シン・仮面ライダーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シン・仮面ライダー

[シンカメンライダー]
2023年上映時間:121分
平均点:5.54 / 10(Review 63人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-03-17)
公開終了日(2023-06-04)
アクションSFシリーズもの特撮ものTVの映画化漫画の映画化
新規登録(2022-12-20)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-11-23)【イニシャルK】さん
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監督庵野秀明
尾上克郎(准監督)
轟木一騎(副監督)
演出庵野秀明(プロモーション映像A・B演出/特報・超特報・予告編演出)
キャスト池松壮亮(男優)本郷猛 仮面ライダー
浜辺美波(女優)緑川ルリ子
柄本佑(男優)一文字隼人 仮面ライダー第2号
森山未來(男優)緑川イチロー
塚本晋也(男優)緑川弘
手塚とおる(男優)コウモリオーグ
松尾スズキ(男優)SHOCKERの創設者
西野七瀬(女優)ヒロミ ハチオーグ
竹野内豊(男優)政府の男
斎藤工(男優)情報機関の男
本郷奏多(男優)カマキリ・カメレオン(K.K)オーグ
長澤まさみ(女優)サソリオーグ
市川実日子(女優)緑川イチローの母
仲村トオル(男優)本郷猛の父
安田顕(男優)犯人
イワゴウサトシ(男優)
松坂桃李ケイ
大森南朋クモオーグ
原作石ノ森章太郎
脚本庵野秀明
音楽岩崎琢
菊池俊輔(音響協力 作曲)
作詞石ノ森章太郎「レッツゴー!!ライダーキック」
平山亨「ロンリー仮面ライダー」(ペンネーム「田中守」)
作曲菊池俊輔「レッツゴー!!ライダーキック」/「ロンリー仮面ライダー」/「かえってくるライダー」
編曲菊池俊輔「レッツゴー!!ライダーキック」/「ロンリー仮面ライダー」/「かえってくるライダー」
主題歌子門真人「レッツゴー!!ライダーキック」/「ロンリー仮面ライダー」/「かえってくるライダー」
撮影市川修
製作東映(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
テレビ朝日(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
アサツー ディ・ケイ(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
スタジオカラー(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
バンダイ(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
電通(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
ホリプロ(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
毎日放送(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
朝日新聞社(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
東宝芸能(「シン・仮面ライダー」製作委員会)
プロデューサー白倉伸一郎(エグゼクティブプロデューサー)
制作東映
配給東映
特撮佐藤敦紀(VFXスーパーバイザー)
白組(VFX)
作画庵野秀明(光学作画)
前田真宏(仮面ライダー・仮面ライダー第2号イメージビジュアル)
美術林田裕至
庵野秀明(コンセプトデザイン/タイトルロゴデザイン)
前田真宏(デザイン)
山下いくと(デザイン)
出渕裕(デザイン)
藤原カクセイ(仮面ライダー造形)
竹谷隆之(チョウオーグ雛形制作)
振付庵野秀明(モーションアクター)
衣装柘植伊佐夫(扮装総括・衣裳デザイン)
録音山田陽(整音)
照明吉角荘介
その他庵野秀明(宣伝監修/ティザー 超ティザー 本ポスターデザイン)
轟木一騎(ティザー 超ティザー 本ポスターデザイン)
田崎竜太(ロケハン協力)
あらすじ
悪の組織SHOCKERに捕らえられ改造人間にされてしまった本郷猛は、組織の一員であったが離反した緑川ルリ子の手引きによって秘密基地から脱出する。そして、改造手術によってバッタ由来の桁違いの跳躍力や腕力を身に付けた彼は、ルリ子と協力し、また政府側秘密組織の支援も得ながら、愛車サイクロン号に跨りSHOCKERが生み出した様々な怪人たちと戦って行く。昭和の時代に一世を風靡した特撮テレビドラマを「シン・シリーズ」の庵野秀明がメガホンを取り映画化。
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63.昼間、会社で先輩にシン・仮面ライダーって見た?あれ、面白よな?て言われ、えっ?マジ?
この監督、脚本家、スタッフ等が作ったゴジラもウルトラマンも糞つまらなかったんだがて言ったら、変な顔された上にお前、見る目ないよて言われ、頭に来たから仮面ライダーも見てやることにした。予想通り、いやいや、予想以上につまらない。
もうね、相変わらずシン・ゴジラもシン・ウルトラマンもシン・仮面ライダーも全部に共通するタイトルにある物とは別人が主人公みたいで、今作で言えば浜辺美波演じる緑川ルリ子とかいう女が主人公みたいに目立ち過ぎ。前回のシン・ウルトラマンの長澤まさみ同様、浜辺美波のプロモーションビデオか?
タイトル詐欺でしょ!
本来なら主役であるべき仮面ライダー、本郷猛が目立なきゃならない筈なのに仮面ライダーより出番の多いてどういう事?
仮面ライダーのバトルも全く緊張感なし!
お遊戯会ですか?てレベル
出演者の下手な演技と相変わらず説明ばかりで、いい加減ににしてくれてなる。
血しぶきさえ出せば、おう!すげ〜て思ってるのか?
こんなん子供には絶対に見せられないし、大人が見ても全く面白くもない。
シンて名乗って良いのは、クレヨンしんちゃんとタイガー・ジェットシンぐらいだ!
クレヨンしんちゃんほど、大笑いできるわけでもなければタイガー・ジェットシンの試合程、緊張感、殺気があるわけでもない。
全てにおいて学芸会レベルかそれ以下です。シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンに次いで今作も当然0点です。
最後に少しだけ言いたい!
会社の先輩が勧めてくる日本映画は絶対に見ない。
青観さん [インターネット(邦画)] 0点(2024-02-15 21:13:34)(良:3票)(笑:4票)
62.《ネタバレ》  「シン・ウルトラマン」でも感じた事だが、なぜ2時間の作品にこんなに沢山の内容を盛り込む必要があるのだろう。これでは物語自体は薄っぺらくなり、過去のリスペクトをてんこ盛りにしただけの、ただただダラダラ長い作品になってしまう。この監督の実写映画で大人の鑑賞に耐えられたのは「シン・ゴジラ」だけだと感じたのは、元々が2時間の作品をリメークしたから、この愚を犯さなかっただけなんだと納得した。
 さて、「シン・仮面ライダー」である。エンディングで掛かっていた「ロンリー仮面ライダー」が象徴するように、昭和の1号仮面ライダーの最大の売りは「一匹狼」の活躍にある。ショッカーは民衆を洗脳し自由を奪う悪であり、仮面ライダーは「平和と自由」を標榜するヒーローであった。組織を嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い・・・と言うのが市川森一の目指したコンセプトだと聞いている。小学3年生で初めて見た仮面ライダーは「地球防衛軍」も「科学特捜隊」もバックに居ない西部劇のヒーローを彷彿させる「孤高のヒーロー」・・・そこがカッコよかった。赤いマフラーはそんな象徴だったはずだ。
 ところが、そこがごっそり抜けている。
仮面ライダーはいきなり政府機関と手を結び、政府の犬と化してしまう。理不尽な政府の殺人行為を指を咥えて見ているだけの存在に成り下がる。自分が弱かったから、武器を使わなかったから、父親が死んだと真剣に考え、その背景を知ろうともしない。自由も平和も全く背負っていない。何となく「真昼の決闘」を感じさせる「ロンリー仮面ライダー」の精神は受け継がれず、外見とBGMだけを似せてしまった似非1号ライダーを延々と見させられた感じであった。赤マフラーをつけていないニセライダーが集団でワラワラと現れた時「何人かかってこようが所詮ニセモノはニセモノ」昭和の本郷猛はそう言って一刀両断に切り捨てた。一匹狼の強さを見せつけた。「政府の犬が赤マフラーを付けるなど100年早いわ」藤岡弘の声でそう言ってやりたい。
zatoさん [映画館(邦画)] 3点(2023-04-09 04:09:47)(良:6票)
61.令和に復活した子供たちのヒーロー。作り手の意図や手法はだいぶ変わったようですが組織や所属者や怪人は自分の意思と目的に沿って生き、主人公のライダーは自分の意に反して改造されても自分の希望を見つけ出して自らの人生を生きてる事が初代と変わらぬ心意気で良かったです。おそらくは昔から今に至るまで、本郷猛も一文字隼人も、


