1.《ネタバレ》 せっかく登録されているのに、誰も書いておらずもったいないから、ちょっと書いてみる。
まず、始めに声を大にして言っておきたい。やっぱり大ハナさん美しいなあ。女の子らしい私服もよいが、奇跡の脚線美を強調した、いつものコスチューム(最後に出てきたけど)が大好きだ。色々と事情はあるんでしょうが、ぜひ復帰していただきたい。
私はいつも仮面ライダー同士の闘いを批判しているクチだが、電王世界で登場するライダーは、システムとしてのライダーなので、性格的には怪人と同じで、それほど嫌ではない。今回の敵は、良太郎を亡き者にするために、良太郎の誕生日を消滅させる悪巧み。
しかし、自分が消えるというよりも、「人の大切な思い(時間)」を守るため、良太郎はそれに立ち向かう。この時のセリフは、野上良太郎のキャラクタをよく表した名台詞だと思う。
「悪いけど、時間は消させない」
全然悪くはないんだが、良太郎らしいやさしい言い草を見せながら、厳然として「消させない」と宣言する芯の強さ。これが僕らの好きな、野上良太郎だよな。
人の記憶こそが時間。この少々突飛だが、オリジナリティあふれる感性の設定とテーマを、巧くドラマに仕立ててある。基本的には、特別なことはない電王の一エピソードだが、ウラ・キン・リュウとモモの揃い踏みは、トリッキーな仕掛けで燃える。しかしまた同時に、最後の最後に牙王を倒す時、変に4人の合わせ技みたいなことしないで、モモのソードフォーム単体というのが、潔くていい。あくまでも良太郎の物語である証だ。
ホント言うと、覚えている人(しかも特異点)が明日にいるから、この日は消すことはできないのを、今の我々は知ってしまっているが、それでもこの映画版電王はおもしろい。