旅立ちの島唄 ~十五の春~のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 タ行
 > 旅立ちの島唄 ~十五の春~の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

旅立ちの島唄 ~十五の春~

[タビダチノシマウタジュウゴノハル]
2012年上映時間:114分
平均点:6.50 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-05-18)
ドラマ青春もの
新規登録(2014-03-23)【ESPERANZA】さん
タイトル情報更新(2017-04-24)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督吉田康弘[監督]
助監督滝本憲吾
キャスト三吉彩花(女優)仲里優奈
大竹しのぶ(女優)仲里明美
小林薫(男優)仲里利治
早織(女優)仲里美奈
立石凉子(女優)瑠璃子
若葉竜也(男優)藤原克也
脚本吉田康弘[監督]
主題歌BEGIN「春にゴンドラ」
撮影木村信也
配給ビターズ・エンド
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
8.島で暮らす若者が巣立っていく姿を描いた青春物語というジャンル。この手の映画に共通するのは、島を離れる事への不安や期待、将来に悩む若者の姿が島の雄大な風景とともに描かれる事だろう。この映画もまた、そういった枠組みから外れる事無く、王道とも言えるストーリーを展開して行きます。良かったのは、単純に感動に走ったり、ただの観光映画になっていないこと。
沖縄本島から360キロ離れたこの島では高校が無く、多くの若者は15の春で島を出る。中には家族を養わなければならず、島で一生暮らす覚悟を決める者も居て、将来の事で悩む若者達のリアルが非常に良く描かれていた。特に映画初主演の三吉彩花が素晴らしい。三線を披露する場面での真っ直ぐ前を見据えた真剣な眼差しが忘れられない。非常に目力のある女優さんだと思う。彼女の演技のおかげでこの映画は半分以上成功してると言っても過言じゃない。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 9点(2014-07-10 03:20:32)(良:2票)
7.《ネタバレ》 冒頭の空撮を見ると同心円状の樹林帯が目につくが、これは島の地形に対応してこのように形成されたものだろう。人の居住の歴史は浅い島のようで(「島4800万年/人100年」)、八丈島からの移住が最初というのは初めて知った。撮影は4月とのことだが、劇中では夏休み(那覇での公演)、豊年祭(9/22~23)、正月行事、サトウキビの収穫(と黒糖の初物?)といったポイントを押さえて季節の変化を表現していたようである。
登場人物には現地協力者も多いらしく、東京から役者が押しかけて来たような浮ついた感じはないが、主人公だけはひときわ美形で長身のためものすごく見栄えがする。劇中では卒業コンサートの場面のほかに、父親が主人公の昔の写真?と現在の凛々しい姿を見比べて、感無量のままで去っていく姿が印象的だった。

ところで進学を機に若年者が転出していくのは地方共通の問題だが、高校を持たない離島にとってはさらに切実なことだろう。主人公が最後までよりよい道を探りながらも結局実を結ばず、一人残される父親を思う気持ちは切ないものがある(高校の面接官が無神経で苦笑する…受験生を泣かすな!)。
しかし父親にしてみれば、いかに寂しげに見られようとも娘にはまず自分のことを考えろと言うはずだ。距離が遠くなるほど気持ちも離れ、いずれは主人公も島外に居場所を定める日が来るのかも知れないが、それでも父親としては子どもらの心が帰属する場所を維持しておく責任がある。それが去りゆく世代の最後の務めであって、自分はそれでいいのだと考えているに違いない。
ただ兄や姉は別としても、主人公に関してだけは、いつまでも心の一端を島につなぎ止めておこうとする誠実さを持ち続けるのではとも思う。文通だけで終わった(終わりにした)彼氏は忘れてしまってそれまでだが、親子の関係だけは一生切れないのだろう。

なお余談だが、民謡グループの次のリーダーは泣き虫らしいので笑ってしまう。船が島を離れる場面では、みなが笑って手を振っているのにこの人だけは始終涙を拭いていた。来年は自分なのだから頑張れよという話だろうが、逆にいえば主人公はまだしも最初からしっかりしていたということである。たった15歳で生地を離れるのは過酷なようでもあるが、しかし巣立ちの時期としてそれが正しくないともいえず、本島・本土の方が甘やかされているだけなのかも知れない。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-20 12:22:02)(良:1票)
6.《ネタバレ》 南大東島には高校がない。子供たちは皆、十五の春に島を旅立つ…
もうこの時点で泣けるじゃないですか!