・自分の意思決定ですら他人のせいにして口汚く毒づいたり、

・他者の親切を足蹴にして偉ぶるような子供じみたお調子者。


  …には理解できないヒーローでしょう。
aforkarnさん [映画館(邦画)] 6点(2024-02-18 03:55:35)(良:5票)
60.《ネタバレ》 うーん・・・演技もストーリーもアクションもすべてがいまいち。
池松壮亮さん?この方の演技は初めてみましたが、「うーん・・・?」でした。
セリフも棒読みだし、なんかいつもプルプル震えてるし(寒かったの?)藤岡本郷をリアルタイムで見てきた世代ととしては、なんか頼りないライダーだなあ・・・という印象しか残らなかった。
柄本さんは声とか雰囲気はよかったのですが、やっぱり正直ビジュアルが・・・。
怪人たちも「ふざけてんのか?」と言いたくなるような演技だったし、ラスボスも日舞の家元みたいでいまいち緊張感がなかった。
唯一まともな戦闘シーンの偽ライダー達との決戦は暗くて見えずらかったし(あそこがほぼクライマックスなのに)。
やっぱり本物のライダー世代としてはもっとすっきり爽快な格好いいライダーが見たかったなあ・・・。
わたたさん [インターネット(邦画)] 2点(2023-08-01 22:30:49)(良:3票)
59.《ネタバレ》 『シン・ゴジラ』には乗れなかった自分としては世評も微妙なこの映画はスルー予定でしたが、あまりに色んな人が話題にするのと、予告編がかっこいいので気になって観に行きました。うむ、予告編通りかっこいい!とこもある!

まずライダーキックが必殺技であるというのを迫力ある映像として見せているのが良い。特撮で見ていたあのキックは本当はこんなに凄かったんだなと思える。他にも新鮮なアクション、怪人やそのアジトの美麗さなど魅せられる要素は数多い。

一方問題点は挙げればきりがない。登場人物が全員思っていることをぜんぶしゃべる、しかも嘘がつけないようで裏腹なことは言わない、というのはこの監督の作家性らしいが、にしてもほんと会話が多い。そして場面展開の強引さは昭和の特撮を越える。そこまでこまけぇことに気にしないんならいっそ採石場で戦ってほしかった。

121分は今どきの映画としては長い部類ではないが、それでも長いと感じる人は多いようだ。が自分は意外と気にならなかった。それはやはり全体の玉石混交ぶりにあるだろう。良いシーンではアガるし駄目なシーンではリラックスできるのでメリハリがあって疲れない(笑)。だったら編集し直して切り詰めれば名作になりそうなものだが・・・残念ながら肝心のクライマックス、ラスボス戦が映像としてグダグダなのだ。

演じた森山未來のキャラ造形は本当に素晴らしかったのだが、そのラスボスとしての凄さはFXではなくちゃんとアクションで見せてほしい。映画全体として後半になるにつれアクションはどんどん何やってるのか分からない誤魔化しになっていくのが辛いところ。一本足したぐらいでは幸せになれない。

