7.いろんな面で知的な好奇心を刺激される作品でした。まず、ナポレオン戦争の数十年後という時代が惹かれるし、国王、女王と内閣、国会の関係、あるいは国民との関係。
国王に対してまったく反抗的な行動が許されるヴィクトリアの母とか、王位継承者に対してあたかも継父同然の傲慢な行動が許される母の個人秘書(愛人?)。国王の代替わりと政党内閣の関係、歴史好きを自称する割には、西洋史には暗い自分にとっては興味深いことだらけだした。そもそも同じように王室を持ちながら、男系で継承されていくのが当たり前の我々日本人の目から見れば、女王が当然のごとく配偶者を持ち、そして彼を父親とする子供たちが、これまた当然のごとく王位を継承していく、ある意味まったくの異文化という感じで、これまたとても興味深かったです。
あまりの題材の面白さに、恋愛パートのしょぼさは気になりませんでした。
エミリー・ブラントさん、実はプラダをが大好きな作品なんですが全く気づきませんでした。塚、改めて見比べてもなお同一人物とは。
女性ってメイクや衣装でずいぶん雰囲気かわるんですね。 平成24年11月25日再見 前回は政治的な事柄ばかり目に入ったが、見直してみて様々な人間同士の関係、思惑(ヴィクトリアとメルバーン、メルバーンとアルバート、最終的には愛人よりも娘を選んだ母親等々)が政治に絡んでくるのも一層面白く興を増しました。ただ、一つだけ残念な点は、メルバーンが首相を辞めなければならなくなった時の、説明のセリフの字幕「彼は信任を失います」前回見たときもイミフだなと思ったので少し調べてみたら、要は与党の事情により議会での多数派でなくなったということ。「vote」という単語も使われてるわけだし、もう少しわかりやすい翻訳はできなかったのか?まさかプロの翻訳家が、携帯で簡単に調べられるほどの手間もおしんで意味わからないまま適当に訳したんではないでしょうね。