1.超一流キャスト、スタッフを集めた映画にもかかわらず、まるでエアポケットのように映画史的に黙殺されている映画って、昔からあったんですね。原作「ジャイアンツ」のエドナ・ファーバー、「誰が為に鐘は鳴る」で、当時全盛期だったイングリッド・バーグマン&ゲイリー・クーパーの強力コンビ。中身を観て納得。確かに通俗小説のダラダラした映像化といった内容で、メロドラマとしてもさして面白くなく、しかもやたら長い。奇っ怪なメイクアップの、召使役を演じた女優の顔のみがなんだが突出した印象で脳裏に残る。「誰が為に~」と同じく、テクニカラーだったら、もう少しましな出来になったかも。調べてみたら、本国アメリカでもこの作品二年以上オクラ入りだったようです。母親の復讐にこり固まった、美しく情熱的なヒロイン=バーグマンの変幻自在演技を楽しみたい方にはお勧め!