この映画を端的に言うと幼稚。かっこいい人物をかっこよく登場させてかっこさよさげなセリフをクールに(?)言わせる。漫画みたいなカット割りに解説セリフ。子供が考えた大人の世界。とはいえ本当に光るものはいくつもあって、これを「大人の鑑賞に耐える」レベルにまとめられなかったのは残念だ。決して駄作ではないが、とにかく惜しい!映画。
tubirdさん [映画館(邦画)] 6点(2023-05-01 22:21:20)(良:3票)
58.《ネタバレ》 楽しみにしてたのに途中で出たくなったのはなぜ?
観終わった後のモヤモヤが中々消えませんでした。
良かった点は細部の作り込み。
・1号と2号の違い(マスクの色・眼の色、ベルトの色、腕のライン等)
・一文字の変身ポーズ(一旦、上半身を逆に振ってから腕を伸ばすところ)
・クモ男との戦闘シーンのロケ地(例のダム)
・変身後のサイクロンがCB650Rで自分の愛車と同じ
・漫画の原作に近いエンディング(本郷が脳だけになって一文字とテレパシーで会話するところ)
どうにも受け入れ難かった点はヒロインのルリ子さん。
 父親の死にはえらくドライなのでロジカル&クールな路線で行くのかと思いきや、
急に乙女やら妹やらを出し始めるし、
風呂に入れず着替えもできない!とキレる場面の演技は長澤まさみのモノマネ風だし。
生体コンピュータなら、もっとそれっぽく頭の良さそうな女優をキャスティングして欲しかったな。
ルリ子さんの悪口ばかりになってしまったけど、鑑賞後の印象として仮面ライダーより、
ルリ子さんの心地悪さばかり残ってるから仕方ないか。
なんでこんなことになったのかなと、よくよく考えて、はたと思いついたのが、監督=庵野→エヴァ。
ルリ子さんって綾波レイなんじゃ!?と思い当たって肚落ちしました。
で、綾波はTV放映で時間をかけて徐々に心を開かせてキャラ変させてたけど、
ルリ子さんを一本の映画の中でキャラ変させるには無理があった。
映画の中での人間関係は、ほぼ本郷猛とルリ子さんとの絡みに終始してるので、
ルリ子さんのキャラブレのせいで物語として追うのが辛かったんだと自己分析までして少しスッキリしました。
じむりじんじむさん [映画館(邦画)] 4点(2023-04-21 00:55:43)(良:3票)
57.《ネタバレ》 できる限り作品情報をシャットアウトしながら予備知識や先入観を持たず――それでも作品評価が賛否両論であるという情報や軽いネタバレをネットでくらってしまったが――大学生の息子と二人で鑑賞。戦いに身を投じていくこととなる「人につくられた者たち」のアクションと、過去に理不尽な形で家族を失っていた彼らの悲しみや彼ら同士のほのかでプラトニックな心の交流が描かれる。

登場人物の心の動きというか、心動くきっかけやタイミングが僕の感覚とマッチしなかったため、物語そのものには乗り切れないところがあった。シーンがぶつ切りに見えてしまったり、物語やその背景に従って登場人物が半ば無理矢理動かされている印象を強く持ってしまったりもした。だが、ここ一週間ほど僕自身に家族にまつわる辛いことがあったため、主人公たちのやるせなさや悲愴感が普段以上に心に沁みて仕方がなかった。映像や書籍などに触れるタイミングがその個人的評価を大きく左右するのだと改めて強く感じた。

フィルム面からは、庵野監督の目と耳の良さを改めて感じた。アクションシーンの動きは総じて早めだが、そのスピードが絶妙で、見ていて気持ちがいい。また、そこでの殴打時の効果音の太さと大きさにも驚きと生理的快感があり、それが堪能できる大音響での鑑賞が家ではほぼ不可能なことを考えると、これだけでも劇場で鑑賞できて良かったと思う。
ちなみに、庵野監督作品で劇伴担当が鷺巣詩郎でない作品を観るのは『トップをねらえ!』以来で、これまでの作品とは異なるメロディアスで現代的な音楽も印象に残った(今回劇伴担当の岩崎琢は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』の劇伴を通じてリアルタイムで知り、一時期ファンとして熱心にその音楽を追っていたので、今回の起用は嬉しかった)。

現在は息子自身も辛い状況にあるはずなので「面白かった」「かっこよかった」だけでなく、本作を覆う沈痛な感情と、それでもそこから自らの手でつかみ取るべき可能性を本作から掴んでほしいと思う。一緒に観て良かったと思った。
はあさん [映画館(邦画)] 8点(2023-03-27 11:07:00)(良:3票)
56.《ネタバレ》 もう待ちきれなくて仕事帰りに、最速公開日のレイトショーにて鑑賞。
本来、早々にレビューをアップして、お祭り騒ぎに便乗しようと目論んでいた。「シン・ウルトラマン」の時と同様に。
しかし、今回は手強かった。今自分が観たものをどう判断していいのか困惑していた。
果たして傑作だったのか、キワモノ映画だったのか、脳内整理が瞬時で付かなかった。

冒頭にいきなり結構エグい暴力描写が続き、その上池松ライダーの暗い表情がモチベーションを下げてくれる。
緑川博士や、ルリ子の説明も唐突で、言葉が頭に入らない。何が何だか。
クモオーグの乗った逃走車両が昭和ナンバーの古い国産車だったりして、時代設定も分からなくなり、混乱度は更に高まる。

