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キャリー(1976)

[キャリー]
Carrie
1976年上映時間:98分
平均点:7.01 / 10(Review 207人) (点数分布表示)
公開開始日(1977-03-03)
ドラマホラーサスペンスシリーズもの青春もの学園もの小説の映画化オカルト映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-04-26)【イニシャルK】さん
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監督ブライアン・デ・パルマ
キャストシシー・スペイセク(女優)キャリー・ホワイト
パイパー・ローリー(女優)キャリーの母 マーガレット・ホワイト
エイミー・アーヴィング(女優)スー・スネル
ウィリアム・カット(男優)トミー・ロス
ベティ・バックリー(女優)コリンズ先生
ナンシー・アレン(女優)クリス・ハーゲンソン
ジョン・トラヴォルタ(男優)ビリー・ノーラン
プリシラ・ポインター(女優)スーの母 スネル夫人
エディ・マックラーグ(女優)ヘレン
潘恵子キャリー・ホワイト(日本語吹き替え版【TBS】)
里見京子キャリーの母 マーガレット・ホワイト(日本語吹き替え版【TBS】)
武藤礼子コリンズ先生(日本語吹き替え版【TBS】)
吉田理保子クリス・ハーゲンソン(日本語吹き替え版【TBS】)
幸田直子スー(日本語吹き替え版【TBS】)
三ツ矢雄二ビリー・ノーラン(日本語吹き替え版【TBS】)
山田栄子(日本語吹き替え版【TBS】)
上田敏也(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤正之(日本語吹き替え版【TBS】)
塩沢兼人(日本語吹き替え版【TBS】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【TBS】)
峰あつ子(日本語吹き替え版【TBS】)
土井美加(日本語吹き替え版【TBS】)
山本千鶴(日本語吹き替え版【TBS】)
原作スティーヴン・キング「キャリー」(新潮社)
音楽ピノ・ドナッジオ
撮影マリオ・トッシ
製作ポール・モナシュ
ブライアン・デ・パルマ
ルイス・A・ストローラー(製作補)
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ジャック・フィスク
ロバート・グールド〔美術〕(セット装飾)
編集ポール・ハーシュ
字幕翻訳高瀬鎮夫
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207.《ネタバレ》 俯瞰で捉えたバレーボールコートから、ピノ・ドナジオの美しい旋律にのせて流麗に描かれるロッカールームまでの冒頭のその数分間で、ブライアン・デ・パルマ監督は主人公である少女キャリーの学校生活における孤独、性の芽生えへの罪悪感、さらにはのちにあきらかになっていく彼女をとりまくさまざまな異常な状況までもを、くっきりとそこに浮き上がらせる。初潮の恐怖に半狂乱となるキャリーを笑い者にするクラスメイトたち、それを阻止するひたすら高圧的な教師、キャリーの悲鳴に呼応して割れる電球、17才にして初潮をむかえてもその意味さえ知らされていないキャリーとその家庭環境。この最初のシークエンスにおいて端的に描かれるそれらは、すべてが彼女をとりまく複数の「異常」、その一つ一つなのである。そしてそのそれぞれの「異常」が、どこにも居場所のないこの孤独な少女をやがて袋小路へと複合的に追いつめていくこととなる。