1.《ネタバレ》 1作目の続編。1作目を見ていないと主人公に感情移入しづらいであろう内容。
サスペンス映画としての出来は悪くないと思います。
ですが、アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴのシリーズとしては不満が残ります。
今までとは違い、他の被害者のためにレイプ犯たちを血祭りに上げていくジェニファー。それはまるで自粛警察気取り。他の被害者達の被害映像が少しでも流れればまだ良かったかもしれない。せめて仲良くしていた友人の変わり果てた姿。無罪になって喜ぶ加害者の様子ぐらいは映しても良かったんじゃないでしょうか。
動機がいつもに比べるとちょっと弱い気がしたのですが、それでもジェニファーに正義を感じる中盤くらいまではまだ許せました。問題は終盤。もう頭がイッちゃって、狩りにもイっちゃうジェニファー。しかもその相手は無実の人間。
もちろん、シリーズものでなければ、過去のトラウマから精神が崩壊した悲劇として受け入れられたかもしれないです。実際妄想シーンで描き出されるジェニファーの暴力性。
ですが、この映画に求めるのはそれじゃない。
あくまで『やられたらやり返す。倍返しだ!』を地で行くストーリーにカタルシスを得たいのです。
う~ん。残念。