出てくる人達は皆、心の温かい人ばかりで、真っ直ぐな映画だと思います。
とてもピュアな映画でした。

最後の卒業コンサート、涙なしでは見られませんでした。
しかし、娘と離れる事になる父親、島を出る娘、二人とも卒業コンサートのシーンで泣きません。
それは、旅立ちを祝福する時だから、泣かないようにしてるのでしょう。
本当は寂しくて、泣きたいに違いありません。
それなのに、微笑みながら目線を交わします。
これは珠玉のシーンですね!

沖縄を観光地目線で描いた作品は多いけど、ここまで地元目線で描いた作品は珍しいです。
そういう意味で、貴重な映画だとも思います。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-07-03 17:25:49)
5.《ネタバレ》 父を残して旅立っていくという設定は「北の国から」に似てるなと思ったが、こちらは激しい親子・兄弟の衝突等がないので、ちょっとアッサリした印象を受ける。が、静かな中にも少女の葛藤は感じられて全体的には悪くはない。主役の子は15歳にしてはかなり大人っぽいが魅力があるし、父親役の小林薫も感情を抑えた演技でいい味を出している。特にラストの娘を見つめる表情はとてもよかった。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-06-08 00:49:32)
4.《ネタバレ》 冒頭の部分でラストまでの展開が予想できてしまうわけですが、そのとおりの内容でした。いや、展開がオーソドックスで定石通りなのはよいのですが、登場人物には特に個性がありませんし、人物の間にドラマがあるわけでもありません。よって、主人公の単なる独白映像を見させられているような感じでした。点数は、南大東島というエリアにスポットを当てた功績に対して。クレーンで乗船する光景にはびっくり。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-06-06 02:21:27)
3.島に高校が無いので15歳で島を離れなきゃいけないという設定は切ない。
でも、それ以上に家庭の事情が複雑で気が滅入る。
家族円満で幸せなのに島を出なくちゃいけないという方が心に響いたんじゃないかと思う。
那覇で一人暮らしする方が気楽で幸せかも知れないよね。
もとやさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-13 14:42:21)
2.沖縄が舞台というだけで
採点が甘くなることに、つくり手側が甘えているように感じてしまった。
もっともっと面白く魅力的にすることができたと思う。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 4点(2016-02-13 16:38:28)
1.《ネタバレ》 卒業コンサート前の楽屋で、娘:三吉彩花の着付けと化粧を手伝う母:大竹しのぶ。
肩に置かれた母の手に自分の手を重ねる娘。
鏡に映る二人のショットが感動的なのは、映画冒頭シーンの相似反復であるためだ。
三吉が憧憬の眼差しで影から見つめていた先輩親娘の姿に重なるのである。

歌を披露する三吉の正面からのショットの息を呑む美しさ。
彼女と溶け合うようにオーヴァーラップする、小林薫、大竹しのぶ夫婦の
切り返しショット連結の美しさ。

彼女の気丈で凛とした歌声と佇まいが感動的なのは、
その前段での高校入学面接試験で彼女が吐露する本心と、彼女が見せる涙があるからだ。

彼女らが旅立つ映画のラスト、島の独特の風土と地形的特色が映画に活きる。
三吉ら卒業生達の乗った小さなフェリーは外海の荒波に大きくローリングしながらも
真っ直ぐに島を離れていく。不安定でも進んでいく船の航跡に熱くなる。

島でのロケーションだけに、現地エキストラも充実している。
特に子供達の巧まざる演技が素晴らしい。
観光名所案内的なショットを極力避けた情景撮影が好ましい。

土地の事情なのかどうか、携帯電話が登場せず、固定電話や手紙やボートが
コミュニケーションの手段となっているのも映画性を高めている。
ユーカラさん [DVD(邦画)] 8点(2014-03-28 23:56:22)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.50点
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
4112.50%
500.00%
6225.00%
700.00%
8337.50%
9112.50%
1000.00%

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS