15.《ネタバレ》 市が輩に絡まれた際に薬を落とし必死に探すカットがとても好きです。 手元にある状況で市が諦めたような仕草を見せたときには、もう見つからないのかなと本当に思え不安になり、その後の薬に触れたところから大事そうに懐に入れたあたりは心を揺さぶれる気持ちになりました。勝新太郎さんの演技も作品を通して素晴らしいのですが、特にそのカットは印象的でした。 【さわき】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-12-13 23:41:56) (良:1票) |
14.今回は伊藤大輔の脚本とあって、いつもよりもしっかりとした作品になっていてとても面白かった。これまで見たシリーズでは盲人であるはずの市が女湯を覗こうとしたりするちょっとあり得ないと思うシーンがある作品もあったが、今回はもちろんそういうシーンはなく、逆に盲人であることを生かした描写があるのがなかなか良かった。今回のヒロインの名前が1作目と同じ「お種」であり、市が1作目のヒロインであるおたね(万里昌代)の話をするところがあって思わず1作目をまた見たくなってしまった。(このキャラクターは2作目と4作目にも登場するらしいが未見。)成田三樹夫も凄みのある演技を見せていて良かった。ただ、本人同様将棋マニアという設定(加えて伊藤大輔も「王将」を何度も映画化してる。)のせいか将棋をしているシーンが多く、ラストの市との対決シーンも今まで友情で結ばれていたわりに葛藤もなくえらくあっさりと斬ってしまうのがちょっと残念だった。もう少しこのあたりにドラマが欲しかったなあ。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-31 03:26:21) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 敵役の浪人、十文字(成田三樹夫)との絡みが良かった。前半での友情を感じさせる係わり合いから一転、中盤以降宿での緊迫した障子ごしの“睨み合い”!最後の殺陣も、直前までの“将棋の指し合い”からすでに二人の間で勝負が始まっていたことを考えると見応えがあった。また、中盤で市が薬を探すシーンはグッとくるものがある。市が十文字を斬る動機・必然性が甘かったので-1点。 【いわぞー】さん 9点(2004-06-20 22:13:30) (良:1票) |
12.市という男、愚鈍なふりをして周りの人間を手玉にとる、なーんかヤな感じのヤツなんですが、それでも何の因果か、一部の人には好かれてしまい、しがらみができてしまう。例えばある母子。あるいは「脳内将棋」をもこなす何やらクセのある浪人。あるいは、父の仇を追い求めるきょうだい。そういうしがらみができると、市の立場も複雑なものになっちゃう訳で。 それにしても、「父の仇」はいいけれど、争いの原因が「将棋」だなんて、鉄人Qじゃあるまいし、ねえ。 というのはともかくとして、そういうしがらみの中で、やっぱり座頭市のユニークさっていうのは、表情が読めないところにあるんですね。 ところで座頭市をしたう女の子、なんと、子役時代の藤山直美さん(クレジットは藤山直子)。オドロキ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-17 23:14:09) |
11.このシリーズはちゃんと見た事ないのだが、世界観や雰囲気やキャラは悪くない。おちゃらけ脇役だと思っていた成田三樹夫の存在感もある。が、皆さんご指摘のようにストーリーや人間関係の変化がよくわからない。これはいかがなモノかと。 |
10.《ネタバレ》 過去に何度もあった 凄腕浪人とはからずも斬り合うシリーズ 今回は三隅研次監督で演出は申し分無い 浪人役の成田三樹夫もさすがのかっこよさで画面に出て来るだけで危険な匂いがプンプンする 凄い存在感だ 昔の俳優は凄いな 成田三樹夫は探偵物語の「くどうちゃ〜ん♪」しか知らなかったので新鮮だった 抜き身の真剣のような危険な香りと、大道芸で頭に皿を乗せて素人の剣をかわすコミカルな芝居が対照的な成田は、この頃からおもしろコワい珍しい立ち位置の役者だったことがわかる 冒頭に成田が「好きな奴は斬らんよ 斬っちまうと世の中に好きな奴がいなくなっちまうからな」とそれだけで泣けるセリフを吐く その一言で必ず斬り合うであろう市と十文字(成田)の運命を思ってすでにこちらはグッときてしまう シリーズ屈指の名セリフだと思う 相変わらずヒロインがオバさんで今回はむしろコワイ顔 シリーズ通してここまで続くとメクラの市にはむしろヒロインは美人である必要が無いと言うこだわりに思えてくる 一転して男装のサムライ役の娘は若くて美人 この辺の対比はシリーズ通してのお約束だ 仇の市に近づくも、やはり惹かれてゆく熟女はまたまた「お種」 ほんとに座頭市は「お種」が好きだ(笑) 残念ながら仇討ちの相手だからという理由だけで十文字と斬り合う理由がほとんど無い 当時は仇討ちの相手=悪い奴という図式が一般的だったのかもしれないが、十文字が山本学扮するサムライの父親を斬った理由がまったく描かれない これでは十文字が悪い奴かどうかはまったくわからないじゃないか 市と十文字の間に斬り合わなければならない哀しい理由があればこの映画凄い傑作だったのに 市が鉄火場で子供の薬代を稼ごうとした時に「俺が市を守る」と敢然と用心棒を買って出た十文字のかっこよさ 十文字と市の間のバディ感がシリーズの中ではかなり良かったので非常に残念だ 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-05 13:24:15) |
