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ある過去の行方

[アルカコノユクエ]
The Past
(Le passe)
2013年イラン上映時間:130分
平均点:6.89 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-04-19)
ドラマ
新規登録(2014-05-03)【ヒナタカ】さん
タイトル情報更新(2019-06-30)【Olias】さん
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監督アスガー・ファルハディ
キャストベレニス・ベジョ(女優)マリー=アンヌ
タハール・ラヒム(男優)サミール
アリ・モッサファ(男優)アーマド
ポリーヌ・ビュルレ(女優)リュシー
脚本アスガー・ファルハディ
撮影マームード・カラリ
編集ジュリエット・ウェルフラン
あらすじ
フランス人の妻マリー=アンヌと別れて4年。 今はテヘランに住むアーマドが正式な離婚手続きをとるためにパリに戻ってくるが、彼女はすでに新しい恋人サミールと彼の息子たちと新たな生活をはじめていた。しかし、そんな2人の交際にマリー=アンヌの連れ子であるリュシーは反発し、アーマドにサミールの秘密を漏らす。
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9.《ネタバレ》 二番目の夫が始末をつけるために元妻のいるフランスに到着する冒頭からの演出、
お互いに何を喋っているのか、その空白が不穏な空気と意識のズレを作り出す。

根幹となるのは三番目の夫となる男の前妻が何故自殺未遂を図ったのか。
その過去を調べれば調べるほど、全員が不幸になっていくスパイラルに陥るのは、他のファルハディ映画と同じ。
過去と未練に縛られて誰もが面倒臭くて被害者意識が強い。
酔っているとさえ思えてくる、演出上の作為が透けて見えてしまうのは欠点か。
フランスが舞台なのだから、もっと自由に撮れば良いのに。監督は本当に生真面目なのだろう。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2020-05-19 01:04:09)
8.子供達の悲しみに押し潰されそうな表情に象徴される全編を覆う陰鬱な空気が堪らない。この監督が描く女性像(監督は「女などこの程度」という意識があるのか?)に今回も吐き気がした。ミステリー要素は盛り上がらず、身持ちの悪い女に胸糞悪くさせられただけの作品。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 4点(2018-03-10 22:14:39)
7.ある女と彼女の2人の娘、その女と再婚しようとしている男と彼の1人息子、
その女と離婚しようとしている男。1つ屋根の下、あまりにも複雑な事情や思いが絡み合う数日間のドラマ。
大人達、思春期の娘、まだ幼い子ども達。それぞれの微妙な心理の変化や、噛み合わないそれぞれへの思い。
それはサスペンス的であり、終盤に再婚相手の男とその妻の過去を明かしていく過程はミステリー的要素を含みながら、
抑揚の少ない作風ですが、その中に少しずつ彼らの思いを浮き彫りにしていくその様は時に鋭さすら感じさせる。
自らこの素晴らしい脚本も手掛けたファルハディ監督の卓越した手腕を感じます。
まだ40代半ばと若く、これから先どんな傑作を世に送り出してくれるのか目が離せない監督の1人です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-31 19:05:32)
6.《ネタバレ》 前作「別離」同様、じわじわとした感情の動きの中で少しずつドラマが動き出し、その中にサスペンス的な要素も組み込まれているという構成。じっと息を潜めて見ているような描写が、物語の確実性を高めている。ただ、もっともらしいシーンが続く割には、結局何も起こっていないような気はするし、子役の二人が、演技が上手い割にストーリー上はそれほど機能していないのも、ちょっと残念。あ、一番「これだ!」と思ってしまったのは、キッチンでの喧嘩のシーンで、磨りガラスの向こうを人影がすっと横切る一瞬。こういう、ぎりぎり視覚の端に残るような情報の出し方は好きなのです。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2015-09-17 22:48:06)
5.《ネタバレ》 見ているうちにイラン映画の傑作『別離』とどこかテイストが似ていると感じていたが、同じファルハディ監督だった。道理で似ているわけだ。気持ちのすれ違いや繊細で微妙な心情を描くのがとても巧い。誰もが悪くないようで、誰もが悪いようなリアルな人間像が迫る。見る人によって登場人物への印象が分かれそう。個人的にはマリーが一番嫌い。男に安らぎを与えられない女。ヒステリックで自己主張が強くてイラッとくる。アーマドが家を出たのも、きっとそういうところも原因の一つになったのではないだろうか。

サミールの妻が自殺を図った原因を巡って、リュシーやナイマの隠し事が明らかになっていく過程は一級のミステリーのよう。マリーとサミールが再婚を前にしながらお互い前パートナーに未練が残っている心情の露見もサスペンスに彩りを加えていた。
結局、真相は完全には明らかにされず、うやむやな部分は残る。ラストも植物状態の妻の手が動いたのかどうかハッキリとは描かない。例の「観客のご想像にお任せします」というやつか。こういうところはズルいと感じて好きになれない。『別離』も観客に委ねるラストだったが、答えは自分の中でハッキリ浮かんだのでスッキリした。でも、本作はスッキリとはせず、ちょっと拍子抜け。
ただ、この監督はただものではなく、次回作が楽しみになった。人間をこれだけ描ける監督はなかなかいない。二度三度と観るたびに味が出る。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-09 00:52:36)
4.出てくる人間たちの関係性が会話などで徐々に明らかになり、彼らに何が起こったかも少しずつわかっていくという形式が、ジャンルが「ミステリー」となるゆえんだろうけど、大きな謎によって観客を引っ張るというタイプの作品ではない。とにかくキャラクターの言葉や行動にひきつけられる。とても丁寧で、真摯な作風だと思う。
よーちーさん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-03 14:54:38)
3.音楽・BGMの使い方はちょっとベタ。物語や演出は文句ありません。
カニばさみさん [映画館(字幕)] 7点(2014-09-23 09:07:13)
2.ベレニス・ベジョが出てるってことで観に行ったのだけれど、なんかこの10年くらいに自分に起こったことがオーバーラップしてきて、深く考えさせられる作品でした。エンディングはちょっとやりすぎかなって、わたしは感じましたけどね。とにかく、押し寄せてくる限りない「日常」のなかで懸命に生きている、複雑な環境の家族を精緻に描いてたとこ、好きです。そうそう長女役の娘がめちゃくちゃきれいで、マリオン・コティヤールをもっときれいにしたみたいだなと思ってたら、ピアフの少女時代やってたんだね。
shintaxさん [映画館(字幕)] 8点(2014-05-18 13:15:57)
1.「彼女が消えた浜辺」「別離」に続きアスガー・ファルハディ監督の映画を見る。さすがにアカデミー賞の外国語映画賞に輝いたことのある監督の作品だけあって、前作、前々作に少しも劣るところがない。それどころか故国イランからパリに進出してさらに深みが増してきたようにも思う。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 8点(2014-05-06 19:52:07)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.89点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4111.11%
500.00%
6222.22%
7222.22%
8444.44%
900.00%
1000.00%

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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