永遠のこどもたちのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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永遠のこどもたち

[エイエンノコドモタチ]
The Orphanage
(El orfanato)
2007年スペインメキシコ上映時間:108分
平均点:7.12 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-12-20)
ドラマホラーミステリー
新規登録(2009-05-28)【8bit】さん
タイトル情報更新(2014-10-07)【+】さん
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監督フアン・アントニオ・バヨナ
キャストベレン・ルエダ(女優)ラウラ
ジェラルディン・チャップリン(女優)霊媒師
ロジェール・プリンセプ(男優)ラウラの息子シモン
フェルナンド・カヨ(男優)カルロス
マベル・リベラ(男優)ピラール
伊倉一恵ラウラ(日本語吹替)
久保田民絵霊媒師(日本語吹替)
音楽フェルナンド・ベラスケス
撮影オスカル・ファウラ
製作総指揮ギレルモ・デル・トロ
配給シネカノン
あらすじ
かつて自らの幼年期を過ごした海辺の元孤児院。ラウラは夫と愛息子シモンともにその屋敷に移り住み、福祉施設を開設しようとしていた。しかし、シモンが不思議なことを口にするようになったことをきっかけに、彼女には不安が募っていく。そして、開設記念パーティの日にシモンが突如として行方不明になったことから、屋敷に秘められた悲しい過去が次第に明かされていく。
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12
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26.《ネタバレ》 ジャンルとしてはかなりミステリーに寄せたホラーという所で、その含む「謎」が本作の怖さの源泉である。特に、屋敷に潜むことが中盤から明白なこどもたちの霊が、一体どういう存在なのか(味方なのか敵なのか)が分からない、という点に怖さが在る(敵なら敵で警戒すればいいので、どっちか分からないとゆーよりは怖くない。それが際立っていたのが、件の「だるまさんが転んだ」のシーンかと思う)。

