淑女は何を忘れたかのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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淑女は何を忘れたか

[シュクジョハナニヲワスレタカ]
What Did the Lady Forget?
1937年上映時間:72分
平均点:7.74 / 10(Review 19人) (点数分布表示)
公開開始日(1937-03-03)
ドラマコメディモノクロ映画
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-10-13)【ESPERANZA】さん
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監督小津安二郎
助監督吉村公三郎
石川和雄
キャスト栗島すみ子(女優)麹町の夫人時子
斎藤達雄(男優)夫小宮
桑野通子(女優)大坂の姪節子
吉川満子(女優)田園調布の未亡人光子
飯田蝶子(女優)マダム千代子
葉山正雄(男優)藤雄
突貫小僧(男優)近所の小学生富夫
大山健二(男優)大学の先生
佐野周二(男優)大学の助手岡田
坂本武(男優)牛込の重役杉山
浪花友子(女優)芸者
上原謙(男優)大船のスター
鈴木歌子(女優)料亭の女将
出雲八重子(女優)女中のお文
立花泰子(女優)酒場のマダム
脚本ジェームス槇
伏見晁
音楽伊藤宣二
撮影茂原英雄
厚田雄春
製作松竹
配給松竹
美術浜田辰雄
衣装斎藤耐三
編集原研吉
録音妹尾芳三郎
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【クチコミ・感想】

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1
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19.《ネタバレ》 私の母が幼児だった当時のハイカラな暮らしぶりに育ちの良し悪しを考えさせられます。尻に敷いている夫にビンタされた妻の反応がとても意外で、ここから初めて本作を面白いと感じました。夫婦円満であるためには互いが  とんがらがっちゃ駄目よ  なのでしょうね。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 6点(2016-03-20 01:23:15)(良:1票)
18.この完成度の高さは驚き!!(←注・小津2本目なんで→)最初は流石に古さは否めず・・感あったのですが、なんのなんの。面白い!!キャラ立ちは見事だし、観る側の視点を限定せず入り込ませてくれるんで。何よりユーモアに秀でてるのがいい。表情も素晴らしいやね。なんにしても、桑野通子♪あの回転の速さ、垢抜けた言い様に「確かにそうだ!」と勇気付けられ、身勝手に見える行動にホッと絆される。一見、好きにかき混ぜてるようで、「雨降って・・」になる様。喫茶店での叔母さんたちの会話と表情にハッとさせられる。愛らしいせっちゃんがくれたプレゼントに観る側も幸福な気分になるのは間違いない!!
れこばさん 10点(2004-09-05 21:19:09)(良:1票)
17.《ネタバレ》 小津で何を選ぶか?完成度なら「麦秋」だろう、釣りが好きなら「父ありき」だ、中年トリオアミーゴスと岡田茉莉子なら「秋日和」だ、加東大介なら「秋刀魚の味」だ、コンちゃんなら「彼岸花」だ、そしてアイドル映画なら、桑野通子の「淑女は何を忘れたか」だ。
大阪モダンガールは「ひっく」と酔いつぶれ、「北極!」ととんちを利かせ、ぼかんと斉藤達雄を殴る真似。そんな「せっちゃん」に斉藤達雄も悪のりし、小僧たちは「とんがらかっちゃ駄目よ」とわけわかんない歌を唄いはじめる。
こういう映画を見るために、私は映画を見ているのだと思う。
まぶぜたろうさん 10点(2003-12-03 21:21:57)(良:1票)
16.《ネタバレ》 小津安二郎監督の映画を観るのはこれが初めてです。戦前の作品ということで、当時の時代背景なんかを想像しながら鑑賞。せっちゃんに翻弄される夫婦の姿が面白い。戦前に公開された喜劇映画というだけでも見る価値のある作品です。
たけたんさん [インターネット(邦画)] 5点(2019-10-31 17:18:14)
15.《ネタバレ》 ほんの2~3本前までサイレントを撮っていた頃の作品。
小津らしいコメディ映画である。
やはり小津の笑いのツボはサイレントで鍛えられたらしい。
是非、小津のサイレントも観なければ・・

