1.《ネタバレ》 ビジュアルイメージ(ポスターやDVDパッケージ)の感じでは、てっきり『食べ放題焼き肉』だと思ったんです。90分2,980円也の庶民派グルメ。勿論求めるのは質より量であります。和牛なんて贅沢は言いませんから、兎に角お腹いっぱい頂きたいのです。セーラー服美少女によるソードアクションを。ところがお通しが止まりません。筑前煮、山菜のごま和え、ほうれん草のおひたし。渋い和食が次々と提供されます。もはやお通しで満腹状態。時間制限間際でやっとお肉にありつけると思ったら、成型肉ばかり。何なのでしょう、この不完全燃焼感は。キャストは無駄に豪華でした。古田新太に、坂井真紀、水野美紀、田中要次ら、名実兼ね揃えた役者を脇に備えています。芸達者を使って物語の外堀を埋めたり、ほじくったり、よく分からない、そしてそもそもあまり興味がない(失礼)ドラマを延々と見せらます。やっとお目当てのチャンバラが始まったと思ったら、お約束感あふれる一昔前のTVドラマのような殺陣ときました。しかも夜なので視認性がすこぶる悪いワケです。明らかに安普請でフラストレーションが溜まります。要するに、お金と労力をかける部分が違うぞと。そもそも、焼き肉じゃなくて、和食小料理屋じゃないかと。もっとも勝手に勘違いしたお前が悪いと言われれば、返す言葉もありません。確かにDVDパッケージでは、女の子が日本刀を持ってなかったんですよねえ。blood-cシリーズなのに。そこで気付くべきだったのでしょう。自分まだまだB級映画道の修行が足りないようです。