そして実際、この哀しいお話の出発点は、そのこどもたちのどうしようもない無垢な「残忍さ」にあった、とも言える。一度狂った運命の歯車は永遠に元には戻らないかの如く、ストーリーは再び悲劇的な結末を迎えてゆく。しかし、一方でこどもたちには何らの邪心も無かったことが明らかになるラストは、悲劇であると同時に、我々にとってもラウラにとっても、そしてこどもたちにとっても、一種の救いなのだと思う。ミステリーとして真相を解明することのカタルシスを、痛い程に哀しくありながらも心洗われる美しく幻想的なラストシーンに昇華させた本作は、私からすると単なるホラーorミステリーと言うよりは、それらをどこか超えた類いの作品であった様に思われる。だから実はジャンルは何だとも言えないが、個人的にはまあ傑作かと。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-23 00:52:17)
25.《ネタバレ》  正直ちょっとわかりにくい映画でした。結局ラウラがシモンを誤って閉じ込めちゃってたってことなのかな?だとしたらちょいちょい出てきたトマスの霊はなんだったのでしょう。
 シモンを探しに海辺の洞窟まで行って足を怪我していたけれど、そのときに見たトマスの霊はなんだったのか。それともラウラの見た幻覚だったのか。最後に出てきた子供たちは本物の霊?それともラウラの空想の産物?
 はっきりわかっているのは、どうやらラウラが一緒に育った子供たちはこの孤児院でみんな殺されてしまったらしいこと。犯人は孤児院の職員。その息子トマスがみんなのからかいの対象になって命を落としたのが原因みたいです。
 う~ん、だとしたら、トマスの霊がいたとして、そのトマスがシモンを死の世界に導いたりラウラを襲ったりするのは筋違いのような気がします。
 ラストも、ラウラとシモンが助かったのかと思いきや、やっぱり二人とも死んでいました。なに、このバッドエンド。父親かわいそうじゃないですか。こーゆーのは嫌いです。
たきたてさん [DVD(字幕)] 5点(2019-12-16 00:58:55)(良:1票)
24.楳図かずおのマンガ「漂流教室」を思い出しました。
空想壁のある子供は見えない友だちと遊んでいます。あるとき友だちの部屋に行くと言って失踪してしまいます。
母親が、いなくなってしまった子供を探して見えないものを見て信じられないことを信じようと、まわりからは狂気とさえ思えるようになっていきます。
一歩間違えばうそっぽい気の狂った母親にあきれてしまうようなストーリーになってしまうのを、ぎりぎりの線で現実とのバランスをたもっているところリアリティがあります。
ラスト泣けました。
omutさん [インターネット(字幕)] 9点(2016-12-19 18:07:20)
23.《ネタバレ》 怖いですが、悲しくも美しいお話です。
”時を止めた子供たち”と”年をとるウェンディ”の再会のようでもあり、ネバーランドの新しい解釈のようでもあります。
ウェンディ=ラウラは愛を必要とする子供らの世話をしたがっていた。病気の子を養子に迎えたのも、彼女が生来庇護本能が強い人であるからでしょう。そして彼女の世話を、愛を欲していたのはかつての友人たちだった。子供のまま時を止めてしまった彼ら。一人の子の「ラウラだ・・大人になってる。ウェンディみたい。」の台詞に私はとても安堵したのでした。
もちろん、こちら側から見れば悲しい結末ではあるのですが、でもむこう側にはちゃんと死者の世界があってそこで会うべき互いが再会を果たすことができた、との癒しが存在するようにも感じます。
そして残された夫がラウラの残した聖人のペンダントを手にした時、彼にも安らぎが伝わったかのようなエンディングは大変綺麗でした。
ホラーな描写が怖がらせよう、と意図した撮り方でないのも良いです。不思議な誘導クイズも、だるまさんが転んだも、”むこうとの接点”が見え隠れするから冷やっとするのです。この慎ましくも純正な怖さ、品があって(?)惹かれます。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-01 00:26:47)(良:1票)
22.ネタバレレビューを読んでしまうと点数が下がってしまう作品。
見る前に、ネタバレレビューを読んでしまったので正直感動は薄れた。
コテコテのホラーに+1点つけたいところ。
子供のHIV陽性が何故なのか、よくわからなかった。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-22 14:44:48)
21.《ネタバレ》 雰囲気が不気味な上に、ときどき音でびっくりさせられるので心臓に悪い。最後にはちょっとメルヘンチックな部分もあり、家族愛もしっかり描かれていて、ただのホラーにはなっていない。
伏線は一応収束させているが、ストーリーで腑に落ちないところもチラホラ。ラウラとシモンの結びつきが、実の息子でもないのに自ら死を選ぶほど強くなったのはなぜか? どうしてわざわざエイズにかかっている子を選んで養子にしたのか? ラストはラウラが同じ孤児院にいた友達5人とシモンに囲まれて生きていくということで、取りようによってはハッピーエンドにも見えるが、その中にトマスも含まれている。トマスは5人のいたずらで殺されたようなものなのに、それにはちょっと違和感が。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 5点(2015-05-30 02:26:32)(良:1票)
20.期待していたのとは違ったかな。映像は綺麗で、ラストもなかなかでしたが。
Yuさん [DVD(字幕)] 6点(2014-06-03 09:48:55)
19.《ネタバレ》 「実は○○○いた」というオチではもはやインパクトは残せないと思いますが、本作は大人のための綺麗なホラー映画といった印象です。
絶望的な結末なのに心温まる印象で終わった不思議な作品でした。
午の若丸さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-01 20:06:55)
18.《ネタバレ》 子供時代を過ごした孤児院に家族と共に移り住み、自分も素敵な孤児院を開設しようとするラウラ。しかし引っ越してから、自分の息子・シモンが目に見えない子供たちと遊ぶようになり、次第に不可思議な出来事がこの洋館で起こるようになる。戸惑うラウラにさらに追い討ちをかけるようにシモンが謎の失踪を遂げ、そして彼女の現実が徐々に狂い始めてゆく。もう、いかにもギレルモ・デル・トロといった、現実と妄想と幻想が絶妙のバランスで絡み合った重厚なダーク・ファンタジー作品。「パンズ・ラビリンス」をこよなく愛する自分としては、あの傑作映画の母親版といった趣きのこの作品も、見事に僕の心を射抜いてくれました。いかにも暗闇に何かが潜んでいそうな巨大な洋館で繰り広げられる、過去に起こった悲劇的な出来事と現代の親子の確執が複雑に交錯する暗鬱なストーリー。ラウラが人智を越えた存在と宝探しゲームやだるまさんが転んだをするところなんか、心の底からゾクゾクさせられてしまいました。そして、最後に明かされる自分の息子の悲劇的な真実……。相変わらず、徹底的に救いがないラストなのに、想像力という人間の持つもっとも強い力のおかげで、微かだけど、今にも消え入りそうなのだけど、非情な現実に決して負けない、美しい希望を感じることが出来ました。ギレルモ・デル・トロが映画を作り続ける理由って、恐らくそんな人間の想像力の美しさを信じたいからなのだろう。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 9点(2013-09-14 23:04:11)(良:1票)
17.《ネタバレ》 ホラー作品とカテゴライズされているし、随所にそういう演出はあるが、ホラーというよりも母子の関係、過去との関係の方にウェイトはあるように思う。

