1.《ネタバレ》 片岡千恵蔵扮する次郎長親分の渋さとかっこ良さが輝る。遠山の金さんも良いけど、個人的には遠山の金さんの片岡千恵蔵よりも次郎長親分の片岡千恵蔵の方が私は好きです。そんな片岡千恵蔵が本当にかっこ良く、またその他の役者達にしても今回は出番の少ない中村錦之助の相変わらずのかっこ良さ、出番は少なくとも画面に中村錦之助が出てくるとそれだけで嬉しくなります。他にも市川右太衛門といい中村錦之助以上に出番の少ない中で中村錦之助と並んで今回もかっこ良い人間を演じている大友柳太朗が良い味出してる。仁吉(大川橋蔵)の敵討ちするまでの物語の運び方、スリリングな音楽に乗せての決闘シーン、また一つ昔の時代劇で面白い作品を見つけてしまいました。ラストシーンでの海を背に向かい合う片岡千恵蔵と市川右太衛門の二人が握手するシーンは「任侠中仙道」でもあるけどこの作品ではそれ以上に感動的でした。