9.《ネタバレ》 このシリーズは勿論、勝新演じる座頭市のキャラクターが大きな魅力の一つですが、本作はライバル役の成田三樹夫がとにかく格好いい。座頭市と同じく博打が上手く(将棋は昔は賭け事の一つだった)、切れ者の匂いがプンプンする。それでいて普段は十文で叩かれ役をやって日銭を稼ぐ浪人者。性格も「俺より強い奴とやり合えればそれで良い」という徹底的なスリル中毒な男で、その明日をも考えない姿は魅力的でした。 しかしながら最後に座頭市と彼が戦いにもつれ込んでからは、そんなキャラクター性を活かした最期も与えられず、潜んでいた兄妹に仇討ちされて台詞も無くご臨終。折角の魅力的なキャラクターなのに大変勿体無いと思いました。 本作は夫の仇を討とうとしつつ座頭市に惚れていくお種と、父を将棋好きの浪人に殺された兄妹の仇討ち、その浪人と座頭市との交流と3つの話が絡んでいます。もう少しそれぞれのパートを味わい深く描いて欲しかった気がします。話のテンポってのは大変重要だし個人的に90分に纏まっている映画は好きなのですが、ストーリーがお座なりだったら本末転倒だと思うので。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-18 23:42:12) |
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8.《ネタバレ》 猿も木から落ちる、弘法にも筆の誤りってなもんで、丁半で大損したり、5両もした薬を落としてしまったりと、いつもと少し違う市さん…。その圧倒的な強さで目が見えないハンデを忘れさせてきたヒーローだが、すぐ近くにある薬を見つけられず落ち込んでる場面は盲目のつらさ、悲しさを感じた。今回の敵は成田三樹夫。こりゃまた渋くていい。二人は最初から敵対するわけではなく、むしろ友情のようなものまで感じさせる点では、一作目の平手造酒らにも通じるところがある。それだけに二人の勝負があっさりついてしまったのは残念… 接戦、激戦が見たかった。7.5点。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-20 14:33:51) |
7.《ネタバレ》 市のライバル成田三樹夫氏がえらくカッコイイ!プライドのありかが将棋と剣の勝負のみに集中しきっている浪人。剣豪が日銭を稼ぐのに自分を打たせる大道芸なんかしているのがいい。そのことが彼のニヒルな人間性をさらっと表現していて上手い。物語り的にも市との脳内将棋バトルが要所要所に挟まれていて、二人の関係の深まり具合を示す良いアクセントになっている。仲良く遊んでいたのに結局対決することになる動機が判然としないが、成田氏の佇まいと行動を見るとくだくだした理屈は不要と感じてしまう。そういう狂犬のような人同士なのだな、と。三度目の対局で、徐々に将棋を指すテンポが上がっていき、一気に斬り合いになだれ込むくだりのカタルシスが気持ちいい!このクライマックスは同年発表の博打映画の傑作「シンシナティ・キッド」とそっくりなテンポと目のアップだが影響をうけているのだろうか。それにしても三隅監督は行間で語るのが本当に上手い。 【皮マン】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-04 09:16:23) |
6.《ネタバレ》 成田三樹夫とのやりとり最高!ただそれだけに二人が対決する必然性をもっと描いて欲しかった。 |
5.《ネタバレ》 三隅研次再々登板。やはりうまい。テンポが抜群にいい。加えて、名匠伊藤大輔のツボを押さえた脚本もさることながら、成田三樹夫のひねりのきいた敵役ぶりもたまらない。いい仲間になりそうで、しかし、結果的に剣を交えることになってしまうという展開は、第一作目の天知茂を思い起こさせる。こういう展開は、きっと三隅研次のお手のものなんだね。 賭場の場面は、またその手でだましてるの?と突っ込みたくなったけど、実はそのあとの場面の伏線にもなっていたんだね。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-01 22:17:25) |
4.《ネタバレ》 名匠・伊藤大輔のシナリオなんだが、お種が実は…ってのはチト反則。そもそも近づきになるキッカケも、市からドロップキック(!)を食らって転落してきた藤岡琢也と子供(みき坊)が激突した偶然からであって、狙って意図的にという訳では無かったハズ。山本学の仇討ちやらラストの戸浦六宏一味との対決やら色々蛇足っぽく盛り込み過ぎて、肝心の成田三樹夫演じる十文字がやや描写不足。あと、お種が岩崎加根子じゃなくって、もっと色っぽい女優だったらなぁ…惜しい!でもタイトに引き締まった三隅演出はやっぱりイイ!! 【へちょちょ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-26 05:07:03) |
3.《ネタバレ》 オープニングの只ならぬ雰囲気、四人の男に挟まれる市、その映し方といい、構図の美しさ、殺気が感じられる始まりはこれは傑作間違いない!と思ったものの、ちょっと予想が外れた。将棋が好きな一人の男と出会う市がその男との男同士の友情を描く一方で市らしいサイコロのシーンと殺陣の凄みを見せつつも何か最後はふっきれない。男と男の友情に親子の話を絡めた為か?どうもすっきりしないまま終わってしまったので思ったほど高い点数はつけられません。監督がこのシリーズの産みの親でもある三隅研次監督で脚本も伊藤大輔てことで、期待しすぎたかなあ!けして、つまらなくはないが、だからと言って特別面白かったとも思えないし、私の中では平均点ぐらいの作品です。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-03-14 21:21:15) |
2.第12作。「どえらい奴が現われた さすがの市も今度は危い!」 これで座頭市シリーズ見るの10作目。見たいのは大体見て、三隅・成田ってだけで見てたけどよかった。いつものイカサマ賭場と思わせておいて失敗してたり、目が見えないという欠点がシリーズ中でもよく描かれている。成田三樹夫との友情もいいが、最後がちょっと...と思う。今までの友情は何だったのかと。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-11 23:30:25) |
1.この作品は敵である浪人が将棋ばっかやっていて、しかも余り強くなかったのが残念。場面も旅籠ばかりで少しだれてしまった。関係ないが、市の博打はインチキだと思う。 【紅蓮天国】さん 5点(2003-12-26 16:59:05) |