インファナル・アフェアのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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インファナル・アフェア

[インファナルアフェア]
Infernal Affairs
(無間道)
2002年上映時間:100分
平均点:7.65 / 10(Review 274人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-10-11)
ドラマサスペンスシリーズもの犯罪もの刑事ものヤクザ・マフィアハードボイルドスパイもの
新規登録(2003-10-13)【きのすけ】さん
タイトル情報更新(2018-04-01)【イニシャルK】さん
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監督アンドリュー・ラウ
アラン・マック
演出ディオン・ラム(アクション振付・格闘指導)
キャストアンディ・ラウ(男優)ラウ
トニー・レオン(男優)ヤン(潜入捜査官)
アンソニー・ウォン〔1961年生〕(男優)ウォン・チーシン警視
エリック・ツァン(男優)サム(マフィアのボス)
サミー・チェン(女優)ラウの婚約者 マリー
エディソン・チャン(男優)若き日のラウ
ショーン・ユー(男優)若き日のヤン
ケリー・チャン(女優)精神科医 リー
チャップマン・トゥ(男優)キョン(マフィア)
エルヴァ・シャオ(女優)ヤンの元恋人 メイ
ディオン・ラム(男優)ディトロ(マフィア)
森田順平ラウ/若き日のラウ(日本語吹き替え版【VHS/DVD】)
山路和弘ヤン/若き日のヤン(日本語吹き替え版【VHS/DVD】)/ヤン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
廣田行生ウォン・チーシン警視(日本語吹き替え版【VHS/DVD】)
岩崎ひろしサム(日本語吹き替え版【VHS/DVD】)
日野由利加精神科医 リー(日本語吹き替え版【VHS/DVD】
湯屋敦子ラウの婚約者 マリー(日本語吹き替え版【VHS/DVD】)
仲野裕チョン(日本語吹き替え版【VHS/DVD】)
てらそままさきラウ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
磯部勉ウォン・チーシン警視(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
三木眞一郎若き日のヤン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
朴璐美ラウの婚約者 マリー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
中原茂キョン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
星野充昭(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
乃村健次(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
大西健晴(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小川真司〔声優・男優〕(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
山野史人サム(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
脚本アラン・マック
フェリックス・チョン
音楽チャン・クォンウィン
撮影アンドリュー・ラウ
製作アンドリュー・ラウ
特撮クリストファー・ドイル(視覚効果コンサルタント)
ヴィクター・ウォン[特撮](視覚効果スーパーバイザー)
編集ダニー・パン
字幕翻訳松浦美奈
その他ナンサン・シー(presenter)
ジョン・チョン(presenter)
キュービカル・エンタテインメント(提供)
ポニーキャニオン(提供)
あらすじ
警察とマフィア、双方が内通者を送り込んでいた。潜入捜査官・ヤン(トニー・レオン)、警察に潜入したラウ(アンディ・ラウ)である。やがて双方で内通者の存在が明らかになり、裏切り者探しが始まった…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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274.主演2人が男前の笑い飯みたいでした。
ザ・チャンバラさん 8点(2004-10-11 03:38:29)(笑:2票)
273.《ネタバレ》 大好きな香港映画・トニーレオンの大ファンゆえ、あえて辛口の意見を言います。面白かったのですが、期待ほどでもなかったのです。それは見せ方です。格好良くみせるセンスとか音楽センスとか物足りませんでした。若い時のキャストが全然似てないことをわかりやすく見せる必要があると思います。トニーの上司の亡くなり方の見せ方があまりにも変(その姿を何回も見せる趣味の悪さ)。そして回想シーンの入れ方はタイミング悪しです。肝心の決戦は重みがなく、エレベーターが閉まったり開いたりは他の映画で同じのを観たせいか、それとも開閉回数くどすぎで、トニーの最後にふさわしくなかったです。最も格好良くしないといけない「死に様」が格好悪い演出でした。トニー無念です。女性のシーンはテンポを悪くしてました。盛込みすぎず、不必要な部分を削ることも必要だと思います。これだけの脚本とキャストを揃えて監督が…実にもったいないです。 
ひいらぎさん 7点(2003-11-03 18:49:07)(良:2票)
272.何度も見ている映画の一つ。
アクション、サスペンス、スパイ、刑事もの・・・。
どの要素を取り出してみても、お見事。

