8.私はドリカムのファンです。
私が思うドリカムの曲の良いところはまず吉田美和さんの歌詞だと思っています。
まるで、現実の世界が浮かんでくるようなその世界に時に自分の過去の恋愛を照らし合わせて涙したりします・・・。
映画であればどんな名作でも人を感動させるのに一時間はかかるものを、5分以内でやってのける・・・。ドリカムに限った事ではありませんが音楽が持つ力を感じてしまいます。
まず、この映画を観て思ったこと・・・。
ストーリーの良し悪し以前に私思った事です。
それはこの映画を製作した監督はドリカムの事好きなの??という事です。
ネット上の監督のインタビューにその辺の事が載っていました。
以下監督の発言。(日本映画専門情報サイトから抜粋)
Q、この映画はDREAMS COME TRUEの曲を題材としていますが、監督はこの曲にはどんな印象を持っていらっしゃいましたか?
蝶野監督「正直に言うと、そんなにじっくりと聴いたことはなかったんですよ。映画の話があってから改めて聴いてみたら、歌詞がすごい純粋なんですよね。こんなに純粋な曲があるのかとすごく驚いたんです。」
インタビューを読む限りでは映画の依頼が来てから未来予想図を始めてじっくり聞いたようです。
ドリカムの最も有名な曲である未来予想図も映画の依頼が来るまでちゃんと聞いたことない方が、アルバムの隠れた名曲の数々なんて知るわけがなく・・・。
結局ドリカムの曲が持つ魅力を十分活かす事のないまま辺り触りのない作品になってしまったような気がします。
少なくともドリカムを好きな私なら、劇中に未来予想図だけでなく、「サンキュ」「めまい」等もっとドリカムの素晴らしさを伝えられたような曲を入れたと思います。
例えば岩井俊二の映画のスワロウテイルのようにたとえそれがJ-POPでも時にそれが映画の質を損ねずに時に素晴らしい感動を呼び起こします。
「未来予想図」の映画化というコンセプトの時点でもっとドリカムの魅力を伝えようとは考えなかったのでしょうか?