最強のふたりのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 サ行
 > 最強のふたりの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

最強のふたり

[サイキョウノフタリ]
Untouchable
(Intouchables)
2011年上映時間:113分
平均点:7.14 / 10(Review 131人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-09-01)
公開終了日(2013-03-22)
ドラマコメディ実話もの
新規登録(2012-08-18)【+】さん
タイトル情報更新(2023-11-02)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
キャストフランソワ・クリュゼ(男優)フィリップ
オマール・シー(男優)ドリス
アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ(女優)
小川真司〔声優・男優〕フィリップ(日本語吹き替え版)
菅原正志ドリス(日本語吹き替え版)
佐古真弓マガリー(日本語吹き替え版)
Lynnエリザ(日本語吹き替え版)
脚本エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
音楽ルドヴィコ・エイナウディ
作曲フランツ・シューベルト「アヴェ・マリア」
アントニオ・ヴィヴァルディ「和声と創意への試み」より「春」「夏」
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト歌劇「魔笛」より「おれは鳥刺し」
配給ギャガ
あらすじ
失業中のドリス(オマール・シー)は、生活保護を受けるため必要な不採用通知が欲しくて形式だけの就職活動のため介護者募集の面接を受ける。新しい介護者を募集していたのは、パラグライダーの事故で首から下が麻痺した大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)だった。何を思ったか、フィリップは彼を2週間の期限付きで採用する。予想通り、ドリスは一切気を使うことなく、身障者を身障者と思わない言葉をはき、ハチャメチャな行いをする。だがフィリップは唯一本音をぶつけてくるドリスに魅力を感じるようになる。二人は次第に不思議な絆で結ばれていく。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1234567
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
131.《ネタバレ》 金持ち、貧乏、障害者、健常者。世間ではそういった要素ごとにバリア(障壁)があることが普通で、「人類みな平等」と世間では謳われているものの現実はそう言葉通りにいくわけではない。が、この二人の関係は見ていて心地良い。介護者と被介護者という関係でありながらお互いに気を使ってるようなところがなく、良くも悪くも明け透けに振る舞う。周りが聞いていてヒヤヒヤするような発言も二人の間ではストレートに届き、それを見ていた周囲も段々二人の相互理解を理解していく。そんな感じでした。

なぜこの二人はここまで「つながった」のでしょうか。それだけが最後までわからなかった。ドリスがフィリップのプライベートを垣間見たり、一緒に夜の散歩に出たり、段々と関係を積み重ねていって親密になっていったのはわかるんですが、「これ!」っていう出来事はなかったように思う。実話に基づいているということで、本当に映画で見たエピソードしかなかったのかもしれないし、実はもっと何かあったのかもしれない。車ぶっ飛ばして捕まったら「病院に急いでるんだよ!」はなんだか笑ってしまいましたが。でもあれ実際あったらたまったもんじゃないですね笑

結局フィリップが求めていたものはただ自分の世話をしていうことを聞いてくれる介護者ではなく、嫌がってるのに無理矢理文通相手と電話させたり、オーケストラを呼ぶような誕生日会でアースウィンドファイアーで踊り出すような「友人」だったんですね。ドリスの後に入った介護者の人が気の毒なくらい塩対応されてましたが、結局そういうことなんですよね。