個人的殿堂入り映画の一つ。
めたもんさん [DVD(字幕)] 8点(2019-04-25 19:22:02)(良:1票)
271.多くの方が指摘する「警察・マフィアの双方がスパイを潜伏させている」この斬新なプロットで映画としての成功はほぼ八割方約束されたようなものだ。
そして忘れずに付け加えておきたいのが、原題でもある「無間道」が示す仏教概念。
仏教の無間地獄の概念を映画に取り込む事で、本作は単なる娯楽映画に留まらない、文学性も獲得する事になった。
一度悪に堕ちてしまえば、もはや善人になることは許されず、無間地獄の道を往く。
これはまさに善人を志しながら、自分自身を欺き続けなければならない地獄に囚われた主人公を指している。

余談だが、日本も含めたリメイク作ではこの仏教概念がオミットされていて、あくまで個人的な印象にはなるが、この概念をオミットしてしまうと、(リメイクを含む)本作はただの娯楽サスペンスに堕するような気がする。
nakashiさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-01-03 14:46:19)(良:1票)
270.この映画は凄い。
散々語り尽くされてきて今更だと思うが、遅ればせながらこの作品を見て、凄い映画だと思った。

主役の2人の迫真の演技もだが、各場面に張られた伏線の巧妙さ。
次にどうなるか予想がつかない"見せ方"の上手さ。

そして、この緊迫感の中でも決しておろそかになっていない人物描写。

ネタバレになるのであまり語れないが、一見の価値はある作品だと思う。
Sugarbetterさん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-27 16:01:16)(良:1票)
269.《ネタバレ》 傑作。まず設定の段階から良い。善と悪のどちらにも大きな秘密が隠されているので、緊張感が生まれる。そして随所に渡って緊張感を保つように脚本が良く練られている。台詞も◎。問題は、やはりラストにウォン警部の死付近以上の盛り上がりが欲しかったのと、もっとどちらかのキャラクターに感情移入させても良かった所か。時間が短いので、人物の掘り下げをプラスしても良かったと思う。しかし、傑作であることに変わりはない。
Nujabestさん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-02 12:56:44)(良:1票)
268.ハリウッド板リメイクの方を先に見てしまいました。原作のこちらを見てみると、ハリウッド板はわざわざ原作の良さをダメにしてるところが多いなと感じます。脚本も役者も大変良い。香港でこれだけの映画が作れることに驚きます。邦画も宣伝だけに金かけずに、きちんとした脚本と役者でもう少し頑張って欲しい。
丸に梅鉢さん [地上波(字幕)] 8点(2007-11-16 23:56:52)(良:1票)
267.この映画を初めて見たのは地上波放送だった。軽い気持ちで見ていたが、途中からその無駄の無い作りと、衝撃的な展開に圧倒されたのを覚えている。DVDでの二回目の鑑賞だったが一回目とは印象は変わらずによかったと思える出来だった。アジアでもこんなクオリティの高い作品がまだ出来るのかと感動したし、このシリーズで笑いとアクションを混同した香港映画だけではなくこのような映画もあることに気づかせてもらった。そう言う意味でもこの作品は自分にとっては大きいし、すばらしい映画と言える。
taka-104さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-21 14:24:34)(良:1票)
266.《ネタバレ》 ラストがいかん、ラストが!!「何が何でもハッピー・エンドにせにゃあ~!」とまでは言わないが、アレほど呆気なくヤンを殺すくらいなら何もあそこまで引っ張らなくても…後味悪いってか悪杉。しかもあんなヤツに射殺されるなんて…!!個人的にあのオチで一気にクールダウンしてしまった。しかし、本作に代表される近年の香港映画の躍進ぶりには正直言って目を見張ると共に羨望すら覚え、素直に手放しには喜べない何とも複雑な思いにさせられる。(お好きな方には申し訳無いが)泥臭くて垢抜けない70~80年代の香港ムービー群を数多(あまた)観慣れた身にとって、本作はその完成度・先の読めない洗練されたシナリオ・巧妙な小道具の場面的な仕掛け・カット割やカメラワーク等で正に隔世の感を抱かせる。俊英がキャスト・スタッフ共に実にイイ感じで伸びやかに育ちつつある今日の香港映画界の勢いみたいなモノを十二分に感じさせるそのインパクトは見事の一語!悔しいが大きく水をあけられた感が深い邦画界への叱咤の意味も込めて8点進呈。先述の余計なバッドエンド追加で悪いが2点マイナス。
