127.間違いなく「お気に入り」の一つに加えたい作品です。確かにこの映画にはいろいろとウソをついている部分があるかもしれません。例えば実際に武術の経験が無くても、日本人であればその多くが違和感を感じるであろうメインのカラテの描き方(その訓練の様子も含めて)はもちろんのこと、ナヨナヨの転校生がお金持ちのマドンナとあっさり親密になってしまったり、あるいはミヤギさんのあきらかにヘンな日本風家屋&庭園など、それこそ探し出したらキリがありません(実戦経験ゼロのダニエルが優勝してしまう事とかもね)。でもどうでしょうか、自分はこの映画で描かれたそれらのウソは決して人を不愉快にしたり、不幸にする類のものではなかったように思うんです。むしろそれらは私たちを楽しませ、あるいは勇気づけてくれたものであったはずです(「人はこうありたい」といった希望にも似た「夢」であり、映画ではファンタジーとでも位置付けられるかもしれません)。そういった願いがこめられた製作側の想いを無視し、「あんなカラテは変だよ!」とか、「ワックスがけで強くなんの?」などといった悲しい見方は、それこそ「相手を許す事を忘れ、容赦なく叩きのめす」ことを信条とした「コブラ会」が教えようとした誤った道と同じなのではないのでしょうか??(いや、その弟子たちでさえ、最後にはダニエルを認め許す事を覚えていました)。この映画が伝えたかった事とは、すなわち少年が人生の「師」を得て成長する過程を見届ける喜びであり(トトとアルフレッド、マーティーとドク・エメット・ブラウンの間柄にも通じるものを感じます)、あるいはその喜びを自身に照らし合わせ、人としてのあり方(=道)を見つめなおす「きっかけ」そのものであったようにも思います。※最近になってパット・モリタ氏死去のニュースを知り、WOWOWで放映されていたのを久しぶりに鑑賞しての書き込みです。慎んで氏の冥福をお祈りしたいと思います。こちらのサイトではパット・モリタとノリユキ・パット・モリタで二重登録されてるようですが、おすすめはB級モンスターパニック映画の「キングコブラ」ですね。まぁしょぼい映画ですけど、主役級の活躍をされてるのが嬉しいところです。あとレスリー・ニールセン(←裸のガンの人)の「スパイハード」って作品でカメオ出演してますので、ベストキッド好きの方はぜひご覧になってくださいませ。 【ぶらき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-12 01:06:08) (良:4票) |
126.格闘技経験がある人間は、この映画を現実的な視点から批評したがる。私も長年かじっている人間だが、この映画はこの映画として良いと思う。確かに主人公が強くなる過程や練習の様子などは現実離れしており、ロッキー同様クライマックスのシーン戦いなどは、あまりに素人臭いアクションにインチキ臭いとしか見えない人も居るかもしれない。しかし、本家の日本でさえ過去の遺物となりかけている「道」という考え方を、外国人が作った映画にしては良く表現できているような気がする。空手道、書道、剣道、華道、茶道、確かな技術を極めるために精進すると共に、それを基軸に自分の人生を築いて行くという日本人独特のこの「道」という人生観。この部分に関しての理解が的を得ており、そこを視点にした主人公のサクセスストーリーという部分で、この映画はまともな出来の作品だと思う。試合が始まり、主人公が勝ち進んでゆくシーンでのBGMはぴったりで心が躍る。 【six-coin】さん 4点(2004-10-18 01:50:13) (良:2票) |
125.《ネタバレ》 そもそもヒョロイなりの主人公がロクに基本もせずに試合でゴツい相手に勝てるわけはないんだが、皆さんそこは分かってらっしゃって、いかに空手道が身を守るための最後の手段かといった基本中の基本を評価していることにまず拍手を送りたい。あの悪巧み顔のコーチの演技っぷりといったらないし、アメリカでスパルタのような極悪指導が違和感なく描かれているのも面白い。 ミヤジ(ここのくだりはややクドイ)師匠の拙い英語での修行のやりとりがこの映画の醍醐味。ところどころで魅せる余韻の効いたシーンは2も健在で、シリーズを通して楽しめる。ヒロインには正直魅力を感じなかったけど、日本人なら一度は見ておいて損はない。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-16 17:53:42) (良:1票) |