しかしこの物語の最たる悲劇は、そんなキャリーの力になろうと奔走する女教師やクラスメイトのその善意までもが、結果として後の惨劇を招く一端となってしまうことだろう。キャリーを守るため横暴な制裁を行ったがため反感を買った女教師は生徒たちに残酷な企てを計画させ、良心からキャリーをプロムに誘ったクラスメイトはあずかり知らぬところでその企みの渦中にキャリーを立たせてしまう。さらには、仕掛けられた罠からキャリーを救うべく駆け寄るそのクラスメイトを誤解した女教師は、皮肉にも同じキャリーを守らんとする善意により、間一髪の救いのその手を蚊帳の外へと閉め出してしまうのである。善意が善意を阻害し、バケツいっぱいの悪意だけが真っ逆さまにキャリーにふりそそぐそのシーンの徹底的な絶望は、まさにデ・パルマ映画、真骨頂だ。あまりに皮肉で痛ましく、そして途轍もなく悲しい。デ・パルマはいつも勝者になり損ねるアウトサイダーとその背中を描くが、この映画では悲愴な背中で家路を辿るキャリーがそれだ。彼女は口をあけて待ち受ける第二の悲劇をおそらく知っている。知っていてなお最後まで痛切に光を求めて母の胸に抱かれる。それが生きるということだからだ。キャリーはデ・パルマでありデ・パルマこそがキャリーだ。だからこそ彼はありったけの愛をもってキャリーを描き、そしてその屈折した愛ゆえに彼女を泣きながら殺すのだ。
BOWWOWさん [DVD(字幕)] 10点(2009-07-30 00:37:19)(良:4票)
206.キャリーーーーーーーーーーーーーーー!後ろ後ろ! あ、違う上上っ!
マミゴスチンさん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-05-16 07:09:59)(笑:3票)
205.《ネタバレ》 「キャリーをいじめないで。彼女が泣くと恐ろしいことが起こる」・・・怪物と呼ばれた一人の少女、キャリーを主人公に、望まぬ妊娠から生まれたわが子を憎悪する母親と、死に物狂いで愛情だけを求める娘の姿を描いたジュヴナイル・ホラーの傑作。キャリー・ホワイトは17歳の時、ハイスクールのシャワー室という最悪な状況で初潮を迎え、しかも女性の生理に関する知識は皆無。母親のマーガレットは狂信的なキリスト教信者であり、セックスを憎悪し、私生児キャリーを徹底的に虐待する。母親の娘に対する仕打ちは、自ら犯した罪の償いそのものであり、彼女を生み落とした罪により母子共々地獄の業火に焼かれると信じている。そしてキャリーが、人知れず恐ろしいテレキネシスの持ち主であることを誰も知らない・・・ アダルト・チルドレンが話題になるのはこの作品から実に20年以上も後のことであるが、愛情に恵まれなかった子供としてのキャリーこそまさにACの先駆けとも言えるだろう。彼女は同級生たちからの執拗な苛めに遭い、異端として仲間はずれにされながらも母親の許しだけを乞い続ける。癒されない心、ひたすらに母親の愛情だけを望んだキャリーの末路に、今なお涙を絞り取られる作品。有名なラストシーンは、この後ホラー映画の一つのパターンとして広く模倣されることになる。ブライアン・デ・パルマの出世作としてあまりにも名高い作品だが、主に雑誌や新聞の記事と当事者の回顧録・インタビューなどをつなぎ合わせるという実験的な形で描かれた原作の、映像化の難しい部分を巧みなエピソードでつないだ辺りは、デ・パルマが単なる「映像の魔術師」にとどまらないことを示していると思う。
anemoneさん 10点(2003-11-30 23:45:29)(良:3票)
204.《ネタバレ》 わたくし、この映画との最初の出会いはわりと悲劇的な状況でありまして、高校生くらいだったでしょうか、たまたま昼下がりにテレビをつけたらこの映画を放送してたわけですが、それがなんとラストの5分くらいのところ。