へちょちょさん 8点(2004-11-11 03:02:33)(良:1票)
265.《ネタバレ》 「えっ、こっちが警官で実はマフィアの手先で・・・えっ、こっちはマフィアで実は警官で・・・えっ、警官が警察の中のマフィアを探して・・・えっ、マフィアが警察の・・・(リピート)」
疲れました、正直(--;  もっとちゃんと理解しようと思ったらまた何回か観ないとだめかな。
一つだけ言えるのは、ラストが気に食わない。結局生きてるうちに自分の人生を取り戻せなかったヤン(=トニー・レオン)はとても救いようが無かった。愛する人も残し、ただの潜入で終わるはずだったマフィアとして人生を終えてしまい、彼は間違い無く無間地獄を味わってしまっているだろう。だがラウ(=アンディ・ラウ)の方はどうだったろうか。事件が解決し、おそらく昇進もしたのだろう。彼女は失ったかもしれないが彼にはまだまだ未来が残っている。よく世の中で言われてることが、「生きてさえいれば良い事がある」。まさにその通りだろうとこの映画を観た後率直に思った。そして同時にやりきれなさも感じる。物語を観ながら、一番オレが感情移入できたのはヤンだった。理由は、彼が一番人間らしさを魅せてくれたからである。長年マフィアとして潜入捜査してきたヤンが、唯一警官に戻れる所であったウォン警視。彼の死を目の前にした時のヤンは、とても共感するものがありました。それだけに、ラストでの彼の死が悔やまれる。立場こそ逆だったが、同じように生きてきた二人の漢が、ラストで全く別のものになってしまった、そう感じました。
TANTOさん 6点(2004-10-13 01:13:51)(笑:1票)
264.《ネタバレ》 面白かったです。前半のヤクの取引きのシーンでの息付く暇のないほどに進行する警察とマフィアの怒涛の見せ方から始まり、お互いいつバレてしまうのかという緊迫感を常に漂わせて最後の対決まで全く飽きずにすっかり引き込まれて見れました。
トニー・レオンが最高で男でも痺れるくらいでした。
ただ冒頭の若き日の二人の回想がありますがその若き日を演じた別の俳優の顔が全然、主演の2人に似てなくて誰がどいつなのか分からなくなりました(ここは本人達が演じても問題ないような・・)
お互いの女性との絡みはくどくなくていいのですがもう少し精神科の先生は出すべきだと思いました。
オチもなんとか納得はしましたがやはりトニー演ずるヤンは死んで欲しくなかった・・救いがないので・・。
オチがあまり好きになれなかったので-1点で7点にします。続編はゴットファーザー方式で2人の過去をやるようですがいくらヒットしたからって強引だなぁ・・現時点では見る気しないです。さてネタ不足のハリウッドはどう料理するのか・・。
まりんさん 7点(2004-07-17 23:32:27)(良:1票)
263.終始暗いトーンで貫かれていて、渋さが際立つ香港のフィルム・ノワールの秀作。いわゆるギャング組織への潜入捜査モノだが、一方の警察内部にも幹部として組織の一員が侵入しているという設定の珍しさが興味を引く。しかもその二人は警察学校からの顔見知りで・・・とくれば、いかにも映画的には格好の素材であり、男たちの世界が重厚で骨太なドラマとして展開されていく。こうった作品に付きものの“いつ正体がバレるか”といったヒヤヒヤ感は案外薄味で、むしろ主演の二人の孤独や哀しみあるいは心の葛藤といった、いかにも香港映画の好みそうな点がより強調されている作品だと言える。そしてひたすらストイックさに徹し、定番の女性との色恋沙汰も押さえ気味にした事も好結果に繋がったようだ。剛直型のアンディ・ラウに対し、トニー・レオンの線の細さが気になるが、共に持ち味を発揮していて好演。しかしやはり二人を両脇から支えるエリック・ツァンとアンソニー・ウォンの存在なくしては、これほどの支持を受けなかったのではないだろうか。
ドラえもんさん 7点(2003-12-11 17:36:19)(良:1票)
262.これほど緊張感のある映画は観たことがない。
緊張しっぱなしなので、観終わった後には疲労感がw

物語は「警察に潜入したマフィアのスパイ」と、「マフィアに潜入した警察のスパイ」というありそうでなかった設定。

話を追うにつれ、それぞれの意思が微妙に変化していき、組織の駒から一人の男として新たな目的に向かっていく。
その転機は二人の共通の心の支えとなっていたロウ警視の死である。
ここから、物語は一気に加速し、衝撃のラストへ一直線である。

キャスティングもハマリすぎてて怖いです。
文句なし。
特にロウ警視役の役者さん・・・演技めちゃうま!!
トニー・レオンとアンディ・ラウはもはや言うまでもないですね。

