24.学生時代、火事になる前のフィルムセンターで見たのが初見です。素敵な映画ですね。リリアン・ハーヴェイが実に魅力的です。何度みても「ただ一度だけ」のシーンでは何故だか涙があふれます。驚異の長回しもさることながら、沿道の人たちが心から嬉しそうに手を振る姿とメロディの楽しさがあまりにも感動的です。決して明るい時代ではなかったと思うのですが、よくこんなにも美しく楽しく明るい映画を作ってくれたものです。 【ダダ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-22 00:45:09) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 お恥かしながら私の青春の思い出の映画です。ホントにこのロシア皇帝にはぞっこん惚れ込み何度教育テレビを録画したそのビデオ鑑賞したか知れません。そして「ただ一度だけ」のドイツ語歌詞が某ドイツビアレストランでゲットできたときの喜びときたら!本当に嬉しく、会社からの残業の帰り道、または自転車に乗りながら、何度も何度もひとり歌ったものでした。~♪Denn jeder Frühling hat nur einen Mai~・・・ほんとだよ、クリステルあんたの歌うとおりさ、「逝く春」は誰にもとめられないんだよね・・・そしてその「人生にただ一度だけ起こること」がラストに終わりに告げる。ああ70年以上前の映画とは思えない初々しい感情を私たちに伝えてくれるこのドラマ、時代考証とかいろいろ突っ込みどころは満載だけど・・・それでも大好きです!! 【ぞふぃ】さん [地上波(字幕)] 10点(2007-10-18 17:31:34) (良:1票) |
22. 米にミュージカルあれば、欧にオペレッタありき。十九世紀初頭のヨーロッパ再編を討議せんと開かれた1814年(受験生当時、”祝い夜までウィーン会議”なんて語呂合わせで暗記したっけナァ…)のウィーン会議を背景に展開する何とも洒脱な映画である。各国の思惑が錯綜し紛糾、連夜の舞踏会でお茶を濁すオーMYガッ!な状況にプロイセン代表ハルデンベルクが漏らした一言「会議は踊る、されど進まず…」が本作のタイトルの由来。最大の見所は既にどなたも触れている「ただ一度だけ」のメロディに乗っての長い長い馬車の移動撮影(名手カール・ホフマンによる驚異のワンカット!)だが、個人的には狡知に長けたオーストリア宰相メッテルニヒを絶妙に演じたコンラート・ファイトの名演も推したい。史実のメッテルニヒもかくや、と思わしめる説得力は流石!ウィリー・フリッチュ演じる露皇帝アレクサンドル1世の粋なダンディズムも今時のアクターにはチョット出せまい。ま、こちらは史実の姿と違い過ぎるのが御愛敬だけど。初監督でコノ名作を生んだエリック・シャレルの鮮やかな手並みと可憐な歌姫リリアン・ハーヴェイに敬意を表して…9点。戦前のドイツ映画は秀作揃いですなぁ…!! 【へちょちょ】さん 9点(2003-07-21 07:53:15) (良:1票) |
21.「ただ一度だけ」(他にも幾つかの邦題がありますが)が流れる驚異の移動撮影シーンは、映画史上最高と言っていい名場面。映画的感動で身震いしてしまいます。LDの解説に記された「これ1曲、このシーン1つでドイツ映画はハリウッド映画に立派に立ち打ちできたのです」との評価はまさにその通り。ラストシーンの優しいほろ苦さも絶品。 【れお】さん 10点(2003-05-28 00:26:38) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 この映画「會議は踊る」を観ていると、ヒトラーが歴史の表舞台に登場する前のドイツ映画は、世界の最先端だったということがよくわかります。 かのヒッチコック監督もドイツに映画の勉強に行っているほどですから。中でもオペレッタ映画に名作が多かったようです。 私はオペレッタ映画を観たのは今回が初めてで、なるほど、こういうものかと感慨深く鑑賞しました。 1814年、会議のためにウィーンにやって来たロシア皇帝アレキサンダー1世(ヴィリー・フリッチ)と、街の手袋屋の売り子クリステル(リリアン・ハーヴェイ)とのロマンスが描かれています。 ウィーン会議というと、当時のオーストリア宰相のメッテルニッヒが策略家だったということで有名ですが、この映画では、メッテルニッヒ宰相(コンラート・ファイト)が盗聴したり、外交文書をこっそり電灯に透かして盗み読んだりするという悪事をするシーンが出てきて、ブラックコメディにもなっていると思います。 なんとかロシア皇帝を会議から追い出してしまおうと、陰謀をめぐらすのですが、皇帝もちゃっかりしていて、影武者を用意して対抗するのです。 主題歌である「ただ1度だけ」は、どこかで聞いたことがある楽しいメロディと歌詞の曲で、思わず一緒になって口ずさみたくなってしまうほどです。 この底抜けに明るい映画がドイツ映画だなんて、とても信じられないくらいです。 こんなに昔に、それもドイツで、こんな素敵なロマンティック・コメディが作られていたなんて、本当に驚きました。 こういう映画を観ていると、戦争さえなかったら、ドイツも映画の大輪の花を咲かせ続けていたかもしれないと思わずにはいられません。 直接的ではなく、戦争の悲しさを感じてしまった珍しい映画でした。 【dreamer】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-03-23 11:43:12) |
