21グラムのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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21グラム

[ニジュウイチグラム]
21 Grams
2003年上映時間:124分
平均点:6.28 / 10(Review 200人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-06-05)
ドラマサスペンス犯罪もの
新規登録(2004-02-15)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2022-07-26)【envy】さん
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監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
助監督スピロ・ラザトス(第二班監督〔ノンクレジット〕)
演出ダニー・アイエロ三世(スタント・コーディネーター)
スピロ・ラザトス(スタント・コーディネーター)
キャストショーン・ペン(男優)ポール・リバース
ナオミ・ワッツ(女優)クリスティナ・ペック
ベニチオ・デル・トロ(男優)ジャック・ジョーダン
シャルロット・ゲンズブール(女優)ポールの妻 メアリー・リバース
メリッサ・レオ(女優)ジャックの妻 マリアンヌ・ジョーダン
クレア・デュヴァル(女優)クラウディア・ウィリアムス
ダニー・ヒューストン(男優)マイケル・ペック
デニス・オヘア(男優)医師 ロスバーグ
エディ・マーサン(男優)ジョン師
アニー・コーレイ(女優)トリッシュ
キャサリン・デント(女優)アナ
ケヴィン・チャップマン(男優)アラン
脚本ギジェルモ・アリアガ
音楽グスターボ・サンタオラヤ
撮影ロドリゴ・プリエト
ハビエル・ペレス・グロベット(カメラ・オペレーター / 第2班撮影監督)
製作アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
ギジェルモ・アリアガ(製作補)
製作総指揮テッド・ホープ
配給ギャガ・コミュニケーションズ
美術ブリジット・ブロシュ(プロダクション・デザイン)
衣装マルレーネ・スチュワート
編集スティーヴン・ミリオン
ダグラス・クライズ(編集助手)
スタントアンディ・ギル〔スタント〕
ジャック・ギル[スタント](ノンクレジット)
その他スティーヴ・ゴリン(サンクス)
ロドリゴ・ガルシア〔監督〕(サンクス)
アルフォンソ・キュアロン(サンクス)
あらすじ
心臓移植の提供者を待つ重病のポール。熱心なキリスト教徒として更生したジャック。幸せな家庭の主婦クリスティーナ。三人を結びつけたのは一瞬の過ちで起きた交通事故だった。惑わされた時間の流れの中に三人の魂の彷徨を描く。
ネタバレは禁止していませんので
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200.中学生の時、犬が死んだ。名前はジョン。彼は生まれたその日から6年間、コバ香具師家の一員だった。大好きだった。毛むくじゃらで、いつも尻尾が上を向いてて、俺が学校から帰ると飛び跳ねて喜んだ。でも事故で突然死んだ。初めて家族の前で声を出して泣いた。目の前が墨汁を流し込まれたように真っ暗になった。もうどうしていいか分からず、ただただ泣いていた。その夜、ジョンが生き返る夢を見た。嬉しくて泣いた。でも夢だと気付いてまた泣いた。その時の父親の言葉が今でも胸に残っている。「動物でさえこんなに悲しいんだ。人間だったら……」。俺が本当の意味で「21グラムの重さ」を知ったのは、その時だったように思う。21グラムなんてのはただの数字でしかない。けどその21グラムが人に与える影響は計り知れない。誰かの21グラムが誰かの21グラムへ影響を与え、それが繰り返され、新たな21グラムが生まれ、どこかで21グラムが失われる。そんな当たり前のことをみんな時々忘れそうになる。この映画は、その「当たり前」を執拗なまでに我々に見せつけてくる。映画では21グラムを失うことによる苦しみが描かれていた。でもそれは21グラムの重さを表現するための一つの手段でしかなく、裏を返せば21グラムがそこにある喜びもまたこの映画から滲み出ているじゃないか。だから俺は俺の21グラムを、そしてみんなの21グラムを大切にして生きて行きたい。そう心から思える今だからこそ、ジョンのこんな声が聞こえて来る気がするんだ。「俺は犬だから多分13グラムくらいだと思うぞ」