世の中には肉体的・経済的・人間的な差が必ずあり、人と人は決して「平等」たりえないなと改めて思いましたが、人と人が「対等」になることは充分できるんじゃないか、そう思わせてくれた作品でした。
TANTOさん [インターネット(字幕)] 9点(2021-06-14 22:17:04)(良:3票)
130.《ネタバレ》 ドリスが素敵だ。天性の爛漫さ、心根の良さ。試用期間をクリアできた訳、それはフィリップの機嫌がしごく良好に保たれたから。フィリップがドリスを気に入った訳、それはドリスが彼を憐れまないから。そして介護疲れを知らない強靭な若い肉体だったからでもありましょう。ホントに頼りがいのある見事な筋肉だ。ユーモアのセンスも合う二人、障害者ネタのジョークは観ていて冷や冷やするものもあるんだけど、二人して大きな口を開けて笑ってくれるのでほっとする。そうだ、そもそもフィリップはこういう“遠慮”を嫌っていたんだった。
教養が無くとも、ドリスの率直な感性は結構ツボを突いていて、オペラの席ではフィリップまでつられ笑いする。幸せな笑いの共有。互いの欲するものを持ち合わせて、与え合うことのできる二人はまさに最強な組み合わせ。
卵や、文通相手や家族の問題などたくさん散りばめたエピソードを綺麗に回収して、鳥目線の空撮とともになだれ込むラストシーンは美しく、胸がぎゅっとなります。
tottokoさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-18 00:06:29)(良:3票)
129.特に事件が起こること無く、急な展開や駆け引きも無く、凸凹コンビの出会いと日常を描いています。ですから大きな感動やハラハラも無く、目から鱗も落ちること無く、教訓も説教も無いわけです。この作品に有るのは爽快感と笑顔です。笑顔っていいなって。ドリスっていう男がいいヤツで、こんなヤツ、いいよなって。身体的に不自由な人も、心寂しい人も、皆笑顔に救われるのです。
ちゃかさん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-19 15:39:00)(良:3票)
128.《ネタバレ》 まあ、ドリスとフィリップの介護の関係は確かにずっと続けられるものではないでしょうね。ドリスのあのキャラからしてずっとフィリップの世話をし続けるという人生は考えづらいし、フィリップとしてもドリスを自分のために拘束し続けるのは本望ではないと思うし。そういう中でのラストシーン、ドリスはフィリップの息の詰まる思い、空気を吸いたいという気持ち、そういうのをしっかり理解していて、そうした上でフィリップにもっとも必要となる女性を連れてきた。フィリップに笑顔を見せながら去っていくドリスを見ていると、こっちとしてはちょっと寂しい気持ちになりそうだけど、当のドリスにとっては全然そういう事はないのかもしれない。障害者としてではなく一人の人間としてフィリップと接して、介護の仕事は終わるけど別にもう会えないってことはない。フィリップは最近どうしてるかなと思えば「よう、調子はどうだ!フィリップ!」ってな感じで突然屋敷に押し掛けられる。エンディングでの別れはドリスにとってそれぐらいのもんなのかなって思います。そしてドリスが仮に突然屋敷に遊びに来たとしても、フィリップはこれ以上ないくらいの満面の笑みで彼を迎えるだろうなってことも容易に想像ができます。
珈琲時間さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-08 14:25:31)(良:3票)
127.《ネタバレ》  これが実話っていうのが凄い。障害者の大富豪と貧しい黒人青年。描き方によっては重く、暗くなりそうな題材を、明るくポップに仕上げた作品。不謹慎になるかならないか、かなり際どい絶妙なバランス。でもそれがこの映画の魅力になっていそうです。『心のバリアフリー』とでもいうのでしょうか。『富豪』『障害』という肩書きを完全にスルーしちゃうドリスに、フィリップだけでなく、見ている私達も爽快な気分を味わうのです。
 こーゆー作品にしてはユーモアのセンスも抜群。『絵』のくだりは最高。『白いキャンバスに鼻血つけただけじゃん。俺が描いてやるよ。なんなら青いペンキも足してやるし。』に始まり、ドリスの絵が売れるまでのコント劇。11,000ユーロで売れたときは『売れたっっ!』って笑いが止まらんかったです。芸術って何なんでしょう。ついた金額がその絵の価値を決めるのか?
