30.笑いってのは、まず対象を冷ややかに突き放して観察することが必要で、この監督は実に人間をよく見ているなと感じた。社会に対する皮肉もある。笑わすための無理やりなシーンはあまりなく、あくまで自然な流れの中で笑いのツボをつかんでいる。実に緻密で計算され尽くした笑いだ。一つ気に食わないのは、同僚をからかって楽しんでたスカしたエリートっぽい男が何の災難もないところ。できれば世渡りのうまいやつに対する皮肉も盛り込んで欲しかった。 【ラーション】さん 8点(2004-03-06 04:30:01) (良:1票) |
29.コメディなんだけど、「生きる」ことへの前向きなメッセージが、しっかり底辺を流れています。馬鹿笑いを誘うような何も考えずに見れる作品もいいと思うけど、僕はこの作品に「コメディ」の理想形を見た気がしました。 【wood】さん 8点(2003-09-28 16:52:35) (良:1票) |
28.コメディは難しい。周囲の評判が高いものであっても、笑いのツボに入らないと笑えない。 オカマネタは昔からあるけど、それで面白いと思ったことがない。 下ネタはあるけど全然下品にはなっておらず、フレンチっぽいシャレた印象さえある。トータルで悪くはないけどインパクトもないって感じ。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-10-16 20:23:26) |
27.かなり面白い設定から、微妙な着地という印象。 下品なお笑いは私も得意ではないのだけれども、 題材的にはっもうちょっと下品なお笑いをいれないと不足なのでは? 演技は素晴らしいけれどもお話がちょっとパンチ力に欠けていると思います。 軽妙洒脱なハイテンポで幾人モノ人物の悲喜こもごもを描いている技術は高い。 しかしその分主人公の成長や周囲の変化に説得力がないような。 ちょっと全体的に薄味な気が・・・ あと差別のお話ですが、やはりここ10年で大分改善されたのでしょうね。 少し、みんなの感覚がフランスにしては古いように思いました。 こういう映画が一歩一歩差別を打ち破って言ったのかもなどと言い出すと、 高い点数をつけざる得なくなってしまうので目を瞑ります。 体調の良いときに見直したらもうちょっと評価上がりそうですが、今のところはこの点数。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-12-25 19:57:56) |
26.《ネタバレ》 文句無しにおもしろい。これまで見たコメディでNO1。 |
25.ゲイであるとかないとか、どうも私には不向きだ。それに簡単に首になったり、首が繋がったり、そのレベルの映画かもしれないが、笑えないコメディはおもしろくない。「奇人たちの晩餐会」は良かったのにがっかり、もうちょっと引きつけるものがほしかった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-01-17 21:38:19) |
24.ウィットに富んだやり取りにやんわりと社会風刺を挿入しながら笑わせ、冒頭で自殺しかけていた中年男の人生を見事に再生させてみせるコメディです。 とある会社に送りつけられた社員の私生活を暴露するタレコミに、噂話に流される者に、翻弄される者に、それを利用して同僚を陥れようとする輩に、ただの噂話に「私は前から怪しいと思っていたのよ」なんて知ったような台詞を吐く者に・・・そうこうしてる間に嘘が真になってしまい・・・と小さな1つの会社の人間模様で見事に社会の縮図を作り上げています。 90分に満たない小品ながら主演のダニエル・オートゥイユにドパルデューに久しぶりに見たなあ・・・ミシェル・オーモンなどフランスの実力派が顔を揃えたキャストの面々も皆が流石のとても可笑しな人間模様を見せてくれます。 生きる希望を失いかけている冴えないおじさんの人生が、あるきっかけであれよあれよと言う間に好転していく。結構都合のいい展開でもありますが、そんな中に生きる希望を見出す「人生にちょっと疲れた冴えないおじさんの人生一発逆転モノ」って、これでいいんだと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-04 22:13:40) |
23.ダニエル・オートゥイユっていう俳優さんはものすんごぃ渋い顔してんだけどマヌケな役をやらせると何故かハマるんだよなぁ。。ダニエルさん今回は、ゲイのふりですか。いかにもフランス映画らしい大げさな演技もなく静かな笑いでステキなストーリーですけど出てくる人みんな個性的でまぁ、これもステキな会社ですね(笑)工場で男と女がアッハーンした次の日から工場見学者が増えるってどういうことやねんな。。。でもみんな自然に演技してるなぁっていう感じがしてほんとにメルシィ!人生でした。 |
22.ほのぼのコメディ最高です。同僚の行く末が可哀想でしかたがないです。何がきっかけで目覚めるかわからないですね。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-21 20:54:02) |
21.奇人たちの晩餐会の監督の新作コメディだというので見てみたけれども、イマイチ期待はずれの凡作と感じました。設定はいいんだけれどもそれだけで終わっていて、意外性もなければ、ほとんど笑うところもないです。後味は良いですが。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-10-09 15:35:04) |
