42.《ネタバレ》 原作は当然読んでいて、アニメも一通り見た派です。
まぁ、アニメには満足していないので声優が変わってもなんとも思わなかった訳ですが
CG作画が唯一気になっていた部分でしたが
これが全く問題ないとは。
っていうか、原作がまんま動いてる感覚が強いです。
今回リョーちんがフォーカスされたのは
ゲームメイクする立場にありながら
思いの外掘り下げる事ができなかった井上先生のやり残しを
形にしたかった感じがしますね。
で、なんでCG作画のしたのか。ですが。
個人的には「汗」を違和感なく作画したかったのではないかと思います。
終盤の激戦を表現するポイントとして原作でも
この「汗」が効果的だった訳ですが
これをセル画でやろうとすると結構地獄なのと
多分違和感が出てしまうと思うんですよねぇ。
それがCGになることでしっかり計算した上で描写できているんだと思います。
あとは、バスケの試合描写が違和感なく行えるのかという所になるのですが
これがすごい。
旧連続アニメも駄目だったところを全部直してます(笑)
CGのお陰で10人が独立した動きを描写できていて
これもセル画でやろうとすると大変なので結果
クローズアップが多様されて他のメンバーの描写を省略してますが
結果的にバスケの試合に見えなくなるんですよね。
本作ではしっかりバスケの試合になってました
パスからのシュートまでの流れとかめっちゃスームズ。
もっさりとか存在しない。
クライマックスに従いスピード感が猛烈に増す作画になっていて
正直PS3のゲーム映像みたいな感じになったらどうしようかと思いましたが
全然杞憂でした。
こういう作画ってハイキューの制作のProduction I.Gじゃないと厳しいと思ったんですが
すごいなぁ。
原画に進撃の巨人の神作画を担当する今井有文さんがいて
要所要所で神作画をされていたんでしょうねぇ
で、本作は予想通り「山王戦」なんですが
ゾーンプレスからの大量失点とかって
原作ではめちゃめちゃ絶望感があったんですが
本作では途中リョーちんのエピソードが入るので
そのあたりが分断されてるんですよねぇ。
ここはトレードオフになるんですが
あのエピソードがある事で
緩急が生まれたり、物語に深みを増していると思うんですが
そこで損なわれたものもある感じです。
あと、晴子さんヒロインなのにキャラデザがなんか違うのと
せっかくの名台詞がカットされているいう
彩子さんがヒロイン化してるレベルですよ(笑)
まぁ、多少不満あるものの、花道が逆襲のきかっけになる部分とか
知ってても熱いシーンが多く、非常に見応えがありました。
クライマックスの演出とか個人的に理想に近いです。
これが完全オリジナルだと、カットした部分とか原作の意図を組んでいないみたいな
批判が出てくると思いますが、ナウシカとかAKIRAと一緒で
これこそが原作ですね。
9点で
あと、やっぱり最後はあのシュートじゃないと(アニメが不満の一番の原因)
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↓個人的に好きだったシーン(リョーちんメインがぼやけるのでカットしたのでしょうがなくもある)
・安西先生が鬼になるシーン
・「お前が見つけてきた変な男は 湘北に必要な男になったぞ」
・「大好きです 今度は嘘じゃないっす」
・「初心者だけどいつかバスケ部の救世主になれる人かも知れないよ」
・「おそらく現段階でオレは河田に負ける でも湘北は負けんぞ」