 フィリップのラブレターを小馬鹿にするシーンも面白い。そういった意味では、心温まるヒューマンドラマというだけでなく、ちゃんと『映画』というエンターテイメントに昇華されているのが素晴らしい。
 サイドエピソードについてはやや詰め込みすぎ、説明不足、消化不良気味であることは否めません。フィリップの娘。ドリスの家族。抱える問題がどのように解決され、今どうゆう状況になったのか、肝心なところが明かされないままです。ですので、ちょっとすっきりしない部分は残ります。
 とは言え、ハートフルでプチサクセスなコメディドラマとして、見る人を楽しませてくれる作品なのは間違いないでしょう。
たきたてさん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2020-01-19 11:30:45)(良:2票)
126.意味不明な邦題に騙されて、危うく名作を1本見逃すところでした。
障害者と健常者の友情とか、貧富の格差を超越した信頼関係とか、胡散臭いキーワードに偏見を持ってしまって、どうせお涙頂戴の感動物語なんでしょ?なんて思ってたけど、この作品にそんな偽善的な涙はありませんでした。
ユーモアと不謹慎の境界線みたいなものがあるとしたら、もう完全に超えてしまってると思えるくらい不謹慎だけど、何故か許せてしまう。
すべてはドリスの魅力の成せる業といったところでしょうか。
正直、冒頭のシーンではこのキャラにどう感情移入すればいいのかわからなかった。
街中を暴走して、警察には嘘を吐くし、ほぼ犯罪者ですからね。
でも、実はいい人なんて展開なのかと思ったら、話を遡ってみてもやっぱり犯罪者。
卵は盗むし、マリファナは吸うし、前科もある。
ここまで酷い設定だと、黒人に対して差別的過ぎると怒られそうではあるけど、それがどうした?って気にもしないような性格のドリスが魅力的過ぎてどんどん嵌っていく。
フィリップがドリスを雇った理由とか、ふたりの関係性に心から納得できました。
オペラのシーンくらいになってくると僕の常識も少し麻痺してきて、他のお客さんに迷惑掛けてマナー違反じゃないかと思いつつ、ドリスの言動に共感させられてしまうんです。
誕生日会でドリスが踊り出したときには思わず僕も踊り出しそうになりましたよ。
あと、絵を売り付けるシーンとかも最高ですね。
世の中のありとあらゆる偏見や価値観に対して、最高の皮肉で笑い飛ばしてしまう爽快さがありますね。
もとやさん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-16 17:12:48)(良:2票)
125.《ネタバレ》 良い映画でした。障害をネタにジョークを飛ばす。受け入れる側の度量にも依るが、悪気が無いから赦される。見ていてヒヤヒヤするのは最初だけで、あとは心地良いシーンの連続でした。でも、これは特殊な例なのでしょう。ものの道理が分かり、介護にいくらでもお金が使える富豪と、フランクすぎる欠点を充分にカバーできる能力を持った黒人青年。どこにでもある組み合わせではありません。だから「最強」なのでしょうけど。特に青年は回転の速さや押し引きの匙加減に高い資質が見て取れる。気難しい金持ちを上手く転がした彼の手腕が見どころでした。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-18 00:45:35)(良:2票)
124.《ネタバレ》 事故により首から下が麻痺している大富豪、スラム街出身の前科者という両極端の二人の物語。実話を基にしたそうですが、コレ系はどこまで実話なのか気になりますね。 誰もが腫れ物に触れるように自分に接するため鬱積した毎日を過ごしていた大富豪フィリップ。彼の前に要介護の自分にすら遠慮なくズケズケ物を言いつつも嫌味がなく、下ネタ+ブラックジョーク上等なドリスは人間味を感じられ新鮮だったんだろうな。介護人がいないと何もできない自分も人間らしく対等に扱うドリスによって心が満たされていく描写はとても上手く、素直にいい話だなと思えました。なので、どこまで実話なんだろ?と思っちゃうんですよね。どうなんだろ。 音楽も効果的かつ抜群にあってて、冒頭の『アース・ウィンド&ファイアー』の名曲『セプテンバー』でノせられてしまった感もあるかな。 フィリップを演じたフランソワ・クリュゼ、ドリスを演じたオマール・シーの満面の笑みを見てると心が洗われるようですね。ふたりが揃えば無敵。まさに『最強のふたり』でした。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-22 22:36:51)(良:2票)
123.爽やかでストレートな作品。

