地獄(1979)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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地獄(1979)

[ジゴク]
1979年
平均点:6.83 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(1979-06-02)
ドラマ
新規登録(2009-01-21)【amicky】さん
タイトル情報更新(2023-07-14)【イニシャルK】さん
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監督神代辰巳
キャスト原田美枝子(女優)水沼アキ/生形ミホ
林隆三(男優)生形幸男
西田健(男優)生形竜造
田中邦衛(男優)生形雲平
栗田ひろみ(女優)生形久美
岸田今日子(女優)生形シマ
石橋蓮司(男優)生形松男
加藤嘉(男優)山尾治
稲野和子(女優)浪江
岡島艶子(女優)
広瀬義宣(男優)赤塚作次
笹木俊志(男優)谷地登
福本清三(男優)メカニック
木谷邦臣(男優)トレーナー
丸平峰子(女優)中年女
畑中伶一(男優)村人
波多野博(男優)村人
大前均(男優)
原田力(男優)
毛利菊枝(女優)懸衣嫗
浜村純(男優)懸衣翁
佐藤友美(女優)尼僧
天本英世(男優)茶吉尼天
金子信雄(男優)閻魔大王
和歌林三津江(女優)老女
脚本田中陽造
音楽真鍋理一郎
撮影赤塚滋
企画日下部五朗
松平乗道
翁長孝雄
配給東映
特撮矢島信男(特撮監督)
美術鈴木孝俊
録音溝口正義
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【クチコミ・感想】

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1
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6.《ネタバレ》 70年代東映ラインナップの主柱だった異常性愛路線が行き詰まって、社長の岡田茂はロマンポルノの巨匠・神代辰巳を招いてエログロ路線を踏襲した新分野開拓を狙った企画。もっとも地獄を題材にする10年も前に石井輝男がメガホンを取る予定だった企画の復活だったみたいです。“地獄もの”といえば中川信夫の怪作『地獄』が有名ですが、主要登場人物が全員死亡という展開などはかなり同作を意識して書かれた脚本みたいです。肝心の神代辰巳は本来ドロドロの人間関係や情念を描くのが芸風で、ホラー要素がある登場キャラが多い大作を撮るのに適した人材ではなかったということでしょう。じっさい「最後まで脚本が良く判らなかった」と監督本人が告白する体たらく、興行も大惨敗で岡田社長は「俺の目が黒いうちは神代には絶対東映では撮らせない」と激怒したそうです。 ストーリーは近親相姦と因果応報を縦軸にしたドロドロ愛欲劇ですが、随所にムリというかおかしなところが目立つ脚本です。ほぼ現代の設定なんですが、いくら山間部の旧家が舞台だとしても江戸時代じゃあるまいし殺人やレイプがあっても隠し通して警察も動かないなんてあり得ない。捨て子の栗田ひろみと取り換えられて養護施設に送られた原田美枝子が20年たったらレーシングドライバーになっているなんて、現実味がなさすぎでしょ。しかも、レース中に追い込み過ぎて事故らせて引退に追い込んだ石橋蓮司が、旧家に帰ってみるとその家の長男で異母兄だった!もう笑うしかないです。肝心の地獄のシークエンスも、中川版をオマージュしたような見世物小屋的なチープさで観るとこもあまりないです。どうせみんな死んでしまったから岸田今日子を始め登場キャラたちが責め苦に遭うところを見せてくれたら少しはカタルシスがあったろうに、それとも何人かは極楽の方に行けたのかな(笑)。でもなんも悪事を働いてなかった栗田ひろみが地獄にいるのはなんか可哀そう。ラストで原田美枝子は先に堕ちていた母親と出会えるわけですが、その母親(原田の二役)がひょうきん族のアミダババアにしか見えないのはなんか情けない。まあこの辺りというかラストの展開は、映画としてはほとんど破綻していましたがね。 没にされた石井輝男は99年に念願の『地獄』を苦労の末に映画化しましたが、この作品は色んな意味でぶっ飛んでいてBS・CSでも放送は難しそう、でもぜひ観てみたい。若き日の原田美枝子のあまりに美しい容姿と迫力ある裸体にプラス一点を献上させていただきます。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-12-23 22:47:36)
5.かなり昔に一度観たきりでしたが、改めて観る機会があったので観てみました。すごいカルト映画です(褒め言葉)。当時は横溝映画のヒットもあり、おどろおどろしい邦画というのが結構ありましたが、その影響が強いです。役者も濃いですね。田中邦衛さんなんて「八つ墓村」に続いて嘔吐シーンがあったのが印象深いです。原田美枝子さんという女優さんてすごいですね。当時20そこそこだそうですが、すごいパワー・勢いを感じました。何と言うか内側からにじみ出る妖気とでも言うのでしょうか、今の俳優ではこの役はできないでしょうね。あと特撮がチャチ(褒め言葉)なのも怪しさ倍増でよかったです(「西遊記(TV)」と同じ年代なので納得です)。しかし冒頭の赤子の人形丸出しはたまげました。いやあの人形丸出しはわざとだと思います。あれによってラストの生まれ変わり?の赤子のシーンがより感動的になっていると思います。
あのラストにはジーンとして涙が出ました。本当です。
金田一耕助さん [地上波(邦画)] 8点(2017-06-17 16:49:39)
4.《ネタバレ》 全体に終始漂う不協和音的雰囲気と、登場人物全員の救いようのないどろどろっぷりが、見る側を常にぐいぐいと先に引っ張っていく。大体、最後は全員が本当に地獄で再会って、そういう製作発想を持つこと自体が凄いが、それを実際に映像作品として完成させてしまう執念も凄い(加藤嘉まで悪人役っていうのは、珍しいのでは?)。その妄執ぶり(ほめ言葉)が、セットの安っぽさも特撮のチャチさもすべて吹き飛ばす。それにしても、原田美枝子は21歳でこの設定負けしない演技をしているというのも驚き。
Oliasさん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-02 02:51:54)
3.本当に鬼が出てくる映画はそうない。そのほかの描写も、地獄をあまりにリアルに描こうとするためのシーンとしてはやむを得ないと思う。日常が非日常に徐々に変わり、最後は地獄にまでなってしまう。人間の性(さが)を考えさせられる映画である。当時の世相を反映した、青春映画の一種だったと思っている。印象に残る浜村純のセリフ「行け地獄は闇のかなた・・・」は、青年達に困難を克服してみろという応援メッセージに聞こえた。
けん124C41さん [地上波(邦画)] 8点(2010-12-12 01:46:59)
2.《ネタバレ》 本当の地獄は人間のいるこの世…とかいう寓話的なお話かと思いきや、「マジ地獄」なのでちょっと驚きました。登場人物は全員罪人で誰一人感情移入できない(させようとしていない)あたりのメーターの振り切り方が、今の日本ではなかなかできないでしょうねえ。原田美枝子の淫乱っぷりはなかなか面白いが、これまた今の日本ではウーマンリブとかに怒られそうな感じ。80年代に入る直前の、日本映画のあだ花としてご覧いただくのがよろしいかと思います。個人的には非常に気に入った一本。
ケルタさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-14 00:58:01)
1.山村の旧家、ドロドロした人間関係、加えて、岸田今日子、おまけに歌は山崎ハコ。
これ以上は無い程条件は整い、おどろおどろしい雰囲気で話は進む。
”愛欲”という”人間の業”がテーマだからか、見終わった後に何かしらインパクトを与える不思議な作品。
amickyさん [インターネット(字幕)] 7点(2009-03-10 22:53:30)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 6.83点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4116.67%
500.00%
600.00%
7350.00%
8233.33%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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