しかし、その後に、政府機関の2人の強烈な登場で、今回の映画の世界観がぼんやりと浮かび上がる。
その先、パート構成で物語はテンポ良く進み、こちらも画面に集中して楽しめる。そう、楽しめたのだ。
思いがけないキャストの登場や、チープさを敢えて払拭しないコマ落としの様な特撮での演出など、
放映当初の「仮面ライダー」、あるいは原作漫画へのリスペクト、愛情、こだわり等がいきなり溢れ出てくる。
柄本ライダーの登場で雰囲気にも明るさが加わり、怒涛の展開が「スッキリ」させてくれる。
政府機関の二人が名乗るシーンは、「そう来たか!」と膝を叩いてしまう昭和的反応。
うん、確かに楽しめた。

ただ、一緒に観た作品背景を知らない妻は腑に落ちていない表情であったし、分かる人には分かるというストーリー構成、
またPG12である事は「仮面ライダー」としてどうなんだろうか。
「シン・ウルトラマン」は全ての世代が楽しめる明るい作風であり、観賞後の爽快感があった。
「シン・仮面ライダー」は観終わった後、劇場を埋めていた親父達は、帰りがけに連れにどう感想を述べようか悩んでいる様な、
そんなモヤモヤ感が漂っていた。

でも鑑賞後二日経った週明けの朝に思う。
やはり心に刺さっていた。そしてもう一度確かめに劇場に行きたい衝動。自分は決してこの映画が嫌いではないと。
こたさん [映画館(邦画)] 7点(2023-03-20 08:21:44)(良:3票)
55.まず、ある種の清々しさを含めつつも、本作に対しては個人的にきっぱりと「駄作」だったと言いたい。それも近年まれに見る「超」がつくほどの。

庵野秀明による、「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」の大トリ第四弾。
「シン・エヴァンゲリオン」はまったくの門外漢なのでまた観ていないが、2016年の「シン・ゴジラ」を皮切りに、2022年の「シン・ウルトラマン」、そして本作「シン・仮面ライダー」と、大いなる高揚感と期待感をもって鑑賞してきた。
なんと言っても、「シン・ゴジラ」で表現された新時代感とそれに伴う畏怖感は衝撃的で、ゴジラ映画を全作観てきた者として、圧倒的にエキサイティングだった。

一方で、昨年の「シン・ウルトラマン」の時点でおやおやと思う節はあった。
製作者たちの溢れ出る過去作に対する「愛情」を感じる反面、僕自身は乗り切れなかった。
嬉々として繰り広げられる良く言えば“独特”、悪く言えば“陳腐”な映像表現、映画表現に対して、「あ、ふーん」、「あ、そうなんだ」と引いたスタンスを取らざる得ず、なんとも困惑してしまった。

そして、この「シン・仮面ライダー」の“世界観”を目の当たりにして、一つのことが明確になった。
「シン・ゴジラ」にあって、「シン・ウルトラマン」、「シン・仮面ライダー」に無かったモノ、それは僕自身の過去作品対する「愛情」という名の「耐性」だったのだろう。

個人的な遍歴として、玉石混交の全作品を観てきた「ゴジラ」映画シリーズに対して、「ウルトラマン」も「仮面ライダー」も、僕は過去のオリジナルシリーズを殆ど観てきていない。
故に、今回の各映画作品に対して僕が求め期待するものと、オリジナルシリーズを偏執的なまでに愛し表現し続けてきた製作者たちが見せたいものとが、乖離しすぎていたのだと思う。


と、自分にとって本作が本質的に“合わない”映画であり、「仮面ライダー」に対する無知を認めつつも、やっぱり客観的に見て酷い映画だったなとは思う。
「シン・ウルトラマン」はそれでもまだ“乗り切れなかった”という印象であり、特撮映画としての見応えと、娯楽映画としての楽しさも随所に存在していた作品だった。
が、しかし、本作は正直“耐え難かった”という印象を拭えない。久しぶりに鑑賞中に“しんどさ”を感じてしまい、思わず席を立ちたくなった(無論そんなことはしないが)。

個性的でユーモラスな怪人たち(チープで陳腐)、昭和感を感じさせる俳優たちの朴訥な演技(お遊戯会レベルの某演技)、映像技術の低さを工夫で補うカメラワーク(見づらく気持ち悪い)。
それらは、「仮面ライダー」や「ウルトラマン」がテレビ放映されていた当時のつくり手たちが、限られた制作環境や時代性の中で、必死に“面白いもの”を生み出そうとした結果の産物だろう。

それらを観て育ち、感銘を受けて映画制作やアニメ制作の世界に入ったクリエイターたちが、過去のオリジナル作品対しての“リスペクト”をふんだんに盛り込むのは良い。
ただ、だからといって当時の映像表現やアイデアを現代技術でそのまま再現して、「仮面ライダーといえばこれでしょう」と悦に浸るのは、あまりにも安直だし、クリエイターとしてダサすぎるのではないか。
そんなものは、過去作へのリスペクトを笠に着た“クリエイティブ”の怠慢であり、放棄だと思ってしまった。


