60.辛口の評価が多いようですが、娯楽作品なんだからイイじゃないのって感じです。 いまいちわかりにくい人物描写もOKよ。 FBIいいとこなし、ただの獲物としての役だけ、OKっす。 都市部で追いかけっこしてるんだから自作ナイフ作ってるヒマあったら、ナイフ買えばイイじゃんと思うけど、それもOK。ワザをどうしても描きたかったんだよね。 トミーさん、歳なのに大変だねー、OK!! ナイフで地味に戦うっていうコダワリの戦闘シーンだけ見れば結構楽しい。 いや、結構面白かったよ。 |
59.まああんまり関係ないんですが、見てて『フォーリング・ダウン』を思い出してしまいました。どちらの映画もおそらく企画段階では、「こりゃあきっと斬新な映画が出来るゾ」と思ってたのに、作り始めたら案の定迷走してしまった、かのような・・・。しかし私には何かコタエられない味わいを感じさせるタイプのイビツさ。結構好きですよ。演出自体は、静と動、緩と急の対比をうまく織り交ぜ、ひきつけられます。内容的には、戦場の狂気がそのまま、ほとんど「何気なく」アメリカ国内に持ち込まれる。うん、コンセプト的には『プレデター2』に近いとも言えようか。言えないね。すみません。その狂気は、ベニチオ・デル・トロのイッちゃった目つきで、嫌というほど感じさせられる。しかしその背景に隠されているのは、単なる一個人の精神の失調ではなく、国家に叩き込まれた、システマティックな殺人術。人類の歴史は、まさに一瞬たりとも、戦争・殺戮と切り離されることはなく、それは今でも当たり前のように続いている。今後も間違いなく続くのだろう。その絶望的で深刻な問題には、答えが与えられる事は決して無い。そう、ここでも結局ジーサンとの一騎打ちとしてひとまずケリがつけられなければならないという、この皮肉。ヤな話ですね。ところでベニチオ、焚き火のトロ火で刃物鍛えてましたね。こんなことできるんですかね、と一瞬思ったのですが、やっぱりあの目にニラまれたら逆らえませんね。きっとできるんでしょうね。 【鱗歌】さん 8点(2004-07-25 00:00:00) (良:1票) |
58.まずまず。トミーリージョーンズの老け方が、ちょっと痛々しかったのと、この手の映画で90分強は、ちょっと短すぎないか?師匠と弟子という構図は黒澤映画のそれを思わせる。もっとジックリ見せてほしかったな。アッサリし過ぎ、ちょい薄味の感は否めないのが残念。殺人マシーンのデルトロが家族思いという人間らしさを加味したのも少し邪魔かな・・・。もう徹底的な冷血殺人マシーンのほうがいい。2人の知恵比べみたいな部分ももう少し欲しかったなぁ。よかったのは、殴りあったり、ナイフで斬り合ったりと、リアルな「痛み」に拘ってるところ。そこんところは、さすがテレビドキュメンタリー出身のフリードキン。面目躍如というところか。CGテンコ盛りで、一度に数百万人が派手に死んでも、こっちに痛みは、ちっとも伝わらない昨今のハリウッドの大作に対する危機感や異議のようなものがあったのかも。2人の演技は文句なし。でも、やはりトミーリージョーンズ、ちょい痛々しい(笑)でも、こういう映画に出てくるFBIって本当に無能だな。あの威勢だけはいい女性捜査官も邪魔なだけ。こういうのってお決まりなのかな・・・・。でも、骨子は西部劇だと思えば納得が行く。老いた保安官と、かつての部下で、いまは冷血なお尋ね者のガンマン、それを取り巻く無能な騎兵隊・・・・。やっぱり西部劇だよ、こりゃ。 でも、どなたかも書いてたけど、男の持っている獣性、その凶暴性、それでいて、どこかフェアな精神、男性的な良きアナクロニズムの復権を逆説的に描いた。ちょっと気になる佳作ってとこでしょうか。北方謙三の小説と似た質感が好ましい。 高架線を走る列車を使ってのアクションは「フレンチコネクション」のセルフパロディか? 【ひろみつ】さん 7点(2004-05-20 22:19:46) (良:1票) |
57.予告編を観てとても期待したんです。「狂気の殺人マシーンと化した凄い奴が出てくるんだろうな。トミー・リー・ジョーンズはとっても鬼教官だったんだろうな。それがどんな対決をするんだろうなあ」って。冒頭のコソボの惨劇はオッケーです。かなり戦場の狂気を感じさせ、主人公がいかに精神に変調を来したかが納得できる前提ですから。カナダの森林保護官としてオオカミを助けるトミー・リー・ジョーンズもオッケーです。あれで追跡のプロだという前提が示されましたから。元ローマ皇帝の姉で現在はFBI捜査官の女性(笑)が、文明の利器(麻酔銃)であっさりデル・トロを捕まえてから後の展開が、どうにもダラダラとして抑揚のないものになってしまいました(ってことは、本編の大半がダメってことジャン(苦笑))。「フレンチ・コネクション」を想像させるような追跡劇やカーアクションが展開されますが、ナイフ一本の犯人を追いつめるという設定が、どうにも不自然すぎてなりません。SWATや軍隊を導入すれば簡単に射殺できてしまうからでしょう。あえて外しているかのような銃撃戦もガッカリです。どうも、本当の自然の中で戦った方が、都会のジャングルよりも私には興味が強くあったようです。わざわざ舞台を大都会に移したことの意味があまり感じられず、設定を活かしきれなかったようです。かといって、いきなりラストの対決のシーンがあんなところで、ナイフの刺し合いになっても、いろいろな意味で痛い(苦笑)。せっかく面白い設定を提示したんだから、もっとそれを活かす展開を期待したかった。最後に、冒頭で助けられたオオカミがちらっと出てくるのにはニヤリです。 【オオカミ】さん 6点(2004-02-17 15:48:24) (笑:1票) |
56.『鬼ごっこ』と云えば、T・L・ジョーンズ…(鬼役がよく似合う) 殺人マシンと化してしまった男を、彼の元教官が追うと云う物語。聖書の一説で始まるこの作品に、サスペンスで多用される『常套手段』を感じてしまったが、殆どその必要性が理解出来ずにいた。ラストへの伏線として観ていれば「ああ、なるほど」と思わせられなくもないのですが...。全体としてステレオタイプな作品であるが、飾り気を一切排除している処が良い。 戦場で英雄になった男が、ストレスから狂人になってゆく過程は少々甘く感じたが、人間性を失っていないハラムの虚しさ孤独感は惹き付けられる。そして、ハラム(元教え子)を見付け出せるのは自分だけと確信していながら、彼を手に掛ける事に戸惑いを隠せないL・Tの悲哀もまた、魅力的でした。 格闘場面では銃撃戦などを用いず、派手さを欠いていても、肉弾の迫力を描き切れていると思う。が、終始激しいが静寂を帯びているナイフでの殺し合いには「アクション映画」を観るつもりだった人にとって賛否別れる処だと思います。 この作品は、一度観ただけでは理解不能なシーンやカットが多い。その為、観る度に発見があって面白い作品だと思います。 ただ、ヒロイン役だと思わせておいて、結局は殆ど見せ場のない『取って付けた』様な設定のニールセンがちょっと可哀想な扱いです。なので、-1点(笑) 【MAZE】さん 9点(2004-02-03 21:35:40) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 こいつはしぶいぜ。ってゆー感じの作品。 冒頭こそ戦争シーンで始まりますが、それ以降はひたすら『追いかける』『逃げる』、これの繰り返し。こんなに単純明快なプロットはないです。そして単純がゆえの面白さがあります。90分、全然飽きないのがその証拠。 この映画では、ハラムの動機、L.Tの思い、そういったものを多くは語らないのが特徴。とても硬派。語らない、だけど伝わってくる。なぜ殺人マシーンになってしまったのか。なぜL.Tは彼を追いかけるのか。そこにはきっとハラムをそうしてしまった責任を感じているL.Tがいるのでしょう。それをL.Tの回想シーンでそれとなく伝えてくる演出がまた渋い。 サスペンスアクションとしての緊張感もなかなか。ハラムは『逃走』と『狩り』を同時に行う兵士。彼だけまだ戦場にいるかのような緊張感。当然、ハラムを追いかけている人間達は、同時にハラムに襲われる可能性があるということ。この緊張感がたまらないですね。地下での攻防は最高にエキサイティング。シティサスペンスが好きな自分にとっては街中での追いかけっこも手に汗握ります。いつの間にか、自分がハラムだったらどう逃げるかまで考えちゃいます。 派手さはない。新しくも無い。地味だし、『見所はどこ?』って聞かれれば、ちょっと困る。でも地味に手堅く面白い、こーゆー映画が結構好きです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-23 03:48:45) |