一応、恋愛も織り交ぜてはあるが、オマケ程度。
これは、男の映画です。
もとい、漢の映画です!!
showさん 10点(2003-11-29 23:14:29)(良:1票)
261.《ネタバレ》 精神科医の元でしか安眠できず、自らに子供がいることも知らなかった男。フィアンセにさえ明かせない二重生活に、ピリオドをうとうとしていた男。何か一つずれていれば、交錯しなかった運命、違った出合いなら友人にさえなれていたかも知れない二人。・・・無問道に残された者は、失われた命の荷も負わされた・・・見ていてヒリヒリするような、ノワールの世界にシビレました。音楽は趣味に合いませんでした。
ウメキチさん [映画館(字幕)] 8点(2003-10-21 00:21:50)(良:1票)
260.《ネタバレ》 どうしたら、こんな3流ドラマを作れるのだろう

刑事のボスがビルから落とされたところで、ギブアップ
出鱈目すぎるストーリーに唖然

・スパイ刑事の捜査中のバラシのパソコン操作などできない(操作はすべて記録、携帯の内容も記録)
・刑事のボスと内通者の密会に、あんな目につく大勢の手下が公然と駆けつけて、刑事のボスを殺すなど
 どんな脚本か、監督のレベル、まともに観ることができない。一発でギャングが捕まり一網打尽にされる。
・刑事内に内通者がいると分かって、そのメンバーの一人を、内通者の捜査をさせるバカバカしさ
・刑事のボスと内通者がビルの屋上など、見晴らしがよく、場所が特定、隔離され、逃げにくい
 場所で会うわけがない

なんなんだ、この映画はギャグなのか、このストーリーのお粗末さは
cogitoさん [インターネット(吹替)] 1点(2023-06-18 12:09:23)
259.《ネタバレ》 潜入捜査官ものは映画でもよく見かけるが、同時にマフィアも警察に潜り込んでいた、という設定が斬新。
その設定に溺れることなく、善と悪の境界線でもがく二人をドラマティックに緊張感たっぷりに描き出していた。
チンピラとして無残に死んでいく潜入捜査官のヤンを他所に、裏社会のボスと仲間を裏切って消し去り、
"善人"として生きていこうとするラウの対比がやるせなくもたまらない余韻を残してくれる。
それでも血で洗った過去はいつまでも追ってくる…
この無常観は確かに因果応報を望む欧米の価値観とは相容れないだろう。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 7点(2022-06-24 22:41:11)
258.《ネタバレ》  無間地獄を彷徨う男たちを描いた香港ノワールの傑作。主役2人の、警察学校を出る前と後で俳優が違うため誰が誰やら混乱し、1回観ただけでは内容を把握しきれず最初は雰囲気を味わった。再度鑑賞して全体像を把握。
 誰が善で誰が悪か、疑心暗鬼が疑心暗鬼を呼ぶ展開が秀逸。善と悪はメビウスの輪のごとく絡み合い揺れ動く。スタイリッシュな映像にも心惹かれる。 
 終盤、屋上での2人の対決が出色。潜入捜査官ヤンのセリフ「お前と違い、俺は太陽に恥じない」が胸に迫る。
風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-11 11:48:45)
257.《ネタバレ》 「その深さ30cm」
見終わった後の率直な感想です。
この深さは物語の深度のことです。

何か脚本がいい、仏陀の教えが入ることによってグッと良くなっている・・・等々のレビューが散見します。
そのようなレビューを読んで、観たからか、とても浅薄な感じを受けてしまいました。

何がそうさせたのかというと、それは「結末」です。

「無間道」「インファナル・アフェア」という題材を扱ってしまったところが、まさに「無間道」にハマってしまっている・・・

釈尊は「無間道」ということを本質的にどう、説いていたのでしょうか?!
そして、それを元に、どう生きるべきなのかを、問いていたのでしょうか?!
ついつい、そこに思いを及ばせてしまいます。

確かに「生きる」ということは「地獄」なのかもしれなません。
しかし、釈尊は天国はどこにあるのかということを、どこでもなく、その人の中にあるとも説いています。
つまり、その人の思考や、行動で天国にも、地獄にもなるということです。

最後に生き残ったラウは、生きることに執着しました。
仕えていた、ボスを殺し、助けてくれた仲間も殺し、そして生き残ったのです。

改心したかに見えましたが、心根は「生きる」ことを何よりも優先した人物です。
その人物が生き残ったところで「無間道」と言われても腑に落ちない。

具体的に言うと、あのエンディングを見て、
「なるほど、そうか、そういうことだよな」
とはならなかったということです。

先に書きましたが、その人が生き様を地獄とするのか、天国にするのかは、その人自身によると釈尊は説いています。

ラウはそれだけ、生きることに執着をしていました。
生き残った段階で、ラウから「シメシメ」というフィールングが伝わって来るわけです。

むしろ、ヤンが生き残れば、なにか「生きる」ことへの葛藤が伝わって来たなぁ・・・と率直に感じました。
なので、とっても浅薄で、その深さ30cmぐらいかなぁと感じたわけです。