自分の想像以上に本作を称賛する人たちも多いようなので、やはり作品に何を求めるかによって、映画の価値なんてものは大いに振れるものなんだなと思い知る。
だからこそ、しっかりと自分の感情に沿った評価をしていきたいと思う。
“10点”の映画は年間数本出会えるが、その逆は数年に一つ出会えるかどうか。振り返ってみると実に8年ぶりの“0点”を捧げよう。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 0点(2023-03-17 23:17:45)(良:2票)(笑:1票)
54.庵野の悪いところが全部出た感じ。
庵野が経済的に大成功してるからでしょうか?
登場キャラクターの動機がどうでもいいことばかり。
そんなしょうもない理由で人を殺しまくるの?
リアリティゼロの学芸会につける点数はありません。
承太郎さん [インターネット(邦画)] 0点(2023-12-20 17:14:09)(良:2票)
53.《ネタバレ》 ふりかえると、僕はシンエヴァもシンゴジラもシンウルトラマンも、のきなみ10点です。それどころか、庵野さんのもっと昔の実写作品「キューティーハニー」も10点です。これはどーゆうことかとゆーと、庵野さんの描く表現が大好きってことです。なんかキモくて、どこかB級感があって、演出も映像表現もちょっと普通とは違ってて、でもなんか子供の頃の懐かしいワクワクした気持ちになれちゃう。でも、今回の仮面ライダーはちょっと観る前は不安でした。僕は仮面ライダーは昭和も平成もアマプラの最近のモノもだいぶ観てる方で、昔の仮面ライダーを今の時代で新しく描くってのは、もうすでに平成とかアマプラで何作品もあって、結局は、そーゆうのになっちゃうのかなーって思ってました。んで観てみたら、今までの、どの仮面ライダーの世界観や雰囲気とも違う、まずそこにオオってなっちゃいました。なのに昭和仮面ライダーの感じもあるんで、なんかえーやん。そんでもって、血しぶきブシャー、ええやん。本郷猛プルプル、ええやん。ボス戦の最後のグダグダ取っ組み合い、ええやん、ええやん。もちろん綾波風の浜辺美波も、各怪人のキャラクター性も、バイクアクションも、あかん、ずっと観てられるわ。でも期待外れって思う人の気持ちもなんとなくわかります。これはダメな人はダメやろなー。実際に僕の友人も、ダメ派でした。とゆーことで、僕はやっぱ庵野さんの世界観、面白いと思ってしまう派です。
なにわ君さん [インターネット(邦画)] 10点(2023-08-20 12:06:35)(良:1票)(笑:1票)
52.シン・ゴジラの奇跡、シン・ウルトラマンの微妙な出来を経て、本作は普通につまらなかったです。
この子はマジメ口調キャラ!この子はキャピキャピキャラ!とラベリングされた感じが数十年前の出来の悪い特撮アニメっぽくて寒かった。
過去作の熱狂的なファンだったら楽しめるのかも知れません。
Kの紅茶さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-08-09 21:44:22)(良:2票)
51.劇場公開最終日に見てきました。

「仮面ライダーファンのための映画」というより、「仮面ライダーファンが作った映画」という表現がピッタリ。
それも筋金入りの。

原典へのリスペクトを散りばめるように、古臭さを残す特撮やアクションのカット割りといい、郷愁へ誘うこだわりを感じた。
反面、令和だからこその現代的解釈が空回りしており、政府関係者を出す意味が感じられず、
基本人気のいないところでの撮影ばかりでスケールがこじんまりとした印象を受けてしまった。
これでは令和の時代に甦らせる意義が弱い。

あとは庵野監督の悪い部分が終盤はもう剝き出しで、内省的な展開がひたすら続く最終決戦はもういいやと思ってしまう。
全編説明不足で新規の仮面ライダーファンでも終始置いてけぼりではないか。
これは彼のサポートを務めていた樋口真嗣が不在で、誰も止められない暴走状態であったことが目に浮かぶ。

「熱量は感じられるが、思い入れが強すぎて客観視できず、明後日の方向へ全力で走っていった二次創作」というイメージ。
シン・シリーズ完結後、庵野監督はどこへ走っていくのだろう。
Cinecdockeさん [映画館(邦画)] 5点(2023-06-04 22:36:00)(良:2票)
50.《ネタバレ》 惜しい。もったいない。
観終わって真っ先に感じた感想がそれでした。

「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」は巨大怪獣や巨大外星人が人間を脅かす”状況”を描けばよかったのに対し、「シン・仮面ライダー」は人ならざるものになってしまったコミュ障男が、人知れぬ闘いを通じて愛や友情をつかみ取っていく「人間ドラマ」も大きなテーマのひとつになるだろうと思っていました。

確かにその材料となるドラマ要素はいくつもありました。本郷とルリ子の絆、ルリ子とハチオーグ(ヒロミ)の友情、強大な敵から最高の相棒へとなっていく一文字との友情…。
しかしいかんせん、それらを十全に生かすだけの尺が足りない。

たとえば、ルリ子はよくキャラクター的に庵野作品の先達綾波レイになぞらえられますが、綾波がヤシマ作戦というまさに「ともに命を賭けた闘い」を経てシンジとの絆を深め合ったのに対して、(そのポジションに位置するコウモリオーグ戦が本郷とルリ子の「共闘」と言えるほどの濃厚なバトルでもなくあまりにあっけなく片付いたせいで)その後のルリ子の信頼構築や態度軟化はなんだか唐突で、ルリ子が死ぬシーンでもいまいち涙腺が緩むほどのことも無く…といった次第でした。

もっとテレビシリーズとかでじっくりエピソードを描く余裕があれば―――

コウモリオーグVS本郷&ルリ子の激戦がちゃんと描かれれば、深まる本郷とルリ子の絆に感情移入できて、ルリ子との別れにも素直に涙できたんじゃないだろうか。
ヒロミとルリ子との物語がちゃんと描かれていれば、ハチオーグ戦でのルリ子の苦悩にも、その悲しみを目の当たりにした本郷が彼女の心に寄り添おうとする心情にももっと共感できたんじゃないだろうか。
そして、一文字との敵対関係がもっと時間をかけて描かれていれば、その後の彼の転向、本郷と最高のバディになってからの物語がより一層熱く盛り上がったんじゃないだろうか。
上映後はそんな事ばかり考えていました