19.《ネタバレ》 だいぶ前にみたので、忘れている所も多いが、古い映画だけど退屈しなかった。ライブの会議室の椅子だけが、スウィングしていたシーンが印象的。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-04 20:58:12) |
18.話としては分かりやすく、人生の華やかな一瞬をとらえた内容で、楽しく見ることができる。 しかし、かといって、名作たる所以を感じるほどの内容でもない。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2016-05-03 00:07:55) |
17.《ネタバレ》 笑えるシーンも数々ありますけど、特筆すべきは『ただ一度だけ』。1度目はクリステルが浮かれ気分で、街中が祝福しているかのようなシーンで使われています。たった1度だけの出会いが彼女の人生を変えた!そして2度目は一人残されるクリステルの悲しみに満ちたシーン。ただ一度だけでもいいからまた会いたい…。この対極の使い方が気に入りました。終盤は影武者が出てくるだけで笑えたし、満足しています。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-04-12 08:14:45) |
16.「会議は踊る、されど進まず」のウィーン会議、ロシア皇帝を会議に出席させまいとする宰相メッテルニヒと方や替え玉を使って対抗する皇帝、侍従や側近らを交えてのやりとりがおもしろい。これはアメリカのミュージカルでなく、まさしく洒落っ気たっぷりの欧州オペレッタ。昔テレビ?で見た映画だけど、DVDで再鑑賞してあのときの感動が蘇ってきた。 【ESPERANZA】さん [地上波(字幕)] 9点(2014-10-11 00:34:56) |
15.天下国家を語る作品であれば貧相なストーリーでしょう。しかし、市井の人々に共通するのであろう、クリステルの束の間の時めきを魅せる作品として、そんな粗を掻き消しています。「ただ一度だけ」に心底見惚れ、映画の醍醐味をしみじみと味わいました。 |
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14.もう80年も前の、戦前のドイツのオペレッタの傑作と名高い本作をこの度初めて鑑賞しました。正直、映画としては退屈する時間帯も多かった。しかしそれでも観てよかったですねえ!あまりにも有名なお城からのお迎えの馬車に乗るクリステルの高揚する気持ちが伝わってくるかのような名曲「ただ一度だけ」とその馬車が街から郊外を駆け抜ける様子と沿道の人々をも生き生きと捉え続ける移動撮影。やはり映画史に残る名シーンですね。感動しました。リリアン・ハーヴェイもとてもチャーミング。一度最後まで見た鑑賞後も繰り返しここだけを何度も何度も見てしまいました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-29 23:09:06) |
13.30年以上前にテレビで「NHK 映画音楽大全集」という視聴者からのリクエストによる映画音楽ランキングの特番があった。2~3年毎(毎年だったかもしれない)に何回かリクエストしなおしてその都度順位の変動はありましたが、確か第1回の時にこの作品の「ただ一度だけ」が2位に入っていた。(ちなみに1位は「エデンの東」)当時、ある程度有名な映画音楽はたいてい知っているつもりだったが、全く知らない映画が2位に入ってて少なからずショックだった。それから何年もたってからレンタルで見つけてようやく作品を拝見できたが、正直印象に残るものはほとんどなかった。ただ「ウィーン会議」と「会議は踊る、されど会議は進まず」は少し勉強になった。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-07-26 00:02:13) |
12.冗長すぎてつまらなく思ってしまったが最後、もうのめりこめなくなりました。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-01-28 13:04:22) |
11.なんの予備知識もなく見たので、時代背景が分からず、大筋をつかむまでチンプンカンプンでした。何せかなり前の映画なので、現代の感覚では笑えませんが、オーソドックスなコメディとして見ていれば、微笑ましく思えます。見終えてから調べて知りましたが、映画で歌われている曲は「ただ一度だけ」なんですね。この映画に使われていたとは、知りませんでした。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-11-15 23:03:23) |
