26.《ネタバレ》 マーシャをかばった花屋の老婆が地下室で息を引き取るカット。鉄格子が作り出す長い影の向こうに浮かび上がるやつれた容姿。全編にわたって光と影、そして白と黒のコントラストを効かせた映像が印象的。プロットも秀逸で、前半はややしつこさがあるものの、後半の大胆な編集によるスピード感は圧倒的。一気にテンポアップしていきます。レジスタンスの地下組織でナチのスパイとして活動するチャカ。ゲシュタポそのものではなく、この卑怯千万な裏切り者を陥れて行くという展開が実に面白いです。このあたりはまさに第一級のサスペンス映画。戦争はどうしても集団という群れの中で生きることを人に強いるもの。単独で生き抜いて行くことを容易には許しません。ゲシュタポが生まれれば、レジスタンスが生み出され、一つの組織がもう一つの組織を作り出す。人々はこの組織の一員と成らざるを得ず、結局のところはその動向、形勢によって振り回されることになります。ゲシュタポとレジスタンス。この二つの組織のどちらからもはじき出されたチャカの悲劇はとても興味深いです。卑怯千万な彼の死は自業自得。しかし、徹底的におとしめられた彼の死は、「群衆」の恐ろしさをまざまざと感じさせます。反ナチス映画としてとらえればいいのでしょうが、市民の結束によって果たされたこの復讐劇にも、やはり非人間的なものを感じてしまいます。裁かれることなく撃ち殺されるチャカの死は決して民主的な解決にはなっておらず、まだまだこうした戦いは繰り返される、つまりNot TheEndということなのでしょうか。 【スロウボート】さん 7点(2004-03-18 20:37:26) (良:4票) |
25.《ネタバレ》 後半、弾圧されていた側による復讐が、なんのきっかけもなく始まる。ナチスの統治システムを逆にとった民衆による復讐は、まるで何かの機械のようにシステマティックに、厳かに、そして確実に作動する。巻き込まれた者は、運命を受け入れるがごとく、緩やかな死に向かって進んでいくしかない。これは反ナチ映画ではなく、システムに対する恐怖映画だと思う。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-07 00:27:22) (良:4票) |
24.すげい映画を観てしまった。ナチスがヨーロッパで猛威を振るっていた頃のプロパガンダ映画であるにもかかわらず、ちゃんと勧善懲悪の形を取り、優れたエンタテインメントとして成立していながら(つまり、普通の意味ですっげー面白い、ということ)、人間の闇、そして「このような極限下においては抑圧・弾圧される側も“鬼”にならなければならない」という冷徹な事実を突きつけられる。それにしても、よく政治的な作品(マイケル・ムーアのとかね)が「プロパガンダ映画だ」と批判されることがあるけど、例えプロパガンダ映画として作られても、優れた作品はその枠をぶち壊すようなエネルギーを発するものなのだな、と思った。日本で戦前・戦中に作られた国策映画と呼ばれる作品の中にも優れた作品があるそうだし、やっぱ映画って深いのだ。 【ぐるぐる】さん 9点(2004-11-26 18:09:37) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 いつの間にか極めて不幸な事態に追い込まれていく感じは、かのヒッチコック監督ですら“参りました”と諸手を挙げて降参するのではないかと思うくらい凄まじく、ヒロインが退っ引きならない状況に陥ってしまうのに心を痛めるのはもちろんのこと、後半に一転して裏切り者のチャカが嵌められていく姿ですら可哀相になってくるぐらいです。 その恐怖の演出は巧みで、集団に一人取り囲まれていくリンチはもちろん、八百屋のおばさん?が拷問にかけられるシーンの地味な過酷さまで圧倒的で、常に被害者側の立場に感情移入させられハラハラドキドキしてしまいます。 しかしその一方で、例えばゲシュタポ側ながら探偵の如く推理するグリューバー刑事のキャラクター造型は魅力的で面白く、銃の引き金を引くことなく指をパッチンと鳴らしたりしていると愛嬌すら感じます(むしろ彼を殺してしまう側の方が恐ろしい)。 シュプレヒコールがあるところなど政治的なシーンは別の意味で怖くなってしまいますし、ウォルター・ブレナンの登場シーンの深刻さは(どのシーンも素晴らしいが)厳しく、決して無視することはできないのですが、単純に娯楽サスペンスとしても超一級の作品です。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-10-12 18:46:14) (良:1票) |