コバ香具師さん 7点(2004-11-27 08:26:31)(良:3票)
199.《ネタバレ》 時系列をグチャグチャにした構成は、内容的に30点のものを、印象的に80点くらいにする効果がアリってことで、よろしいんではないでしょうか? とりあえず見る者の興味を最後まで引っ張ってくれるので。・・・さて、タイトルの『21g』です。これ、最後のモノローグで一言出てくるだけです。まあ、「命の重み」ということを言いたいのでしょう、制作サイドは。そして、作品自体は、実際の命の重みって何だ? 的な内容なんでしょう、多分。私は、ポールという男が嫌いです、いえ大嫌いです。移植前から彼は生きることを「投げて」いる。それはまあ良いんだが、ラストで彼は自分を撃つ! それも心臓をくれた人の妻の前で!! これって、クリスティナに対する「命の冒涜行為」じゃないか、という気がします。私なら、夫を2度殺された、と怒り狂うと思うのだが。クリスティナ自身はそのことに無頓着なのが理解不能。「臓器の移植提供を受けた者は、自分の命を自分で絶つ権利もないのか?」・・・私は「ない」と明確に答えたい。死ぬまで一生懸命生きるべし。人の死を代償に命永らえている意味を全く理解していないポールの行為は許しがたい。見たでしょ、あの臓器提供決断の現場。遺族は、悲しみと混乱の真っ只中で臓器提供か否かの決断を迫られる、究極の状態に追い込まれているのだよ。なのに、その臓器がダメになると分かったら撃つんかい? それでも生きているという現実を何だと思ってんの? こんな男のモノローグで21g云々を言われてもねえ・・・。探偵雇って提供者のこと調べまくったり、クリスティナにつきまとったりも意味不明。そのクリスティナもヤク漬けで妊娠したり(誰の子?)。この辺はかなりご都合主義な匂いが・・・。なんと言うか、ストーリーありきでテーマを後付し、命にまつわるエピソードをイロイロ詰め込んで小細工し、結果、矛盾や違和感を隠すためにあれこれヘンに凝った編集をした上で、似非感動作に仕立て上げた、ハリボテ映画っぽい。まあ、もちろん違うんでしょうけどね。これ、時系列にして編集しなおしたら、かなりクサイ話だと思うんですけど。とにかく、最後のポールの行為で、この映画は唾棄すべき映画に成り下がったと言えましょう。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-02 15:31:53)(良:2票)
198.愛する人を突然理不尽に失うとほんと息がでけへんし、その後に襲ってくる虚無感や喪失感は、そうとうなもん。どんな力をもってしてもすぐには癒されへん。体験した人ならわかるんちゃう。精神や考え方の問題じゃなくほんとうに肉体的な苦痛。そんなこんなで、この映画にのめりこんでもーた。でも勘違いしててん。俺はてっきり心臓もらったベンに夫の何かが宿り、それによって絶望に囚われた奥さんを救いだす悲しいファンタジーなんやとばっかり思ってた。違うんやろか?レビュー読んでたら違うみたい。ごめん。でもあの時間軸バラバラの演出は俺にはよかった。普通にやってたら俺みたいな淡々とした映画苦手な人はたぶん退屈。淡々としたテンポを短いエピソードをバラバラにして見せる演出でなぜかテンポよく見せられたって感じ。全体像もわりとすぐに理解できるんで「あ、これは、あの場面か~」とか、「次はどんな場面がくるんやろー」って映画に集中できたし。しかもその短いエピソードに緊張感があるんで見入ってしまう。小演劇では結構時間軸を変えるって趣向よくあるんで、そーゆうのに慣れてるからかな。それでも人生は続くって台詞をこの映画の中では誰もが口にする。まるでその言葉に救いを求めるよーに。そんな事は誰もがわかってる。でも言ってしまうんよね。でも人生にも終わりはいつかくるんやから、そう考えるとほんと幻想的な言葉かもしれん。クリスティナは私は続かないって否定してたしね。死んだら21グラム軽くなるってのもどっか幻想的。そして再生するには衝撃的な出来事が必要かも。
なにわ君さん 10点(2004-12-06 13:20:31)(良:2票)
197.《ネタバレ》 言いたいことがあれもこれもある映画だった。そうですね、「神様の領域にずかずかと足を踏み入れた人たちの物語」というのがいちばんの感想です。臓器移植に人工授精に中絶、集中治療室で生命維持装置をつけられた患者たちがずらっと並んでいる光景は違和感と矛盾だらけだった。移植した心臓がダメになりかければ、違うのを移植すると当然のように言い放つ医者にも驚愕した。
最初のほうに出てきたシーンでクリスティーナも人工的に二人の子供を産んだことがわかる。昔馴染みに電話一本して、いとも簡単にクスリを入手するクリスティーナの過去ってどうなのよ?
