2.《ネタバレ》 短い映画であり物足りなさを覚えるので、一本の作品としてはそれほど高い評価はできないが、押さえているところは押さえられている作品。
狼男としての苦悩、狼男になってしまう怖れ、大切なものを傷つけてしまうのではないかという不安など、2010年のリメイク版に比べて、意外ときちんと描かれていたと思われる。
あっさりとはしているが、ラストの落としどころはキレイにきまっている。
父親に対して、銀のステッキを持っていくように頼むシーンは父親に対する思いや決意の深さのようなものも感じられるようになっている。
しかしながら、ホラー、アクション、サスペンス的な要素などはほぼ皆無なので、面白みはそれほど感じられない。
全く怖くもない毛むくじゃらの狼メイクは仕方がないが、もうちょっと怖がらせるような仕掛けが欲しいところ。