22.ナチスに利用されることを嫌ってアメリカに渡ったラング監督によるレジスタンス映画ですが、サスペンス映画としても今に見ても十分に楽しめる映画です。テンポよく展開が変わっていきながら常に緊張感を持続する構成が見事で脚本の素晴らしさが感じられます。光と影、明と暗、白と黒といったモノクロならではの効果が不安感や恐怖感をもたらす。ナチスの支配下のプラハで「死刑執行人」と市民に恐れられた総督を暗殺した犯人を探すゲシュタポ対地下組織、そしてプラハ市民。捜査のために報復のために罪の無い市民を処刑していくゲシュタポに対し地下組織も報復でそれに対抗する。本作でもラング監督の人間描写には独特の凄味があります。これは1943年の作品。まだ戦争も報復の連鎖も、プラハ市民の反ナチスの闘いもまだ終わっていない。だからこそ”not the end”で作品は締めくくられるところにラング監督の重い気持ちが感じられます。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-11 13:03:27) (良:1票) |
21.ナチスも、地下組織も自分には同じように恐ろしく感じました。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-21 05:57:53) (良:1票) |
20.多少古びた感はあるにしても、やはり非常に見ごたえがある作品だった。暗殺者をあぶりだすために数百人の人質が取られ、もくろみが失敗すれば関係者全員が銃殺されることを前提に物語が進む。政治がらみとはいえ、ここまで酷薄で重厚な雰囲気のサスペンス映画も珍しい。 味方であるはずのチェコ人たちには、敵役のナチスほどではないにせよ空恐ろしさを感じた。密告屋らしい人物がいるとわかるとたちまち集まってきて、しまいにはリンチに発展しそうになる場面は生々しい。一人の暗殺者を守るために四百人の人質を死なせるという決断にほぼ全員がためらわずに賛成するのにも驚いた。 誇りを失うくらいなら命をも捨てる彼らに、戦時中に一億総玉砕を叫んだ日本人の姿が重なって見える。このような価値観を一概に否定すべきではないのかもしれないが、もし自分が暗殺者だったら自首したであろうことは確かだ。彼らの不屈の意志をテーマにした歌には完全に引いてしまった。 大戦直後のドイツを舞台とした小説で、ユダヤ人の子供たちが徒党を組んでドイツ人の子供を蛆虫と歌う場面があったのを思い出した。感情的になった集団はどんな行為をも正当化する。フリッツ・ラング監督がドイツ人であることを差し引いても、彼の群集心理に対する洞察力は否定できないと思う。 そして何より、小難しいことを言わなくても、単純に娯楽作として優れているというのが素晴らしい。もっとも、クライマックスもまた形を変えたリンチなのだが…… 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-28 09:50:22) (良:1票) |
19.ナチスから逃れる為にアメリカに渡ったという経緯を持つラングですから当然と言えば当然なのですが、「ナチス=悪」を鮮明に打ち出しています。対するプラハ市民の誇り高さと結束を描くことでその勧善懲悪ストーリーはより強固なものになります。しかし、ナチスの暴挙に対して反ナチスのレジスタンスもまた暗殺という「暴力には暴力を」という手段。その結果ナチスの無差別殺人を招き、それに対して結束した民衆もまた殺人を。脚本にラングのほかに二名の名がありますが、誰の功績か、とても娯楽サスペンスとして楽しめる作品になっていますが、この映画の本質は上に書いたように現代のテロ戦争にもあてはまる「暴力の連鎖」の悲劇ではないでしょうか。「暴力の連鎖」はさらなる悲劇を生みます。だから「Not TheEnd」なのでしょう。 【R&A】さん 7点(2004-09-24 13:21:28) (良:1票) |
18.戦時下に作られた反ナチ・プロパガンダ映画なんだけど、それ以上に、何か異様な「悪夢」めいた雰囲気に包まれた群集劇といった趣き。ナチの司令官を暗殺したチェコのレジスタンスと、その報復のために市民が犠牲になる…という暗澹たる図式はもちろん、ハイキーなモノクロ映像とめまぐるしい編集が迷宮めいた印象を与えるためか? そういう中でもチェコ市民の勇気が称えられてはいるけれど、同じフリッツ・ラングがドイツ時代に撮った無声映画『メトロポリス』の群集シーンと同じ”誇張”と”様式化”が働いているようで、それがシュールな印象を与えているんでしょう…あそこまで表現主義的とまでは言えないとしても。で、個人的にこういうオブッセショナル(偏執的)な感触が生理的にダメなんで、いかに「名作」と言われてもちょっとツライ。ベルトルト・ブレヒト(『三文オペラ』!)が脚本に関わったことへの敬意を含め、実に興味深くはあったんですけどね。 【やましんの巻】さん 7点(2003-11-13 12:03:09) (良:1票) |
