38.名作「大空港」の続編としてヒットを当て込んだ本作。「大地震」の余り予算で製作されたとの噂があるという、安易な性根が見える愚作です。ダナ・アンドリュース、グロリア・スワンソンを始めとしたキャストも演技のしようがない役どころで只の顔見せ状態という脚本があまりにもお粗末。穴の開いたコックピットに乗り移るという呆れる展開でのとどめがカレン・ブラックのアップ。柳沢慎吾が浮かぶ顔で緊張感皆無のコントに見えました。本作に関与していないという原作者アーサー・ヘイリーは「何じゃこりゃ」と思ったのかどうか聞いてみたいところです。 |
37.パイロットがダメになってCAが操縦する系という意味では『乱気流/タービュランス』と設定が同じだが、比較するとこっちの方がかなりノンビリしていて盛り上がりに欠ける印象。客もあんまりパニクってないし・・・。CAに魅力がないという点は似ているが。 |
36.エアポートシリーズというとあの、「アランドロンが操縦するコンコルドが小型機と衝突してバミューダ海域に沈没するけど、ジョージケネディが何とかしてくれる」ってヤツですね。←色々混ざっちゃってますが、要するにこの2作目以降は、似たり寄ったり、ということで。ただし個人的には、シリーズ中で一番印象深い作品ではあります。 この第2作、シリーズ中でも一番の低予算らしいですけど、確かに、映画のかなりの部分を占める機内シーンからは、あまり気合いが感じられません。まあ、群像劇としての体裁でさまざまな乗客を登場させておきながら、物語の中では彼らをほとんどホッタラカシにしてしまっている脚本にも、責任がありそうですが。 とは言え一方で、本物のジャンボを飛ばせて撮影したらしい空撮シーンの数々、これはなかなかスゴいです。見応えあります。「次から次に大事件」というタイプの映画ではなく、小型機との衝突後もやや地味な展開ですが、空撮のリアリティが緊張感を(何とか)維持しつつ、終盤を(何とか)盛り上げています。不測の事態によりCAが操縦桿を握るという設定は、『乱気流 タービュランス』あたりにも影響を与えていそうです(何と小さい影響力・・・)。あの、よくわからん装置と計器に囲まれながら恐る恐る操縦する、不安感と楽しさ。 それに、本シリーズ無くしては『フライングハイ』も無い訳で(だから?)、そういった後の映画界への貢献を称えて、ソルトレイクシティ空港を「ジョージケネディ空港」と名付けてはどうだろうか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-03-15 10:19:04) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 もっと、鬱陶しい正義の人とか、陰々滅々とする絶望する人とか、カンに触る天然の人とかを出して、非常事態での人間模様を見てみたかったですね。そういう意味では、病気の子が、むしろ母親を勇気付けてた意外性はよかったです。てっきり、助けられる方になるのだと思ってましたので。マスコミへの有無を言わさぬ塩対応は良かったですね。ナンシーを無線で誘導してたパートが一番面白かったので、その筋で着陸して欲しかった。飛んでるジャンボジェットにヘリから乗り移るってのは、どう考えても無理筋だと思いますので。 【なたね】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-02-19 05:41:55) |
34.コクピットにあんな穴が開いて、あんなもんで済むのか?という違和感だけ目をつぶれば、当時としては、良くできているのではないかと思います。今の映画に比べてグチャグチャ度は低く、パニック映画とは言っても全体的にマイルドな印象ですが、後半はそれなりに緊張感がありました。続編も観てみようかなと思います。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-10-04 12:11:00) |
33.トラブル発生までが長いので、かえって心臓に悪い感じ。諸事情を抱えつつも幸せそのものに見える乗客・乗員たちが、そのうちパニックに陥るんだろうなぁ思うと気の毒で気の毒で。結末はわかっていたけれど、そこそこ楽しめました。アクション映画にありがちな銃撃戦やカーチェイスなどと比べ、明らかに「明日は我が身」なので、肌感覚で恐怖を味わえた気がします。しかしコックピットに穴が空いて、あの〝その風〟はないよなぁ。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-07-11 20:33:35) |
32.《ネタバレ》 大空港という映画のリメイクらしい。やたら登場人物が多くて、飛行機トラブルに集中していなかった前作と比べると、操縦者を失ったジャンボジェット機のサスペンスに主題を置いたこちらの方が、楽しめる。 飛んでいる飛行機に乗り移るというのは、ドキドキさせるし、そこで心離れていた恋人同士が、再び邂逅するというのがいい。 それに何、と言ってもホンモノのジャンボ機の映像は、説得力があり、山間を飛ぶ姿は雄大でもあるが、同時に陸地と近いその映像が墜落の危機をあおる。コクピットが壊れている状態の飛行カット(引きで)があれば、いう事なかったのだが、当時はCG無いからしょうがないか。 それにしても、この英雄的なスッチーは誰かに似ているとずっと思っていたが、やっと思い出した。柳沢慎吾だ。んー、すっきりした。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-21 23:26:32) |