以前宇宙戦艦ヤマトがキムタク主演で実写化された時、庵野監督にもオファーがあったそうで、その時監督が考えた案が
「あの長大な物語を一本の映画に詰め込むと無理が生じるので、ヤマトが改造され宇宙に飛び立つまでをじっくり描く」というものだったそうです。
描くべき要素を取捨選択し、じっくり掘り下げる―――昔自身が考えていたその方法論を今回採ってくれなかったのが残念でなりません。
(しかしそもそも、このビッグネームの監督作品で三部作、せめて二部作にする程度の構想はなかったのでしょうか…そうなっていたらこの作品の出来もかなり変わっていたのではないかと思います)

材料は上級ですが、調理時間が足りずにやや生煮えのままの料理を小さなお皿に無理やり山盛りにして出された感じ。
材料の評価(9点)と出来上がった料理の評価(6点)を足しで二で割って、今いちショボいVFX(あれは単に予算不足なのか、それとも昔風のチープな特撮風味を大事にする庵野美学なんでしょうか…)を減点して、7点献上します。

決してマズくはないんです。やや物足りないだけで。
大鉄人28号さん [映画館(邦画)] 7点(2023-04-19 10:02:04)(良:2票)
49.もちろん駄作なんですが、庵野秀明の作品の中では最もまともに鑑賞する価値のある作品かもしれません(実写アニメ両方含めて)。今までと異なりこの映画は何より役者の演技をちゃんと撮ろうとしています。何度も繰り返される仮面の着脱、無機物でしかない仮面にどう表情を宿らせるか、間違いなくこれは実写映画でしかできない試みです。フォトジェニック以上のものではないですが撮影も今までで一番良かったです。この映画の不幸は擁護する意見でさえ過去の作品へのオマージュの側面ばかり取り上げられるところです。自身がそのように読み解かれるよう自己演出を続けてきた庵野秀明の自業自得ではありますが、鷲巣詩郎の音楽やいつもの明朝体(シン・ゴジラで一番ゲンナリした要素です)が封印されているのは今までとは違うものを作ろうという精神の現れです。エヴァンゲリオンではメタフィクションに逃げ、シン・ゴジラは震災を描くように見せかけて帰ってきたウルトラマンのプロットを流用したに過ぎず、シン・ウルトラマンに至ってはノスタルジー以上の価値を見出せませんでした。今回庵野秀明はかつてないほど真剣に現代的なテーマを扱ったストーリーを語ろうとしているように見えます。最大多数の最大幸福ではなく最も絶望している者の救済、疫病による人口削減、人にも自然にも負担をかけない奴隷制度の復活、エネルギーの奪い合い、絶望を多幸感で上書きする洗脳。それでもショッカー側のキャラクターはワンパターンの快楽殺人鬼ばかりだったり、最終的には肉親の不幸に収束するスケールの狭さもあってまともにテーマを処理できてはいません。だから最終的には駄作と判断せざるを得ないのですが、この映画って言わばまともにストーリーが完結しているエヴァンゲリオンじゃないですか。そう考えるとシン・エヴァンゲリオンなどよりはるかに凄い達成だと思います。
Сакурай Тосиоさん [映画館(邦画)] 5点(2023-03-30 20:47:39)(良:2票)
48.《ネタバレ》 庵野監督がイニシャル『シン』で仮面ライダーを創ったら、まあこうなるわなという映画。基本的に納得しかありません。おそらく歴代シンシリーズの中でも圧倒的に間口は狭く肩幅ほど、ハードルは棒高跳びレベルと推測しますが、案外「こんなの楽しめるのは俺だけだろ」な層も相当数いるのでしょう。じゃなきゃこれだけ大掛かりなメディアミックス企画は成立しないですもんね。あるいは多くの大人が「儲かりまっせ」の口車に乗っかたのか。どうなんでしょう。
あれこれ考察を楽しむのが庵野映画の鑑賞流儀かもしれませんが、個人的には「仮面ライダーが死ぬ程カッコよくて」「浜辺美波さんが神がかり的に美しい映画」という理解で十分という気がします。特に浜辺美波さんファンは爆増したに違いありません。『最優秀キャメル革ロングコート女子』と『気絶担がれ女神オブ・ザ・イヤー』の2冠受賞の快挙は史上初なのでは。
(以下余談)ついに買ってしまいました変身ベルト。2号バージョンを。コミュ障で陰キャの本郷猛にはシンパシーを感じますが、惚れるのは一文字隼人の方。陽キャの仮面に隠された孤独や愁いに惹かれるのかなあ。一文字の笑顔はライダーキック以上の破壊力があったようです。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 8点(2023-03-19 11:58:25)(良:1票)(笑:1票)
47.《ネタバレ》  
俺的な感想としては…滅茶苦茶に面白かった。
ただ、Twitterを観たら否定の意見が目立ってたのが気になる。
俺が思うに、作品を観るうえでの資質があると思う。

 01:昭和ライダーを知っててワクワクした。
 02:当時のマンガなども観て包括的に好き。
 03:首に赤いタオルを巻いてトキメイた事がある。
 04:夕陽の中でロンリー仮面ライダーを歌った。

まぁ、意外とそんな経験が大事だし…4、50代以上がベストのマッチングかも知れない映画。
俺はシン・ウルトラマンの時よりもトキメイてたんで「ああ、仮面ライダーの方が好きなんだな、俺…」と自覚した。
けど、余韻を楽しみつつ帰宅電車の中で、Twitterでの否定意見を閲覧する。

いや、好いんだよ?
映画の感想なんて…俺と同じじゃなくとも。
ただ、考え方のロジックがダメだと思うし、そもそも「感想を言える資質」についても、少しくらい考えて欲しいなーと思った。
そして、否定の理由は「SNSの弊害」なんだな、と…よく分かる。
自分の「足場」や「資質」についての勘違いが圧倒的に多いし、何より「映画に寄る姿勢」が全然出来てない。

