13.現代劇の雷蔵、時代劇の雷蔵と色々見てきたが、忍者の雷蔵はまずまずといったところ。 女優陣にイマイチ魅力が感じられず、そこが残念。 伊藤雄之助が凄い動きをしていたのが、個人的には最大のインパクト、、と思っていたら、老けメイクで当時40代前半だったんですね。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-26 20:31:05) (良:1票) |
12.天下統一目前の織田信長と伊賀忍者との闘いを描いた映画で、大泥棒として有名な石川五右衛門が伊賀忍者で首領に弱みを握られ、いやいや泥棒を働きつつ信長の命を狙うという設定。忍者と言うとドロンと姿を消したり、マジシャンまがいのワザを使うという印象だがこの映画では秘密工作員と言った感じで割と現代的。結構暗い話だがこの後人気シリーズとなるのよね。伊藤雄之助の不気味な演技が迫力! 【黒猫クロマティ】さん 7点(2003-12-08 11:52:36) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 仏をも恐れぬ信長が、延暦寺、一向一揆のつぎに 目をつけたのが伊賀の忍者たち。 殺られる前に殺れ。 信長を暗殺すべく、仕向けられた忍者のはなしである。 しかしそう一筋縄ではない。 忍者の親方はかなりのしたたかな人。 雷蔵演じる信長の刺客の忍者は、その親方がその忍者の親を殺すところから、 任務を全うするよう、練り上げられた忍者だった。 刺客の忍者は、愛を知り、それに気づくが、結局任務を遂行する。 ここで信長が死なないところは、歴史を知っていれば分かる。 かくして、天正伊賀の乱で親方は朽ちる。 最後、愛する人のところに戻る、元忍者の笑顔がまぶしい。 しかし、続編があるぞ?むむむ。ハッピーエンドではないのかしらん? 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-03-04 23:48:43) |
10.《ネタバレ》 忍術使いの石川五右衛門を主人公にして、社会派の山本薩夫監督が人間性抹殺の人間ドラマを描いた「忍びの者」を鑑賞。 伊賀の国。百地三太夫(伊藤雄之助)の部下として忍術の技に優れた石川五右衛門(市川雷蔵)は、三太夫の信頼を得てその家に出入りを許され、三太夫から冷たく遠ざけられている妻イノネ(岸田今日子)に誘われ関係を結ぶ。 その秘密を三太夫につかまれ、生かしておいてやるかわりに織田信長を暗殺しろと五右衛門は命じられた。 ここから、五右衛門の苦悩が始まることとなる。 山本薩夫監督は、当時の兵法としての忍術を、絵空事としてではなく、実証的に再現して視覚的な興味を盛り込みながら、闇に生れ、闇に死ぬのを掟とする、忍者の"非情の世界"に迫っていく。 三太夫の砦や家屋の構造が、閉ざされた暗い世界の妖しさを伝え、三太夫と五右衛門の対決が、人間抹殺の緊張感をみなぎらせる。 だが、惜しむらくは、物語全体の流れは時にとぎれ、もっと五右衛門の苦悩を凝結させて、じっくりと見せて欲しかった気がします。 もちろん、テーマとしても、見せる時代劇としても、異色の映画で見応えのある作品であったと思います。 【dreamer】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-15 14:49:02) |
9.手裏剣やら、マキビシやら、これぞ忍者の教科書、といった感じの作品。だったら城に忍び込む時は堀を潜って渡るのではなく、水グモを使って欲しかったけど。そういう悪ふざけをしないのが本作の良いところ。巻物咥えて忍術を使ったりはせず(そりゃそうだ)、ひたすら忍者のキビしさにスポットが当てられていきます。主人公の忍者、その名は石川五右衛門。演じるはもちろん市川雷蔵。とても五右衛門には見えないね、ははは。で物語は、五右衛門伝説に『屋根裏の散歩者』を絡めつつ(?)、忍びの者の暗い宿命を描きつつ、クライマックスはまるで戦争映画のように盛り上がっちゃったりして、いやなかなかスゴい作品でした。それにしても雷蔵はサワヤカ過ぎる。岸田今日子とのカラミって、どうなのよ、コレ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-09 00:40:55) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-12-14 20:35:46) |
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7.《ネタバレ》 題材としては面白いし、わりとリアルなアクション場面など見るところもありますが、物語の進行が早すぎ。なんでこうなるんだ? というところもあって、よく言えばテンポがいいのですが、もう少し経緯を説明してもらいたいところです。すぐ死ぬ猛毒のはずが、信長が助かっちゃうのもなんだかなぁ。最初は頭領になると張り切っていた五右衛門が抜け忍になるのは、結局女にうつつを抜かしたからで、あまり同情できない主人公です。そのあたりに現代的な視点をいれたのでしょうが。皆さんおっしゃるように、伊藤雄之助・加藤嘉・西村晃など脇役が非常によかった。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-30 19:26:03) |
6.雷蔵主演の忍者映画。社会派で知られる山本薩夫監督の作品ということでちょっとかたいかなと見る前に思っていたが、確かに単純な娯楽映画という感じは受けないものの、それでもなかなか面白かった。雷蔵の忍者役というのは初めて見たが相変わらずクールでかっこよく、それでいて演技もうまい。しかし、この映画ではそんな雷蔵よりも、やはり二つの顔を持つ忍者集団の頭領を演じる伊藤雄之助の存在感あふれる怪演ぶりがもっとも印象的で、中でも普通の老人という感じから突然ものすごい動きをはじめるあたりはインパクトが大きく、また不気味で怖い。まさしくこの役は伊藤雄之助ならではだと思う。そしてその部下を演じる加藤嘉もなにか不気味な演技を見せていてこちらも印象的。ただ、信長を演じる若山富三郎は体格が良すぎで、以前に見た「尻啖え孫市」で弟・勝新が演じた信長と同じくちょっと違和感を感じるのだが。続編もあるようなのでそちらも見てみよう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-30 12:39:00) |
5.《ネタバレ》 忍者同士の壮絶なバトル、ではなく、意外に小市民的な幸せを求める男の話でした。結構大がかりな合戦シーンがあるものの、うまく生かし切れていないのがもったいない。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-10-05 18:28:35) |
4.山本薩夫って社会派にしてはウマイ人という印象があり(なにしろ座頭市も一本撮ってるくらいで)、本作も評判良かったんで期待して見たら、あるいは期待しすぎちゃったのか、スカッとはいかなかった。やっぱり社会派、下忍だって人間なんだ、という人間賛歌の話なので、雷蔵のクールな魅力があんまり生きない。いいのは二つの忍者集団の頭領を交互につとめる伊藤雄之助の怪優ぶりで、モッタリしてたのがひとたび変装すると、小道をササササと小走りに行くなんてあたり。あと役目をちゃんとやってるか見守る加藤嘉の気味悪さも印象に残る。日本映画黄金期にはこういった脇役が豊富にいたなあ、とあらためて思う。これを見る前に同じ62年の篠田正浩作品『涙を、獅子のたて髪に』を見てたんだけど、それで主人公を誘惑してた岸田今日子が、これでもまた主人公を誘惑していた。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-08-08 10:19:49) |
3.《ネタバレ》 織田信長殺しの計画を企てる二人の男、いや、正確には三人かもしれない。市川雷蔵の忍者とそんな忍者に忍び寄る不気味な男、伊藤雄之助に、更にはその手下のような加藤嘉、どいつもこいつも何とかして、信長の命を取ることにと色んな作戦を試みるのだが、中でも皆さん、指摘の通りで、伊藤雄之助が凄い。恐い。本当に不気味です。死に顔までが本当に恐かった。男共に比べると女優陣はやや影が薄く、薄いてよりは魅力に欠けると言うべきか?それでも作品全体の雰囲気はそれほど悪くはない。後半のたたみ掛けるようなテンポの良さは最近の時代劇にはなかなかないものがある。これは続編も見たくなるし、絶対に見なくては! 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-02 21:31:41) |
2.《ネタバレ》 第1作。以下8本作られる忍びの者シリーズの一本目ということでちょっと期待したけどそんなに面白くも無かった。変に忍術使ったりしないでリアル志向の忍者映画ってのは当時斬新だったのかもしれないけどラストがちょっとなぁ。あれはハッピーエンドなのか...。雷蔵が女にモテモテなのは狂四郎っぽいけど、全てにおいて間抜けすぎる。伊藤雄之助の二役は見事。 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-11 23:31:33) |
1.この映画に登場する忍者は、何だかみんなプロ意識が薄いよ。「忍者には一人の女を想ってはいけないという、固い決まりが有るんだ」って、意思弱すぎだよ雷蔵さぁーん。けど楽しかった。物語のサプライズが前半にあり、忍者アクションは定番ながらふんだんに盛り込まれ(個人的に一番凄かったのは魚釣りだけど)、ラストは迫力ある合戦シーンで魅せる。猛毒をもモノともしない信長のパワーが光ります。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-08-31 04:19:43) |