この映画、面白いところは多いのだが、何といっても
おじさんと親せきの娘さんの名コンビぶり。
二人がコート着て、娘さんはちょっと酔っていて、
この二人で動く動きが絶妙!
トントさん [ビデオ(邦画)] 7点(2019-10-20 10:46:02)
14.《ネタバレ》 ダメだった。コメディは時代の流れに逆らえない。見たときのフィルム・音も悪かったので、それも減点の要因ではあるが。
にけさん [映画館(邦画)] 5点(2019-01-09 16:05:44)
13.《ネタバレ》 小津安二郎の演出法が確立した金字塔。ルビッチの影響を強く受けたたのしい作品です。前作「一人息子」にはなかった台詞のリズム感と面白さが際立ち、風刺も効いています。ビンタ一発で仲直りってそりゃないよ、とは思いますが、小津には珍しいエロチックなエンディングは小津流ソフィスティケイテッドコメディと呼ぶにふさわしい。サイレント期の小津はスラップスティック風、トーキー期の小津はソフィスティケイテッドコメディ風、ルビッチ風なのです。
カニばさみさん [DVD(邦画)] 8点(2016-12-13 00:10:12)
12.《ネタバレ》  先日観賞した「秋刀魚の味」が面白かったもので
(これはいよいよ、自分にも小津映画を楽しめる器量が備わったのか?)
 と調子に乗って手を出してみた本作。

 で、結果はといえば……やっぱり、まだ早かったみたいですね。
 監督さんの個性である独特のカメラワークだとか、演出だとか、会話の間だとかが、どうも退屈に感じられてしまう。
 テーマとしては女性というか、主婦に対する皮肉なのかなと思いきや、最終的には「色々あるけど夫婦は仲良く」という結論に落ち着いてしまったみたいで、それが妙に物足りず、中途半端な印象を受けてしまいました。

「奥さんには花を持たせんきゃいかんよ」
「子供を叱る時にね、逆にこう褒めるだろ? あれだよ。つまり逆手だね」

 などの台詞によって、一見すると尻に敷かれていた夫の方が、実は巧妙に妻を手懐けていると判明する件は面白かったけど、ちょっと女性を男性より下に捉え過ぎているようにも思えます。
 夫に頬を打たれた妻が、その事を喜び、茶飲み仲間に話して羨ましがらせるというのも、何だか都合の良過ぎる話。
 この辺りは、監督の価値観がどうこうというより、制作当時の時代性が大きいのでしょうか。

 そんな風に、今一つ乗り切れない映画であったのですが、そこかしこに散らばるユーモアのセンスには、流石と思わせるものがありましたね。
 特にお気に入りなのは、地球儀を使った地名当てクイズにて、周る地球儀の天辺を指差して「北極」と答えてみせる件。
 その手があったかと、大いに感心させられました。

 「バカ」「カバ」というやり取りに関しても、初出の場面では子供っぽさに呆れていたはずなのに、二度目に使われた際には(えっ? また使うの?)という意外性も相まって、思わずクスっと笑みが零れたのだから、不思議なもの。

 ラストシーンに関しても、少しずつ部屋の灯りが消えていく様が幻想的で、好みの演出だったりするんですよね。
 観賞中は退屈な時間の方が長かったはずなのに、この終わり方を目にするだけでも(良い映画だったなぁ……)と思えてくるのだから、全く困った話です。

 小津安二郎という人は、今後も自分にとって評価の難しい監督さんであり続ける気がします。
ゆきさん [DVD(邦画)] 5点(2016-08-09 22:34:05)
11.《ネタバレ》 小津のトーキー初期のほのぼのとしたコメディ映画。コメディと言ってもほんのちょっと「クスッ」としてしまう感覚。ルビッチ風味のやり取りを積み重ねていくのが面白い。
車、大きなタイヤを覆うカバー、車から降りてきた毛皮をまとう成金女。ボールで壁当てして遊んでいる子供と会話。

囲炉裏を囲んで主婦の談笑、「ちっ」、「ちぇっ」、「ほっほっほっほっ」。冒頭8分の軽快さが素晴らしい。

小腹がすいたからうなぎを頂戴、ご飯と別々にねって贅沢だなオイ。

大学の先生、講義 居眠り男への扱いが面白い、関西弁を喋る娘、嫁入り前でも吸いたい煙草、強制的に家庭教師を頼まれる。 
「地球の面積」の話をしていたらデッカい地球儀を持ってくる子供にクスッとなる。大学の兄さんよりも子供の方が賢いのが面白い。ジェネレーションギャップ、子供たちなりの励ましソング、「こんがらがっちゃダメよ♪」。

歌を歌いながら地球儀を回して国の名前を当てっこ、北極は国じゃねえwwえ?国じゃなくて地名当て?


