31.《ネタバレ》 映画のベストランキングが発表されると数多くの作品がランクインする名匠ヒッチコック。現在では彼が映画界に与えた多大な影響を疑うものはいないが彼でも現役の時は「もう退き時では?」などと言われてたり、検閲のことでもめたり、製作費に苦心して買うものを切りつめたりなど…やはり映画を作るというのは簡単ではない。 「サイコ」製作時のエピソードだが話は奥さんとのやりとりが中心。アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレン。安心して観ていられるのはさすがだ。友人と共同脚本の作業をする妻を「不倫をしているのではないか」とシャワーの後の砂を集めたりとヒッチコックの偏執的なところも描くが基本的には彼の悩みは我々が日常に抱く悩みとそうは変わらない。人間だもの。「サイコ」が出来上がった当初は退屈な作品という評価だったのは知らなかったが、「すぐに再編集しましょう」と妻が立ち上がってからはすいすいと良い流れに。編集の重要性と共にアルマという女性が仕事でも良きパートナーだったことが窺える。 役者も良いし退屈はしないのだがズバッと深く切り込む作品でもないのが少々残念。しかしヒッチコックが有名なシャワーシーンで観客の反応を窺いながら音楽に合わせて切りつける動作をするところはなんとも微笑ましい。思わず体が動いたのだろうが監督の指揮に合わせて観客が悲鳴を上げるようにも見えバッチリ狙い通りといったところか。監督にとっては批評家のどんな賛辞よりも生の観客の反応が何より嬉しいものなのだろうなあ。 【⑨】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-17 19:43:18) (良:1票) |
30.ホラーやサスペンスというジャンルにおいて、当該ジャンルの流れを一変させるような傑作は、主にインディーズから現れると言われます。作品の内容に口出ししてくる人間の数が少ない、また、倫理コードという制約条件の影響を受けづらいという自由な製作環境が革新的な映画を生み出す素地となるためですが、例外的に『サイコ』は、大手スタジオにおいて生み出されたホラーの傑作でした。監督の自費で制作されたとは言え、大手スタジオの看板を背負う以上、スタジオの重役達は口を出してくるし、検閲官だってあれこれ文句をつけてくる。そんなハイプレッシャーな環境の上に、愛妻の不倫疑惑や、過去に因縁を抱える主演女優との微妙な関係、さらには自身の体調不良まで、本当に多くの問題を抱えながら、それでも意地を通して傑作を作り上げた天才監督の姿には非常に興味深いものがありました。ヒッチコックのフィルモグラフィーは傑作揃いであり、息を吸うように名作を撮っていたというイメージがあっただけに、これだけの苦労をしながら、それでも映画に拘っていたという点は、個人的に意外でもありました。。。 また、本作は老人映画でもあります。40年超のキャリアを持つスピルバーグや、70代のリドリー・スコットがハリウッドのトップに君臨する現在とは違い、50年代・60年代の一般的な映画監督の賞味期限は10年程度でした。生き神様の域に達していたデミルやワイラーならともかく、無冠の帝王にして、50年代には何本もの映画をコケさせていたヒッチコックは、「そろそろ引退しては?」という周りからのプレッシャーを受け続けていました。しかし、彼は「まだまだやれる」ということを証明しようとします。『世界最速のインディアン』の主人公のように。ヒッチコックが『サイコ』に拘ったのは、原作や題材の良さだけではなく、これが誰もやったことのない、まったく新しいものだったからであり、自分の感性の若々しさを証明するためには、これしかないと考えたためでしょう。時代遅れと言われていた者が、自己の存在をかけて大仕事に挑む、なかなか燃える話ではありませんか。。。 以上、素材は硬派なのですが、終始ユーモラスで肩肘張らない本作の演出は独特でした。テンポが良くて非常に見やすいのですが、それ以上のものになっていない点が惜しくもあり、決して悪い映画ではないものの、点数的には7点がせいぜいかなという印象です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-12-05 01:16:22) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 アンソニー・ホプキンスの下あごの膨らみ、あれは特殊メイクなんですよね?なんだかとてもリアルに出来ててよかったですねぇ。ヒッチコックといえばあのシルエットが大事ですから、そのへんを似せる工夫が見て取れます。サイコの有名なシャワーシーンですが、あれは実際には包丁が身体に刺さるショットなんてないわけですよね。だけど音とモンタージュでそういう風に見せてる。それがヒッチコックの巧さだ、みたいに映画の教科書では紹介されたりするわけです。本作を見ると、なるほど、当時はそもそもそんな残酷なシーンなんて見せられないですから、検閲が厳しかったわけですね。だから、制限された中においてどうやってより効果的に見せるか、人を怖がらせるかという試みでもあったわけですね。よく考えれば、芸術というのは制限する中において表現する試みなわけですから、映画という媒体において、表現を抑制する検閲は皮肉にも映画の芸術性を高める効果になっていたのかもしれません。