20.《ネタバレ》 けっこう衝撃的な展開で良い意味で裏切られました。2作目で変な方向に行ってしまったカーズの世界観を、今作で1作目を踏襲したものに戻したのも良かったですが、1作目のドックとマックイーンの関係性を上手く伏線に見立ててマックイーンとクルーズの関係に反映したのが素晴らしかったです。車が擬人化されたアニメーションの世界なのに、映像はもちろんのこと心理描写もとにかくリアル。キャラクターたちが走る道路や背景はよく描きこまれていて美しく、レースシーンは(アニメならではのアクション的な描写はあるものの)1作目以上に本物のNASCARさながらで、スポンサー契約やらブランド買収やらも(妙に)リアルでした。若手の台頭で同期が引退し自身の引き際も意識し始めるマックイーンが、かつての強さを取り戻そうと足掻く過程、まだやれるんだともがく姿、見ていてとても感情移入しやすかったです。トレーナーのクルーズとのやり取りやトレーニングは、マックイーンがレースで勝つための伏線になるのかと思いきや、クルーズがレースを走るための伏線になっていてやられました。世代交代を肌で感じていたからこそ信頼できる若手にその道を譲る。レース中のまさかの選手交代で少々唐突ではありましたが、ライトニング・マックイーンらしい電撃的な引き際で良かったのではないでしょうか。カーズシリーズの集大成として上手くまとめ上げたな、という印象です。最後マックイーンはカラーリングまでドック・ハドソンカラーになりその尊敬度合いが伝わってきましたが、正直赤いマックイーンが好きだなぁ…。 【Nerruc】さん [映画館(吹替)] 8点(2017-08-17 17:43:40) (良:2票) |
19.《ネタバレ》 1年ぶり2度目観賞は字幕で。意志を持つクルマのアクションアドベンチャー、シリーズ第3弾。ベテランの域に達し、レーサーとして円熟期を迎えたマクイーンの引き際を探る旅。ハイテクレーサーによる新世代の台頭を受けて、これが最期と銘打つレースに必勝を期す。それでも自らを慕う若手にユメの続きを託す潔さ。迫力あるカーアクションに加えて、今作では人生の岐路に立つ、ヒト以上に感性豊かなクルマのドラマが出色の出来栄えで良作。 【獅子-平常心】さん [映画館(吹替)] 7点(2018-01-23 23:55:57) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 フロリダのレース場がとても美しいかったですねぇ。風景的なショットはどれもリアルでした。 個人的には1作目が大好きですけど、2作目は普通に楽しい、てな感じであれもまた良し。 3作目である本作は、どちらかというと子供より大人の方がより楽しめるのでは、と思う内容でした。 テーマは世代交代。気持ちは負けてなくても、最新の若い奴らに勝てない。 どういう風に話を着地させるのかと思っていたら、ああいう風に持っていくとは。 考えうる限り、一番爽やかで幸せな引き継ぎ劇でしたね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-01-01 14:12:02) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 一つの時代が終わる。 カーズ2のような気軽に見れる作品かと思いきやデカいボディブローを決められる作品でした。 新マシン達よってマックイーンのレーサーとして足場は崩れていく。彼も見た目ではわからないがカーズ1からもう11年も経っているのだ。選手生活としては長いもの。老いとは違うマシンそのモノのスペックが彼を苦しませる。 しかし応援してくれる町の連中にも応えたいマックイーンは出場を決意する。しかし不穏な影は常にある雰囲気。そしてその力の衰えが露見されていく描写はとても現実的だ。それを認めたくない俺たちが今まで見てきたマックイーンの表情も痛ましい。 そして大会のあるフロリダのまでの道中はヌルいギャグはともかく「8の字デストラクションダービー」は最高だ。 あの闇鍋の如きデスバトルは興奮冷めやまぬシーンでしたね。 それにこの映像の泥や液体の凄さ!もう来るところまで来てしまったかのような映像の美麗さに恐れおののきます!凄すぎるってもんじゃないぞ! アメリカの美しい自然がこれでもかと映し出され、全部作り物というのが信じられないレベルの映像には非常に驚きました。 そしてオーバル型のレース描写も細かく、セーフティーカーの登場やピットレーンは60km制限などしっかりした作りが嬉しいです。 まぁちょっと気になったのはクルーズの見た目があまり速そうに見えないのと、マックイーンに憧れた世代という描写はあるが細かい事がわからないおかげで、次世代マシンと同等に走れるという説得力があまり無いのがちょっと気になりました。 まさかの世代交代というテーマを持った本作は寂しくもあるけれど新しい世代に希望を託したくなる感動の一本です。やっぱりピクサーは凄すぎる。 【えすえふ】さん [映画館(吹替)] 7点(2017-08-10 01:55:58) (良:1票) |
