18.『最後の誘惑』の製作が頓挫してスコセッシがへこんでいた時期に撮っただけあって、たしかにやさぐれ感が感じられます。それでもカメラワークやストーリーテリングにはいろいろ実験的な取り組みもあり、研究熱心なスコセッシらしさが感じられます。『キング・オブ・コメディ』がほとんどホラーだったので、本作では不条理でコメディを撮りたかったみたいですね。この頃のスコセッシにはまだコメディ映画では硬さがみられるんですけど、グリフィン・ダン以外の登場キャラたちはさすが“頭のおかしなキャラを撮らせたらスコセッシ”の定評通りでございました。ラストのオチも、これはスコセッシのアイデアではなかったそうですけど、けっこう愉しめました。 そう言えば、グリフィン・ダンがこの映画のだいぶ後で監督した短編を観たことがあるんですが、そのタッチは本作とそっくりでした。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-06-19 23:24:43) |
17.《ネタバレ》 なんなんだろう、コメディをしたいのか、サスペンスをしたいのか、どっちつかずの中途半端な映画。笑えもしなければ、ドキドキもしない。巻き込まれ方がわざとらしすぎるので、これはもしかしたら、大きな何か陰謀があって、偶然を装って出会っているけれども、本当は、最初から全て作戦が練られててという感じなのかと思ったら、そういうのは全くない。良かったのは最後のオチくらいで評価は2点というところ、スコセッシに敬意を表して+1で3点 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 3点(2014-10-02 12:43:44) |
16.まさに巻き込まれ型サスペンスの典型で、とにかく強引に巻き込んで巻き込こまれる。 ある夜の街に紛れ込んだ一人の男が、トラブル続きで、何故か家に帰れない。 そのトラブルとやらが、とにかく行き当たりばったりで、リズム良く楽しめるのだが、後半になるにつれ、ひたすら都合よくタイミングよく発生するトラブルイベントに少々ウンザリ。 普通に歩いて帰ればいいものを、わざわざ他人の家に上がりこんだり、怪しいバーに入ったりと、、まさに「家に帰らせない為のイベントを強引に詰め込んだ」感がアリアリだ。 その都合よすぎる展開は、しょせんアメリカ映画だ。 この手の、巻き込まれ型サスペンス映画の限界をみた気さえする。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-08-23 03:18:03) |
15.いくつかのドタバタを継ぎ接ぎしただけのような内容。 勿論穿った見方をすればいろいろと意味深いのでしょうが、こんな内容で何かを表現された気になっては辛い。万人受けはしないでしょう。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 1点(2007-12-05 07:46:04) |
14.《ネタバレ》 スコセッシ監督のユーモアたっぷりの仕上がりになっています。終盤になってどんどん加速して八方塞がりになっていく主人公が、思わず吹き出しそうになりました(笑)派手さとかはありません。まさか・・・こうなっちゃうの?みたいなものが次々となってしまう感覚です♪ 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-16 19:59:15) |
13.《ネタバレ》 これは「一本の明確なストーリーがあって、それに沿って登場人物が動いていく」という映画ではありません。 様々なプロットが仕掛けられた街に放り込まれた「生きた人間」が、その中でもがくことでストーリーが生まれてくる、そんな映画です。 だから、すべての出来事、すべてのコミュニケーションに、恐ろしいほどのリアリティがある。 まったく先が読めない「混沌」と「理不尽」。それはまさに、私たちが暮らしている「現実」そのものです。 【コウモリ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-01 23:33:28) |
12.《ネタバレ》 数年前に見ていたら間違いなく途中でやめていただろう。 そして現在。なんとも味のあるスコセッシ印のこの作品、愛らしいと思うのだった。 この手の作品はテンポが絶対。冗長に感じられたら終わりだ。スコセッシでなければどうしようもない出来になっただろう。どっかの大学生が書いた脚本を安く買い取って、ティム・バートンも監督候補に挙がっていたという。ああスコセッシで良かった。 80年代に作られたこの作品には、スコセッシがこだわっているものがいっぱい詰め込まれていて、「救命士」の根っ子はこのころから芽生えていたのだなあ、と改めて感じます。ニューヨーク、真夜中の彷徨、交差する人々、交差しているように見えるだけの人々、混沌、錯乱、そして一夜明ければ何事もなし。 