そしてここにジャックである、自分の都合で「神のご意思」と「神への義務」を利用する。神様の領域を無視する人間と利用する人間の話です。
クスリに汚染された体になり本能に正直になったら自分の意志とは関係なくあっさり妊娠し、ひき逃げの加害者と遺族が臓器を提供されたポールを助けるべく必死になるという皮肉。ポールの21グラムが提供されジャックとクリスティーナと自分自身へのケリをつけたということですね、何か因縁めいているとも感じます。
できすぎな感もあるけど、制作者の言いたいことはわかりました。構成と俳優の個性と演技が奥行きをもたせた映画という感じ。
ただ、このキャストの中でシャルロット・ゲンズブールは思いっきり浮いてましたね、それにクスリ漬けの体で妊娠して無事に問題の無い子供が産まれるなんて思えないんですけど。希望を見つけてちょっと穏やかな表情のクリスティーナだったけどこんな状態の体で妊娠して不安じゃないんでしょうか、彼女だけじゃなく出てくる人はみんな愚かなんですよ、所詮人間はこの程度のものなので神様とか信仰が必要になるってことでしょうか?でもジャックのように自分の愚かさを神様のせいにしちゃう人もいるわけですね。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-07 18:31:25)(良:1票)
196.日常的に起こりうる「どこにでもある悲劇」と、その悲劇によって何かを失う事を余儀なくされる群像を、淡々とではあるが誠実に、真摯に、そして余力なく見事に築き上げている。極力抑えた音楽の効能や、日常のバタ臭いが嫌味のない演出、タダモノではない時間軸の操作、特に出演陣の演技の素晴らしさが際立っていた。

どれも前作「アモーレス・ぺロス」で観せた力量ではあるが、それに比べてこちらは日常的悲劇の末に、やり場の無い悲しみや怒りに翻弄されてしまう「残されてしまった」者たちに対する、慈愛的な眼差しを感じる。名作。
aksweetさん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-14 01:22:23)(良:1票)
195.《ネタバレ》 結論からいうとこれは「人の生死は神の領域」もしくは「人の操るところにあらず」を描いた作品である。言葉でいうとそっけなくなってしまうが、このことを映画は重苦しい雰囲気と音楽の中、数人の「無神論者」である登場人物を通して描いてゆく。ジャック、神を信じてまだ2年しか経たないのに、クジで車が当たったことを「自分の信仰心に神が応えた」と思いこんでいる。神の業とは人間の都合に合わせたものではないはずなので、彼は傲慢になっているだけで、本当に「神を信じている人間」とはいえない。その妻は、「神様に関係なく人生は続く」と言い切る現実主義の無神論者。クリスティーナ、これは普通の主婦であるが、おそらく「不妊治療」によって娘を2人もうけたことを自慢たらしく思っている「無神論者」である。ポール、これは数学の教授で、彼にとっては数学こそが神であり、過去に女を口説く時にも数学が活躍したと思われる、もちろん無神論者。彼の教え子だったらしきその妻メアリーは、堕胎はするわ、もちろんのこと無神論者である。この無神論者たちのやらかすことが、臓器移植であり、不妊治療、人工授精、ひき逃げ、隠蔽工作。とくにジャックは神に対して自分の都合のいい解釈を勝手にしておきながら「裏切られた」と言っている。ここにいるのはすべて「傲慢な人間」である。製作者は、傲慢な人間(神様から見た場合の)を描き、「神の業は人間ごときの想定を超えたところにある」と言っている。ラストのポールの死が、何よりもそれをあらわしている。なぜかといえば、ポールは「自殺」したのではなく、「元の位置に戻る」ことを望んで頭部でなく胸を撃ったからだ。「元の位置」とは、「死の待合室」で順番を待っていたころの自分である。ジャックを殺すことができず、移植した心臓もダメになり、無神論者のポールは「人知を超えた」「人の生死」を悟った。