まぁとにかく本作では奥さんがとても重要な役割を果たしていて、サイコはヒッチコック単独というよりも奥さんとの共同作品であったような展開も描かれていて、新しい事実を見たと同時にどの芸術家であってもパートナーの存在なくして、なんだろうなという気が致します。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-25 14:43:15) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 「サイコ」のできるまで。 シリアス作品かとおもいきや、ヒッチコックさんはお茶目に描かれていて、嫁さんとの掛け合いとかもイチイチ面白い。古典コメディ作品のよう。 「サイコ」ってあのシャワーシーンと音楽が有名ですよね。っていう、最低限の予備知識があれば充分だけど、 名前も聞いたことないって人には全然オススメしない。 後半になって、嫁さんが手伝い出して編集するシーンやら、監督自身がプロモーションするシーンやらは、かなり楽しいので、この辺りにもっと時間を割いてほしかった。 上映中の観客のリアクションにあわせて、小躍りするアンソニー・ホプキンスが最高だ。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-29 13:10:29) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 いやー、映画って楽しいですねえ(笑)。軽妙なコメディタッチの作品ですが、実在の事件を題材にした映画を題材にした映画という、なんとも変わった映画です。カポーティは、実際に起きた事件を取材・執筆して以降スランプに陥ってしまいますが、それに比べてヒッチコックは子どものように踊り狂う(笑)。なんとも好対照な作品であり、人物です。夢や妄想の中でエド・ゲインと対話しますが、「たかが映画じゃないか」という有名な言葉のとおり、人一倍、恐ろしいまでに現実と妄想の区別がついているからこそ、闇に落ちることなくエンターテイメントに落とし込むことが出来るんでしょう。映画の最初と最後にヒッチコックが観客に語りかけてくるのも、「これは映画だったんですよ。どうです?驚いたでしょう」と、気持ちよく映画館をあとにできるようにしてくれていると思います。一つ残念なのは、夜中の映画館で観たせいか、客席がガラガラだったこと。満員御礼の映画館で観たら、もっと楽しめる映画だったと思います。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-06 13:33:27) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 本作に興味を持つ人の多くがヒッチ映画を見ている人だと思いますが、本作は代表作「サイコ」にまつわるお話なので、「サイコ」をご覧になっているとより楽しめる映画です。 伝記モノですが、その範囲が「サイコ」製作前後にかなり限定されているだけに「サイコ」の撮影現場のシーンをもっと見せて欲しかったとか、ヒッチとジャネット・リーをはじめキャストとのもっと突っ込んだ絡みを見たかったりとかという思いもあるのですが、知らなかった妻との関係やパラマウントとの微妙な関係など興味深いエピソードもあり、面白く見させてもらいました。 さすがの貫録を見せるホプキンスのヒッチぶりをはじめとして、ジャネット・リー、アンソニー・パーキンス、ヴェラ・マイルズといった「サイコ」の主要キャストを演じる本作のキャストは皆がよく似ていましたね。特にジェームズ・ダーシーはホントにノーマン・ベイツに見えましたよ。それだけに彼のシーンをもう少し見たかったな・・・。 「サイコ」公開初日。映画館の外の通路で観客の反応が気になって仕方ないヒッチ。そこに聞こえてくるシャワーの音、それに続くバーナード・ハーマンのあの音楽・・・。勿論説明不要のあのシーンです。館内から聞こえてくる期待通りの観客の反応。その時のホプキンス=ヒッチのリアクションが最高でしたね。 「次回作の構想はまだ何もないんですよ。でも、すぐに出てくるでしょう。」と語るヒッチのそばに舞い降りる一羽のカラス・・・。このユーモアのあるラストも良かったですね。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-04-05 18:18:08) (良:1票) |
25.もーちょっと、こう… なんというか、ほれ、あれだよ、あれ!そのぉ、なんというかヒッチコックという類い希なる才能を、もっともっと冷酷にシニカルに突き放して映し出して欲しかったなぁ…。 これじゃまるでヒッチへの賛美歌だ。 もっとヒッチコック・ブロンドとの絡み、つまりジャネット・リーへとの絡みというかアルマVS時の主演女優みたいなところを観たかった(気がする) 【crushersyu】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2013-03-22 06:45:10) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 そーいえばヒッチコックの映画って見たことない・・・ どーしてもモノクロ映画ってなかなか見る気が起きなくて・・・ そんな私が『サイコ』を見たくなってしまう、そんな映画です。 なんかこの映画見て、俄然興味が湧いてきちゃいました。 ライトな伝記ものとして、大変そつなく簡潔にまとめられています。