シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイアのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

[シェアハウスウィズヴァンパイア]
What We Do in the Shadows
2014年ニュージーランド上映時間:85分
平均点:6.25 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-01-24)
ホラーコメディ
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タイトル情報更新(2017-10-14)【+】さん
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監督タイカ・ワイティティ
キャストタイカ・ワイティティ(男優)ヴィアゴ
脚本タイカ・ワイティティ
製作タイカ・ワイティティ
配給松竹(松竹メディア事業部)
特撮ウェタ・デジタル社(視覚効果)
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【クチコミ・感想】

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1
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4.《ネタバレ》  観賞中「何故撮影者は危害を加えられないの?」「撮影者は人間じゃないの?」などの疑問が、頭の中を渦巻く事になる本作品。
 一応「十字架を身に付けている」「取材対象から保護も受けている」と説明されているんですが「狼男やゾンビには十字架なんて関係ないじゃん」「撮影者も人間なら襲われているはずじゃん」といった具合に、次々と矛盾点が浮かんで来ちゃうんですよね。
 それらを黙って飲み込むか、あるいは笑ってツッコんでみせるか、どちらかが出来る人じゃないと、この映画は肌に合わない気がします。

 ……で、自分としてはツッコみつつ観賞するスタイルを選んだのですが、これが正解。
 変に真面目ぶらず、リラックスして楽しむ事が出来ました。

 比重としては「吸血鬼達の生態を捉えたモキュメンタリー映画」という以上に「若者達の同居生活を描いた青春映画」としての側面が強い内容になっているのも、嬉しいバランス。
 何せ同居人同士で喧嘩する理由が「皿を使った後は自分で洗え」だったりしますからね。
 そういった些細な事が原因で衝突するのは、人間も吸血鬼も変わらないんだなぁ……なんて、ほのぼのしちゃいました。

 串刺し公ヴラドというビッグネームが主人公グループの中にいて、まるで「昔はやんちゃしていた」みたいなノリで「昔は憂さ晴らしに拷問していた」とインタビューで語っちゃう辺りも、ブラックだけど面白い。
 こういう「若気の至り」理論で過去の悪事をサラッと語っちゃう人、結構いますからね。
 架空の存在であるはずの吸血鬼が、現実の存在である人間をパロっているという図式。

 「鏡に映らない」「招かれないと建物に入れない」「銀を身に着けると肌が焼ける」などの吸血鬼の弱点を、しっかりコメディ仕立てで描いている辺りも良かったです。
 (こういう作風なら、そこは押さえておいてもらわないと困る)って部分を、しっかり押さえてくれているという安心感。

 高い場所を掃除する時や、ビリヤードで難しい球を突いたりする時に、フワッと宙に浮いてみせて(あっ、やっぱり空を飛べるって便利だな……)と感じさせてくれるのも良い。
 獲物を誘い込む為に考え抜いたファッションで夜の街に出掛けたら、ゲイに間違われちゃうオチなんかも好きですね。
 前者は吸血鬼だからこそのユーモア、後者は人間の若者達でも有り得そうなユーモアって感じで、両者がバランス良く盛り込まれていたと思います。

 幼い頃に吸血鬼になった女の子は、幼い姿のままなのでロリコン男を誘って血を吸うというのには(なるほど……夜遊びしている子供は少ないだろうし、大人を狙うのが正解だな)と納得させられたし、その一方で(じゃあ少年吸血鬼はどうするんだ? ショタコン男を誘うのか?)という疑問も湧いて来たりして、そんな感じでアレコレ考えさせられるのも楽しかったですね。
 この辺りは、端的で不完全な描写をサラリと見せるからこその長所、空想の余地を与えてくれる世界観って感じでした。

 そんな「ロリコン」がラストの伏線になっており、主人公格である吸血鬼のヴィアゴ(=見た目は好青年)が九十六歳の老婆(=見た目と年齢が同じ)と結ばれて「僕の方が四倍も年齢が上」「ロリコンって言われたって良い」と誇らしげな笑顔で語ってみせるのも(そう来たか!)と思えて楽しかったです。
 ここの展開に関しては、正直ちょっと伏線が足りないというか「彼女に告白出来ずに迷っていたヴィアゴの背中を、友人が後押しする」的なシーンが欲しいという不満もあるんですが、視覚的な面白さがそれを補ってくれた気がしますね。
 作中、唯一の人間の仲間としてシチュが登場する訳だけど、そんな彼が劇中で言われている通り「本当に血の気が良くて、吸血鬼目線だと凄く美味しそう」なルックスをしている辺りも、これまた説得力があって良かったです。