124.《ネタバレ》 監督ジョン・G・アビルドセン、音楽ビル・コンティという『ロッキー』コンビによる格闘ドラマ。肝心のカラテのシーンは案外モッサリしており、本格的なアクションを期待すると肩透かしを食う。しかし、ベタながらもドラマ部分がしっかりしているので結構観れる映画になっている。何と言ってもミヤギ師匠を演じたパット・モリタ氏が素晴らしい。大戦中に妻子を日系人収容所で亡くしながらも、戦争の英雄として米国に残った彼の心情はどのようなものだったのだろう。「相手を倒すためなら手段を選ばない」コブラ会の師匠と、「勝ち負けは関係ない」と精神的な強さを鍛えるミヤギ師匠。コブラ会の道場に軍隊時代のコブラ師匠の写真が誇らしげに飾ってあったが、これって米国に食い物にされたミヤギ師匠の雪辱戦でもあるのだろう。爽やかな青春映画に見せかけて、戦争の陰をしっかり描いているあたり、実は意外と深い部分を突いていると思う。それにしてもダニエルにポーンと愛車をプレゼントしちゃうとは、何と太っ腹な師匠なんだろう! 【フライボーイ】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-10-08 08:58:37) (良:1票) |
123.何年ぶりに見たのだろう。 こんなに涙があふれてとまらない映画は他にない。 それはダニエルのカラテを通した成長物語を借りて、 ミヤギさんの人生を描いているからかもしれない。 勝利したダニエルが喜びを伝えたかったのは、 駆け寄る彼女でも母でもなく、ミヤギさんだった。 それを笑顔で見守るミヤギさん。 こんなにすばらしい映画はない!ありがとう。 【Skycrawler】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2007-01-13 14:39:38) (良:1票) |
122.20年前に見たときは夢中になったもんだ。ワックスのシーン、真似したなぁ。最後の決闘のシーン、ドキドキしたなぁ。ミヤギさん格好良かったなぁ。でもあくまで20年前の記憶で留めておきたい。今は見ないほうがいいだろう。昔好きだった人に逢うようで怖いから…。 【tonao】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-06 21:53:33) (良:1票) |
121.アメリカ人に「空手を教えてくれ」って未だに言われるのはこの作品の名残りなのか?とはいえ、これはとても良い作品だった。日本人が持つ精神的な「気」の部分をここまで見事に描いたアメリカ映画は他にないのではなかろうか。実はこれって凄いことかも。やっぱり日本人とアメリカ人って根本的に違う。日本人ってわかってることは口に出さないでしょ。それって武士道に繋がると思うんだよね。日本を舞台にしていないにも関わらず、日本を舞台にした作品以上に日本という国を描いていたように思えた。しかし、何と言ってもノリユキ・パット・モリタは良かった。ミヤギさんは俺の中の映画史に残る好キャラ。アンダスタン? 【こばやん】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-03-26 16:56:51) (良:1票) |
120.試合の展開の良さがドラゴンボールを思い出します。 友人から聞いたんですけど「黒帯付きの空手着をもってアメリカを歩いていると、やはり警戒されるよ」と言われました。 へー。って思いましたが。。 空手着見せびらかせて歩いている奴いたら、日本でも警戒されるやろが 【(・∀・)イイ!!】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-30 23:10:55) (笑:1票) |
119.自慢げに?「これは空手じゃない!」とムキになってなっておられる格闘家大先生のレビューもあるようですが、この作品の価値やねらいは、元々そこには無いんですよ。もっと精神的な部分……人間的成長のドラマとして、観ないとつまんないでしょうね。証拠に空手ブームの背景があったから、空手ですが、サッカーやボクシングに置き換えても同様のドラマは出来てしまうんですよ。また、修行方法が陳腐との意見もありますが、寛容の精神をもって(それこそ武道家!)映画的に観ましょうよ、とご提案申し上げたい。ところで、映画にもあるように鍛練の基本は単純な反復運動です。それを克服出来ない人は、上達しません。自分のことですが。(自嘲) 【すぎさ】さん 7点(2003-07-12 18:44:40) (良:1票) |