16.前作カーズ2で、レース物語から少し離れてしまい、主役をメーターに譲った形になりました。 今回は、マックイーンが主役の座に戻り、ズバリ・レース主体の物語になりましたと言いたいのですが、少し違いました。 あけてビックリの展開で失望どころか・・、もう脱帽です。1作目と並べたい傑作であると、もう大絶賛させて下さい。 それとあのポスターのデザイン、カーズのファンなら絶対見るしかない直球ど真ん中。子供受けするかは不明ですが・・。 続編の多過ぎた「ロッキー」に対し、早くも3作目(パート2が番外編なら2作目になる?)で、これが完結編とするのは 勿体無いような気もしますが、天下のディズニーは、早くも憂愁の美を飾って纏めあげました。 興奮と感動のバーゲンセール。日本のアニメーションは一大文化という評価の一方、隙の無い緻密なストーリー構成や 明らかにレベルが違う「大人の仕事」に、ディズニーエンタメの底力を今回も痛感。 ハリウッドの病のようなアメコミ実写蔓延の流れとは、次元の違う進化を続けるディズニーから今後も目が離せない。 さすがに今回のロッキー然とした、スポ魂映画では、パート2を楽しんだ小学生以下の層は、目が点になるかもです。 いい年したオッサン達には、スピード狂遺伝子が沸騰した上に、歳を重ねざるを得ない人生にも希望はあるのだと 思わせてくれる、救いのような、リポビタンDのような、キッズムービーにするにはあまりに勿体無い名作です。 予告編で、何故「トレーニングの相棒・しかも女性」にスポットがあたっているのかは見てのお楽しみ。 この夏一番の鳥肌体験でした。 ラセターはやはり凄い人です。 【グルコサミンS】さん [映画館(吹替)] 9点(2017-07-30 15:35:32) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 一般財団法人自動車検査登録情報協会によると、乗用車の平均使用年数は、12.87年だそうです。 同じ自動車でもほんの数年でモデルチェンジ・マイナーチェンジと目まぐるしく型が変わり、世代交代が激しいですよね。 レーシングカーなら尚更、カーズ1から11年経っているのですから、 つい先日テレビで観たのと姿・形・色・艶が変わっていないため「全然衰えていないじゃん」と思えても クロスロードのマックイーンはかなりの時代遅れということになります。 そんな我らがマックイーンは勝利を目指してひた走る。傍らには、育ててくれて、応援してくれるたくさんの人達がいる。 しかし現在の技術は疾うに彼の限界を超し、何より自身の寄る年波に勝てない。 このまま走り続けるのか、足を止めるのか。 悔し涙で霞む先には、バトンを受け継ぎ、皆の期待という重圧さえ軽やかに駆けていく若者がいる。 何と素晴らしいことではないでしょうか。 最後のレースでは「チームでレースにエントリー」とか「他チームもドライバー(??)交代」などの セリフやシーンがあらかじめあれば、賛否真っ二つにならなかったろうにと残念ではありますが、 道を拓いてきた先人へ敬愛の念を抱き、才能ある若者に希望を託せる この映画がとても好きです。 【ぱいなぽ】さん [映画館(吹替)] 9点(2017-07-27 23:00:19) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 カーズシリーズは最初から見ておりますが今回のクロスロードがカーズ2でもいいと思うぐらいカーズを継承している作品だと感じました。前作のカーズ2はどちらかというとスピンオフ的な感じがします。今回のカーズ3はカーズの良さを引き継ぎこれぞカーズという期待通りのものではないだろうか。 マックイーンは一作目でチームの大切さや実力だけではない色々な仲間や助けがあり成功するということを学びキャラ的にも尖っていたものが丸くなり人格的に成長することも描かれていますが今回の物語の中でもさらに成長したマックイーンがとても好感が持てました。 今回はドックの元クルーチーフ兼メカニックで師匠的な存在「スモーキー」が出て来ます。このスモーキーがまた物語に深みを持してくれましたね。マックイーンとクルーズには惜しげもなく色々な技の伝授をし特訓しますが、仲間を大事にチームでありファミリー的な味のあるシーンで好きです。 