■伏線の回収は、細かいシーンまでよく考えられていて非常にうまいと思う。ラストの展開はけっしてバッドエンドではないと受け止めた。過去に生きることを決め、シモンと一緒にいられるのだから、決して不幸ではないだろう

■しかし、だからこそ逆に設定の不自然さが目立ってしまうように思った。トマスがいじめられて殺された話、その子供たちへの復讐、子供たちの遺体を回収に来る流れ、そして交通事故、シモンとラウラが5人の子供たちに狙われる展開、この辺がなぜそうなっているのかよく分からない設定だらけ。もう少し過去パートを詰めてくれた方がきちんと話に乗りこめたと思う。細かい部分が上質なだけにいささか残念
θさん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-26 23:07:23)
16.《ネタバレ》 すべて現実だった。大人にとってただの物置部屋が子供には秘密の部屋に通じる部屋に見えた。
michellさん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-11 23:45:54)
15.《ネタバレ》 そんな悲しい結末があるのかって思ったけど…「ほっこりするバットエンディング」って何かクセになりそうですね。
dy2cyrさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-30 10:06:58)
14.ホラーだとは知らずに間違えて借りてしまったDVDだったんだけど、まずまずだった。科学的に解明できる部分とミステリアスな部分がほどよくミックスされて雰囲気がとても良い。ホラー特有の残酷さも少なく、母親の子どもに抱く愛情を強く感じる。ラストもあれで良いと思う。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-09 21:54:28)
13.《ネタバレ》 母親と父親の違いというよりは、女と男の子どもへの想いの違いがハッキリ描かれているな~と思いました。
もしかして実の子どもに対してなら、男も女と同じくらい強い想いを持つのかもしれませんが…(シモンは養子なので)。

自分の命や人生と引き換えにしてでも無事に子どもに戻ってほしい、という気持ちは、ラウラにはあっても、夫にはなかった。
それは、実の親を持たない孤児だったラウラだから持てた、シモンへの想い、シモンとの絆だったのかもしれません。

だからこそ、想いあっている母と子が、最悪のタイミングですれ違ってしまったため、悲劇的な別れをしてしまった、その結末がどうしようもなく、哀しい。
ホラーテイストな演出も、その哀しい結末を彩るためのものであって、映画のメッセージをさらに強く伝えて来ます。

思ったのですが、ラストをあまりにつらいアン・ハッピーエンドにしない為、ラウラとシモンをエイズであるという設定にしたのでしょうね。
遠からず死ぬ運命の2人ならば、予想より早い死を迎えてしまったとしても、あちらの世界で2人が再会できた事を喜ぶことができる。
これが健康体の2人だったら、最後で夫が安堵を得る事もないでしょうし、哀しいというよりはつらいだけのラストになってしまったでしょう。
そうしたら、ここまで観る側の心を揺さぶらなかったハズ。やりすぎないという、そこら辺のサジ加減も、絶妙です。