しょせん人が人の生死を左右することはムリがあると。ポールを自ら「元の位置」に戻したことにより、製作者は「命にかかわる臓器移植」を否定し、クリスティーナの想定外の妊娠により、「不妊治療」と「人工授精」を否定する。「それらはすべて人間の担当するところではない」と言いきっている。これはカトリックであり、新種の宗教映画とも思う。ナオミワッツはがんばっているが、通俗的な演技で浮いている。ショーンペンは姿のいい俳優さんだと改めて感じた。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-05 16:16:37)(良:1票)
194.時系列がとにかくバラバラで、ボーっと見ているだけだと何が何だか分からない。観客はとにかく脳みそを回転させて、各シーンの断片から三人の人生や生き方、そしてこれがどう繋がってどうラストへと進むのかを補完しなければならない、なかなか頭の疲れる映画です。観た後で「あ~すっきりした~」となるか「何?全然分からなかった」となるかは、観客次第でしょうか。これはこれで面白い演出方法だとは思うのですが、私はこの断片の採集に集中しすぎて、登場人物たちの心理面までを深く洞察する余裕はほとんどありませんでした。できれば一度、時系列順に並べられたバージョンをじっくりと観てみたいものです。
ライヒマンさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 22:52:37)(良:1票)
193.《ネタバレ》 なかなか面白かったと思います。ベニチオ・デル・トロの演技には感動を覚えました。切ないですね。かつて罪を犯し、神を信じることで救われてきたジャック。敬虔な信者となり心の安らぎを求め暮らしていく。そこへ続く不幸。まじめに勤めてきた仕事をタトゥーがあるという理由で解雇され、不運にもある家族の父親と娘2人を轢いてしまう。あれほどまでに信じた神がなぜ自分にこんな試練をあたえるのか。唯一信じていたものに絶望し、愛する息子に「父さんは女の子を殺したんだ。」と言われる姿は痛々しくてたまらない。正直デル・トロだけで見る価値のある映画だと思います。
ショーン・ペン演じるポールが、臓器提供者を轢いてしまったジャックになぜあれほど憎しみを覚えるのか、自分が生きているという事実は、誰かが死んだという前提の上にあるという中で、どうすることもできなくて苦しんでいるのか。ナオミ・ワッツ演じるクリスティナのためになにかしたいという思いで彼女の望むようにジャックを殺そうと思うのか。難しいですよね。そして結局ポールがジャックを殺さずに、自らの死を選んだ理由(単なる銃の暴発?)はなんだったのか。クリスティナと同じようにジャックにも家族がいるということに気づいたのか、こんなことに意味はないと悟ったのか。その上で臓器提供をうけた自分の存在をなくすことで3人に本来あるはずのない繋がりをなくそうとしたのか。今いろいろ考えながら感想書いてたら、さっき感じていたよりももっと面白い映画なのかもって気がしてきました。
アンダルシアさん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-24 22:43:57)(良:1票)
192.寄る辺なき魂の寄る辺を探して人は生きる。例えその寄る辺が、探せば探すほど遠くになるとしても。
永遠さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-14 06:50:33)(良:1票)
191.《ネタバレ》 映画の作りとしてはただただ粗いの一言に尽きます。はっきり言ってわかりにくい。あそこまでばらばらに話を流す必要はないような気がします。ただそのメッセージ性は強く心に残りました。「21グラムとは魂の重さ」とどこかで聞いたことがありますが、「魂」という一言では言い表せないものをこの映画は教えてくれました。心臓をもらったポール(=ショーン・ペン)がその心臓の持ち主であったマイケルに代わってマイケルの娘達の敵をとろうとしたところを見て、その瞬間ポールはマイケルの「21グラム」を心臓と一緒に受け取ってしまったんだろうなと感じました。実際に死後に21グラムが失われるのかどうかはわかりませんが、本当に全ての人に「21グラム」が備わっていると信じたいですね・・。
