1.《ネタバレ》 昔から名前だけは知ってる名プロデューサー。
その作品歴を知れば知るほど、わざわざ観る気もなかったが、その本人のお話には興味がわいて、映画館へ足を運んだ。
手法としては、ほぼ関係者のインタビューでまとめた、よくあるドキュメンタリーであるが、このプロデューサーの半生をわかりやすく見せてくれる。
こういう人の存在意義というのは確固としてあるのだなと思う。
かつては日本でも似たような思想を持ったプロデューサーがいたはずだ。
日本にもエログロ低予算な作品群が山ほどあり、今ではそのいくつかはカルト的な人気を誇っている。
その中から育った人材も多くある。
このドキュメンタリー映画自体は興味深く、面白かったが、このドキュメンタリーの中で語られる幾多の映画のシーンを見ると、やはりますます、その映画本編を観たいという気が失せた。
しかし、映画に限らず、二番煎じ、刺激的、柳の下のどじょうを王道でいくバイタリティは讃えたい。
どんな業界でも、こういう人の存在があって、一流の商品の良さが際立っている側面も確かにあるのだ。