『サイコ』の制作の裏側に限定したことで、90分という短さにまとめられたのも良かったのかもしれません。 当時の映倫は非常に厳しかったんだとか、配給会社のパラマウントとの確執だとか、当時としてはきっと珍しかったであろう猟奇サスペンスを撮るのは大変だったんですねぇ。 ( ゚д゚)ハッ!もしかして『サイコ』だけモノクロなのは、パラマウントが出資してくれなかったから?単なる資金不足? それにしても、ヒッチコックは奥さんも映画製作に協力していたのですね。お互いの仕事のことがわかっているから、反発しながらも苦しいことも嬉しいことも分かち合えている様子がなんか良かったです。私も妻と同じ職場なので、なんだかすごく共感しちゃいました。 ・・・だからこそ、奥さんがウィットに惹かれていくようなエピソードって必要だったのか、これこそ蛇足じゃないかと思う次第です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-07-12 14:53:36) |
23.映画評が高かったので鑑賞。期待が高かったせいもあったが、凡作。夫婦苦労話より、変態ヒッチコックのドキュメントが見たかった。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-12-29 18:29:34) |
22.評判が良かったので、観ることに..映画制作の裏側を観ることができて、なかなか面白かった..映画としては普通の出来かな..奥さんの 「内助の功」 が立派!.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-07-15 20:50:23) |
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21.《ネタバレ》 「サイコ」というだけでも創作者にとっては巨大なハードルであるわけですが、その「サイコ」の制作秘話を映画にするとなると、ヒッチコックはどうやってあの作品を創出したのかというプロセスを解き明かし、その上でそれを独立した表現物として完成させるという、何重ものハードルが上乗せされてしまうわけです。が、やはりその壁はあまりにも高かったようで、あの演出なり創造がどうやって生み出されたのかという部分には、ほとんど踏み込まれていませんね。奥さんとの関係がどうとかエド・ゲインの幻影がどうとかいうところも、何となく逃げの雰囲気を感じてしまいます。結果、ホプキンスとヘレン・ミレンの個人技に助けられた優秀な再現ドラマの枠を超えるものではありませんでした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-13 23:56:53) |
20.《ネタバレ》 突然モノクロ撮影に戻ったりガチなサイコ・キラーを初めてハリウッド映画に登場させたり、それまでロマンチック・サスペンスの王道を歩んでいたヒッチコックにしては『サイコ』という映画は異質極まりない問題作だったんですね。その辺りの事情を上手く取りこんだバックステージものとして観れば、十分に愉しめると思います。脚本は頑張っているとは思いますけど、エド・ゲインをヒッチコックのダーク・ハーフみたいにして画面に登場させたのは、脚本家の狙いは判るんですけどあんまり上手くいったとは思えんですねえ。この手法を採用するなら、ひたすらヒッチコックの心の闇を追求するシリアス路線でゆくのが正解でしょう。でもこの映画は『サイコ』の撮影エピソードをネタにしたコメディ映画の要素も持っていて、シリアス部分とのさじ加減が中途半端になっているのが辛いところです。 アンソニー・ホプキンスのヒッチコックは悪いけど似ているとは思えなかったし、単なるヒッチコックのパロディみたいな印象ですね。ヘレン・ミレンやスカ・ヨハはなかなか頑張っていたとは思いますけど、あの終わり方じゃあ熟年夫婦の危機を出汁にしたラブコメみたいな感じです。アンソニー・パーキンス役の俳優は実物の雰囲気が良く出ていました、もっともこの俳優はイーライ・ロスだとずっと思ってました、わたくし(笑) 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-08 20:52:11) |
19.《ネタバレ》 この映画はどの程度事実を反映しているのでしょう。作品のキーポイントが『サイコ』のメイキングではなく、ヒッチコック夫妻の絆を描くところにあるわけですから、アルマがシナリオ作りで現場から離れるというのが重要になってくるわけですが、それが実話なのか、映画用に脚色されたのか判然としない。それで評価がまた異なってくると思うのですが。ヒッチコックの心理描写としてエド・ゲインを出したりしていますが、成功したのかどうか。登場場面も全体的に暗すぎて見にくかったです。 『サイコ』製作の裏話としてもそれなりに面白く、特にスカーレット・ヨハンソンはよく似てるなぁと感心しました。アンソニー・ホプキンスは雰囲気はありますが、やはり似せるのは無理ですね。あくまで映画の中のヒッチコックということで。しかし先にも書いたように夫婦の物語がメインであり、その辺も丁寧に拾っていて好感が持てますが、そちらも特にいいということもありませんでした。私はヒッチコックの作品は好きですが、監督本人には関心がありませんから。「ヒッチコック劇場」を模した最初と最後は、なかなか洒落ていてよかったです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-06 22:19:19) |