31.《ネタバレ》 ○前作「大空港」に比べ、ドラマ色が薄れ、アクション色が強い。前作も感じたが、やはり本題に入るまでが退屈。○救出劇もなかなかだが、どこかチープ。○つまらなくはないが、シチュエーションの割にはという印象。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-01-06 20:26:54) |
30.《ネタバレ》 恋人と喧嘩した客室乗務員。ベテラン映画女優。とその秘書?。飲んだくれ3人組。どっかのコメディアンみたいな人。シスター。航空会社の社長婦人と息子。腎臓移植のために移送される女の子。 それぞれの性格、個性、人生、事情をわかりやすく、短時間でまとめてくれた前半。 そして事故が起きる後半。 それまで違うベクトルを向いていた人々が、事故が起こった瞬間同じベクトルを向くこの一瞬がたまらないです。 おそらく人生において交わることがないだろう人々が、事故によって「生存」という共通の目的を持つ瞬間。 とても良いです。これがパニック映画の醍醐味です。 腎臓移植の女の子はともかく、それ以外の人々がそれぞれ抱える悩みや不満が、事故と比較対照化されることで急にちっぽけな物に感じます。 生命以上に大切なものはないという事に気付く瞬間です。 そういえば、小さいころ悩んでいたら、よく母が言っていました。 「命までとられるわけじゃないんだから」 まさにその通り。究極の極論を映像化してくれるパニック映画は最高です。 でもみんなちょっと落ち着くの早すぎです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-15 20:18:57) |
29.《ネタバレ》 1970年代「大空港」「ポセイドン・アドベンチャー」からブームとなったパニック映画、その中でもパニックの度合いから考えると最高ではないかと思う。何せ飛行機衝突事故により、飛行士がいなくなるという異常事態だからだ。小説だからとはいえ、未経験のスチュワーデスが操縦したり、飛んでいる飛行機にロープで乗り移るなど、到底信じられない離れ業だからだ。映画を見てるときはスリル満点、大画面の迫力に圧倒された。 しかし映画そのものとしてはどうだろう。乗り合わせた人たちの豪華なキャストの割にはあまり印象に残らなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-03-12 19:58:31) |
|
28.《ネタバレ》 ちょっとキツイお顔立ち(カレン・ブラック初めて知りました)のスチュワーデスがいきなりジャンボジェットを操縦 というパニック飛行機操縦モノ元祖? ちょっとチープで強引な部分がありつつも 実機撮影が中心で 前作の模型感全開(苦笑)からするとかなり良くなってる&銀色に輝くボーイング747の機体が美しい ま 昨今のド派手な内容からすると 正直薄味だけど こういうシンプルなものもいいんじゃナイデショウカ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-18 08:28:11) |
27.「大地震」の余った製作費で作られたんだっけ? ストーリーや設定は決して悪くはなく、多少のハラハラ感も感じさせてくれる。 ただし映像や演出はやっぱり良くない。74年という時代を考えれば、 チープさを感じてしまうのも致し方はないのだが、「大地震」もえらくチープな作りだった。 最初から二本作るつもりだったんじゃないのか? 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 4点(2011-08-18 09:35:24) |
26.《ネタバレ》 空中接触事故でパイロットがいなくなった大型旅客機をどうやって着陸させるかに絞ったシンプルなプロット。中盤以降は程よい緊迫感が続き飽きさせない。時おり挟まれる機体の滑空ショットがとても新鮮に映る。CGで装飾されていないから感じることだと思うが、飛行機が飛んでいる姿が美しい。せめて衝突した小型機のおっさんや乗り込みに失敗した軍人は、もう少しフォローしても良かったと思うが、それを言い始めたら小言を連ねることになるのでスルーする。悪魔から解放されてちょっぴり太ったリンダ・ブレアは、相変わらず寝ている役でした。「パニック映画」と云う言葉が流行り始めた頃の、荒削りだけどそこそこ楽しめる作品です。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-04-29 03:46:06) |
25. もうずいぶん昔に見た映画ですが、2010年の現在でも十分楽しむことができました。深みはありませんが、くだらないCG映像を使う最近のチープな映画手法よりずっといいと思います。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-22 23:33:41) |