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20.《ネタバレ》 邦題がひどいがこれはけっこうすごい大人むけのコメディー。 私はアメリカ製のコメディよりも、イギリス製のコメディの方が好きだったけどさらにフランス製の方が好きかもしれない。 なんというか笑わせ方の違い。ドタバタや大声を極力省いて笑わせるそのテクニック。…かなりすごいかもしれない。洗練、という言葉が浮かぶ。 からかわれている対象が見ていないところですかさずスマイル、というのが一つのパターンで、とても「愉快」な感じがする。この感じは、一部の日本の少女漫画にもあった気がする。 ピニョンも含め、登場人物たちが笑う時は、目は笑わず口元を両方釣り上げる。これがなんとも愉快。 ドパルデューのサンティニが、簡単に暗示にかかっていくのもとっても愉快。3人の意地悪な同僚たちが、入れ替わり立ち替わりすれ違いざまに笑っているのがなんともおかしい。がこれも、悪意に満ちたからかいでないところがいい。 考えてみると、落ち込んでいるときのピニョンとあまり変わらない状況の私が、何度も大声で笑ってしまった、そんなコメディ。ラストのエロシーンは余計だったが、ただそこに居るだけでおかしいオートゥイユに免じてあげよう。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-14 17:36:25) |
19.《ネタバレ》 職人芸的秀作喜劇。 ただ、サンティニへの派生ドラマに随分と尺をとった割にはメイン・ストーリーに絡むものではないのはどうしてなのだろう、と疑問。 テーマの補完かしら。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-08-07 08:36:17) |
【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 3点(2005-11-23 16:39:13) |
17.お帽子がステキすぎる(^_^;)フランス映画というと暗いイメージがあるけど、これはコメディタッチで面白かった。差別を逆手に取った大勝利。 【およこ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-19 06:11:30) |
16.差別意識を逆手に取ったストーリー展開で、一般社会の何気ない偏見を辛辣に風刺すると共に、マジョリティ以上の力を身に着けてしまった嘗ての被差別者を前にして、一般社会が右往左往する現状もチクリと皮肉ってる、かなりエスプリの利いた傑作コメディ。ゲイを装うことを提案された主人公が「ゲイの真似なんか出来ない」と言った時、隣人が答えた台詞に本作のテーマが集約されている。「君は変わらなくても良い、周りの目が変わるんだ」。しかも映画は単なる風刺劇で終わらず、周りの目が変わっていくに従い、自分の人生を見つめる主人公自身の目が変わっていく過程を描いた、邦題通りの爽やかな人生賛歌にもなっている。「奇人たちの晩餐会」の何倍も楽しませて貰って、メルシィ!監督って感じです、8点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-16 00:08:38) |
15.これは面白かったです。ただ、「ゲイパレードに出る=カッコイイ」という主人公の息子の価値観は「?」でしたが。 【K】さん 8点(2005-02-24 20:10:42) |
14.クスクスやっちゃうこの笑いはもろにタイプッ(好き好きっ)♪。でも-2点なわけは、前半>後半だったこと・アーンド・ピニョンさんには最後までダメ男でいてほしかったから・・・だってこれじゃダメ人間はダメってことじゃん、しょんぼり(ダメ人間究極の戯言・笑)。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-01-05 15:42:29) |
13.なんというか・・・作品全体に凄く優しい愛を感じました。一人の男が紆余曲折を経て、本当の男へと立ち上がっていく様を描いた映画なんだけど、そのきっかけがゲイっていうのが、非常に奇抜なアイデアで、でもすごくわかりやすく描かれている。素晴らしい映画だと思います。こういう作品って、私的には、5年前だったら全然面白く感じないんだろうけど、今ならしみじみと楽しめる・・・というか共感できるって、私も年取ったんだなぁ(笑)って思います。メルシィ!!! |
12.《ネタバレ》 元ゲイ嫌いの男が主人公に告白するシーンはよかった。 【HK】さん 8点(2004-06-26 22:39:52) |
11.《ネタバレ》 ふむ。最初は、こういう生真面目で不器用な人をせせら笑う物語って好きじゃないな、と思っていましたが、ちょっと違った。主人公ピニョン自身が自分を卑下していたけれど、それはやはり自分の人生に様々な彩りを添えることを怠っていたことになる。隣人のじいさんにペンキをぶっかけられるような形で、やっとカラフルになってきたピニョンの人生。自己を認め前を向くようになった彼に、及第点を付けましょう。あまりにもうまく行き過ぎなんですけど、ラストの自信ある彼の笑顔に免じて…。役者はうまい人揃いで、特にドパルデューには感心しました。隣人とピニョンが出会うきっかけになった子猫ちゃんがべらぼうに可愛いのと、大人の女(経理部長)がなかなかステキだったのも良かったです。 【のはら】さん 7点(2004-05-22 19:36:25) |