まず…どんなに低い知性や経験値の状況でも、面白く感じる映画なんかある訳ない。
ましてや昭和ライダーを、ちゃぁ―――んと観てなかったり、当時のワクワク感を得てないならシンドイと思う。
なので、昭和ライダーを観てないのに、語ってるんじゃないだろうね?…なんて意地悪い感想を持つボクちゃん。

イタリアンマフィアや、当時の政治事情を知らないまま「ゴッドファーザー」を批判してんのと同じ。
いや「分からない」とか「難しい」ってなら良いんだよ?
けど「面白くない!」とか、代案なしで言い切れるのが俺には全然分からないんだわ、マジで。

まぁ、そんな事情をより深く理解した上で、自分なりの思いを告げてみよう。

想い出して欲しいのが…過去作。
10年以上前だけど「仮面ライダー/THE FIRST(2005年)」があった。
あの時も、今回と同じテンション感で観に行ったが…見事に裏切られた。

それを想い出しながら拝見したが…今回は全く違う、納得の完成度だ。
勿論、時代による技術などの問題もあるとは思うが、庵野監督は確りと「仮面ライダーの世界に浸ってライダーを作ってる」って事。
いわば、「なんちゃってライダー」とか「ライダー風味の映画」じゃない。
そこに在ったのは…純然たる「仮面ライダー」なのだ。

そんな訳で、今回は庵野監督が「ライダーをどれくらい好き」で、自身が感化されてきたのか?がキーワードだと感じた。

例として―――アレだ。

漫画「美味しんぼ」でこういうエピソードがあった。
山岡士郎と海原雄山で「鍋料理の対決」があった

まずは、鍋料理における日本各地で好みの幅の広さに驚愕する。
鍋料理の懐の深さに「これは難しいか?」と困惑する審査員たち……主人公の士郎もそうだ。

だが、雄山は言い放つ。
「私は、誰もが納得し喜んでくれる至高の鍋料理を作る自身がある」…と。

そんな中、勝負は始まるのだが…士郎は困惑する。
そして、辿り着いた結論のようなものは…鍋の好みを1つに絞る困難さに苦悩し、ついには「鍋の自由だ!」って発想に考えを切り替え、作った鍋は「沢山の具材」そして「沢山のタレ」を用意した「万鍋(よろずなべ)」を完成させる。

一方の、海原雄山はどうか?
誰にでも合わせた、誰にでも食える料理を作るより、「一点豪華な鍋」を5種類用意した。
季節がら用意出来ないモノもあったが素晴らしい「至高の五大鍋」。
まず、「スッポン鍋」、「ふぐちり鍋」、「アワビのしゃぶしゃぶ」、「鱧と松茸の鍋」…そして「カニ鍋」の5つだ。
一言でいうなら、己が美味しいと思った最高の鍋を5つ用意した。
そこには、一切の妥協は無く、食す人間への媚びも一切無い。

お判り頂けただろうか?
今回の「シン・仮面ライダー」は、庵野さんの吟味によるライダー。
いわば「分かったフリをしてる人間」や「ライダーの知識が追い付いてない人間」に面白さが伝わる訳がない。

つか…アレだ!!
お前ら、仮面ライダーを舐めんな!
知識が付くまでライダーの最初から観直せや!

まず、ロンリー仮面ライダーだ!
あの歌えるようになってから文句を言え!
話はそれからだ!

ガキの頃…
本郷と一文字に憧れた俺へ。

裏切らない時代と映画があった。
いや、マジで!

赤いマフラーに懸けて!


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映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 8点(2023-03-17 23:42:18)(良:1票)(笑:1票)
46.予想とは違いましたが、緑川兄妹の争いは面白かった。
浜辺美波さんの決意と説得力に惹きつけられた。
用意周到でバリバリ進むさまには圧倒された。
小気味よく感じられた。

期待した特撮部分は今一つでした。
私は仮面ライダー1号盛り上がった世代なのだが、残念ながら習字塾に行き見なかったので、思い入れが無いのが大きい。
同い年の主人は劇場で観て、とても気に入っている本作。
見ていた人は凄く面白いらしい。

本作とは関係ないが、仮面ライダーカード欲しくてスナック買い過ぎて先生に怒られている男子いたな~。
懐かしい。
たんぽぽさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-02-06 16:12:29)(良:1票)
45.《ネタバレ》 今回はオープニングで東映のロゴが出る。仮面ライダーは対象年齢が自分より少し低かったので、リアルタイムではあまり熱心に見ておらず思い入れもそれほどない。
アクション場面では、序盤で崖の上から飛び降りるとか唐突な場面転換などは元の雰囲気が出ているが、その後は映像効果を多用した独自のダイナミックな映像を作っている。最後は単なる取っ組み合いの喧嘩になっていたが意図があってのことと思われる。

