1.《ネタバレ》 一連の過熱するマスコミ報道を当時タイムリーに見ていたので興味深く鑑賞しました。
映画自体は実話を基に脚色されているようですが、主たる登場人物にはモデルになった実際の人物がいるらしく、劇中の体罰シーンなどはDVDの特典映像で戸塚宏氏ご本人が、こんな甘っちょろいものじゃなく、もっと酷かった・・・と正直に語っております。
結局、法的には傷害致死罪で懲役6年の実刑(実際の刑期は4年で、本人は今も無罪を主張している)を受けた訳ですが、今も当時より体罰云々が問題とされる時代ですが、体罰の良し悪しというより、親が手に負えない問題児を今までに600人近く更生させた実績からの戸塚宏氏のぶれない自信と信念を、この映画を観て感じました。
私個人としても限度こそあれ頭ごなしに体罰は悪という風潮には疑問で、実際自分の学生の時も殴られたりしたことも間々あったが、そういう愛のムチをくれた教師の方が印象に残り感謝していたりもするので・・・
親目線からみれば、子には最初は無理やりでも何か一つでも熱中するものや夢中になれるものを見つけられるよう導いてやれば、グレている暇はないんだな・・・と、ふと思ったりもしました。
まぁ観る人によって色々な意見を持たれるでしょうが、今だからこそ多くの人に観て頂きたい作品だな・・・と感じました。