 シチュの親友であるニックが「吸血鬼になった事」を彼に告白し「ダチの血は吸わない」と宣言してみせて、人間と吸血鬼との友情を描いている辺りも好きですね。
 ここの場面が一番「青春映画」って感じがしました。

 棺の中でマスターベーションする場面とか、血の嘔吐を繰り返す場面とか、微妙に感じる部分もあったし「自分も人間から吸血鬼になりたくて、下僕として彼らに尽くす女性」の扱いや顛末に関しては(本当にそれで良いの?)と思う部分もあったりして、絶賛するのは難しいんですけど「好きなタイプの作品」である事は、間違いないです。
 エンドロール後には吸血鬼の特技「催眠術」によって、観客にこの映画の内容を忘れさせるというオチが付く訳だけど、そのまま素直に忘れちゃうには、少々勿体無い品でありました。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2017-11-14 11:45:12)(良:2票)
3.《ネタバレ》 そうか ニュージーランドにはこんな輩が牙を隠してウジャウジャしてるのか コワイ コワイ。

ヴァンパイア in コメディ
ヴァンパイア in ドキュメンタリー
ヴァンパイア vs オオカミ男とか 21世紀に生きるヴァンパイアの生態系をいろんなアイデア盛り込み おもしろ可笑しくしていましたが ブラックジョークなるものも多いので日本語吹替版が存在するのであればそちらでの観賞をお勧めいたします。(←それについては未確認。)

でもヴァンパイア諸君に注意物申す!
首筋噛むんはいいけども、大動脈を噛んじまったらイカンでしょ。だって血がシュババババーッ!

そして女性諸君に注意す!
目の前の床いっぱいに新聞紙を広げられたなら “あっこいつヴァンパイアなんだな” “こいつ血を吸うつもりなんだなって” さっと身の危険を察知しなきゃだ。
そして大動脈を噛まれないようにしなきゃだ だって恥ずかしいでしょ 血がジョバババーッ!
3737さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-17 20:41:11)(笑:2票)
2.《ネタバレ》  一風変わったPOV方式のモキュメンタリー作品。手ブレは全然平気だし、個人的に好きな手法なので予想していたより楽しめました。『クローバーフィールド』やら『REC』やらのコメディバージョンですね。
 がっつりフィクションなのにノンフィクションみたいなノリが好きなのかもしれないです。
 あまり期待はしていなかったのですが、随所に妙な作りこみやこだわりが感じられる良作。しっかり人も殺しまくっているわけですが、徹底して陰惨なイメージにならないように工夫されています。大動脈を噛んじゃって慌てるシーンなんかは、ホラーというよりもはやコメディ。
 こーゆーテイストの作品にしてはCGもよく出来ています。コウモリバトルや狼男の変身のクオリティはなかなか。
 その一方で、『ヴァンパイア』『バンシー』『ゾンビ』の合同パーティーでの仮装大会みたいな手作り感。この安っぽい感じも好き。
 これといった本筋にあたるストーリーはないんですが、1つ1つのエピソードはしっかりストーリー性があって面白い。
 ヴァンパイアだけかと思ったら、ゾンビやら狼男なんかも出てきて、しかも狼男の生き方の断片も見せてくれる盛り沢山な内容。以前人間だった友人同士が、最後ヴァンパイアと狼男になっちゃって、両種族の架け橋みたいになっちゃう良い話的展開にセンスを感じます。
 やたら良いように使われていた使い魔のおばさんも、しっかりヴァンパイアにしてもらえて嬉しそう。
 こーゆー作品で、みんなハッピーになって幕を閉じるってのはなかなかないかも。
 掘り出し物と言って良い作品。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-11-25 10:31:49)(良:1票)
1.人間社会に溶け込んでいるヴァンパイア達の素顔に迫るドキュメンタリー風の脱力系コメディ。

ヴァンパイアと言っても見た目はダサいおっさん達。彼らは正体がバレないようにシェアハウスでひっそりと暮らしている…訳ではなく、夜な夜な街に繰り出しては騒ぎまくっていた。おまけにヴァンパイアだと言いふらしまくるし、全く正体わ隠す気のない連中だった。

ヴァンパイアは招かれないと家に入れないので、酒場に入るのに「招いてくれ!」と外から叫んだり、喧嘩する時コウモリになったりするのがツボだった。
大爆笑とまではいかないけど、常にクスクス笑えたのでなかなか面白いコメディだと言える。
ヴレアさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-18 20:07:00)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.25点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5125.00%
6125.00%
7250.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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