24.《ネタバレ》 ①空港で誰かを待つ女。男が現れ、熱い抱擁と接吻。向こうで話そう、と歩きだす。だがその会話は別れ話だった。スチュワーデスと元パイロットで現航空会社の職員の二人は、すれ違いの毎日を送り、もう6年間も婚約中。これ以上一晩でも待てないという女と仕事の都合で30分しか時間が取れないという男。結局物別れに終わる二人。その後女の乗ったジャンボ機が事故で操縦者がいなくなり、女が操縦するはめに。最後は男がヘリからジャンボ機に乗りこんで無事に着陸させることに成功。男は女に結婚を申し込む。これがメインとなる話の筋。②もう一つは飛行機会社の副社長の活躍。事故機には妻と息子が乗り合わせている。興味半分で取材、報道しようとするTVレポーターに反発。各方面にテキパキと指示を出し、なんとか飛行機を無事着陸させようと悪戦苦闘する。③2つの筋に加えて、いくつかの群像劇が用意されている。引退したハリウッド女優、亡くなった副機長の恋人のスチュワーデス、端役の役者、病気の少女、心やさしいシスター二人組、犬を持ち込んだ女など。だが彼らの人生の掘り下げが浅く、十分に機能していない。生きるか死ぬかの大危機に直面しているのである。もっと感情的になり、パニックになる人も出てくるだろう。皆大人し過ぎるのだ。④操縦士がいなくなれば、先ず乗客に操縦経験者がいるか尋ねるのが普通。経験者がいなくても、男達何人かで協力して操縦するだろう。それに穴が開いたのなら気圧の関係で気流が外に向かい、中のものは外へ出る。現に副操縦者は投げ出された。そんな状況下で女性が操縦するのは難しい。機内も気圧が低くなり、酸素マスクが必要となる筈。この辺りの事故描写が甘く、手に汗握る展開とはいかない。ところで飛ばされた空軍パイロットはどうなったのか。パラシュートは装着してなかったのだから。事故当時飛行機はソルトレイクで着陸態勢に入っていた。それからぐるっと回ってソルトレイクに戻ってきたのだろうか。⑤油漏れもあり、ブレーキが効きにくいという障害もあった。だが、物足らない。タイヤが降りないとか、滑走路が霧で見えないとか、第二の危機があればよかった。そう思うのは現代の「危機を煽るハリウッド映画」を見すぎた弊害だろうか。昔はパニック映画でものんびりしていたんですね。古き良き時代を象徴する映画ともいえそうです。そう思って観れば悪くない出来です。 【よしのぶ】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2010-06-06 11:12:32) |
23.とんでもない事態になってるのに、スチュワーデスさん達、結構のんびりですね~。そこがちょっと笑えました。 【noji】さん [地上波(吹替)] 4点(2010-04-21 13:15:27) |
22.コックピットの穴から飛行士が入っていく時、カレンブラックが手を出すのですが、あんたも外に一緒に放り出されちゃうよ、とずっと観てて思いました。また車じゃないんだから、操縦席に穴が開いたら、風でもっと操縦室はぐちゃぐちゃになると思います。でも山の中を飛んでいくシーンはきれいでした。さすがに小型飛行機がぶつかるところはちゃちでしたが、この映画はそういうところに力点置かず、さらっと描いてました。最後、みんな大急ぎで機外に脱出したのに、主役の二人は悠然と階段で降りてくるところは何か笑えました。その余裕は何やねん!! 飛行機が爆発するかもしれんのに。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-29 22:22:43) |
21.《ネタバレ》 御巣鷹山ジャンボや、9,11テロで現実の墜落をまのあたりにした我々の前に今、、、、、2010年!出ました!またまた我らが東京12チャンがひさびさにやってくれます。エアポート75!!(なつかしさに涙!)グローバルエアって、なんじゃらホイ?実機のイブシ銀色の747の機体にシビレル!霊媒師のおかげで徐霊に成功したリンダブレア嬢は、なぜかちょっとポッチャリ目の”病人”で、後々いろいろパロられたギター持ち込みで、やってくれてます。スッチー役の可憐ブラックのカオはちょっと怖!ケネディとヘストンはもういるだけで抜群の存在感!というか、どっちかというと、安心感。壊れたコックピット内でスッチーが、“無線がほとんど聞き取れなくなったわ!”と言ってるのに、ジョージケネディのおっかない奥方に代わった瞬間!”アータ!”とおもいっきり普通に会話しているのに、大笑い。空軍パイロット乗り移り失敗に落胆、恐怖し、ヘストンの成功に乗客とともに安堵のため息を漏らす!!いつもながらやってくれてます納屋ヘストン!ついでにライフルでもお渡しすればブッ放して大満足でしょう!(つーか、もう死んだか) こういう作品のときは、東京12チャンTV局のスタッフ方々も仕事そっちのけで、皆で手に汗握って盛り上がってたりして。すばらしい空撮、すばらしいアイデア、すばらしい俳優!パニックもん独特のワンパターンBGM!!へなちょこCGよさらば!!ああ!涙と興奮のミドルオブ70年代! 【男ザンパノ】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-03-26 17:46:31) |
20.『大地震』で余った予算で作ったって、ホント? メインキャスト2人、プロデューサー、撮影監督が『大地震』と一緒。それはともかく、オールスターキャストだけど、ヘンに気張ってあれこれドラマを盛り込まず、適度なサイズにまとまった映画で、軽くて浅いけれどそれはそれで好きです。一大スペクタクル映像こそないけれど、実機を使った、実際に飛んでる映像ばかりで構成されていて(ミニチュア使用の多いエアポートシリーズでは例外的な作品ですね)、今の、何でもすぐCGな映画にはない臨場感があります。ボーイング747を最もブサイクに描いた映画が『エアフォース・ワン』ならば、これは最も美しく描いた映画です。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-23 00:24:51) |
19.《ネタバレ》 前作の「大空港」からパニック度が大きく増した飛行機パニック映画。 75年の映画ながら、よく出来ていて、スチュワーデスの人が操縦するっていうパターンは今ではありきたりなんだけど、この映画ではまあまあ良かった。 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-12 18:41:30) |