TANTOさん 5点(2004-12-16 23:17:14)(良:1票)
190.《ネタバレ》 3組の夫婦が出てきて、その3つの夫婦の形をごちゃごちゃにミックスさせ、時間までバラバラにして作ったような映画だった。 そんな奇抜なことをせずとも充分に面白い映画を作れたと思う。 私のこの映画の見方は「夫に苦しめられる妻たち」というもの。  どれもこれも妻の孤独と寂しさと苦しみが伝わってくる。 夫婦の形というのはいろいろあるだろうが、少なくともこの3組の妻たちは夫を運命共同体のパートナーと見ている。夫の不運を自分の不運として受け入れて苦しんでいる姿は、悲しみや苦しみを避けようとするのではなく愛する人と無意識のうちで共有しようとしているように思う。 最後にショーンペンが自分の胸を撃った理由は2人を助けるためだったはずだ。彼はどちらにしても、もう助からない体であった。重い病気にかかっていたので生きるだけでも精一杯だった彼だからこそ、命の尊さを痛切に理解している。 ベニトロをけっきょく殺さなかった理由もそこにありそうだ。 もしショーンペーンが自分の胸を撃ち抜いていなければ2人のうちの誰かが死んでいたはずだ。 多分ベニトロが逆襲して女性の方がやられていたかもしれない。どちらにしても、もう意味のない殺し合いをすでに失おうとしている自分の命と引き換えに止めようとしたのではないか。
花守湖さん 7点(2004-12-12 21:54:50)(良:1票)
189.チョコバー1個の重さ。なかなか重かったです。
c r a z yガール★さん 7点(2004-12-05 00:37:26)(良:1票)
188.話だけでも面白そうなのに(死んだら21グラム無くなる 人の死とは生きるとは?何?
みたいな 軽いんだか重いんだか)ってキチンと出来ている話なのに なんでわざわざ
あんな繋ぎ方するんだろう・・・キチンとした話があるのにああいった風の撮り方は
不親切な気がするメメントとかではああいった撮り方をしないと映画にならないけど

21グラムは普通に撮ってもいい映画になっただろうに 観ていてちょっと苛つきました
「なんでこんなことするかなぁ勿体無い」とこのような手法だと観る人選ぶし
今さっき観終わった私は 映画の内容より映像の繋ぎ方が気になって仕方が無い
映画を見慣れている人には退屈な手法だし見慣れていない人にはガチャガチャに観える
最高にも最低にもなれない映画だと思います 話は面白いのに中途半端感が否めない
7点献上ですが ストレートに表現したなら10点間違いなしの映画だったと思います
こぱぁさん 7点(2004-11-08 06:36:51)(良:1票)
187.「人命は地球より重い」と語った昔の政治家もいたが「21g」はまさにそのような映画だった。

誰よりもその重みを知っていたのは、ショーンペンだったのではないか。
自身の余命がいくばくもないと知っていたから、その重みを感じ取っていたのだろう。
だから、妻が中絶という手段を取ったことが許せなかっただろうし、再移植の必要があると説明された時に誰かが死ぬのを待つことは出来ないというセリフに至ったんだろうと感じた。
そして命をもらったことへの感謝とそのために誰かの命が失われたことへの不安が彼をナオミへと突き動かしたのだろう。
だからどうしてもデルトロを撃つことも出来なかったし、ラストあの事態を解決するにはああいう手段をとらざるを得なかったんだろうと感じた。

そして人の命の重さに、もがき苦しむ二人、デルトロとナオミは素晴らしい演技だった。
どんな深い悲しみや苦しみが襲おうとも人生は続いていく。
人が苦しむのもその「命の重さ」によるものなのかもしれないが、人が癒されるのも「命の重さ」であるだろう。