54.《ネタバレ》 トミー・リーはいつも誰かを追いかけているが、本作はその極み。追跡のプロが、かつての教え子である殺しのエキスパートを追う。追う。追う。要するにランボーVSトラウトマンの構図。武器はナイフのみという潔さも良く、肉弾戦の醍醐味を味わえる(やや地味だが)。冒頭の戦場シーンと、女性キャラの登場などは不要かな。デルトロの死んだような目が印象的。ナイフはわざわざ手間暇かけて作ってないで、そこら辺のお店で買えばいいのに…。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-10-20 19:44:31) |
53.要するにランボーを追うトラウトマン大佐の物語なのですが、贅肉を極力落とし、男と男の対決という荒削りな話にしていることには好感を持ちました。また、殺人マシーン・デルトロが「俺の父親」とまで尊敬するトミー・リーが、実践経験がなく軍に籍も置いていない非正規職員だったという設定も興味深く、この手の作品としてはなかなか良い脚本だったと思います。ただし、30年も前に全盛期を終えたフリードキンの手腕がところどころサビついており、21世紀のアクション作品においてこの程度の演出ではツライなという印象です。冒頭の戦闘シーンからして残念な仕上がりで、「プライベート・ライアン」も「ブラックホーク・ダウン」も存在していた2003年においてこんな古臭い戦闘シーンを見せられてもという感じでした。また、デルトロを連行する軍の管理体制や、FBIの捜査態勢が甘く、デルトロの強さよりも彼らの無能さの方が目立っていました。一方、70年代の監督だけあってトミー・リーとデルトロの対決はよく出来ています。彼らの執念とも言える追っかけは見ごたえがありました。市街地でのアクションなど入れず、「アポカリプト」のように90分間ひたすら密林での追っかけをやった方がよかったのではと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-26 18:46:05) |
52.《ネタバレ》 森の中を追跡するシーンとか、キャンプみたいな所で訓練するシーンとか素晴らしい出来なんだけど、都会での追いかけっこで一気に面白くなくなった。急にその他大勢と同じレベルのアクション映画になっちゃったというか。残念 【キッド】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-16 11:14:01) |
51.最初の三十分が退屈すぎて一回止めてしまいました。そして、その後もたいして盛り上がらず終わってしまいました。なんか中途半端です。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-07-24 16:40:20) |
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50.《ネタバレ》 戦争で心を病んだ犯人、師弟対決、追跡劇、と前にどこかで見たようなプロットや場面ばかりという感じで新規な要素は少ない内容でしたが、その割には飽きることもなく、一気に見ることができました。二人の演技力もさることながら、プロットに新鮮味がなくても作り方次第では、このぐらいの映画は作れるということなのでしょう。最近は期待させておいて、監督の思い込みばかりが空回りしていて、表紙倒れなものが多いですから。 【キムリン】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-06-08 17:34:25) |
49.最後の展開は読めましたが、師弟対決は盛り上がりますね。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-06-07 15:45:29) |
48.トミーリージョーンズが追いかけている時点でなんか「逃亡者」意識してしまい、川辺のシーンまででて、これはアクション編なんだなと思ってしまった。デルトロはなかなかだった。逃げとおしてと思ったけどそれは無理か。逃げ切れない追い込まれ方は「ランボー1」ぽい。原始武器で最強だし。女のFBIにはイラッとさせられどおし。これもどっかの映画で観たような。どっかで観たようなの塊の映画だった。ただLTの殺人教室は妙にリアル。ここはよかった。 【タッチッチ】さん [DVD(吹替)] 5点(2008-05-24 17:38:00) |