フェンシングの剣でのやり取り、ドクトル呼び、並べられたコーヒーカップ。
歌舞伎の見物は「麦秋」のように徹底的に見せないパターン。歌舞伎を見る客の表情や後姿のみが映される。

それを待つ女たち、芸者を見に行く人々の表情、芸者の舞いは映るのに歌舞伎は何故に映されないのだろうか。延々と舞いを映すのは「鏡獅子(菊五郎の鏡獅子)」を思い出す退屈さ。

観客「もういいよ」 

芸者たちと酒を飲みかわす、財布の交換、頭痛い→額に手をやって「風邪かな?」、単に酔っぱらったとちゃうんか、姪のワガママに付き合う叔父さんが優しすぎて泣いた。

叔母さんもカンカン、後を追いかけて問い詰める、雨の降る朝食、酔ってて叔母さんの声も覚えていない。この後のやり取りが特に面白い。叔母さんが来たら説教のフリ、腹を小突く姪にワロタ。嫁に頭が上がらない夫が可愛い。

手紙でバレる嘘、説教を受ける叔父、叔父をたちを助ける姪の嘘、叔母さんも話友達との気晴らしの会話でストレス発散、叔母さんを騙して脱出する叔父さんたち。コイツら・・・w
叔父さん?ドクトル?オッサン?叔父公!姪に押されて叔父さんもアタック(物理)。叔母さんは「何でアタシがぶたれないけんの」という驚きの顔、「ちょっとやりすぎたかなー」という後悔の顔をする叔父さん。優しすぎるぜ叔父さん。
二人の女の間で板挟みの叔父さん、一応謝る姪、叔父さんも謝る、巻き込まれる岡田涙目。むしろ殴ってくれる方がが良いらしい、静かに笑うお父さんの姿、時計の音とともに夜が訪れ、コーヒーの支度をする妻の姿をロングショットで捉えて物語は終わる。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2015-07-28 16:58:47)
10.ユーモア溢れる映画で、これが小津映画独特の間と雰囲気によって作り出されている。だがこの映画が作られたのは、日中戦争の発端となった盧溝橋事件の起こるほんの少し前。戦争によって桑野通子のモダンガール姿も消え、小津監督を初め製作担当陣もを駆り出されていくのかと思うと感慨深い。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-12 08:59:41)
9.《ネタバレ》 冒頭の女三人の井戸端会議のシーンからとにかく会話のテンポがよく、最後まで全く飽きることなく楽しめた。小津安二郎監督の喜劇といえば「お早よう」だが、この映画でも斎藤達雄と桑野通子のやりとりの面白さや、ドアを使ったギャグ、飯田蝶子(始まってすぐの車からおりて来た派手派手しいかっこうにびっくり。)と吉川満子の「バカ」、「カバ」というやりとりなど思わず笑ってしまうような軽妙な描写で本当に喜劇の演出がうまい監督なんだと思わずにはいられない。それに「お早よう」でも子供をイキイキと描いていたが、この映画でも地球儀を使って地理を教えていた岡田(佐野周二)を尻目に遊びに来た友達と地球儀で遊びはじめる子供の描き方がすごくイキイキとしていて楽しい。(このシーンのとんがらがっちゃ駄目よという鼻歌もいい。)ワンカット本人役で登場する上原謙の使い方も笑える。どの人物も魅力的に描かれているが、大阪からやってきた小宮夫妻の姪 節子を演じる桑野通子が可愛らしくて印象的。桑野みゆきの母親で、もちろん出演作を見るのは初めてなのだが、あらためて戦前の女優の美しさというものを感じた。もちろん節子のキャラクターもいい。後半は妻の尻に敷かれている小宮が妻にゴルフに行くとウソを言って出かけたのが妻にバレてしまいという展開で、なんだか現代の夫婦とあまり変わらないと思えてしまう。というか戦前の日本にもこんな夫婦いたんだなあ。ラストシーンはエロスを感じさせる演出になっているが、それをあまりいやらしくならずに上品に描いているのが見事。小津監督というのはどうしても和風な作風のイメージが強いけど、この映画はハイカラな雰囲気で、小津監督がアメリカ映画から受けた影響は本当に大きいんだなとこれ一本見ただけで感じることができる。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-28 17:55:13)
8.《ネタバレ》 やはり、小津監督はユーモアのある作品を撮らせてこそ本領を発揮する監督である。
斎藤達雄と桑野通子との掛け合いが素晴らしい。
特に二人で示し合わせて説教をするシーン。
ドアの使い方、全てが軽妙洒脱でセンスも良い。
ラストのエロス漂う演出も見事。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-22 22:51:04)