敵組織の目的が「人類の幸福探し」であるからには、「幸せって何?」を問う映画かと思ったら「最大幸福」は放棄したとのことだった。昔あった「最小不幸社会」の再現かと思ったが、しかしそれより進んだ現代的感覚として、不幸な人々の救済のためにはその他大勢にどれだけ負担や犠牲を強いても構わないという価値観のようでもある。その上さらにこの映画では、絶望した個人を敵組織が適当に選抜して強大な力を与え、当該個人の趣味嗜好で勝手に幸福を追求させることにより、その他大勢どころか社会全体に破滅的被害が及ぶ恐れが生じていたらしい。いわば不幸最強社会ということで、善なる意図を標榜しながらも、まるで社会の破壊自体が目的になっているかのようなのは嘆かわしい。
出て来た連中はほとんどテロリストだが、うち0号の男だけは本当に人類の幸福を目指していたらしい。しかし政府の男が言ったように「絶望の乗り越え方」は個人により違うのであって、全部まとめて処置すれば問題解決というのは間違っていることになる。最後の戦いで本郷は、社会の破滅を阻止すると同時に個人の救済にも手を貸していて、それが常に可能とも限らないがそういうことを彼は目指したのだと思われる。幸も不幸も人によって処方箋は違うはずだということだが、ちなみに「幸せって何?」に関してはルリルリの話がけっこう本質をついていた。追伸が泣かせる。
もう一つ、この世界で信じられるものがあるとすれば組織でも主義主張でもなく個人の単位でしかないのであって、そのためには誰をどこまで信じるかの見極めが大事と言っていたようでもある。ルリルリと一文字は本郷を信じ、また政府の男らをも個人としては信じようとしていたらしかった。ほか本郷が「自分の心を信じる」と言ったのは、自分がもともと持っていた良心の根底部分をどういう状況下でも失わないと決意したのかと思った。信ずべきもののわからない人類社会で、個人の心の持ち方を提言しようとした映画と取れる。
最終的には本郷の誠実さと一文字の反骨精神をもって戦うヒーロー像が実現し、とりあえず当分このまま戦いが続くらしいが、仮にこれが1年間のTVシリーズだったとすれば、最終回で人工知能が何をするかが問題になるのではないか。ロボット刑事がずっと見ていて人間の行動に関心を持ったりしていたので、その観察結果をもとに人工知能が本郷と同じく自分を変える結末だったらハッピーエンドになるかも知れない。それまでは見るのもつらい戦いになりそうだが、一文字が陽性で打たれ強そうな男なのは救われる。

以下その他雑記:
・全体的にシリアスで笑わせる場面は基本的にないが、大阪でいうとされる「知らんけど」のような台詞を浜辺美波さんが言っていたのは、制作側と若い世代の断絶を自虐的に表現したようで微妙に面白い。古い世代の常識?とされた赤いマフラーはけっこう感動的な使い方をされていた。
・SHOCKERのSがSUSTAINABLEなのは今っぽいので笑った(偽善的)。浜辺美波さんもここは憶えにくかったのではないか。
・キカイダーとロボット刑事は、日本語文中の英語を機械的に英語の発音に置き換えればいいと思っていたようで、各国事情に配慮する気のないグローバルな雰囲気を出している。
・個々の改造人間についてはコウモリ→ウイルス→科学者、パリピ+薬物?といった現代的事象もあるがハチ→女王様はわかりやすい。それぞれの絶望の理由は必ずしも明瞭でなかったが見る側で察してやれということか。三種混合は単なるバカ(哀れな奴)。
・一文字はかつて仲間を失う経験をして絶望し、自分は孤独が向いていると思い込もうとしていたが、今回の件でまた仲間を求める方向に転換したようで、この男の救済にも本郷が手を貸したことになる。政府の男らは機器類のメンテナンスその他に欠かせない連携先であり(なんと米軍まで動かしていた)、どこまで信じて協力できるか見極める力を一文字は持っている。
・「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続いて体臭の話題が出ていたが今回は男だった。ニオイフェチとかは関係なく彼が人間であることの証拠と思われる。
かっぱ堰さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-11-11 15:10:57)(良:1票)
44.《ネタバレ》 1971年にTV放映された「仮面ライダー」をリアルタイムで夢中になって観ていた身としては、いきなりショッカーの戦闘員たちを返り血を浴びながら殺害していくライダーに一瞬引いてしまいました。この作品は、元祖TVシリーズにはなかった暴力的リアリティを追求していくのか?と。

しかし、観続けて行くと、特にリアリティの追求ということでもなく、カット割りや演出、登場人物の台詞回し等々、寧ろ元祖版を丁寧にトレースしているように思えて来て、当時を知る世代にとっては懐かしき昭和の時代を髣髴とさせてくれる作品でした。

併せて、子供向けとして制作された元祖版では少々抑え気味だった、ヒーローの背負った悲しみ・苦しみといった物語の重要な背景部分にも光を当て、今や中年を越え老齢の域に一歩踏み入ったリアルタイム世代にとっては、別の意味でも堪らなくノスタルジックな作品です。

それだけに、ショッカー戦闘員殺害シーンでの流血や、ラスボスとの最終決戦シーンでのライダー流血シーンが必要だったのかどうかは微妙に思えます。

また、次々に怪人が登場する前半~中盤は、スピード感はあるものの今ひとつ綺麗に流れていないように思え、一話完結モノを繋ぎ合わせたようなイメージでした。原作に忠実にするためには尺の都合もあって仕方なかったのかも知れませんが、ルリ子の遺言以降の流れが一気に加速し厚みを増すのに対して、何かもたつきのようなものを感じてしまいました。

仮面ライダー1号・2号はリアルタイムで観たものの、その後はすっかりご無沙汰してしまい、次に観たのは「仮面ノリダー」だったという浜辺美波ちゃんファンの自分にとっては大いに楽しめる作品でしたが、平成以降のファンを始め1号・2号の時代に何かしらの思い入れがない人にとっては全く楽しめない作品でしょう。観る人を選びますね。なので5点献上に留めます。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-08-17 00:31:59)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 63人
平均点数 5.54点
034.76%
100.00%
223.17%
346.35%
4711.11%
51523.81%
6812.70%
71320.63%
8914.29%
911.59%
1011.59%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review4人
2 ストーリー評価 5.27点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.72点 Review11人
4 音楽評価 7.33点 Review12人
5 感泣評価 4.22点 Review9人
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