47.《ネタバレ》 戦争で狂気に変わってしまった軍人の筋立てに甘さはあるが、暗い過去を背負った男2人の対決としては見ごたえ十分。滝の音とどろく静かな森という舞台も、追跡劇を盛り上げてくれます。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-04 17:43:49) |
【ジダン】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-28 14:52:40) |
45.映画的には地味っぽいですが、なかなか好感が持てました。BGMが最小限なのと役者が良かった。トミーリーはご高齢なのにアクション頑張っていたと思います。 最初と最後で語られるアブラハムについては、後で止めが入るので息子のイサクは犠牲にはならないと思いますが、何か。 内容は皆さんにいろいろ言われてますけど、一番の驚きはこの映画の技術指導をしたトラッカーが実在することだと思います。追跡の仕方もそのまま、ナイフは本当にお手製。硬いアスファルトの上の足跡も追跡可能だそうです。この映画でその一部を垣間見れたことが嬉しい。誰か彼の映画を撮って下さい。その方が余程(以下自粛)。 【えんびす】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-05-20 23:19:27) |
44.あぁ~まぁ・・何と言いますかぁ・・・一言で言うと・・惜しいっ!! そんな作品かな。。 今時の映画としては少数派に近いと言ってもいいほどCGを多用していない。 BGMも極限まで抑えられてて、煩くなく役者の演技に集中できる。 寧ろこれ程の戦闘シーンを魅せるのであれば極端に少ないBGMが 余計に感じられてしまう程だ。 惜しむらくはやはり他のレビュワーの方達が感じられてる通り 人物の掘り下げ方の甘さだ。 あまりにもアッサリし過ぎてこれ程の鬼気迫る役者の演技が 全て殺陣で終わってしまったかの様にスポイルされてしまった。 ハンテッドの名の通り流れる様なハンティングシーンを見せたいのか BGMを抑えてリアルな戦闘シーンを見せたいのか・・やはり惜しいと言わざるを得ない。 この辺の上手い見せ方の一例としてはオーソドックスながら 『ランボー1』の方が見終わってから見た自分に納得できる。 要はその納得できるか若しくは満足できるかが こういった作品の評価に直結するのではないかと思う。 それと分からないのが、デル・トロは屑鉄でナイフを作り トミー・リーは石でナイフを作った点。 あれの優位性?というかは見終わった後でも理解出来なかった。。 誰か分かる人が居たら教えて下さい。 ・・という訳で無駄を省いた内容に好感は持てるが あまりにも省き過ぎてしまった惜しい作品として5点献上! |
43.《ネタバレ》 護送の様子からしてちょっとお間抜け。終盤、何度も巻いているのに、直ぐに発見される逃げっぷりに脱力。最期の格闘も二人斬り合いまくりまくりながらもあまりに元気すぎて緊張感もなにもなし。女捜査官など主演二人以外の存在にほとんど意味がなく、誰が観ても余計と感じるのではないだろうか。描けないなら、そういったものは捨てて、ただただ追う者と追われる者の描写に専念して欲しかった。中途半端で上っ面なもので塗り固めてしまったため、全体の質が著しく悪くなった。せっかくの名優二人の競演なのにもったいない。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-03-11 09:42:30) |
42.期待が高かったせいか、とても消化不良に感じた。 【ucs】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-01-19 16:12:06) |
41.なーんにも期待せずに見たので結構楽しめました。でもエンドロールでウィリアム・フリードキン監督作品でビックリ!! 構成といい、細部の詰めといい、アクションシーンといい あまりにも甘すぎないかいウィリアム!! 昔のあなたはどこへ行ったの?? で -1点 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-03-06 13:16:59) |