1.山田辰夫が最もかっこよく見えた作品!
劇中の山田辰夫は決して強くはないのだが、それでもかっこよい。
なんていうか、人生を諦めた男のやけくそ気味なかっこよさ。
だけど、しっかり主張している。
山田辰夫演じる男は、東京でリストラされ、沖縄に逃避行してきたアル中。
そして沖縄で酒を飲みながら女を買い、ダラダラと毎日を過ごしている。
そんな役柄が見事にはまっていた。
沖縄が舞台の作品だが、飾らず気取らず、普通の沖縄を見せてくれている。
沖縄本島が舞台で、特別に綺麗な景色とかが出てくるわけではないのだが、沖縄本島の普通の風景の中に映画があって、まるで沖縄に行ったような気分になれるのが良い。
本作は宮台真司氏のお気に入り作品ということで観たのだが、確かにお気に入りになるだけの魅力は感じた。