2.父の大ヒット作を模したタイトルを据えたり、脇に主役級の俳優を配したり、海外ロケを敢行したりと「あのブルース・リーの娘なのだから皆でバックアップしようぜ!」みたいな勢いは感じるのですけれども、香港製アクションとしては実にフツーの出来に落ち着いていますね。やっぱりこのクンフー少な目のアクション構成は疑問を感じざるを得ません。肝心のシャノンは活躍する時期が10年ほど早かったら、シンシア・ロスロックのような立ち位置を獲得できていたかもしれないですけど、それではブルース・リーの娘としてはちょっと不憫か…。ベニー・ユキーデとの対決にも仄かに期待を抱いていたのですが、時間短め・場所狭めに歪なカメラーワークとクンフーアクション映画において最もあって欲しくない取り合わせで、尚且つ勝敗の付け方も中途半端なところで終わっているのも残念。