9.《ネタバレ》 MGMミュージカル・アンソロジー第一作目のこの映画のポイントは誰がなんと言っても「スター」これに尽きる。アステアはある意味別格なのだがやっぱりこの映画会社を支えていたのはケリーとジュディだったのだなぁ、と胸が熱くなる(特にジュディの「愛しいクラーク・ゲイブルさま」は本当に嬉しい)テイラーやシナトラはここではおまけ。やっぱり特筆すべきはエスター・ウイリアムス(水中ダンスのあの絢爛さを見よ!)とかミッキー・ルーニー(ジュディとのお約束「音楽をやるんだ!」カッティングの連続には笑ってしまう)を見て幸せに浸ろう。DVDは私の宝物。でなぜこの映画が9点か、といえばそれはラスト、なぜ「巴里のアメリカ人」なぞを持ってくるんじゃ~!これこそ本当に「ザッツ・エンタテインメント(from バンド・ワゴン)」だろうが! 【Nbu2】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-29 23:22:53) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 親父が1人で観に行ってゴキゲンになって帰って来た映画です。「くやしい」気持ちで自分も劇場に行くと、まず、お客さんの層の広いことにびっくり。親父の年代はもちろん、その上をいく人も、おっと若い人も交じってるやないの。と横を見れば小さな子供がちょこんと席についてて。お客さんの顔を眺めているだけで、上映前にもかかわらずこの映画の良さが伝わってくるようなそんな気がしました。さて、本編。「雨に唄えば」や「巨星ジーグフェルド」「オズの魔法使」「風と共に去りぬ」など、MGM映画の名場面が続くこと続くこと。G・ケリー、F・アステア、J・ガーランドなどの名優達の踊りと歌のうまいことといったら。ああ、リアルタイムで観られるわけもなく、噂とスチール写真でしか拝見出来なかったものが、今目の前で「動いている」幸せ。なんなんでしよう。この至福は。圧巻なのは水着の女王、E・ウィリアムズ。ため息というか、何と言うか。スペクタクルの極みといった印象を受けました。1場面でこんなんだから、本編なんか観たら気絶するんちゃうかな。これはもう文化遺産です。古いとか新しいとか関係なく、映画が成し得た、また映画でしか成し得なかった貴重な貴重な記録の産物です。良いものは良い。劇場を出た後、パンフレットを擦り切れるほど読みました。眺めました。大画面で観れて本当に幸せでした。 【映画小僧】さん 9点(2004-03-25 16:17:04) (良:2票) |
7.往年のMGMミュージカルの「さわり」ばかりを集めた超お楽しみ企画。そりゃ、楽しいワケです。でも何となく、こんな風に見どころばかり抜粋して楽しむ、ということに罪悪感みたいなものを感じる部分もあったりして。いわゆるファスト映画的な考え方のハシリのような。 殺人シーンばかりを集めてもホラー映画の面白さはわからないし、エロシーンばかり集めてもポルノ映画の何たるかはわからない。ミュージカルもしかり、と言いたいところだけど、このジャンルが一番、微妙かもしれない(笑)。ドラマとミュージカル部分との、一見、ちぐはぐな関係。それを、ホントに切り離してしまって、ミュージカルシーンだけを楽しんでしまう、ある種の「身も蓋も無さ」加減。それとも単純に、壮大な予告編を楽しんだと思えばいいんだろうか。 せめて、ミュージカル映画の引用以外の部分で見どころがあればいいのですが、そして実際、あのミュージカルスターの今、撮影所の今、が紹介される楽しみもあるっちゃあ、あるのですが、今ひとつ、演出に工夫が欲しい気も。スターが順番に互いを語りあう、という構成はそれなりに楽しめるのだけど。 今でこそ、レンタルビデオからさらに動画配信の時代となって、古い映画を見る機会にもだんだん恵まれるようになってきているけれど、こういう名シーン集を「新作映画」として出してくれることが旧作に触れる貴重な機会だった時代の作品、と思えば、これもまた映画史の中の一コマと呼ぶべき作品なのかも知れませぬ。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-17 04:05:07) (良:1票) |
6.買っちゃいました♪ザッツ・エンタテインメントDVD-BOX。早速見ております・・・テイラーが申しておりましたように私も「おとぎの国にいるような気持になれました」。しかし、つくづく個人的に見ていない作品多いな~。なんかこういう作品は、レビューする資格みたいなものがいるような気がするので、ちょっと私にはそれが足りないかも。↓の方々の滲み出るような嬉しさや楽しさを肌に感じながらそう思います。ということでこれだけ未見の楽しそうなミュージカルを見せられちゃ~、それらを見るまでそう簡単には死ねない!生き力が漲ってきました。自殺の名所には、このDVDとテレビを置いておくのもいいかも知れませんね。そうだい、人生は歌って踊って魔法にかかって、さあ Over The Rainbow! 【彦馬】さん 9点(2004-11-20 22:05:52) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 MGMミュージカルの“おいしいとこ取り”。何本もの映画の中のクライマックスがてんこ盛り状態で詰め込まれているのでお得です。見どころは↓の方々が書かれているとおり。ミュージカル全盛期には、MGM所属のスターはみんな歌って踊らなくてはいけなかったらしく、「おおっ、あの人が唱っているよぉ~」という驚きがありました。