118.《ネタバレ》 洗車したら強く慣れそうな気がして当時はめっちゃ面白かった。 普通のおっちゃんが強いって言うミヤーギさんのキャラは最高でしたね。 良い思い出のまま再鑑賞しない方が良いかもしれない。 【ないとれいん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2025-01-24 13:54:31) |
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117.《ネタバレ》 これは当時映画館で観ました。全体の雰囲気としては「アメリカ青年の青春ドラマ」という感じでしたが、派手な格好つけは無く、質素でシンプルな感じが良かったです。日系のミヤギさんが良かったですね。もの静かで、空手を教えるのではなく「空手の道」「人の道」を教えるという高尚な人柄だったのが余計に心を動かされました。また心得として、道を歩くときは右か左のどっちかであり、真ん中を歩くと車にひかれて大けがをする、すなわち「やるかやらないか」が大事で、中途半端に知ったかぶりだと大けがをする、という台詞がありましたが、これはもの凄く納得いく言葉でした。実社会で生きていくためにも大切な考え方ですね。最後は力・倒すことがすべてであるという考え方の相手に「素直でしなやかな強さ」で見事に打ち勝つところも感動でした。ミヤギさんのうれしそうな笑顔がいつまでも心に残ります。 【金田一耕助】さん [映画館(字幕)] 9点(2024-05-02 15:56:28) |
116.面白いくらい、ストーリーは予想通りの展開を見せてくれる。水戸黄門みたいなもんで、むしろそれが良い。問題は格闘シーンがいい加減なこと。ジジイかと思いきやメチャ強かったとか、ダニエル君がこんなに強くなった、というカタルシスが欲しいのに、この二人の動きはキレも無ければパワーも無い、素人丸出しで全然強くないのがバレバレ。釈然としないままスタッフロール。話が良いだけにもったいない。 【54dayo】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-06-25 15:28:09) |
115.《ネタバレ》 ダニエルさんにも悪いところはあったと思うんだ。言ってみれば子どものケンカで喧嘩両成敗となるべきかな。なんだかんだ言いながら子どもの頃にこの作品観た人はこの作品のことを好きに違いない。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-20 23:40:40) |
114.拙い演出などありながら、やっぱり当時の記録映画的な方がもう価値があるほどのクラッシックになってきましたね。ラジオとか、ファッションとか、映画プツンと終わるところなんかも懐かしい。これがパート4までできていたんですよね。そして最近は同じキャストで後日談が!みるべきか!? 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-11-08 10:35:10) |
113.約25年振りの視聴。 小学校の時、見てメチャクチャ面白かったな~。 んで、視聴…。 あれ…、なんか微妙…。 吹き替えのせいなのか、ダニエルがカルい…。 全然危機感、臨場感がない。 自分が歳をとったからなのか…。 ちなみに一緒に見た小学生の息子は、 コメディ映画と思っているのか、笑ってみてるし。 多分、これが最後の視聴になるだろう。 【kontiki】さん [DVD(吹替)] 4点(2019-09-24 08:00:08) |
112.皆さまご存知、元祖DIYカラテ。 故・岡八郎師匠の「空手もやってるねんぞ~通信教育やけどな~」というギャグと、思想的には近いものがあります。 「そもそも、こんなクソガキがこの程度の練習でトーナメントを勝ち上がれるワケがないだろ~」とツッこむ以前に、「そもそも、エリザベス・シューがラルフ・マッチオなんかに一目ぼれするワケがないだろ~」と言いたくなるワケで、そこに目をつぶることができれば、大抵のことは見逃してしんぜよう、という気持ちにもなってきますが、そういう受け止め方で、いいんですかねえ。ちなみにエリザベス・シューの出演作における相手役は、ラルフ・マッチオ⇒チンパンジー⇒トム・クルーズ⇒マイケル・J・フォックスと、この後、だんだんレベルが上がっていきます。 『ロッキー』のジョン・G・アビルドセン監督が再び取り組んだスポコンものですが、ほとんどスポーツも無ければ根性もない作品に仕上げていて、二番煎じにしていないところはアッパレ。