10.《ネタバレ》 その昔「世界名画劇場」で見ましたが、すっかり忘れていました。こういう映画だったのか。メッテルニヒの行動など、風刺が利いていてよかったと思います。会議の椅子を揺り椅子にしたのも効果的。ヒロインのクリステルは、最初威勢がよくて男勝りかと思っていたのですが、相手が皇帝とわかったとたんメロメロに。これはちょっと残念でした。一番おかしかったのは二役のヴィリー・フリッチで、皇帝より影武者の方が個性的で面白く、当人もノって演じているように見受けられます。馬車のシーンはただただ言葉もなく、唖然として鑑賞するのみでした。ただ、歌の扱いがこの程度のものを、ミュージカルとかオペレッタと呼ぶのはいかがなものでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-27 18:13:55) |
9.内容的にはしんみりする話のはずなのですが、描写の手法があまりにも朴訥で未整理で、ついていけませんでした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-05 01:56:57) |
8. オーストリアのサミットを舞台に、国を左右させるロシアの皇帝と、彼との束の間の夢を見るヒロインの、とても1931年に制作されたとは思えないロマンティックな物語。 「新しい酒の歌」と「唯一度だけ」はハリウッドミュージカルに匹敵するほどの名曲。これだけでも一聴の価値あり。 皇帝が自らの影武者を使うアイデアも当時としては斬新だったのではないだろうか? ロマンスを邪魔する人物が多少多すぎるせいか、肝心な二人の心の揺れ動きがもう少し描かれていれば、後の評価はもう少し高く残されていたのではないだろうか? 年代的にナチスのプロバガンダは全くないので安心して鑑賞できます。 ヒロインはめっちゃキレイです。 因みに衛星放送でのタイトルは「会議は踊る」でした。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-04 06:52:29) |
7.ドイツ映画でオペレッタ映画とはこれまた新鮮!ヒロインを乗せた馬車がお城へと向う場面なんて、移動撮影によって撮られていて、この映画、とにかくどのシーンもワンカット、ワンカットがとても印象に残るような撮り方をしています。またヒロインと皇帝との二人だけのティータイムでの二人のやりとりとそれを見ている皇帝の家来にそして、あの猿が凄く笑える。そして、これはもう皆さんが既に書かれているようにあの音楽が良い。それにしてもドイツ映画って昔も今もレベルの高い作品が多いなあ!これは人間模様を楽しみながら音楽の素晴らしさをも一緒に楽しむそんな映画だと思います。ミュージカルが好きな人なら間違いなく楽しめると思えるし、そうでない人が見ても十分楽しめると思います。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-01-08 13:29:17) |
6.この1曲、"ただ一度だけ"胸躍る永遠のメロディ。何度観ても心はずむ、あのシーン。大切な宝物のような作品。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-16 23:20:18) |
5.《ネタバレ》 ナポレオンって、実際には国に帰って来たんでしたっけ?確か、そのまま地中海の島で余生を送ったんじゃなかったかなぁ・・・と思い調べてみると、ナポレオンは一度フランスに帰ってきたらしいです。しかし、またもや敗戦し、今度は脱出不可能な大西洋の孤島に送られて、そこで生涯を終えたそうです。 私はといえば、世界史はほとんど勉強したことがなかったので、この映画の背景に関する知識も全くなく、しかも理解力にも乏しい為、何故ナポレオンがフランスに帰ってくるとロシアの皇帝がウイーンを去らなければならなかったのかがわかりませんでした。それほどナポレオンが恐れられていたということでしょうか? ↓のレビューを拝見すると、先に書かれている方々が仰るとおり、「ただ一度だけ」の馬車のシーンの延々と続く長回し撮影は、よくもまぁこんなに長々と、しかもちゃんと表情を捉え続けたまま撮ったなぁ~と、このシーンは妙に印象に残りました。あと、もう一つ個人的に好きなところは、メッテルニッヒオーストリア首相が水をグラスに注ごうとした時にロシア皇帝が現れ、驚きの余りピッチャーを傾けたまま固まってしまっているところを元に戻したのがロシア皇帝だった、というシーンです。 トータル的には、華やかなシーンあり、ユーモラスなコメディあり、楽しく歌を歌うシーンありで、素直に楽しめた映画だったと思います。欲を言えば、幼なじみの彼と一緒になってハッピーエンドで締めて欲しかったんですけどね。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-26 23:05:24) |