ナオミにとっては、産まれてくる子どもであり、デルトロにとっては神などではなく、妻であり、子ども達という人の命なのではないか。

「アモーレスペロス」の三つのストーリーの時間軸のずらし方は絶妙であり巧妙であったが、今回は何故あそこまで細かく編集する必要があったのかは疑問がある。
テーマも素晴らしく、演技も素晴らしいので真正面から向かっても良かった気がするが、普通の編集だと、あまり大きなストーリーもないのでよくある普通の映画になるかもしれないかな。
この編集によって、観る人に対しての衝撃の大きさと「命の重さ」について考えさせる監督の執念が込められたいい編集なのかもしれない。
六本木ソルジャーさん 5点(2004-06-25 14:25:43)(良:1票)
186.う~ん…。

前作では、まだ主人公の生(と性)と死を“再構成”するという意味において、何とか「納得」できた時系列をバラバラにするあの手法。しかし今回は、人間の「生と死」という極めて重い主題を、まるでたんなるクロスワードパズルの“パーツ”のように軽く(それこそ“21g”程度の!)扱うことになってしまったように思う。

監督は、それをショ-ン・ペン扮する今まさに死に瀕した男の「意識の流れ」として、つまり彼の脳裏に浮かぶ過去の想念を映像化したというのだろうか。
なるほど、人の意識はこういったとりとめのない、過去と現在が同時に浮かび上がってくるものではあるだろう。けれど、愛する者の死は、そして残された者の悲しみや怒り、苦悩、その果ての救済は、決してこのような小手先の才気走った展開によって“断片化”できないものじゃないか。たとえ「映画」だとはいえ、それを描くことは作り手にそういったすべてを「受けとめる」覚悟を強いるものじゃないのか。
…残念ながら、この映画の監督にはそう言った「覚悟」が決定的に欠けていると思う。さもなければ、この物語を、決してこのようには語れなかったはずだろう。
もはや神々しくさえあるベニチオ・デル・トロを筆頭に、役者たちが素晴らしかっただけに、なおさらこの作り手の「軽さ」が残念でならない。

人の「人生」とは、結局のところ、確かに「21g」ほどの重さでしかないのかもしれない。けれど、誰の人生(たとえ、映画に描かれたものであろうとも!)にしろ、それを“目的”じゃなく単なる“手段”にできるほど、軽くはあるまい。
やましんの巻さん 4点(2004-06-21 13:18:27)(良:1票)
185.《ネタバレ》 タブーを犯してドナーの素性を探るストーカー男。絶望感からジャンキーに成り下がり、正気に戻るなり加害者を「殺して!」と泣き叫ぶ女。信仰に目覚めながらも、事故から逃げてしまった弱い男。私から見ればだーれも同情の余地がなく感情移入できなかった。物語を切り貼りすることによって、ドラマの魅力不足を隠そうとしているとしか思えない。主役3人のファンにとってはその欲求を満たしてくれるだろうけど、役者に興味ない人にとっては「まあ役者に救われてるかな・・・」程度です。
denny-joさん 4点(2004-06-13 21:35:42)(良:1票)
184.「メメント」の構成でいっぱいいっぱいだった僕にとって、時間が交錯しまくるこの展開はどうも好きになれない。主演3人の演技が良かっただけに、それが残念でならない。ナオミ・ワッツの乳房が長々とアップだったけど、僕は別にポルノ映画を見に劇場に言った訳じゃないのだ。
C・C・バクスターさん 4点(2004-06-09 14:36:21)(笑:1票)