なんかわからんけど女性がお花を供えたらお墓から手が出てきて…ってとこで「なんだろうこの映画」と思ったのがキャリーとの出会いでした。
いきなりラストだけを観るというのは映画との出会いとしてはわりと悲劇だと思うのです。

もっともこの映画の映画的なアレンジ部分であるその「手が出る、しかもそれが夢」というとってつけたようなお化け屋敷的ラストシーンに関してはわりと賛否両論あるところですし、そもそも映画の本質的にどうでもいいシーンだったのは幸いだったと言えるでしょう。
その何年か後、改めて観たときにはちゃんと映画を新鮮な気分で観る事ができました。

これがたとえば『「ソウ」のラスト数分だけを偶然観ちゃいました』なんかだったら後から取り返しがつかなかったと思います。

そういう意味では最後にどうでもいいシーンを入れてくれたデパルマは偉かったと言えるでしょう、うん。
あばれて万歳さん [地上波(吹替)] 7点(2016-11-14 23:57:16)(良:1票)(笑:1票)
203.《ネタバレ》 「ファントム・オブ・パラダイス」でもやっていたコミカルなシーンはちょっとシラーとしてしまいますが、キャリーがプロムクイーンに選ばれてバケツの血をかぶるまでのスローモーションと音楽のシンクロは秀逸です。拍手の中ステージに向かうキャリーを美しい音楽が飾るのですが、いじめっ子が隠れている階段を上るカットでは断頭台の序曲みたいな音楽に変わります。キャリーへの罪滅ぼしをしようとしたスーは先生に疑われ、階段でもめるスーと先生を壇上で観ていたキャリーは先生もグルだったのかと疑ってしまったようで、そうした悲しい誤解が一気に重なり合って、ハッピーになるはずの進行が最悪の事態に。「殺しのドレス」のエレベーター・シーンの「Boy!」とともに、この作品でのバケツの血の直後の「What's that !」と声(音声)なしのセリフが役者の口の動きだけで表現されるところも印象的。「13日の金曜日」のラストが話題になった時、デ・パルマ監督は何を思っただろう。【2011.2.28追記】もう何度観てるか分からないほどなのに、今日まで気づかなかった。もともとスーのアイディアに懐疑的だった先生のこと、プロム会場にスーを目撃した先生が「カップルじゃない独り者のあんたが何しに来てんのよ、キャリーもバカじゃないんだから、あなたが目の前に現れちゃ気まずいものになるでしょ! それに何その怪しげな動向?」と思ってるんだろうなぐらいで観ていたけれど、もっと細かい。バケツ付近からヒラヒラ落ちる紙テープがキャリーの頭上に落ちたのを見た瞬間、スーはこれからキャリーに起きる事態を確信して表情が凍るけど、先生はそのスーの凍った表情をばっちりキャッチ。そしてスーの視線の先を見る。スーの視線の先には、ボーイフレンドのトミーとキャリーがまさにキスをする瞬間が! 先生の目には「ブスのキャリーにトミーを奪われる心配などない」と確信していたスーが、かわいくなったキャリーにトミーを奪われショックを受けているかのように映ることになり、先生の誤解が決定的になる!! ああ、ほんとに悲しすぎるタイミング。
だみおさん [DVD(字幕)] 9点(2009-06-20 22:19:23)(良:2票)
202.《ネタバレ》 プロムでぐるぐる廻る幸せ絶頂シーンでは思わず泣きそうになった。そして、あまりに壮絶なテレキネシスによる復讐は、「やっちまえ!」などという気持ちすら差し挟む隙もない程、哀切に満ちていて、「なぜこんなことに…」とただただ呆然とするほかない。いじめられっ子のキャリーに扮したシシー・スペイセク(当初はナンシー・アレンの役になる予定だった)の完璧な演技により、この作品は永遠の名作となり得た。絶頂期のデ・パルマの演出テクニックも冴えまくり、原作者のS・キングでさえ「小説より怖い」と太鼓判を押すほど。ラストのショックシーンは、その後のホラー映画に多大な影響を与えた。個人的には、『エクソシスト』『シャイニング』と並ぶ「本当に怖いホラー映画」。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 10点(2007-07-26 23:54:09)(良:2票)
201.シシー・スペイセクが佐々木蔵之助に見えてしょうがない。
カイル・枕クランさん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-13 16:15:05)(笑:2票)
200.《ネタバレ》 あ~~見てて息苦しくなった。霊の仕業とかじゃなくて、ただ単に興奮しすぎて(変な意味じゃないですよ!)息をするのを忘れていたから。
母ちゃんが襲ってくるシーン。おっそろしくて見てらんない。
失神寸前だった。ラスト近くの殺戮シーン。
異常にのどが渇いた。なぜなら口をバカみたいにあけてみてたから。
ラストの墓のシーン。「ほっへえ!」と無意識のうちに声がでた。
以上のことがビデオで起こったので、映画館で見ていたらショック死しているか、窒息死していたかもしれない。やっぱり僕にはホラーは向いていない。一生封印。もう見ないぞ。
伊藤さんさん 7点(2004-05-30 00:39:46)(良:1票)(笑:1票)