最後は口数が少なくなり少々神がかり的になってしまった一作目のロッキーとは異なり、こちらの作品では「等身大過ぎる」主人公を設定して、最初から最後まで、どうしようもない「のび太君」でいてくれる。いてくれてうれしいかどうかはともかくとして。 で、コブラ会所属のジャイアンに要らぬチョッカイを出して、「ギタギタのメタメタ(©ジャイアン)」にされかかったところを、ドラえもんならぬ(似てるけど)ミヤギさんに救われる。そういや当時、雑誌のインタビューにパット・モリタが「カラテ経験なしで撮影に取り組んだ」とか答えていた記憶があるけれど、実際、見るからにそんな感じの所作ですな。まさに通信教育レベル。だけどそれに目をつぶると(←またか!)、この人、「東洋の神秘」みたいなものはよく出していると思います。日本人の我々が見たって、謎めいてますからね。でも一方で、生身の人間の弱さも感じさせるエピソードが挿入されたりもする(ただ挿入されただけ、という印象もありますが)。 実はジャイアンもそんな悪いヤツじゃなかったり、のび太は基本的にまったく反省しなかったり、ドラえもんはのび太を甘やかし過ぎたり、と、ロッキーから距離をおいた結果、「ドラえもん」にえらく接近した作品になっちゃってて、まあ、そこが、シリーズ化されるほどの人気を博した理由、なのか、どうなのか・・・。 【鱗歌】さん [地上波(吹替)] 4点(2019-04-07 09:56:37) |
111.当時小中学生程度だった私はこの映画に熱中しました。いわばジャッキーチェンシリーズの子供向け版(子供からしたらまさしくリアル版だが)といった感じのカンフー映画で、確かに今見たらかなり陳腐で寒い流れですが時代というか、、子供ながらに自分の感性とかいろんなものがベストマッチした当時の時代ならではの素敵な映画でした。皆さんもきっと自室で鶴のポーズを真似たハズ(笑) プロットはベタベタですが押さえるべきはシッカリ押さえてあり、これ以上足しても引いてもダメという黄金バランスです。今の感性で見たらあちこち学芸会レベルになっちゃうので、そのあたりは多少盛って見るのが正解でしょうか。大人になって今の感性で見てみるとアリ(エリザベス・シュー)に一目ぼれされる流れはマジで無いと思いましたね、なんかハラたつし。そのあたりを差し引きつつ、80年代の青春映画・スポコン映画が好きな方にはハズれない作品だと思います!!(今の感覚では4点、当時の感覚では8点、間をとって6点といたしました) 余談ですが2018年に34年の歳月を経て「コブラ会」なる映画が作られているようです。1984年の二人(ダニエルとジョニー)のその後の明暗を敵目線で追った映画のようですが、正直イラネって気はしますね・・(汗) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-08-29 11:30:12) |
110.《ネタバレ》 放映当時の1980年代、日本人が貿易摩擦でアメリカで存在感を増してた頃。 「こいつら、なんじゃい!?」と思われてたんだろうな。 当時「ジャパンアズナンバーワン」というビジネス書がベストセラーになってたくらい。 その頃の描写は「ガンホー」という映画が有名ですよね。 そんな訳で日系人のおじさんが存在感を見せます。 でも日本人ではないんですよね。 戦時中もアメリカ兵として戦ったみたいなことを言ってるから・・ 監督のジョン・G・アビルドセンは「ロッキー」の監督。 その味はここでも発揮されてる。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2018-04-10 11:48:28) |
109.前観た時はもっと面白い印象だったけど、今回は普通の映画。こういった物語も多く出ているからかもしれない。 戦争における日系人の虐げられた世界がちょっと垣間見えるのは、新たに発見したところ。気楽に観られる作品ではあるけど。 【simple】さん [地上波(吹替)] 5点(2017-05-13 17:18:06) |
108.《ネタバレ》 メインの空手の試合のシーンが短かったのが残念。でも良かったとは思う。 諸悪の根源はあの道場主でありいじめグループもそれに支配されてたということか。道場主が自滅してざまあwwwなシーンもあってもよかった。 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-04 23:47:06) |