17.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。 反ナチの地下レジスタンス組織が、全市民的な連帯と謀略を駆使しながら、祖国の裏切り者を陥れて報復するまでの勧善懲悪的なサスペンス劇。当時の国際的な反ナチ=レジスタンスに連帯を呼びかけ、あらゆる犠牲も厭わずに戦いつづける姿勢を称賛した戦時下のプロパガンダ映画。その意味では、一億玉砕を覚悟して戦えと呼びかけた日本の国策映画にも似てなくはないし、たとえ自由主義の立場で作られた反ナチ映画とはいえ、戦後の反戦映画と同じような共感をもって観ることは難しい。 この映画が「名作」と呼ばれるのは、その技術的な水準の高さだけでなく、やはりドイツ人であるフリッツ・ラングとベルトルト・ブレヒトが、虐げられたチェコの側に立ってまでして、彼らの祖国を批判したからなのだろうけど、作品そのものは良かれ悪しかれ戦時下のプロパガンダであって、戦後の価値観からも手放しに称賛できるような普遍的な内容とは言いがたい。 ちなみに、この映画で予言されたレジスタンス側の勝利は、ナチスドイツの敗北によって2年後に実現するけれど、この脚本を書いたブレヒトは、戦後のアメリカでは赤狩りの弾圧を受けるわけで、けっして自由主義陣営の勝利が彼の勝利ではなかったということ。ブレヒトにとっては、祖国のドイツも、亡命先のアメリカも、まったく安住の地ではなかったということです。 【まいか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-17 01:24:30) |
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16.終盤の逆転に次ぐ逆転劇は緊迫感があるが、少々分かりにくさもあった。 傑作とまでは言えないかなぁ。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-10-18 22:26:56) |
15.《ネタバレ》 前半はあんまりおもしろくないけど、後半の展開は素晴らしい。二重スパイとゲシュタポの末路を軽快に見せてくれる。民衆が協力してウソをつき、工作し、敵を倒すという設定は、民主主義国家と国民の連携を叫ぶプロパガンダ映画としての機能を果たすと同時に観客との一体感も生み出す。デブ2人に対する苛立ちが募れば募るほど観客と民衆の心は近づき、クライマックスに喝采する! 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-12-11 03:08:24) |
14.《ネタバレ》 ラングは人によっては「ドイツ時代よりも冴えがない」という人もいると思うが、俺はアメリカに来てからの方がより面白くなった監督だと思う。 1930年代~40年代はドイツ時代の「M」や「怪人マブゼ」から連なるラングの黄金時代だ。アメリカ時代は「ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ」や「スカーレット・ストリート」「激怒」が最高だと思うが、この作品もラングが生きてきたドイツへの望郷とナチスへの反抗が詰め込まれた傑作。 劇中で命を燃やすレジスタンスたちはラングの分身。 麗しき女性たちにはドイツ時代に長年コンビを組んだ愛しきテア・フォン・ハルボウの面影でも刻まれているのだろう。 サスペンス映画としては2時間オーバーと長尺だが、ダレも飽きも感じさせない密度。 銃撃戦はほとんど無いが、徹底した骨太のドラマとスリリングなやり取りの数々で次から次へと楽しませてくれる。 また、レジスタンスを処刑するゲシュタポ側も一歩間違えれば問答無用で殺される・・・その辺の怖さ。 何より本作が求めるものは「屈しない」という事だ。 戦争に屈してたまるか、独裁に屈してたまるか、俺たちは自由に生きるんだ、自由のために闘うんだ、自由のために死ぬんだ。負けてたまるか!! 処刑台に連行される男たちは、実に清々しい顔つきで散っていく。「あの世で会おうぜ!!」 Not The End. 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-14 16:38:45) |
13.死刑執行人の異名を持つナチスの総統が暗殺された。ゲシュタポによる暗殺者捜しは、事件に関係ないものまで逮捕し拷問するという冷酷さだが、逮捕者を人質として暗殺者が見つかるまで処刑を続けることに大変な戦慄を覚える。映画は中盤までゲシュタポと地下組織の闘いや関係者の動揺や不安心理を描いておもしろい。だが終盤はどうも勧善懲悪の美談の匂いが強すぎて好きになれない。密告者が出るのが真実の姿であり、密告者=悪人という図式はしてほしくなかった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-11 06:25:11) |
