BOX 袴田事件 命とはのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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BOX 袴田事件 命とは

[ボックスハカマダジケンイノチトハ]
2010年上映時間:117分
平均点:5.33 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-05-29)
ドラマ犯罪もの実話もの
新規登録(2011-11-01)【だみお】さん
タイトル情報更新(2015-03-27)【8bit】さん
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監督高橋伴明
キャスト萩原聖人(男優)熊本典道
新井浩文(男優)袴田巌
葉月里緒菜(女優)熊本京子
村野武範(男優)石井判事
保坂尚輝(男優)高見判事
ダンカン(男優)松本刑事
須賀貴匡(男優)白岩孝祐
中村優子(女優)袴田日出子
雛形あきこ(女優)橋口ちず子
吉村実子(女優)袴田きぬ
迫英雄(男優)住吉刑事
上田耕一(男優)所長判事・藤原
三上寛(男優)小学校教師
浜田晃(男優)国会議員・菊川
大杉漣(男優)検察官・吉川
國村隼(男優)死刑囚
岸部一徳(男優)横井教授
塩見三省(男優)土肥弁護人
石橋凌(男優)立松警部
原菜乃華(女優)典道の長女
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【クチコミ・感想】

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3.冤罪事件が悲劇的なのは、一度でも有罪判決を受けて収監されてしまうと、それをひっくり返すことに相当な月日と労力が必要とされる点です。「無実を示す証拠がみつかりました」でハッピーエンドとはならず、過ちを認めたがらない司法にこれを認めさせるというプロセスが必要となるのですが、とにかくこれが至難の業で、司法はあらゆる手段・口実を使って時間稼ぎをしてきます。「自分の在任中には問題が起こって欲しくない」という小役人根性がその根底にあるわけですが、他人の人生をあまりに軽んじたその態度には空恐ろしさを感じさせられます。。。
本作は、日本における冤罪事件の代名詞とも言える袴田事件をテーマにしています。かつて死刑判決を言い渡した裁判官自身がその誤りを認めている点、係争が半世紀にも及んでいる点、死刑囚・袴田巌が長期に及ぶ拘留生活により精神疾患を患っている点、これらにおいて、この事件は独特な性格を帯びています。裏を返せば映画的においしいネタが転がりまくっているということであり、果たして監督はこれをどう料理するのかと期待していたのですが、残念ながら映画の出来はガッカリなものでした。己の意に反して有罪判決を下さざるをえなくなった裁判官の葛藤が映画のメインとなっているのですが、彼の心理描写にクローズアップしすぎて事件の概要を伝えることが疎かになっているのです。。。
この事件における裁判官は3名、そのうち主人公を除く2名は検察側の意見を支持したのですが、容疑者がシロであることがあまりに明確なこの事件において、彼らが事実認識を歪めてまで有罪判決にこだわった理由が描かれていません。さらには、半世紀にも渡って再審請求が棄却され続けている理由も描かれておらず、観客が当然抱くであろう疑問がことごとく無視されています。おまけに、主人公の人生と昭和史を重ねるという構成はまったく効果をあげていないし、雪山で幻覚を見るラストは意味不明。あんな観念的な場面を撮る前に、まずは事実関係の描写を積み上げなさいよとイライラしてしまいました。演出は笑ってしまうほど稚拙で、重要な場面においては主人公がひとりごとを言ってその考えを観客に伝えるという最低の表現方法がとられています。演技指導が行き届いていないためかどの俳優もとってつけたような不自然な演技を披露しており、この監督さんは仕事をしていたのかと怪しくなってしまいます。
ザ・チャンバラさん [DVD(邦画)] 4点(2012-10-27 11:20:15)
2. 映画としては今ひとつです。が、平成の現在でも「冤罪」が作り出されている事実を考えると、この作品の存在意義は大きいと思います。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-03 15:53:12)
1.未解決の冤罪(?)事件を扱った作品。被疑者は今も生きて獄中。この映画は「袴田さんは無罪なのでは?」と思いながらも有罪(死刑)判決文を書かされた元裁判官の視点を中心に描かれています。当事者でもなんでもない自分が、いくら誰の言うことを聞いたところで真実などというものは分からないかもしれません。なので、この映画で語られることも鵜呑みにはしませんけれども、かといってこの映画をして「全てでたらめ」なんて否定できるものでもありません。100歩譲って、この物語のすべてがでたらめだとしても、この映画に出てくるような教養のない狂った警察を実際に何人も見ている自分は、あらためて現実社会の未熟で恐ろしい一面を突きつけられ縮み上がる思いでした。バカ警察と接触するという経験はあっても、非道法曹界と接触する機会というのは、よほどのことでもないとないので『それでも僕はやってない』の内容を記憶する程度でしたから、バカ警察+非道法曹という恐怖をあらためて思いました。無罪かもしれない一人の人間を死刑判決に追いやって、苦悩している人間がたった一人だけという異常さ。警察からは監視カメラで密室を奪い、法曹界からは守秘義務を隠れ蓑にできない仕組みを作ってほしいと思いました。「昔の出来事」と片付けようにも、今でもそれほどしっかり人権が守られる安全な仕組みにはなっていません。当事者が実際にまだ生きていて未解決という事件を扱う映画であるから、冒頭の列車で二人が同じ席になるというシーンは事実でもない限りやめてほしかったです。最後の雪原のシーンも伝わるものがなく、もうちょっと何とかならないかと思いました。
だみおさん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-06 02:53:03)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 5.33点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4133.33%
500.00%
6266.67%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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