199.《ネタバレ》 デ・パルマ節全開というか全壊の陰陰滅滅とした映画である。しかし,この映画を観れば誰もがキャリーに共感し,切ない思いを抱くだろう。あの有名な,怒りの炎で級友を焼き尽くす場面は美しくも残酷だが,同時に私の心が切なさでいっぱいになるシーンでもある。母を愛そうとし,人を信じようとしたキャリー。それが所詮は届かぬ夢,錯覚であったことを知ったときの彼女の心中は,あの燃え盛る炎と反対に悲しみの涙で溢れていただろうと思うのだ。この映画の登場人物は誰も幸福でなく,誰も幸せにならない。哀しい話だ。
veryautumnさん 9点(2004-01-25 12:44:26)(良:2票)
198.この映画の何がいいって、やっぱりナンシー・アレンとジョン・トラボルタのアーパーカップルでしょう。ナンシー・アレンのいやらしさムンムンの表情は、とっても可愛らしかったなぁ。それに対比するエイミー・アービングとウィリアム・カットの端正さもいい。ウィリアム・カットの微笑は、典型的な好青年って感じの能天気さがうまく表現されていました。この映画は、デパルマ特有の印象的な映像によって綴られた、若く儚いティーンエイジのいかがわしくも美しいエッセンスがむっちりと詰まった青春映画なのです。もちろん、キャリーことシシー・スペイシックの美醜が入れ替わる容姿と状況によって左右される感情の有り様も僕らに青春の仄かな辛苦を感じさせます。冒頭のシャワーシーンの大らかなエロスもとても印象的でした。基本的には原作ホラーの物語部分に忠実ながら、デパルマはこの作品を青春映画の傑作へと昇華させました。お見事!。。。とあまり大きな声で言えないけれど、それがまた、この監督作品のマニアック的な魅力ですね^^;青春映画の典型にホラー要素をふんだんに持ち込むことによって、青春という地平に新たなバイブレーションを起こさせた作品ということもできます。そして、改めて言うまでもなく、この作品はホラー映画の佳作であるとともに青春映画の傑作なのです。
onomichiさん 10点(2004-01-11 15:14:31)(良:2票)
197.《ネタバレ》 これはホラー映画ではありません!だから食わず嫌いは皆さんやめて是非ご覧ください。母の引止めを振り切って行った卒業パーティーで、男の子とダンスする時のキャリーはあまりにもキレイで可愛くって、幸せそうで、これから先の人生ようやく明るくなるだろう、みたいな希望溢れる笑顔。僕はむちゃくちゃうれしい気持ちになりました。それでそのあとのあの血の悲劇・・・パートナーの頭にたらいが落ちて、キャリーが「あれじゃあ昔のとんねるずのコントのおちじゃん!」とおもって(とは思わなかったと思うけど)キレるわけですが、キャリーの気持ちがとてもよくわかります。血まみれのキャリーが炎を背景に歩く姿、確かこれがビデオのジャケでしたが、なんだか、TSUTAYAでこのジャケを見かけるたびにキャリーがかわいそうで仕方なくなってしまいます。怒れるキャリーに対してももちろんですが、それよりも、キャリーが置いてある棚には「食人族」とか「13日の金曜日」とかが並んでて・・・。だからある日「スタンドバイミー」の横にこっそり移動したことがあります(^~^;。ごめんなさいね、TSUTAYA
no_the_warさん 10点(2003-12-19 20:01:30)(良:2票)
196.《ネタバレ》 マジ怖かった!あらすじを(かなり)聞いていたので、早送りしたシーンもあるが、それでも怖い。精神にくるホラー。生きてる人間が一番怖い。この映画では、全員生きてる人間で、死霊や悪魔は出てこない。超能力を持ついじめられ少女の復讐劇なのだが、ラストのインパクトある映像に思わずホラーとしてしまう。最初のシャワーシーンの初潮の血、ラストの生き残った級友の夢にでてきた手首のリアルさには、死霊のはらわたを見て以来久しぶりに、大声で叫んでいました。キャリー役のシシー・スペイセクのうまさに同情、共感し、冥福まで祈ったのに、あの最後まで化け物扱いはショックで減点。母親も怖かった。実はトラボルタ目当てで観たけど(頭悪そうな不良役)みんなキャリーの演技で飛んだ。キング原作、デパルマ監督という濃さですが、確かにデパルマは、うまい。けど満点じゃないのは、血のパーティの惨劇の分割映像。意見分かれますが、しらけました。ロープの撮りかたはいい。ぐるぐる回るスロー映像は、酔いそうになった。
アルメイダさん 8点(2003-12-07 12:43:54)(良:2票)
195.《ネタバレ》 話が逸れますが、私の持っているDVDのあらすじには、「キャリーは猛反対する彼女の母親を押し切ってパーティに出席する。しかしそれは、クラスメートたちが仕組んだ残酷なイタズラだったのだ」とあります。誤解を招くっつーの。パーティ出席をお膳立てしたスーやトミーはいいやつらなの。彼らのあずかり知らぬところで、クリス、ビリーらが罠を仕掛けたの。制作会社さん、しっかりして下さい。さて、本作はキャリー役シシー・スペイセクの演技が光る傑作映画です。デ・パルマ監督も随所でいい仕事をしています。
shakuninさん 9点(2003-11-01 01:22:20)(良:2票)
194.《ネタバレ》 スティーヴン・キングの原作を忠実にやりやがったホラー映画。
キングが大絶賛、本編は大惨事。
ブライアン・デ・パルマ監督がホラー&サスペンス時代に撮った怪作。