最後のストームとクルーズのバトルシーンはマックイーンのディレクションにより伝授された技を出し切り見事優勝しますがここでもマックイーンは思わぬ才能を発揮し風格すら感じました。マックイーンはいい感じに成長しましたね。 ドックはやはりもう出てはこないですね。しかしながらドックへの敬意はこれでもかというぐらい感じました。ポール・ニューマンは偉大ですね。マックイーンが最後ハドソンカラーに変身し「ドック・ハドソンに捧ぐ」の文字が出てきた時には何か万感の思いを感じました。図らずもポール・ニューマンがこのような形で車関係の映画に携わり追悼されます。このようなリアルなドラマを感じ涙なみだのエンディングでした。 カーズの世界観は大好きなのでこれでカーズは終わってしますのかなとも感じました。 そうそうカーズと言えばとてもイケてるかっこいい曲が満載ですが今回もとても音楽もカッコ良かったのですがどこかでエリック・クラプトンの看板曲「クロスロード」が流れるかなとちょっと期待したけど流れなかった。個人的にはポール・ニューマンの重みから言ってやはり歴史ある名曲が欲しかったかな。「クロスロード」と聞いてあの名曲を連想した方々は少なくないと思います。 それと日本版の予告も良くないと感じた。何となく物語の内容を匂わせているが予告から感じるものとは全く違うものです。私はあまり先入主観を持たずに映画を観たい派なのであの予告ちょっと邪魔な感じがしました。せめてあまり内容と乖離しないものにして欲しい。 しかしながら内容はこれぞカーズという本当にいいものでした。 【レスポーラー】さん [映画館(吹替)] 8点(2017-07-18 07:59:04) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 “Cars 3”シンプルです。日本では2の評判が悪かったんでしょうか?3を付けずに副題クロスロード(岐路)を付加しています。 ディズニーの、大人も楽しめる子ども向け作品って先入観で、素直な気持ちで観ていました。 気がつけば一作目('06)から11年。アイルトン・セナもF-1デビューから大御所として亡くなるまで11年でした。レーサーとしては引退も近い年数です。ただカーズの世界では見た目が変わらないので、いつまでも当時のままのマックイーンの印象なんですよね…。1ではキングやチックがいかにもな前時代デザインで、上手に世代間の違いが表現できていましたが、本作のストームが新型なのは解るけど、マックイーンを旧型と認識するのがね。でも言い換えると、いつまでも若いつもりで居る私自身を見ている気分でした。 子ども向け作品だから、最後はマックイーン勝って終わるだろうと思っていたら、最終調整で不穏な空気に「ん?」と思いつつ、レース後半の展開は予想外で、あぁ、そうなんだ。その道を選ぶんだ。ってなりました。砂浜でのトレーニング、サンダーホロウの優勝。クルーズが主役の物語を、マックイーン視点で観せたんですね。そしてマックイーンに、初めて会った時のドックの気持ちを追体験させる。シリーズの締めくくりとして、とても綺麗です。 まぁただ、選手交代は、そんなルールが有るなら、事前に他の選手で交代劇を観せといても良いのに。とは思いましたが… クルーズの見た目年齢がよく解らなくて、会話から幼少期にマックイーンのレースを観てたそうだから、まだ10代なのかな?でも大富豪スターリングがトレーナーに雇ってて、本人もけっこう自信満々に指導してたので、やっぱり年齢不詳です。モト車がフェラーリとかフェアレディZとからしいけど、サリー(ポルシェ)のような女性らしい色気(フォルム)が無いんですよね。女性にしては見た目ガッシリした感じで、黙っていたら性別不明な彼女。解説読んだらヒスパニック系とか…あぁポリコレの波が云々… 【K&K】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-09-23 13:51:41) |
12.《ネタバレ》 マックィーン が古い世代になっていく物語は少し寂しく感じました。個人的には、「機関車トーマス」のように、時代に流されず、独自の世界での時間軸で新作を見たかったかな。。。 【sirou92】さん [インターネット(吹替)] 6点(2020-11-29 00:29:03) |
11.《ネタバレ》 前作で脱線した物語をレース中心の物語に戻してくれたのは良かったですが、引退物語になってしまったのは残念でした。ずっと現役として続くものだと思ってたのですけどね。そういう意味では子供向けではなく、大人をターゲットとした作品かも知れません。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-12 14:14:46) |