7.《ネタバレ》 この映画で改めて小津は和風でなくハイカラだったんだと再認識しました。斎藤達雄は和服を着てもバタ臭くかっこいいし、キュートなモを演じる桑野通子はバンプっぽくもあり魅力的です。印象的なシーンも多く、子供達が渡辺はま子のヒット曲「とんがらがっちゃ駄目よ」を歌いながら地球儀をまわして遊ぶシーンに当時の時代が見える気がします。あと栗島すみ子、吉川満子、飯田蝶子の女3人集まれば的な会話のシーン。原節子と淡島千景のやりとり同様に小津の楽しさ全開でした。ばか、かば、ばかと言い合う吉川満子、飯田蝶子、かわいくて大好きです。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-07 06:18:17)
6.とにかくセリフが楽しく、俳優陣も魅力的で、何とも言えぬ香気の漂うような心地さえします。特に奔放な大阪娘を見事に演じていた「桑野通子」の存在が大きい。あとマダムたちの会話が笑いを誘い、子供たちも良い味だしている。ラストも粋な喜劇の金字塔。
丹羽飄逸さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-03 18:44:50)
5.誰も彼もが煙草の煙で画面を燻らし、斉藤達雄と桑野通子がトレンチコートと帽子を身に着ける。ハリウッドの30年代ギャング映画を見るかのように、なんだかやけに楽しい。桑野の斜めにかぶった帽子、決まっている。斉藤達雄が粟島すみ子をピシャリと頬を打つ、決まっている。そこへ小津のギャグセンスが、かしこに顔を出し、男と女を軽妙に描いて見せる。何気ない会話と電灯の消滅がエロスを爆発させるラストには参った。ドアの開け閉めによる斎藤と桑野の演技と本気の繰り返しのギャグ。エロスとドア、これはまさにルビッチだ。
彦馬さん [DVD(邦画)] 10点(2006-12-12 17:52:01)
4.小津監督、これまた面白い作品を見つけました。この作品にしてもどの登場人物の描き方がとても面白く描かれていて楽しめる。小津監督の映画を観て感じることは、一人、一人の台詞回し、その時の映し出される表情の豊かさ、面白さ、観ていて本当に楽しい。ストーリーだけを追って観ていたら小津監督の作品は面白くはないと思うし、楽しめないと思う。しかし、小津作品に共通して言えるのは物語よりも間の取り方、会話の楽しさ、暗くなりがちな所をユーモアたっぷりに描くことで楽しませてくれる。だから私は小津監督の作品はどれも好きです。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-12 13:15:14)
3.「お茶漬の味」と「めし」を足したようなお話。戦前の小津映画見る度、当時でもこんなにモダンでお洒落なコメディがあったのかと驚く。小津作品の中でもこういう上流階級が描かれてるものが好きです。常連の斎藤達雄・飯田蝶子あたりもいいけどやっぱり初めて観る栗島すみ子に桑野通子。特に桑野通子が一番印象的な映画。
バカ王子さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-02-11 23:56:29)
2.面白いし上手いですねえ。現代と何も変わらない、何でもない日常の中での笑いと夫婦愛がこれぞ小津流でしょうか。飯田蝶子は相変わらずのいい味出してますし、突貫小僧も好きだなあ。ラストで鐘の音と共にライトが消えていき、残されたライトの中での夫婦の動きがとても自然な感じでいいんですよねえ。
亜流派 十五郎さん 7点(2005-03-24 00:12:09)
1.桑野通子の「おじさま、おっさん、ドクトル、おじ公」が笑えた。小津のコメディ作品の中では一番親しみが持てて良かったです。
かんたーたさん 9点(2004-09-03 20:19:41)
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 7.74点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5315.79%
615.26%
7421.05%
8421.05%
9421.05%
10315.79%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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