中でもクラーク・ゲーブル編がスゴイ。【へちょちょ星人】さんも書かれていますが、目が点になったあと、しくしく笑いがこみ上げてきます。それからさらに大笑いしたのが、水中ミュージカルの脅威でしょうか(笑)。全米選手権に出たような水泳選手がモデルになって、さらに女優になってしまった人を中心としたミュージカルなんですが、本人はともかく付き合わされた人の苦労は並大抵じゃなかったと思います。バックダンサーとして水中で待機するのは、マジメに辛かったのでは? これらのシーンを観ながら爆笑してしまいました。『水着の女王』だっけ?ぜひとも本編を観てみたいです。と、笑いどころばかり書いてしまいましたが、大がかりなセット&大人数のエキストラに囲まれたスターたちの歌や踊りは圧巻です。よくまぁ~あんなセットを考え、実際に作り上げたものです。スタッフたちの熱意と苦労が伝わってきます。ところで、最後にMGMミュージカルの王様として『巴里のアメリカ人』が挙げられていましたが、イマイチ納得できない。ごくごく個人的な好みなので、こっそり書きますけれど『雨に唄えば』が良かったなぁ~。 【元みかん】さん 8点(2003-10-23 23:57:53) (良:1票) |
4. MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)と言えば、1930~50年代に綺羅星の如き良質のミュージカル映画を連発した制作会社の老舗である。その五十周年を記念した本作は歴代の名作ミュージカルから名場面を色々チョイスして合間に70年代のスターたちが往時の思い出を語るインタビューを織り交ぜた総集編となっている。当然ながら収録作品は「踊る大紐育」「雨に唄えば」「恋の手ほどき」等々どれもこれもMGM作品オンリー!!如何にMGMがミュージカル映画の第一人者的な存在であったかが窺い知れようというものだ。個人的に観たことのある作品が大多数を占めていたので特に新鮮味は無かったものの、矢張りイイものは何度観てもイイ!ハリウッド黄金時代のパワーに圧倒させられると同時にウットリさせられた。特にアステアのタップ&ダンスは芸術品だ。そうそう、日本未公開だった作品もいくつか収録されていたが、中でも「イディオッツ・ディライト」のクラーク・ゲーブルが披露する歌と踊りには吃驚してしまった。ほぇ~アノ”キング”がネェ…w。思わず作品自体も観たくなってしまった。ニコニコ嬉しくなるアイディア賞モノの本作には8点進呈!!流石にジャンルとしてのミュージカルそのものを受け付けない不幸な方々もいらっしゃるコトを考えると満点は無理…だなw。あ、【キリコ】さん、バズビー・バークレーはイイっすよねぇ~。 【へちょちょ】さん 8点(2003-09-17 03:31:25) (良:1票) |
3.続編の2・3を見るついでに再見しました。いやぁ、手っ取り早く楽しい気分に浸りたい、という時にはうってつけの作品です。ラスベガスやディズニーランド以上の夢の世界が繰り広げられます。 豪華な面々、素晴らしい演出、ゴージャスな衣装やセット。モノクロでもその絢爛さが伝わってきますが、もしこれがカラーだったら、、セットや衣装などにかけたお金は、、と想像すると・・・(言葉にならないデス)。
それにしてもMGM25周年のパーティ出席者は判る限りでもすごい面々です。スターがゾロゾロです。 昔の俳優は美形なだけじゃなく、歌って踊れてとにかく「プロ」って感じで圧倒されます。 あまり見たことないこんな人が・・って驚いたりする。 企画する人、作った人、演じた人など昔のハリウッドのパワーのすごさがよーく分かります。 この時代を緑豊かな楽園に例えると昨今のハリウッドがサバンナのように思えてしまう、、(ちょっと大げさ?実は本心デス)。 バズビー・バークレーの演出など今見てもちっとも古くないし斬新なアイデアにびっくりしますが、とにかくスケールの大きさや芸の見事さがすごいです。 好きな人はもちろん、ミュージカルは苦手で未見、という人にもミュージカル入門カタログとしてお勧め♪ 【キリコ】さん 8点(2003-03-07 13:51:13) (良:1票) |
2.この映画によってミュージカル映画との本格的な出逢いとなったことを、映画の神様に感謝したい。疲れていたり、落ち込んでいるときにこの映画を見るだけで、元気がもりもりと湧いてくる。正に映画のユンケル皇帝液! Part2では、ジーン・ケリー自ら監督し、アステアと共にダンスを踊ってくれる。こちらも必見! 【なるせたろう】さん 10点(2002-12-17 21:09:56) (良:1票) |
1.MGM創立50周年記念作品。MGMミュージカルの黄金期を飾る多くの作品のダイジェスト版で、およそ数十本にも及ぶ作品の見せ場ばかりを集めた「おいしいとこ取り」的な作りなのですが、これはかなり見応えがあります。なんせ、制作されたのは昔のことで今のようにFSXだのCGの技術があるはずもなく、湯水のごとく金をつぎ込んだであろう豪華すぎるセットの数々を眺めるだけでも目の保養でしょう(笑)そして、やっぱり俳優達の芸の力が素晴らしい!の一言です。作品中には珍しいものもあり、フレッド・アステアとジーン・ケリーの共演や、あのクラーク・ゲーブルまでが歌と踊りを披露しているものまで・・・とにかく、きら星のごときスター達の競演もすごいけれど、こういう作品群を作り上げてきた制作者達の情熱にも脱帽しました。 【ネジマキ】さん 9点(2002-11-20 19:27:14) (良:1票) |