1.父親が早くに死んでしまったファーリー(スコット)にとって手厳しい先生(ビリーボブ)は父親同然。社会的に成功を収めるが父親越えは果たせていない。父親越えという成長、そして“正しい”マザコンとは。これがテーマですかね。ビリーボブとスコットという事でかなり面白いコメディを期待したけど、全体的に抑え気味。ちなみにスーザンサランドンはちょい役に近い。子供時代ファーリーが母親にこだわるシーンがほとんど描かれないので、マザコンというテーマが薄く感じたのと、コメディとヒューマンドラマのバランスが良くなかったのが残念な点。ビリーボブもスコットも好きでよく見るけど、彼らの良さを生かすという点では少しばかり不満が残る。しかしアメパイシリーズやゾルタンなどおとぼけ、お調子者が売りだったスコットにとっては、演技の幅を広げていく意味でこの二人との共演は大きかったと思う。ビリーボブ、スーザンはさすがベテランで、出過ぎない演技で彼を支えていた。スコット頑張れ!