3.《ネタバレ》 題材からはちょっと想像つかない位に、全編通して非常にカラッとした=全然ジメッとしてないって映画なのですが、それでもしっとりと沁み入る様なラストの余韻は、実に中々に素晴らしかったと思うのですね(シビレました)。私は、ティルダ・スウィントン演じるマーサの気持ちは、個人的にはそこそこ理解できるかなと思ったのですが+その気持ちに応えようとするイングリッド=ジュリアン・ムーアの思いにもまた共感はできるのですが、でも実際、こーいう状況になったらやっぱメッチャ大変だよな~とは思いましたよね⇒んで実際、イングリッドに懸る心理的負担の大きさや、その他諸々の面倒ごとをワリとシリアス&リアルに描いてゆくって映画でもあったとは思われてますし。
でも逆に、それがリアルなことでまた絶妙に共感も深まってゆく様な気もしましたし、前述どおり多少緊迫してサスペンス的に進んでゆく部分が映画全体のテンションを緩く為り過ぎない様に保っていたという気もしました。特に、肝心なティルダ・スウィントンの演技の質感も含めて、かなり繊細な映画だったとも(当然に)思われるトコロですが、ソコを、そういう非常に優れたバランス感覚でもって見事に統合して成立させた…という意味での良作にも見えています(音楽も、地味に非常に好かった・雰囲気に合っていたと思うのですね)。かなりオススメできる作品ですね。