3.《ネタバレ》 昔に見ているはずなのだが、まったく記憶にない。思い出すために再見。
見て解った。記憶にないのではなくて記憶から消したのであると。
ビンセント・プライスが撃たれたあたりで思い出した。
カラーではなくモノクロで、道具立てもなんとなくそれらしく、ホラーの雰囲気を出そうとしたのかと思ったら、
昔はやった産業スパイとかが絡んできて普通のサスペンスになってしまっていて支離滅裂。なんですかこれは。
前作は蝿の発見が間に合わず、どうやって元の姿に戻るつもりだったのかがつまびらかでなかったのが幸いしていたが、こんなに簡単に元に戻られてはずっこけるしかない。
とはいえ『蝿男の恐怖』の続編と思えば腹もたつが、普通のB級ホラーとして見れば
前作より良くなっている部分もありけっこう楽しめる作品である。
まず被り物の蝿の顔の造形が向上している。その代わり頭が大きくなりすぎて可愛げさえ出てしまっており、それがなんともいえぬおかしみを醸し出している。
蝿も前作より男前になっている。男前がHelp meって言うたびにもうなんとも言えません。蝿のくせに髪型きめすぎ。