最初はドリスの事は気に入らない。
なんだこんなヤツ・・となじめなかったが、次第に素直で行動的でいいヤツなんだと思えた。
フィリップとドリス、油と水ぐらい違うのにフィーリングはピッタリ。
そこが面白い。
周りは振り回されて大変ですけど(笑)

病気ネタで涙をさそったり、笑わせようと芝居し過ぎたりが嫌いな私。
主演ふたりの自然さがとても良かった。

小ネタはいろいろ笑えたが、特に「モップ頭」と「木が歌ってる」がツボでした。
たんぽぽさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-08-22 22:21:47)(良:1票)
122.《ネタバレ》 数年前まで住んでいたマンションの隣になんとシネコンができまして(文字通りの隣にです)、今もあのマンションに住んでいたら「うちの隣はシネコンなんだぜ」と他人に言えたんだな、と思うわけですがそれはさておき、そのシネコンのこけら落としにシネコン関係者それぞれがおススメする映画を500円で上映するという企画をやっておりました。
で、そのシネコンの支配人のおススメとしてかかっていたのがこの映画です。
ちょうど未見だったので、こりゃいいや、と観てきたわけですが…

主人公の大金持ちの方、パラグライダーで大けがをして首から下が完全に動かないわけですが、しかし仕事もしてないのにものすごく裕福なんですよね。
豪邸に住み多くの使用人をかかえ高価な美術品をポンと買いつけちょっと遠くに行きい気分のときはプライベートジェットでひとっとび、これが裕福じゃなくて何なんだ?というレベル。
子供のころから割と貧乏だった自分としては、体は動いても食べるものにも困る生活と、体は動かなくても多くの使用人をかかえてそのサポートで悠々自適で暮せる生活、どっちが幸せなのか、ちょっと考えさせられる映画ではありました。
そして、その疑問それ自体、実はこの映画の裏テーマなんじゃないかと思ったりします。

さて、この映画の内容ですが、いろいろ問題ある主人公2人を偽善的に描きすぎな点がとにかくハナにつきます。
パラグライダー遊びがすぎて勝手に付随になった人が金にあかしてわがまま放題、まっとうな介護士はかたっぱしからクビにして1週間も居着かないって、あんた、そもそも金はあるけど人間的には最低だよ…って人だったからこそ、失業手当目当てにやってきたチンピラと仲良くなれたっていう、単にゲス方向で「類は友を呼ぶ」ってだけの話にもかかわらず、なぜか美談風に描かれているのがどうにもこうにも不愉快です。

個人的にはこの2人とは仲良くなれそうにはありませんし、仲良くしたくもありません。

…という事は、この映画を名画としてお勧めしてくるそのシネコンの支配人とは仲良くできないって事なんでしょうか、おおう…
あばれて万歳さん [映画館(字幕)] 4点(2017-10-17 20:27:19)(良:1票)
121.《ネタバレ》 フィリップとドリスのやりとりが最大の魅力。
首から下が不随という生きていく上で困難を極める状況のなか、コメディータッチで登場人物たちを巻き込んでいく自由奔放なドリスのキャラクターが光る、いかにもフランスらしい上質な大人の作品に仕上がっている。
もちろん映画ゆえに介護の面倒くさい部分は大幅に削られており、実話がベースといってもあくまで夢物語ではある。
いったん辞めて他の人が雇われる展開は良かった。
こうあるべき、という常識に囚われない柔軟な思考や行動こそが大切なんだと思い出させてくれる。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-14 19:53:13)(良:1票)
120.《ネタバレ》 テレビで放送される身障者を扱った番組で時々感じるのは、製作者側である健常者の視点からの遠慮や気遣いだ。弱者への思いやりと言えるのかも知れないが、本音を押さえた上辺だけの偽善の行為とも感じられる。義務感だけで、あるいは善人としての満足感を得るためにやっている、と見えてしまう。そんな私からすると、映画ではあるものの、しかもコメディーではあるが、この主人公の言動は衝撃的だった。身障者への気遣いがない。相手のハンデをそのまま露骨に言葉にする。自分が良いと思ったことはそのまま相手に勧める。例えて言うなら、そう、自分と身障者の違いを、あたかも、年齢や性別や人種の違いと同列に扱っているのだ。「お前は若いからそう思うのも仕方が無い」というような感じで「お前は全身麻痺だからそう思うのも仕方が無い」とあっさり言うような感覚。相手の状況はそのまま受け入れるが、言うべきことは遠慮なく言う。良かれと思うことはとことん勧める。おそらく、本来、人が対等に付き合うとはこうあるべきなのだろう。何よりすごいのはこれが実話ということだ。それゆえ、感動が半端ではない。
パセリセージさん [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-11-15 21:56:02)(良:1票)
119.《ネタバレ》 下の方が書いておられるように、これは常識破壊者がやってきて上流・インテリの固定観念を揺るがすという点においては『男はつらいよ』そっくりだとは思います。寅次郎との違いは「粋」か否かですが、これは簡単に真似できるものではないし、仕方ないでしょう。但し、他の方が書いているように「足に熱湯」は仏ではわからないが、日本では受け入れられない感覚だし、笑えない部分もある(寅次郎はこういう事は絶対にしないだろうけど、寅次郎はKYだという理由で昨今の若者には毛嫌いされているという話もありますし、他の言動にも笑えなくなっている時代なのかもしれません)。
各々のエピソードがどこまで実話なのかはわかりませんが、実際には10年の付き合いだそうで、いろいろあったのだろうと想像します。映画として面白オカシク脚色して、負の部分は見せずにエンタテイメントとしてそれなりの綺麗な感動作品には仕上げているとはとは思います。「誕生日なんだから踊ろう!」という、車椅子の人の前で軽やかにステップを踏むある種の究極のKYシーンには心動かされるものがありました。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-04-20 12:59:24)(良:1票)
118.《ネタバレ》 もう~こんな邦題つけるもんだから有料チェンネルで放送もスルーしちゃってたじゃないですかぁ、「アンタッチャブル」→「最強のふたり」・・・なんかほかになかったんですかね