18.「サイコ」製作の舞台裏作品、奥さんのサポートが見事です。ヒッチコック作品の多くに物足りなさを感じてしまう理由が伝わってくるような映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-05 22:11:42) |
17.久しぶりにサイコが観たくなりました。映倫や配給会社にあれこれ言われ、映画を作るのは大変なんですね。どこまで史実か分かりませんが晩年の作品で、自分が作りたい映画を作り抜き、成功させたヒッチコックはやはり凄い監督なんだなと感じました。 【HARD PUSH】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-17 02:00:43) |
16.《ネタバレ》 大監督であっても苦労つきない映画制作裏話。配給会社とのいざこざ、夫婦の危機、遅々として進まぬ撮影、煩い映倫。ひとつひとつは“よくある”エピソードではあるけれど、「あの」ヒッチコックすら、凡人と変わらぬ類のストレスにさらされていたのだなあと感慨深い。 監督の内面に切り込もうとする姿勢、なかなか頑張っている。エド・ゲインを登場させてヒッチ本人の心を投影させてみたり、人の心理を読み解くことには誰より得意だとのサスペンス制作第一人者としての自信が、若い女優の思わぬ造反で揺らいだり。犯罪すれすれの楽屋のぞきとか、浴室で集めた砂をビンに溜めるとか、やや偏執な面も臆せずに描いていて、でもそれがヒッチコックぽい、とこちらもつい思ってしまったりする。 ヒッチコック劇場に敬意を表したような冒頭とエンディングも洒落てて好き。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-08 00:10:19) |
15.《ネタバレ》 ○「サイコ」鑑賞済み。○ヒッチコック夫妻のやり取りについては知らないことだったので、新鮮だったが、他のエピソードは各サイト等での情報で知っていることばかりだった。どうしてもそのエピソードの数珠つなぎ感が否めなかった。○あとはアンソニー・ホプキンスとヘレン・ミリンでどうにかしてくれと言わんばかりの印象で、なんか物足りないなと感じた。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-02 22:23:49) |
14.《ネタバレ》 「サイコ」観てない人には、面白さも半減するだろうね。まぁヒッチコックファンしか観ないか・・。人間ヒッチコックがよく出てた。楽しい映画。あのハンニバルがこんなおっとりしたおじさんを演じるとは感慨深い。「私の映画に君のようなブロンド美人は出ない」とヒッチコックが言うと、ヘレンミレン扮する奥さんが「その言葉を30年待っていた」と言うセリフは、美人女優ばかり起用する天才監督を夫にもつ妻の一言としては泣ける。ヒッチコックの「映画術」と言う本にも、奥さんのことを「フィアンセ」と言って、登場する。映画が行き当たりばったりで創られてた時、予算が無くなった時の手助けとして、彼女ができる女として活躍するんだよね。ヒッチコックも頼りにしてたんだと思う。とぼけた味の監督だけど、私生活では奥さんにどう接していいか悩む、割とナイーブなとこもあって、かわいいんだね。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-25 12:04:06) |
13.《ネタバレ》 特別面白いとか、特別感動的だとか、そういう事はなく、いわゆる凡作だと感じたが、すこぶる良いシーンが一つあった。苦労の末「サイコ」を完成させ、いよいよ最初の上映。例のシャワーシーン… 外から見守るヒッチコック監督は音楽とともに自然と体が動いてしまう。狙い通りかそれ以上の観客の反応にさらに動きが大きくなる。それはまるで指揮者のようであり、踊っているようでもあった。そしてあの満足げな表情。これが映画を作る喜びなんだな~としみじみ感じた。こういう素晴らしい場面が一つでもあれば観て良かったと思える。時間の無駄だったとは思っていない。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-05-22 18:13:50) |
12.《ネタバレ》 この時代の雰囲気ってやっぱりいいですね。 「サイコ」てモノクロでしょ、でも撮影シーンはもちろん色付き。モノクロ映画って今となっては貴重なモノというように感じてしまいました。 内容はヒッチコック夫妻のヤキモチ合戦が軸に語られているような感じで、どっちかっていうとヒッチコック自身より奥さんのアルマが主人公みたいでした。 映画としてのクオリティの高さっていうことになれば話は別って感じだけど。 ヒッチコック作品てサスペンスだけどどこか皮肉で可笑しい、本作もコミカルです。 「サイコ」は何回も観ているので、こんなふうに制作されたんだぁと興味深かったです。 秘書のペギーがトニ・コレットというのにいちばんびっくりしました、エンディングのクレジットを観た時はどこに出てたのかさっぱりわかりませんでした、本作での唯一の仕掛けかな??(笑) 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-22 23:39:04) |