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10.評価の高い本作..う~ん なぜ?? 圧倒的にシリーズ1作目の方が上でしょう~ 本作を観てて(特に前半が)つまらなかった..原点にもどってダートコースで練習すると、速くなるのか? ピントこない..(ラリーカーじゃないんだから) 登場人物(カー)たちのつながりが、エピソードが、稀薄..ペラペラで浅い..監督も 脚本も 違う人なんだから..仕方ない?(もっとがんばれよ..) 凡作の中の 凡作..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 5点(2019-04-08 23:19:55) |
9.いまいちかなぁ・・・と思ってみてたら、、後半心に沁みました。 毎度ピクサーはいい作品つくってくれますね。 映像もシリーズ重ねる度に美しくなっていて、ボディーに反射する光とかすごいです。 【へまち】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-02-28 23:29:02) |
8.うーん、私は最後の最後で残念でした、個人的に。そこまでは結構良かったのになぁ。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-07-28 22:46:49) |
7.《ネタバレ》 シリーズものならではの哀愁を感じられる作品。『カーズ』にしろ『トイ・ストーリー』にしろ、ピクサーがシリーズ化するのには、なにかしらの理由や目的がありそうです。 ライトニング・マックィーンの再生物語と思わせといて、クルーズ・ラミレスという才能ある若者の成長物語。このクルーズが、女性だし、名トレーナーみたいな位置づけで登場するものだから、すっかり騙されました。確かに、浜辺でのマックィーンとクルーズのやりとりは、トレーナーと選手が完全に入れ替わっていましたね。それは、『1』でいうところの、ドクとマックィーンの関係に近い。 それでも、『1』、『2』と見ていると、マックィーンは生涯現役と信じて疑わなくなってしまう。そんなファンの心理を逆手に取った今回の結末は、それぞれの門出を祝うハッピーエンドではありながらも、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられません。マックィーンは、これからクルーズのトレーナーという第二の人生を歩んでいくのでしょう。 それにしても、ラストで、マックィーンのボディのデザインとカラーを変えちゃったのはちょっとばかし残念でしたね。ドクに対する尊敬の念はわかるのですが、ドクはドク、マックィーンはマックィーン。選手からトレーナーへ、辿る道は同じでも、それぞれのカラーが大事だと思うから。 この作品から感じる世代交代、第2の人生。寂しさと、新しい希望を同時に感じる物語。それが最高品質の映像で紡ぎだされる贅沢。 学校で『道徳』が正式な教科となり、成績がつくらしいですが、ピクサーの映画を見せておけば、みんな心がきれいになって、いじめなんてなくなるんじゃないかな。 【たきたて】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2018-06-21 09:15:58) |
6.例えば、プロ野球選手を目指して頑張っている子供たち。でも思うようにはなかなかいかない。そんな子たちでももしかしたら他の可能性が、選択肢があるかもしれない。例えば、職場で長いこと頑張ってきた大人たち。でも、時代の流れにだんだんついていけなくなってきた。そんな大人たちにももしかしたら新たな可能性、選択肢が見つかるかもしれない。 この映画が、それを教えてくれた。 |
5.1、2とメーターの五月蝿さふくめてあまり好きになれませんでした。 ただラストということもあり映画館へ足を運ぶことに。 物語としては今までのピクサーのストーリー運びと変わらない挫折から大切なモノの気付きへのラスト。 うん。いい話だ。 惜しむらくはマックイーンが年老いた姿に見えなかったこと 【とま】さん [映画館(吹替)] 7点(2017-08-15 13:03:48) |
