3.主演女優の演技の素人臭さは横に置いても、妙なイントネ-ションの関西弁が気持ち悪い。
関西弁を使うならちゃんと話せる役者にしないと気になって仕方ない。
アマチュアの自主制作なのでまともな役者に依頼できず、監督自ら主演するしかない事情があったのだろうけど。
主演以外も棒読みが多くて、高校の演劇部のほうがまだ上手い。
タナダユキ監督は「月とチェリー」で注目するようになったが、本作は初監督作品だけに未熟さの方が目につく。
チープで素人臭がプンプンする出来栄えだが、以降の作品を見るとちゃんとした役者さえ使えば全然違ってくるようだ。
脚本には女性ならではの視点もあり、発想のユニークさやセリフのセンスの片鱗はうかがえる。
それでも映画としては大学の映研の自主映画レベルで、役者の役割の大きさを再認識させられる。
プロの俳優は伊達にそれで飯を食ってるわけではないのだと実感。