オープニングは「これポルノ映画?」とDVDケースに18禁マークがあったかどうか慌てて確認したほど思い切った映像で始まる。

前半のヒロインのいじめ問題やそれに向き合う過程のドラマはとても良かった。
ヒロインの「あの能力」も日常の中に奇をねじ込むスティーヴン・キングらしい話だと軽く受け止めていた。

ところが終盤はヒロインがとうとうブチ切れ、周辺を大惨事にしてスタコラ後を去る。
信じた人間に裏切られた絶望、自分を陥れて嘲笑う人間への怒り・・・それがキャリーのリミッターを破壊した。
キャリーの壮絶な最期も「えーっ!!?」という感じで凄まじ過ぎて受け止めきれない。

キャリーの事を最後まで思っていた友達も悪夢にうなされるし、「リング」の貞子とどっちが怖いか対決させたいくらいの映画だった。

マジで酷い映画だった(大賛辞)。
「スカーフェイス」や「アンタッチャブル」が可愛くみえるくらいのな。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-04 23:27:49)(良:1票)
193.《ネタバレ》 クロエ版リメイク「キャリー」を観て、これは是非オリジナルを観なければと思って観ました。

クロエも熱演してたけど、お化粧しなくても可愛いし健康そうだし強そうだし、ちょっとキャリーのイメージと違いました。
母親役のジュリアン・ムーアもノーメイクで頑張ってたけど、オリジナルはどうなのかなと思って。

そしてオリジナル観たら、やっぱり凄かった。
母親役の女優さんの迫力ったら、本当に怖かったです。
ジュリアンは見るからに怖い顔してるから意外性無かったけど、パイパーさんは一見可愛らしいともいえる外見なのに、ひとたびスイッチ入っちゃうと別人のようになって怖かった。笑顔で包丁振りかざすとこなんて、今思い出しても怖いです。

そして、何よりキャリーのシシー・スペイセク。もうこの人しかいないくらいのハマリ役。
ひ弱そうで内気というよりウジウジしてるし、外見もちょっと不気味だし、周りの子がイジメたくなる雰囲気満々。
でも、ちゃんとお化粧してドレスアップしたら綺麗になって、プロムでのキャリーは本当にトミーとお似合いのカップルになってた。このギャップが良かったです。

そして圧巻のテレキネシス大爆発のシーン。
もうクロエの頑張りが記憶からぶっ飛ぶほどのシシーの怖さ。
見開いた目、表情、顔をクイっと動かすとこなど、もう絶対本当に超能力使ってるよね、この人、と思えるくらいのド迫力。いやぁ凄かったです。

理解者である先生まで殺しちゃうのは残念だったけど、それだけ見境なく歯止めが利かなくなってる状態ってことなんでしょうね。
リメイク版では先生は助けてるから、そこだけはリメイク版が良かったです。

生き残ったスーのラストの描き方もオリジナルは深かったです。
ずっと夢にうなされながら生きるのかな。余計なことしたからというと余りにかわいそうだけど。
スーがトミーにキャリーを誘うように頼まなければ、プロムでの悲劇は起きなかったことは確かだから。