4.「およげたいやきくん」並みに、サラリーマンのおじさん向け作品でした・・・別にサラリーマンにもおじさんにも限定されませんけれども。 と言ってもそんなシブい内容じゃなくって、やや性急な展開。ドタバタしてます。子どもも大いに楽しめます。映画中盤なんか、カオスです。でもこうやって泥まみれになってみて、初めて掴める真実ってのもあるんだね。と、しみじみ。 カーレースという、メカニックで人工的な世界、それと対極にあるような、泥だらけのハチャメチャレース。あるいは海岸での走行練習。そういった「自然」が、CGで丹念に描写されています。実際、映画の中で、緻密に描かれた背景にハッとさせられる場面もしばしば。そうか、1作目だってホントはこういう驚きを目指してたんだろうね、と思えば、これもCGの進化というのか、あるいは深化というべきか。 個人的には、クルマに顔がついてて、しかも天才バカボンに出てくる本官さんみたいに目ん玉つながりなのが、どうも苦手で、できれば「表情に頼らない描写」ってのを目指してほしいなあ、という気もしつつ、でもクルマに人格がある事を表現するためにはある程度のクローズアップは必要なワケで、その辺りのバランスも、何とか保てているのかなあ、と。 2作目は「なかったこと」になってるのかどうなのか、メーター君はふたたび脇役にまわってますが、ここでもやっぱりいい味出してます。 【鱗歌】さん [映画館(吹替)] 8点(2017-08-06 03:30:57) |
3.想定外にグッとくるストーリーで大人の鑑賞に。耐えうる作品だった。 【おとばん】さん [映画館(吹替)] 8点(2017-07-30 20:02:45) |
2.《ネタバレ》 マックイーンは最後に何故トレードマークの赤い色を捨てたのでしょうか? 若くて未来ある、だけども性格の悪いストームのボディは青い部分もある、けれど黒いです。まだ若いけれど挫折して夢を諦めた状態のクルーズのボディは黄色いです。もう若くはなく、レーサーとしての寿命を認識せざるを得ないマックイーンの色は赤いです。つまり、今回の作品に関してはそのボディカラーが信号の色を示してたりしない?って。1作目の段階で赤いマックイーンですから、今作に対してしか通用しない考え方ですが。 もう少し細かく見ると、クルーズは黄色一色が、途中で黄色に黒のペイント、次に黄色にオレンジ~赤のペイントとなり、そして最後には黄色にブルーのロゴ。マックイーンは赤いボディに黄色のロゴが、一度は剥がされ剥き出しの素の色になり、元に戻ってハデになって泥を被って元に戻って、最後はブルーのボディにブルーのロゴ。その塗装の変化が立場や心情、意識の変化を示しているようにも思えます。ブルーは未来を予感させる色、黄色は惑いの色、そして赤は限界を感じる色、そんな感じなのかな?みたいな。 そんな今作はある程度歳を重ねた人、挫折を経験した人、人生に迷った人に染みるようなお話で、だから日本でのシリアスな大人向けっぽいCMも、あながち間違いでもないのかな、と。これまでの『カーズ』はあまり好きになれなかったのですが(マックイーンもメーターもウザくて)、今回はシンパシーを感じる部分が多く楽しめました。ああいうシンプルなデザインのキャラがドラマを演じる事の無理がある感は1作目同様にあったと思います。もっとテンポアップした方がいいんじゃないかって。でも、情感溢れるシーンはキャラとのバランスに違和感を抱きつつも味わいを感じて。 ピクサーの子供向け枠の限界にぶち当たってる状態はここに極まれり、って感じではありますが。 あと、松岡茉優は蒼井優に匹敵する声優殺しでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(吹替)] 8点(2017-07-25 22:05:35) |
1.《ネタバレ》 予告編を見て勝手に、事故で再起不能と思われる怪我を負い、絶望して引き籠るマックイーンが、周囲の人に叱咤激励され、己のアイデンティティーを取り戻し、勝てる見込みのないレースにそれでも復帰するまでの過程を描く男のドラマ・・・を予想しましたが、子供向けにそこまでシリアスにはしないわな、やっぱり。全体的には楽しく観たのですが、クライマックスでのドライバー交代(正確な物言いではないですが)をOKとしてしまうシナリオには無理があります。それなら素直に、最後のトレーニングでの敗北→レースエントリー時の引退決意&世代交代、で良かったんではないでしょうか? 選択肢なく吹き替え版を見てたのですが、エンドロールの歌を「カッコええなー。誰の歌?」と思って聞いてました。最後に奥田民生と判明。ああ、昔好きでよく聞いてたわ。すっかり忘れていたけど、好みは変わらないのね。この歌、一緒の回で観ていた見知らぬ小学生たちが、口ずさみながら劇場を出て行きました。小学生の心に響く中年のロック、すごいです! 【Northwood】さん [映画館(吹替)] 6点(2017-07-25 00:51:58) |