非常に綿密に考えられたラストだし、全体に丁寧に愛情を持って作られています。
感性が素晴らしくて職人肌の監督なのでしょう。派手ではないけれど、ファンも多いのではないでしょうか。
私はつらすぎて二度目はしばらく観ないけれど、監督の他の作品をぜひ観たいです。
りりらっちさん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-05 21:56:30)
12.《ネタバレ》 ストーリー的にはまぁよくあるパターンかなとは思うんだけど、映像にぬかりがなく、とっても雰囲気が出ていましたね。夜の倉庫に潜む眼鏡のオバちゃん、あるいはその眼鏡のオバちゃんが突如事故に遭うシーンなどのホラー演出も秀逸で、特に怖いのは「だるまさんがころんだ」のシーン。あんなの、自分だったら絶対振り返りたくない(笑)。そしてラストは実に物悲しい。ギレルモ・デル・トロさんが監督した「パンズ・ラビリンス」もやはり物悲しさ満点のラストでしたが、本作も負けず劣らずで、母の愛を絡めてくるところは「アザーズ」にも通ずるものがある。とてもクオリティの高いホラー映画でした。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-19 16:07:00)(良:1票)
11.《ネタバレ》 怖いです。孤児院全体に不穏な空気が漂っていて、終始気が抜けなかったです。特にある場面で「だるまさんがころんだ」をやるシーンがあるのですが、そこの怖さは尋常ではないです。さらに終盤の真相が分かるシーン(伏線はあったがたぶん気がつかない)の衝撃度は「ミスト」に匹敵すると思います。果たしてこれはバット・エンドなのか…パッピー・エンドなのか…貴方ならどっちだろう?
nyarameroさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-01 12:03:37)
10.《ネタバレ》 恐怖感や目新しさはないが、丁寧な作りだったので見やすかった。
すべからさん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-17 15:28:53)
9.圧倒的に悲しい。この言葉は、"パンズラビリンス"のときにも使ったかもしれないが、そのパンズ~の監督が製作したこの作品も、パンズ同様悲しい話だった。

劇場に足を運ぶ前、この作品のレビューを事前にチェックしていたときに、"理解することの難しさを描いている"というものがあったのだが、まさにその通りだと思った。
子どもを理解すること、子どもと接することの難しさ故に起きた悲劇を描いている。

その悲劇に、過去の悲劇や霊的な現象などをうまく絡めながら、ホラーテイストに仕上げたのはよかったと思う。
ただ、普通のホラーだと思って見に行った人は、求めていたものとの違いに落胆するかもしれないが。そのあたりが、個人的にはM.N.シャラマンの"ヴィレッジ"に似ているなあと感じた。

伏線の張り方も絶妙。
一見特別な意味がないように思えるシーン、台詞にも意味が隠されている。

驚かされたり、アンハッピーエンドでも良い方には是非見て欲しい。
人によっては、ラストはハッピーエンドだと言う人もいるかもしれないが。
見る人の数だけ物語があるのだから。
Sugarbetterさん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-27 16:16:51)(良:1票)
8.舞台となっている屋敷の雰囲気などが『アザーズ』に似ていて、薄気味悪さのホラー度でいうとこちらの方が上かと。
変な方向に進んだりはしないので観て損をしたという事もないはず。『永遠のこどもたち』という邦題が良く合っていると思います。
BOWさん [DVD(吹替)] 9点(2010-10-27 11:58:06)
7.《ネタバレ》 デル・トロ印の子供を扱った映画その?弾。
イマイチ。昔の因縁の明かされ方がどうもなし崩しで、「みんなでトーマスをいじめた」の背景や原因も感じられず腑に落ちない。それに続く「トーマスの母が仕返しに子供たちを殺して隠した」も、とってつけたように言われただけで、実感できるわけじゃない。
全体的に説明の仕方が下手で、よろしくない。説明はありすぎても無さすぎてもダメだけど、核心部分をぞんざいに扱っているのが良くない。
あと、HIV陽性と分かっている子供を養子に出したり、ましてやもらったりするのはいくらなんでも有り得ないんじゃないだろうか。それに、HIVの件がストーリーと全く関係ないところが余計に意味不明。…万難を排して養子を迎えたということを強調したいためなのかもしかして?
尺も妙に長い。これはあまり他人に勧めません。
パブロン中毒さん [地上波(字幕)] 5点(2010-07-15 18:26:04)
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 7.12点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5415.38%
6726.92%
7311.54%
8726.92%
9415.38%
1013.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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