1.あーこれは、戦闘シーンはおまけなのか…。
前線で戦う兵士たちの、雑談とか苦労とかを、淡々と描いた映画。
かなりスローテンポで、虚無感漂う空気。
兵士がわりとどうでもいい会話をしているようなシーンがかなり多い。
貧しさも苦しみもあるだろう、しかし祖国のために尽くそう、みたいなメッセージが
感じられるのはいかにもソ連らしいという気がする。
戦闘シーンは、まぁまぁですかね。
十数台のドイツ戦車が横並びで前進してくるシーンは、それなりに迫力あります。
しかし、この映画のドイツ軍からは強さが感じられない。漫然と前進してきてやられるだけ。
ソ連兵はあまりやられることもなく、対戦車ライフルと手榴弾だけで
ドイツの戦車隊を追い返してしまうという、いくぶん自国びいきな描写。
ソ連兵がとにかく隠れるための穴を掘りまくるのが印象的。
邦題から予想されるような市街戦はなく、すべて野戦。
スターリングラードの戦闘を総括するような内容ではまったくないです。
ドイツ軍の戦車は4号戦車を模したハリボテが登場、
ソ連軍は戦車なし、かわりに76.2mm牽引砲が後方から支援。
その他ドイツ軍の空爆等。
DVDは前後編で発売されてるけど、後編のほうは戦闘シーンが最初に10分ほどあるだけで、
残りは心理描写とか兵士の雑談が延々と続くので、かなりつまらないです。