釈尊好きなので、なおさらそう感じてしまったのかもしれません。

釈尊の哲学というか、真理とでも言うべき教えは、3000年経った今でも生き続けています。

これは、成熟させ、洗練させるには、10年や20年ではどうにもならない深遠さがあるわけです。
いわば、シンプルでありながら、底が見えない深さがあるわけです。

それを何か、片鱗でも伝えられるメッセージを感じれれば、奥深さを感じたのではと思います。

しかし、ラウが生き残った時点で、それで「無間道」を伝えたの?
という映画自体のテーマに、疑問を持つわけです。

サムの犬という時点で、生粋の悪なわけで、少々改心したようなパフォーマンスをしてみせたところで、説得力はありません。
出家して、仏門にでも入るという展開なら、また違ってましたが、人は口では、色々言えますからね。
まして、人殺ししちゃう人が何言っても、説得力はないわけです。

何か下心ありありで「チャンスをくれないか」という時点で、だめでしょ。
本当に改心する気があるなら、ヤンが言ったように「法廷」でしかるべきジャッジを受けるべきです。
その覚悟があれば、なるほど「改心」する気があるだ・・・ということが伝わってきます。

その「法廷」を逃れようとした段階で、深さ30cmになるわけです。

生きることに執着して、最後に生き残って「無間道」と言われてもね・・・ということです。
刑務所入って「無間道」となれば、別ですけど、堂々と警官として存在しているわけですから、それはラウにとって「天国」ですよ。

あのエンディングは、ラウにとって、最高のハッピーエンドであって、見てる方にとっては、なんとも釈然としない気持ちにさせるのではと思いました。

ヤンは、堅気に戻りたかったわけです。
そして、唯一自分の存在を証明出来る、ウォン警視を失います。
その中で、心の葛藤を持ちながら生きるのは、ヤンだとばっかり思っていました。

どちらかが死ぬのではなく、どっちも生きれば「無間道」になったかもしれませんね。

物語自体は、引き込まれるし、展開もいいし、サスペンスの緊張感もあるので、もったいないです。

しかし、釈尊の「教え」を中途半端に取り入れてしまったところが、残念さを倍増させていると感じました。
レスポーラーさん [DVD(吹替)] 5点(2021-01-07 13:33:31)
256.《ネタバレ》 かなり面白いアイデアだとは思うが、粗さも目立つ。

①10年の潜伏(埋伏)というのはリアリティ的には非常に微妙
(刑事側なんて確実に犯罪を犯さざるを得ない筈で、それであの頼り無さげなヤンが(ラウはともかく)10年もやってけてるのが想像できない)
②ラウは成り行き上善人になろうとしただけで、10年間の行状も含めて全く「正義」ではない
(なのに、最後は勝ってしまう…完全に「正義」なヤンは良い所無しなのに)
③半年後にヤンの身分が明かされたなら、それを殺したラウが無事で済むのは何故なのか

等、疑問は多い。

正直ラウのカッコよさ(と悪さ)に引き込まれるようでないと(ヤンに同情しているようだと)疑問の方が勝ってしまうような気がする。アクションは在って無い様なもんだし、個人的には実は割と微妙。

あと序盤、ヤンもラウも俳優が若手から本チャンに目まぐるしく切り替わるので、ちゃんと観てれば分からなくもないが正直言って相当分かりにくい(ちゃんと観てなかった初見では「何何何?」だった)。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 6点(2020-04-11 20:26:41)
255.《ネタバレ》 上手い。そして、ラウ刑事がえらいかっこいい。そのラウ刑事のみが生き残り、無間地獄を生きていくっていうラストがいいです。ただ、ワタシはヤン警官もまったく名誉を回復することなく、チンピラのまま死んでいくのがこの映画の本筋だと思います。やるせなくっていいじゃないですか。【追記】とはいえ、ヤンにラウが献花するラストシーンも是非とも欲しいわけですので、本作の筋がやっぱり妥当なのですね。
なたねさん [DVD(字幕)] 7点(2019-07-21 21:36:14)
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【点数情報】

Review人数 274人
平均点数 7.65点
000.00%
110.36%
200.00%
320.73%
431.09%
5155.47%
62910.58%
75821.17%
89333.94%
95118.61%
10228.03%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.03点 Review28人
2 ストーリー評価 8.64点 Review48人
3 鑑賞後の後味 6.80点 Review46人
4 音楽評価 7.03点 Review32人
5 感泣評価 6.69点 Review26人
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