道端にはゴミの山、アパートのドアはボロ、登場人物ひとりひとりの部屋も個性的でリアルに描かれ、画面の中からそこに暮らしていることを主張してくる。ジュリーの部屋なんてすごく可愛くて凝っている。部屋中なめるように見つめてしまった。そしてどの役者さんも「撮影中」という感じは皆無であり全員が「地」であるかのような臨場感。とにかくスコセッシのリアリズムは「空気」を運んでくる。 帰れない、お金が無い、というシュールなストーリーはまさに筒井康隆の「俺は裸だ」を思い出させる。噛み合わない会話、通じない意思、こんなシュールが楽しめるのはある程度年を食ってからかもしれないなあ。ひとことでいってしまえば「悪夢」、ということになるのだけど、これをどういうふうに味わうか、楽しむか、人それぞれですね。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-30 23:13:18) |
11.なんていうのかなあ、夢みたいなはなしでした。今はみることはなくなったけど、昔は誰だかわからないけど誰かに追っかけられる夢をよくみました。わけがわからないまま追っかけられ逃げまくり、家に帰れないまま朝になってしまう。理不尽と焦りと疲労、なんだか都会ならではという感じね。 【envy】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-23 22:08:01) |
10.素直に楽しい映画です。笑えます。理不尽さがたまらなくおかしくって、私は好きです。大爆笑を期待しないで観始めれば、得した気分になれること請け合い。 【伊達邦彦】さん 6点(2004-02-24 03:33:40) |
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9.なんかもう、イケイケだよねこの時期のスコセッシ。何でも思いついたことやってやれ、みたいな。勢いと思いつきだけで1本撮っちゃってしかも賞までもらっちゃってさぁ。 【ナクサライト】さん 8点(2004-02-06 08:11:39) |
8.家に帰れない。ワンアイデアだけで勝負した佳作。昨年『ホーム・アンド・アウェイ』という連続ドラマで脚本家の君塚良一がオマージュを捧げていたが、プロなら一度は試みたくなるほど羨望の対象となるのも納得の一本。 【恭人】さん 7点(2003-11-21 12:48:39) |
7.コミュニケーション不能に陥ったマンハッタンの不思議の国のアリス。テリー・ガーの魅力。チーチ&チョンのコメディーリリーフ。 【ノーコメント】さん 6点(2003-11-11 08:33:15) |
【虎尾】さん 6点(2003-10-15 00:36:48) |
5.現代では目新しくもない設定だが、当時は斬新だったのかな。クラシックの音楽で始まり、クラシックで終わる、コメディのセンスもいいし普通に楽しめる作品です。膝を叩いて面白い!っていうほどではないですが、軽い気持ちでサラッと見られます。 【ゆたKING】さん 6点(2003-05-17 17:35:36) |
4. うーーむ、何ともケッタイな作品ですな。コレでカンヌの監督賞を得たスコセッシはさぞゴキゲンだったろうが、観客は煙に巻かれて茫然て感じ。主演がグリフィン・ダンなんて出だしからマニアック過ぎだよ。ロザンナ・アークェット、リンダ・フィオレンティーナ、キャスリーン・オハラと賑やかな女優陣は意外に面白いかも。アイスクリームの売り子に扮したオハラとバーテン役のジョン・ハードが共演してたりするのは「ホーム・アローン」の先取り?ぽくて個人的に笑えた。 【へちょちょ】さん 6点(2003-01-19 20:51:28) |
3.1回目に見たときは何か起こりそうでなかなか起こらないから退屈してしまい途中で見るのを止めてしまいました。2回目に見たときは最後なんか涙流して笑ってしまいました。可愛いおネエちゃんに声かけられてその気になったのが悪かったのか、暴走タクシーに乗ってお金がみんな飛んでいってしまったのが不運の始まりだったのか? 抜けるに抜け出せない迷路にはまってしまった主人公。かなりおかしかったです。 【Jade】さん 7点(2003-01-18 22:31:08) |
2.ちょい筒井康隆していて大好き。新宿みたいな街の夜の映画館で見たら最高にリアリティがある。地方で見ないことデス。 【ゴロマる】さん 8点(2002-12-28 22:07:34) |
1.変な映画だねぇー、、、、でもよかったよ!おかしな人たち。おかしな運命。実に濃厚な深夜だこと。ブラックユーモアだねぇ。ただのワープロ技師が、女に声をかけられただけで、、、、、そんでもって最後にまた仕事場に戻って終わるわけだよ。分析不能な魅力があるよこの映画。 【あろえりーな】さん 7点(2002-09-29 10:07:47) |