183.時系列を再構築して先への興味を繋ぎ続ける手法は映像的には新しいし、つまらない物語が格段に面白くなったのは事実。粒子の粗い、彩度を抑えた画像にシャルロット・ゲーンズブールを加えたところでヨーロッパ映画の風合いが強く出た。ハリウッド映画を見馴れた観客には斬新だろうが、これをハリウッドの新しいスタイルと見るか、反則技と見るかは微妙なところ。演技陣の仕事ぶり、特にナオミ・ワッツの熱演には何故オスカーを逃したかの言い訳は見えない。心臓移植を巡る男女の数奇な運命を扱ったストーリーには99年のイギリス映画「ハート」を思い出さないわけにはおれず、当然のことながら無念の完敗。着眼点として先駆者に利があったことは否めないが、この作品が手法と出演者たちの熱演によって追従者の不利を補いながら好勝負に至った点は評価すべきと言えるだろう。しばらくはハリウッドにおける新しいテキストとなり得る好作品と言えるだろうが、ジャンルとして確立に至れるかどうかは疑問。何度も繰り返し観たい作品ではないが、一見の価値だけは十二分にあるし、この雄弁さなら一度で充分に足りるだろう。ベニシオ・デル・トロよ、自らのスタイルに首を絞められてはいないか。そろそろ新境地を開拓しないと苦しい。ナオミ・ワッツ、滅多なことでは女優の涙で泣かない私を泣かせたあなたは素晴らしい。よくよく考えれば大した話ではない。それだけが非常に心残り。
anemoneさん 7点(2004-06-06 17:31:44)(良:1票)
182.これはさ、あれだよ、ほら。自動車免許の更新時に見せつけられるやつ。あれだよ、ほら。あれの2時間版ですな。だから、ほら、ひき逃げ犯のベニチオ 苦しんでたよ。 被害者側のナオミだって相当に悲しんで苦しんでいましたよ。 個人的にはシャルロットの出番が予想外にも多くて嬉しかったんだけど、残念ながら彼女は英語では魅力が半減してしまってますよな、やっぱりおフランス語でなくっちゃな…^^  そしてさ、最後に“21グラム”についてなんだけど、それってあんまし関係無いように思えましたよ。いかにも題名の為にって感じでさ、取って付けたようでしたしな。。
3737さん 8点(2004-06-06 01:19:56)(良:1票)
181.《ネタバレ》 最初の方、男優の顔の区別が付かなくて戸惑い、混乱しましたが、見てるうちに理解できるようになりました。ある事故に関わる複数の視点からのストーリーを時系列を細切れにしてシャッフリングしてます。よくある手法ですが、うまくはまっていて効果的だと思いました。3人の主役がそれぞれの役どころを見事に演じています。特にナオミ・ワッツが印象的でした。基本、向こうの人としては小作りな顔なのですが、いざとなると、顔の中心あたりの毛穴からオーラを発散させる鬼気迫る演技です。映像もディテールに凝っていて、食べ物を扱っているシーンのなんとなく小汚い感じとか結構好きです。あと、宗教に関しては、一歩引いた視点から見ていると言うか、牧師が声を張り上げているところとか、新興宗教っぽく感じられ、ちょっとした胡散臭さを感じさせるような演出が面白いと思いました。
camusonさん [DVD(字幕)] 8点(2023-12-12 19:13:42)
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【点数情報】

Review人数 200人
平均点数 6.28点
000.00%
110.50%
231.50%
363.00%
42412.00%
53015.00%
63819.00%
75125.50%
82814.00%
9147.00%
1052.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.26点 Review15人
2 ストーリー評価 6.59点 Review27人
3 鑑賞後の後味 6.30点 Review26人
4 音楽評価 6.05点 Review20人
5 感泣評価 5.05点 Review18人
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【アカデミー賞 情報】

2003年 76回
主演女優賞ナオミ・ワッツ候補(ノミネート) 
助演男優賞ベニチオ・デル・トロ候補(ノミネート) 

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