12.《ネタバレ》 内容は完全にナチス批判、これをまだヒトラーが生きてる時に作っていたということに、まず驚き。 戦争という極めて異常な状態でのレジスタントとゲシュタポの駆け引きをサスペンスドラマとして非常にうまく纏めてある。 が、戦争そのものを悪としておらず、ナチスを徹底的に非人道的に描きプラハ市民の命を惜しまない抵抗を賛美することでプロパガンダ映画になるという側面もあり、映画としての面白さだけで考えられたシナリオではないと思うと、単純に素晴らしいと言い切れないのも事実。 チャップリンの独裁者と時代背景、ナチス批判という意味では共通しているが、チャップリンは背景に戦争そのものに対する大きな怒りがこめられているため、非常に思いが伝わってくるのに対し、こちらは抵抗を賛美していることで思い入れしにくい部分がある。 もしかしたら、抵抗を賛美しているように見せつつ、結局いくら抵抗しても結局犠牲者を増やすだけということを描くことで、より深く戦争批判をしようとしているのかもしれない。しかし、見ている最中の感覚は命を張った抵抗を賛美しているようにしか感じられなかった。 当時の映画としては、非常に出来のよい映画であるとは思うが、なんとも、背景に重く暗いものを感じつつ見るのは、やっぱりちょっと辛い。 【nobo7】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-08 18:51:37) |
11.「チャップリンの独裁者」同様、第二次世界大戦中に創られたことに大変意義がある。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-05 11:39:32) |
10.第二次世界大戦中にも関わらず、凄い映画作ったもんだなぁ。ナチスの恐怖を最初から最後まで衰えることなく表現し、最初と最後に出てくるヒトラーの肖像画からすさまじい権力の力を感じた。フリッツ・ラングのナチスに対する考えっていうのが如何なく発揮されてモノクロが怖い。ゲシュタポに振り回されまくり、ゲシュタポの力によって全てのを握られてる行動が後半に繋がってくんでしょうねぇ。The End前の衝撃の報告には身ぶるをしてしまった。あぁ、これもやっぱり仕組まれてなんだなぁ・・。 |
9.ナチ占領下のプラハを舞台に、ゲシュタポとプラハ市民のレジスタンスの息詰まる攻防を描いたサスペンスの傑作。プラハ市民のナチに屈しない不屈の精神が力強く描かれているとともに、緊迫感張りつめた上質のサスペンスとなっている。ラストは「まだこの戦いは終わっていない」ことをにおわしている通り、この作品は大戦中に製作されている。「チャップリンの独裁者」がラストの演説でナチを痛烈に批判しているのに対して、この作品ではナチに屈しない精神を詩によって高らかに詠っている。プラハは中世の街並みが残るヨーロッパ随一の大都市として知られていて、空襲の被害は極めて少ないイメージがあったが、こういう哀しい歴史もあったんですね。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 01:59:22) |
8.《ネタバレ》 冒頭、「死刑執行人」ハイドリッヒのゲスの権化ぶりに、どのようにして亡き者にされるのか期待した途端、銃撃され程なく逝ってしまいました。犯人探索におけるゲシュタポと地下組織及びプラハ市民の対決は、テンポのよいスリリングな展開を経て思いもよらぬ結末に至る上質なサスペンスと戦時下における多様な人間模様に、瞬時も目が離せませんでした。ごく普通の庶民のごく普通の肉親への情を持つマーシャが、八百屋の老婆の最期、父の遺言に触れて芽生えた民族の誇り。戦時中の当時に監督が訴えたかったのでしょう。売国奴チャカの末路に同情は出来ませんが、「自由を勝ち取るための戦い」の名の下に人が人を陥れる陰惨さを感じました。 |
7.『メトロポリス』→『M』→『死刑執行人もまた死す』と見続けた時、「フリッツ・ラングって本気で群集心理の恐ろしさに警鐘を鳴らしてたんかいな」と疑問に思えてくる。ていうか本作でズッコケる。思いっきり集団暴力の話やんこれ(まあ彼の作品らしくノンビリと折り目正しく仕上がっていますが)。そこで気付くのが、コミックリリーフとして絶妙な役どころだったゲシュタポの警部のコト。書き割りと言いたくなるくらいに潔癖で一面的なチェコ人に比べ、敵役の彼を、なんで官僚としてはあそこまで人間臭く、刑事としてはコロンボ並に鋭く、多面的に描いたんだろう(まあこれはナチに擦り寄ったチャカにも言えますが)。これほど敵に愛情を注いだプロパガンダ映画なんてないと思う…ラングさん、あなたって人が時々わからなくなるよ。あなたの心の襞には、どれだけの矛盾した想いがつまってるんですか。いまだにあなたの映画の見方がわかりません。もしかしてあなたは、自分の中に根付いた弱さ、ファシズム礼賛のドイツ人魂に気付いていたんじゃないんですか。この映画はとても一面的に見る事ができない、見た目よりも深く、思ったよりも重い「反プロパガンダ」のような気がしてます。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-21 14:01:53) |