だけで、事件はごく普通のものでしかない。
テーマ曲もミスマッチ。
でも、予告編を含めたDVDの特典映像は面白い。
クロエさん [DVD(吹替)] 3点(2016-02-04 18:01:04)
87.《ネタバレ》 金田一の映画の犯人は、大物女優が演じる女性でラストに死んでしまうという印象があるが、この映画もそうでしたね。ところどころ意味不明なオーバーな演出に苦笑。特に加藤嘉が突然死ぬところは、一緒に観ていた妻と大笑い。ホラー映画の要素も盛り込みたい演出は、かえって怖さを失う結果になっていた。寅さんの金田一も特に特徴もなく豪華なキャストの割につまらない映画でした。ただし、小川真由美は綺麗でした。
ぽじっこさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-23 17:57:06)
86.「切腹」「日本のいちばん長い日」「拝啓天皇陛下様」といった作品が素晴らしかったので、野村演出、橋本脚本に期待したが見事にはずれてしまった。先祖の祟りと資産横領を絡めたオカルト風サスペンスだったが、感情移入できないので少しも怖くないし面白くない。時代設定が原作とずれているからなのか金田一をはじめ警察や村人の殺人事件に対する振る舞いに現実感がない。白髪だけでの老婆表現や初めから最後まで演技してますといった感じの主役カップルにも違和感バリバリ。豪華キャストなのでとても残念。市川崑リメイク版をと思ったが、今作よりも3段階くらい低いここでの評価に興味も消失。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-20 23:56:13)
85.展開や推理の粗さがどうしても気になってしまう。津山事件をモチーフにしたシーンやラストの鍾乳洞のシーンなど、とても印象的なだけに残念。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-20 08:01:22)
84.これはモデルとなる事件があるんですね。知りませんでした。現代でも時々田舎での大量殺人事件って起こりますけど、「こんなのどかで平和そうな村で・・・」なんて裏には家や親族・習慣やシキタリに縛られた閉鎖的な代々と続く情念渦巻く人間関係があり、都会の孤独をベースとして渇いた通り魔的無差別殺人とは対極的な背景があるのだろうと思います。ミステリーでもホラーでもない、時間という縦軸と同時代に生きる閉鎖的社会という横軸が絡み合った業の深さを描写した人間ドラマであり、飛行機や新幹線でどこにでも行ける時代から、ネットで誰とでもつながれる現代であっても、田舎の近隣親戚・家族、そして先祖・子孫という因縁は人の心に重くのしかかるものなのでしょう。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-17 10:53:58)
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【点数情報】

Review人数 103人
平均点数 6.51点
000.00%
100.00%
210.97%
321.94%
487.77%
51110.68%
62322.33%
73332.04%
81918.45%
954.85%
1010.97%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.85点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.85点 Review7人
4 音楽評価 7.71点 Review7人
5 感泣評価 4.66点 Review3人
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