とにかくフィリップという人の人柄ですね、ステキな人だと思いました、そして育ちの違いすぎるドリスとの共通点は笑いのツボでしょうか。そのドリスは建前のない人でいつも本音を語る、見せる人。なのでハラハラすることもあるけど見ていて気持ちいいんです。
オペラと真っ白な中に真っ赤がバシっと入った絵画のどこが何がそんなに価値あるのかさっぱりわからんというとこ、共感しすぎて笑ってしまいましたーで、ドリスは「こんな絵なら自分にも」てことで密かにモダンアートな?絵を描き始める、最高に楽しいです。
あらゆる面でお互いに持っていないものを補えあえるふたり。。。だから「最強のふたり」なのかな?
実話だそうですね、フィリップが著書を出版したことで映画にもなったわけで、富豪になるに相応しい才能と人格の持ち主なんですね。富豪になるより富豪を維持することは自分に厳しくないとできないと思います。
過剰な演出はなくフランスのエスプリを感じる身障者とその介護人との関係、繋がりを描いた作品でした。
この作品がきっかけなのかどうかわかりませんが、なんか最近のフランス映画の傾向が変わった気がします。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-23 11:22:49)(良:1票)
117.《ネタバレ》 素晴らしかった。前知識ほぼ無しで観ました。障害者の方が題材の映画とかテレビ番組は得意じゃないんです。お涙頂戴みたくなるし、本人が望んでも望まなくても。この作品は、某テレビ局の募金を募る様な物ではなくて、たまたま年齢を重ねてから出来た友人達の話。泣ける映画を期待して観ると、その期待は外れるかも知れません。ミッドナイト・ランに近い感じを得ました。現実の介護はこんな物では無いかも知れませんが、それはそれ。ある程度のリアリティを残しつつ、現実では起こり得ない(もしくは起こり難い)状況を観せてくれる。映画って、そう言う物だから面白いんだな、って改めて思いました。
キノコ頭さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-03-16 03:23:20)(良:1票)
116.《ネタバレ》 主人公の黒人(ドリス)が障害者の主人公(フィリップ)にひたすら不遜に振る舞うが、常に抜群の笑顔でこの笑顔無しにこの話はここまでまとまらなかったのでは無いか 二人は雇用者と被雇用者じゃなく完全に友人として描かれている 不良黒人のドリスの非常識な常識が障害者のフィリップにとっては新鮮だった ドリスはというとフィリップは何をしても動けないダルマの様なイタズラし放題で面白い奴、だけど他の不良達とは比べ物にならない親友というスタンス ドリスにとって大金持ちのフィリップに同情と言う余地はない 邪魔な隣の住民を一蹴したり、娘の彼氏にドスを利かせたりするのはおもしろい 屋敷の中で働く人達にも徐々に受け入れられる過程が中々いいのでこの部分をもうちょっと詳しく見たかった 常にドリスに雇用されている感は無い この辺がちょっと物語としては物足りない ドリスがスラムから脱出するきっかけになったはずなので、雇用される難しさのような物が入っていると、ドリスが人間的にも成長する過程が見えたはずだ 唯一、ドリスが家を出て行く時に邪魔になっている違法駐車の車に優しく注意するシーンで、彼が人間的に成長した姿を見せたのはうまい演出だった 物語初頭に同じ状況で相手に凄んで一蹴した経緯が生きている フィリップの家に弟が訪ねてきたことでドリスが屋敷を出て行く理由が分かりにくい フィリップとドリスを引き離した大事な理由なのでもう少し説明して欲しかった
にょろぞうさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-02 22:51:24)(良:1票)
115.もちろん被介護側の性格や経済的余裕などいろんな条件があった上でのことなんだろうが、介護における対等ってこういう関係のことなんだろうなと思わされる。ドリスのどぎつい冗談にフィリップが激怒するんじゃないかとちょっとハラハラする部分もあったり、無神経にずかずか踏み込んでるように見えて実は適度な心遣いを感じられるのはやはりドリスの生まれ持っての才能なのだろう。そして、これまで多くの介護者を見てきたフィリップは面接の時にそれを見抜いたのかもしれない。同情と思いやりは似て非なるもの。離れすぎず近すぎず二人の距離感が素晴らしい。そして、これが創作話ではなく実話を基にしているということに驚かされた。
時計仕掛けの俺んちさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-11 22:10:46)(良:1票)