リメイク版キャリーを見るなければこのオリジナルを見ることも無かっただろうと思うと、クロエ版を見て良かったです。実際悪くはなかったし。
でも、とにかく元祖キャリーは、さすがに語り継がれるだけある傑作でした。
nanapinoさん [DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 23:31:41)(良:1票)
192.《ネタバレ》 これを観た後は翌日まで心がしくしくと泣いてしまう。ホラーをこんなに哀しい話の道具にするなんてとてつもない作品だ。何が哀しいって、余りのショックに理性がふっとんだキャリーの能力が暴走して、自分の手で大事な人たちまで葬ってしまったこと。キャリー、キャリー、落ち着いて。いつも願って観てしまう。赤い業火の中に立ち尽くす真っ赤なその姿は異形を成していて強烈だ。
シシー・スペイセクが哀れなこの少女を絶望的なまでに上手く演じている。自信無さげな立ち居振る舞いとプロムでの幸せに上気した表情、どれもこれもリアルで辛い。惨劇後にしょんぼりとお風呂に浸かって血を落としているキャリーがとても可哀相で、ああ彼女に超能力さえ無かったら、幸せな展開になったかなと詮無い想像をしてみる。プロムは台無しだけど、クリス達は停学くらいの処分になるだろうし、実際キャリーは意外にも可愛かったから、クラスメート達も「クリスやり過ぎ」とキャリーの味方になってくれるだろう。うん、そうだそうだと一人喜びかけてたんだが、プロムから帰ったらあの母親が包丁研いで待ってるんだった・・と気づく。ワタシの貧弱な想像力はここで思考停止してしまう。哀しい。
tottokoさん [ビデオ(字幕)] 9点(2013-11-02 00:40:01)(良:1票)
191.70年代の空気に充ち満ちている。時折映されるむっちりとした男女のスクールデイズはなかなか楽しい。だからこそ、そこに馴染まない細くて青白いキャリーの佇まいがスタートから悲しく映る。あのお母さんが放出する狂気や、真っ赤に染まって目を剝くキャリーの醸し出す異質な恐ろしさにはちょっと胃が痛くなった。登場人物みんなの心理描写が気になって鑑賞後いろいろ考えてしまい、後引く怖さにも気付いてしまって、やーんまいったな。
のはらさん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 18:38:59)(良:1票)
190.《ネタバレ》 豚の血を浴びるシーンがあまりにも有名ですが、それだけの映画ではなく、人間関係をきっちりと描いているドラマだと思いました。味方する者、敵対する者、静観する者、救おうとする者、様々です。ですから面白いのです。何度も繰り返し見たくなるような性質の映画ではありませんが、必ず1度は見ておくべき映画だと思いました。
shoukanさん [映画館(字幕)] 8点(2012-10-09 18:01:44)(良:1票)
189.歳がバレますが、幼少期にテレビで観てしまって今でも他映画にシシー・スペイセクが画面に出るだけで恐怖するトラウマを与えた作品です。彼女が怖くて見返す事もしたくないハイインパクト(当時)に満点。今見ると印象違うんだろうなぁ、でもダメだ。
movie海馬さん [地上波(吹替)] 10点(2012-05-27 04:10:06)(笑:1票)
188.《ネタバレ》 ホラーというより一人の少女の物悲しい物語。

初見の時は、キレて火の海にしたラストの印象だけ残っていたけど、観返すと現代でも通じるイジメや虐待、胡散臭い宗教などが盛り込まれている作品。

地味な少女が一転、プロム当日に美しく可愛く変貌していただけに、豚の血入りのバケツをひっくり返す時の舌舐めずりする憎たらしいクリス(ナンシー・アレン)の唇のアップとキャリー(シシー・スペイセク)の豹変、死してやっと優しい顔になった母親が印象的でした。

何はともあれ、何気に豪華な俳優陣とキャリー演じるシシー・スペイセクの熱演が、やっぱり素晴らしい。
ぐうたらパパさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 05:03:26)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 207人
平均点数 7.01点
020.97%
110.48%
200.00%
352.42%
473.38%
5157.25%
63818.36%
75928.50%
84320.77%
92210.63%
10157.25%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.22点 Review9人
2 ストーリー評価 7.00点 Review12人
3 鑑賞後の後味 6.90点 Review11人
4 音楽評価 7.91点 Review12人
5 感泣評価 5.90点 Review10人
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【アカデミー賞 情報】

1976年 49回
主演女優賞シシー・スペイセク候補(ノミネート) 
助演女優賞パイパー・ローリー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1976年 34回
助演女優賞パイパー・ローリー候補(ノミネート) 

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