114.《ネタバレ》 パラグライダーの事故により首から下が不随になってしまった大富豪フィリップ。ひょんなことから彼に雇われることになった、素行の不良な黒人青年ドリス。全く違う世界に生きていた二人の心温まるような友情を描くヒューマンコメディ。恐らく意図してそう演出されているのだろうけど、とっっっても軽い!基本的に善人しか出てこないし、介護は楽勝でやりこなしちゃってるし、そして最後は誰も彼もが幸せになって終わります。この作品に「現実はそんな甘いもんじゃないっつーの!」と突っ込みを入れるのは野暮かもしれないけれど、人間の酷い悪意や現実の理不尽さをその片鱗でもいいのでもう少し漂わせて欲しかった。そしたらこの軽さがもっと活きると思うのだけど。まあ、結局、これは好みの問題なんだろうけどね。でも、最後の海辺の映像の美しさだけは印象に残りました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-09 08:42:16)(良:1票)
113.《ネタバレ》 最強の2人?タイトルが意味不明。いっそのこと最強のクソに改名してもらいたい。介護現場はここで描かれているような綺麗なものじゃない。現場はまさにクソの始末が待っているのだ。成金オヤジが「2週間もったら、大したもんだ」と言っていたが、そもそもなぜ黒人青年は2週間もったのか?なぜ彼はクソの始末ができるようになったのか?それが描かれていない。成金オヤジの足に熱湯をかけて爆笑するシーンなどドリフ以下で笑う気もしない。介護現場で足に熱湯をかけても「この子は同情しないから好きだ」と言ってもらえると思うか?冗談じゃない。「同情しなかったら患者と仲良くなれる」というメッセージなどクソ食らえだ。それと日本では我々がクソジジイになるころには、外国人に介護してもらうしかない。現実に日本の若者たちは、誰もがクソの後始末を嫌がる。だから人材不足だ。それでフィリピンなどの国から介護人を集めている。どれだけ不景気で就職ができなくても介護だけは避ける世の中だ。つまり、クソジジイとクソの問題は深刻なのだ。成金が単なるクソジジイだったら、あの黒人青年も途中で逃げ出していただろう。壮大なパラグライダー、感動のオペラ、目を見張る豪邸、耽美な絵画、豪華な高級車、これらの映像は、介護の現実を観客の目から逸らすためのカモフラージュである。こういう映画は是非「働きたくても仕事がない」と嘘ぶくニートたちに見てもらいたい。介護は楽しいぞ。スポーツカーに乗れるし空も飛べるぞ。そう思ってくれるかもしれない。 いずれにせよ、文部省推薦の偽善映画であることは間違いない。
花守湖さん [DVD(字幕)] 1点(2013-09-16 19:33:50)(笑:1票)
112.《ネタバレ》 実に心地よいストーリー。
言動はまったく「心地よい」ものではないのですが、日本じゃまず作れないだろうと思うようなタブー無視は心地よかったです。
一方で、心地よさばかりが続き、話にこれといった起伏がないため、無難な作品とも言えるのではないでしょうか。
これは実話に基づいているから・・・ということで致し方ないのかもしれません。
また、この実話自体がもはやファンタジーゆえに、あくまでも"よくできたコメディ"。  
障害者とはいえ、そこには”お金が十分にある”という大前提がありますので、いわゆる"感動作"ではなく、あくまでも"よくできたコメディ"として楽しめました。
午の若丸さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-27 16:41:54)(良:1票)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1234567
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 131人
平均点数 7.14点
000.00%
110.76%
210.76%
300.00%
432.29%
5118.40%
61914.50%
74131.30%
83425.95%
91813.74%
1032.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.54点 Review11人
2 ストーリー評価 7.25点 Review12人
3 鑑賞後の後味 7.53点 Review13人
4 音楽評価 7.50点 Review10人
5 感泣評価 6.11点 Review9人
chart

【ゴールデングローブ賞 情報】

2012年 70回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS