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お葬式

[オソウシキ]
The Funeral
1984年上映時間:124分
平均点:6.23 / 10(Review 94人) (点数分布表示)
公開開始日(1984-11-17)
ドラマコメディ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2018-08-27)【イニシャルK】さん
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監督伊丹十三
助監督平山秀幸
キャスト山崎努(男優)井上佗助
宮本信子(女優)雨宮千鶴子
菅井きん(女優)雨宮きく江
奥村公延(男優)雨宮真吉
大滝秀治(男優)雨宮正吉
財津一郎(男優)里見
江戸家猫八[三代目](男優)海老原
高瀬春奈(女優)斉藤良子
友里千賀子(女優)綾子
尾藤イサオ(男優)
岸部一徳(男優)
加藤善博(男優)海老原の部下1
金田明夫(男優)フクちゃん
利重剛(男優)木のぼりの青年
津川雅彦(男優)木村先生
横山道代(女優)木村夫人
小林薫(男優)猪ノ瀬
笠智衆(男優)住職
香川良介(男優)老人会長
田中春男(男優)老人
藤原釜足(男優)小さい老人
吉川満子(女優)岩切のおばあさん
井上陽水(男優)電報配達人
関山耕司(男優)奥村
左右田一平(男優)榊原
佐野浅夫(男優)黒崎
中村まり子(女優)会計の女
長江英和(男優)綾子の夫
津村鷹志(男優)青木
西川ひかる(女優)花村夫人
黒沢清(男優)助監督
関弘子(女優)冠婚葬祭の先生
脚本伊丹十三
音楽湯浅譲二
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「G線上のアリア」
撮影前田米造
浅井慎平(黒白部分撮影)
製作玉置泰
配給ATG
美術徳田博
編集鈴木晄
冨田功(ネガ編集)
照明松岡泰彦(照明助手)
その他バンダイ(協力)
IMAGICA(現像)
あらすじ
井上佗助と雨宮千鶴子は腕白盛りの二人の息子を抱える一見仲の良い俳優夫婦。侘助には一筋縄ではいかない気の強い愛人がいるが、マネージャーや周囲は千鶴子には黙って見て見ぬふり。がある日、千鶴子の父が急死し、夫妻は係累のしがらみや因襲の真っ只中に・・・。年老いた千鶴子の母に実質の喪主を任せてはおけないと二人の奮闘が始まる。死者が生者にもたらした心の交流をほのぼのと描く。
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94.《ネタバレ》 私の中で邦画は、伊丹監督登場前と登場後で線引しています。当時私はハリウッドの娯楽映画ばかりを観ていましたから、伊丹監督の登場でついに、世界の娯楽作品と並べても何ら遜色のない、むしろ海外のヒット作品に比べても勝ってる部分が多い、世界中に観てほしい日本映画が、ようやく誕生したんだなぁ…なんて思ったものでした。気がつけばもう、40年も前の映画でしたか。

自身の監督のデビュー作に、人生最後のイベント=お葬式を持ってくるチョイス。たんぽぽや〇〇の女など、後の監督作品と比べるからこそ、本作もお葬式のハウツー映画と観られてしまいますが、此れ見よがしにハウツーをブチ込むのではなく、例えば死亡診断書を含んだ病院代や、お坊さんへのお布施の金額など、「あれ?確かに幾らくらい掛かるんだろう?」なんてネタの仕込み方がとても巧いんです。そして作品自体がお葬式のハウツー映画と捉えられないよう、劇中モロにハウツービデオで勉強するシーンを入れるセンスも素敵です。
豪雨の中、走りながらサンドウィッチを手渡しする手に汗握るシーンなんて、何であのシーン入れたんだろう?伊丹さんどこから思いついたんだろう?大滝秀治演じる伯父さんが、納棺をいつにするかで一人ズレてたり、いつまでも北枕を気にしていたり、本当にありそうなあるあるネタも盛りだくさんです。

初監督なのにずば抜けた完成度の作品ですが、熟れてない部分も見受けられます。突風でお金が飛ぶところなんて、コレと言った落とし所もなかったですね。風に舞うお札と伸びるたくさんの手を撮りたかったんでしょうかね?青木が撮ってるモノクロ8mmの記録映像は、やや長く感じます。尺を稼ぐ必要があったんでしょうか?でも雨宮家の面々の日常の顔が出てるので、マイナス要素には感じられません。むしろプラス。お経が長くて、足が痺れて転ぶなんてカビの生えた古典的なネタ。でもこの時のための財津一郎だったのかと思うと、むしろ見事です。…とまぁ私は好意的に捉えていますが、次作たんぽぽでは、無理に一本のネタ(ラーメン屋)で引っ張らず、オムニバス形式を取ってます。柔軟な発想の持ち主ですね。

古典的でベタな笑いも入れて、一本の映画に仕上げたお葬式。一貫して素晴らしいのは、亡くなったお父さんを笑いのネタにしなかったことです。棺桶からご遺体が転げ落ちるとか、そういうどうしようもないの。
そういうのを入れず、お葬式は滞り無く厳格に粛々と進み、そのまわりで残された家族が、ドタバタと勝手に騒動を起こしてる。お葬式を笑いにしながらも、死を笑いのネタにしないところが、頭一つ抜き出た伊丹監督のセンスを感じさせます。
K&Kさん [地上波(邦画)] 8点(2024-09-17 21:19:06)
93.《ネタバレ》 伊丹十三監督の映画は社会性と娯楽性を兼ね備えたものが多いのだが、デビュー作となる本作は娯楽性が後年のものより薄く、20年前に初めて見たころ(当時中学生)は悪くはないんだけどほかの伊丹映画に比べてイマイチだと思ったのだが、今になって久しぶりに見ると物足りなさは確かにあるものの、映画監督のデビュー作としては完成度が高く、なかなか面白かった。内容は葬式のドキュメンタリーでも見ているかのように淡々としているが、そこに描かれている葬式に携わる人々の人間模様が丁寧に描かれていて、それが興味深く、そして最後まで楽しく見ることができたのが良かったのだと思う。伊丹監督が宮本信子の父親の葬儀で初めて喪主をつとめたときの経験をもとにしたストーリーで、そのためか主人公夫婦が俳優に設定されているが、基本的に登場人物は普通の人々なので日常の中に突然やって来る葬式という非日常を描く映画としてはけっこうリアリティがあり、これが本作が成功した要因の一つなのだろうと思うし、伊丹映画としてもいちばん一般的な目線で作られている映画のように思う。しかし、だからこそ、侘助(山崎努)と愛人(高瀬春奈)のエピソードは千鶴子(宮本信子)が思いにふけった表情で木のブランコに乗っている画をカットバックするなど演出としては印象に残るものの、やはり妙にここだけ浮いて見えるのが残念だった。(この侘助と愛人の性交シーンが昔に見た時はあまり記憶になかったのだが、こんなに生々しかったっけ?当時見たのが民放のテレビだったのでひょっとしてこのシーンだいぶカットされてたかも。)火葬場のシーンでの職員(小林薫)の火葬についての説明がいかにも伊丹映画的だった。途中の白黒サイレント映画風のシーンも面白い。(ここは父である伊丹万作監督へのオマージュかと思うのは考えすぎか。)出演者たちの演技もさすがに安心して見られるのだが、中でも三河の伯父さんをときにコミカルに演じていい味を出している大滝秀治と、故人の妻を演じる菅井きんが印象的。菅井きんは代表作と言っていい演技で、とくに最後の故人への思いを吐露する喪主挨拶のシーンは素晴らしく、初めて見たときも良かったシーンだったのだが、今見てもやっぱり思わず感動してしまった。あと、今になって見ると通夜のシーンで故人のゲートボール仲間として香川良介、田中春男、藤原釜足、吉川満子という晩年を迎えた往年の名優が出演しているのにビックリ。それにしても主演の山崎努は本作「お葬式」、「おくりびと」、「死に花」と葬儀に関する映画への出演が多い俳優だなと感じずにはいられない。(2017年12月30日更新)
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-16 23:26:07)
92.《ネタバレ》 封切り時は、それなりに面白いと思えたが、今みるとしんどい。特に個人的に親の喪主をやった経験からすると、あの映画に描かれていること以上にいろいろと起こる。あんなもんじゃない。
にけさん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-24 16:55:20)
91.《ネタバレ》  病院の定期検診にて健康のお墨付きを貰い、その祝いとばかりに贅沢をして「ロースハム」「アボカド」「鰻」を食す。
 主人公の父親は、そんな幸せな瞬間を味わった後に最期を迎えた訳で、この導入部からして、何だか本作の内容が窺えるような気がしましたね。
 確かに怖いものやら悲しいものやら色々と含まれているのだけど、根本的には「楽しい」「面白い」「幸せ」といった、前向きな要素の数々で構成されている感じ。

 それにしてもまぁ、主人公が不倫相手の女性と、互いに喪服のまま性行為に耽るシーンには、度胆を抜かれました。
 妻役が宮本信子である点も含めて、この主人公は明らかに監督の伊丹十三そのものだろうに「えっ? そんな事しちゃって大丈夫なの?」と、観ているコチラがドキドキしてしまったくらい。
 勿論、やっている事は単なる不貞行為なのだから、嫌悪感を抱いていてもおかしくないシーンだったのですが、衝撃が大きかったゆえか、余り拒否反応は出て来なくて、不思議な感覚でしたね。
 下品かつ失礼な表現で申し訳ないのですが「女優さんのお尻、あんまり綺麗じゃないなぁ……」という考えが、薄ぼんやりと浮かんできて、その後は気が付けば画面に釘付けになっていました。

 夫の不倫なんて全部承知の上よと言わんばかりの表情で、妻が丸太式のブランコを漕いでいる姿なんかも、実に印象深い。
 何やら恐ろしげな演出だったのですが、何となく自分には「夫の情けない行いを止める事が出来ない女の弱さ、滑稽さ」のようなものを感じてしまい、怖い顔をしているはずの彼女が、哀れに思えたりもしましたね。

 そんな場面を経ているにも拘らず、終盤にて「大丈夫よ、貴方」「貴方、何時だって上手くいくんだから」と夫を励ましてくれたりもするのだから(良い嫁さんだなぁ)と、しみじみ感心。
 ここの台詞は「初監督作品」への不安を抱えた伊丹監督自身に対しての言葉でもあるのでしょうね。
 不倫問題が悲劇的な結末に繋がらなかった事にはホッとする一方で、放ったらかしな扱いには、居心地の悪さも覚えたのですが、きっとこのシーンにおける妻の優しい態度こそが「それでも貴方を愛して、夫婦として支え続けてあげる」というメッセージ、彼女なりの「許し」の証なのでは……と、推測する次第。
 ちょっと男にとって都合が良過ぎる考えですが、どうも伊丹映画におけるヒロイン=宮本信子って、こういう「アンタにとって都合の良い女でいてあげるよ」的な優しさを漂わせているもんだから、ついつい、それに甘えたくなってしまいます。

 火葬場にて、職員の人から「死体が生き返ったりしないか心配になる」「赤ちゃんの死体は骨まで燃やし尽くさないよう、弱めの火で、静かに焼いてやらないといけない」という話を聞かされる件なんて、さながら社会科見学のよう。
 作法なども含め、恐らくは監督としても意図的に「お葬式の教材ビデオ」めいた側面を持たせているとは思うのですが、自分としては少し苦手に感じたというか(そういうのは、ちゃんと他で勉強するよ)なんて気持ちに襲われたりもして、残念でしたね。
 同監督の作品なら「ミンボーの女」における「ヤクザのあしらい方講座」などは、同じ教材ビデオのようでも、ちゃんと観ている限りでも痛快で面白かったのですが、デビュー作である本作に関しては、そういった娯楽的観点のようなものが、まだ充分に育まれていないように思えました。

 そんな中でも、香典が風に舞って、人々が慌てて拾い集める事になるシーンのユーモラスさ。
 最後の最後に、故人の妻が感動的な挨拶をして、綺麗に締める辺りの手腕などは、流石といった感じ。

 自分の場合は、事前に伊丹監督の後年の作を観賞済みであった為、どうしてもそれらと比較し「未熟さ」「稚拙さ」の方を感じ取ってしまったみたいですが、もしも、この映画が「伊丹映画初体験」であったなら
(デビュー作で、これだけのモノを撮るだなんて、凄い!)
 と、もっと興奮し、感動出来たかも知れませんね。
 非常に惜しまれる映画でありました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2018-06-28 21:39:59)
90.《ネタバレ》 自分が喪主を務めた経験から閃いて一週間で書いた脚本なんだそうですが、その着想と切り口はさすがというしかなく、この一作によって伊丹十三自身も映画作家としての道を切り拓けたわけです。伊丹映画というと作りこまれたキャラの登場人物が特徴ですけど本作は逆に主人公夫婦が俳優というほかは出演者がみな平凡な一般人という設定です。山崎努もお得意の脂ぎったアクの強いキャラではなく、私生活の雑事からは逃げるタイプの優柔不断な男であるってのが新鮮です。この映画の凄いところは、“お葬式”という自身が葬られることも含めてどんな人間でも一度は体験する儀式を、その平凡な進行の中に潜む“可笑しさ”をまるで神の眼で見ているかのように客観的に描いているところなんです。こういう知的なアプローチのコメディはそれまでの日本映画にはほとんど皆無だったことを考えると、伊丹の才能は驚嘆すべきものがあります。さすがに長い俳優生活を経て映画を知り尽くしていただけあって、随所に見られる映画技巧はこれが初監督作とは信じられないですね。その後はどんどんその技巧に溺れるような作風になってしまったのは残念ですけど。 そして見るたびに感じるんですけど、メンヘラ愛人の高瀬春奈のキャラは果たしてこの映画に必要だったのかな、ということです。確かにあの爆尻と腋毛を見せつけるシーンはもう強烈で、現在ならあのシーンのおかげでR15指定ぐらいにされるのは必定でしょう。でもそこでカットバックを使って宮本信子がブランコで揺れるところを見せるのがまた強烈な印象で、あの横移動する木柱は夫の不倫に気づいている彼女の葛藤を表しているんですけど、それと同時に山崎努が高瀬春奈に行っている行為の暗喩にもなっているんです。伊丹の作品にはたいがい1箇所はエロシーンが入るのが恒例ですけど、どの映画でもハッとさせてくれます。彼自身もそういうのが好きなんでしょうけど、それにしてもこの山崎努と高瀬春奈のシーンは、伊丹の全フィルモグラフィ中でも最高峰のエロなんじゃないでしょうか。
S&Sさん [映画館(邦画)] 8点(2017-05-24 00:34:11)
89.伊丹十三はあまり合わない
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 4点(2014-09-12 01:21:13)
88.伊丹監督の映画の中でも好きなモノのひとつ。
生々しい描写や映像の撮り方など、他の映画とは違った雰囲気やテンポが魅せる!
彼の作品は、誰かと見ると何故だか恥ずかしいので、一人で見たいですね。
たかしろさん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-04 17:56:00)(良:1票)
87.日常が演劇的空間になってしまうおかしさ、がときどき現われる。悔やみの言葉(せりふ)からしきたり(しぐさ)まで、手本に何とか習って演じ終えてしまおうという気持ち。ビデオで練習したり、みな一生懸命演じ終えようとする。猫八など役者が適材適所で、ゲートボール仲間なんか貫禄。藤原釜足(隣室の暗闇にじっとしていた)。わっと泣き伏すと勝手のほうからどれどれと(うきうきと)見に来る感じがいい。霊柩車登場のものものしさと疾走感。一つ一つは面白いんだけど、ディテールの足し算以上のものにはならなかったような。日常が演劇的空間にあらたまってしまう面白さにもっと執着してくれたほうが好みだった。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2013-07-09 09:00:16)
86.《ネタバレ》 あいさつせずに済んで助かったなあ~ほんと。
ケンジさん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-13 22:16:18)
85.《ネタバレ》 あーあるある。
と言うとネタバレになる。もの凄い仕掛けだと思う。
黒猫クックさん [地上波(邦画)] 6点(2013-04-30 04:09:25)
84.非常に演出、脚本ともに意欲的な映画。葬式という一連のイベントを、複雑な人間関係を瞬間瞬間に垣間見せながら描ききる。なんともいえない人間くささと不条理な雰囲気は後の伊丹作品を思わせる。
Balrogさん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-01 23:59:08)
83.2012.07/24 鑑賞。香典のお金の乱舞と追いかけ愛人とのSEXシーンは意味無し、不要。
ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-08-04 23:41:13)
82.《ネタバレ》 お葬式、確かに謎だらけですよね。ひとつひとつの段取りから通夜、本葬での所作の数々はもはや、不条理コントかと思うほどのへんてこりんさ加減なわけです。しかし我々はそれを当然のように執り行おうとするんですよね。そもそも宗教との関わり方すら曖昧なんですから筋が通るはずありません。そこのところの違和感、滑稽さを見事に映画に仕立てあげました。劇中のモノクロショートフィルムも秀逸で見応えタップリだった。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-04-08 22:11:56)
81.《ネタバレ》 葬式を出した経験がある人なら、「そうそう、そうなんだよ」と共感できる点が多かったと思います。いかにもありそうなエピソードを、無理に笑いに走らず、淡々と描いたところが良かったです。そういう意味で高瀬春奈は余計でした。
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-04 22:10:22)
80.期待通りの不真面目さがとても心地良かった。葬式なんてまさにあんなもん。
喪主経験2度有りの自分がそう思えてしまって そう言ってしまってるくらいなわけだし、まんざら適当な事を言ってるわけでもない。 でも、まだあれ以上に面白おかしくしてくれてもよかったのではないかと思えてしまった反面、扱ってる題材が題材なだけに、笑いを取るという部分に関しては あの辺が実はギリギリのラインだったのでしょうね。 実に上手い具合に小笑いが取れていたと思います。合格点。 財津一郎氏の存在がよかった 財津一郎が。財津一郎氏の功績〝大〟。 あと、きんさん、ヒデさんが良かった ついでに 猫さんも。
3737さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-12-26 22:52:41)
79.まあ普通。これとか『おくりびと』を見ると、父親の葬式を思い出します。人が死んだというのに、親戚が集まって笑い話してるんだよなぁ。何かそういう、日常と非日常が入り交じったような雰囲気は出ていたと思います。ほかにも、「あるある」というエピソードがいっぱいでした。
終盤、火葬場で煙突を見上げるカットが絶品で、とにかく印象に残っています。お母さんのスピーチもよし。ただ、これは必要なのかと思う部分も、なきにしもあらず。脇役陣は皆さん個性的でよかったのですが、中でも友里千賀子がよかったです。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-17 20:43:58)
78.何というか、全体がいかにも作為的なんです。いかにも日常の生活をそのまま描いてみました的な空気が出過ぎていて、かえってぎこちなく不自然になっている。登場人物に躍動感がありません。あと個人的には、友里千賀子がもっと見たかった。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-12-08 02:14:59)
77.当時は斬新だったと思うんですよ。私も子供ながら面白かったという記憶があります。
昔も今も変わらぬお葬式のしきたり。でも、昨日「山田洋二が選んだ100本」という番組で放送されたのを観て…邦画が洋画に追い越せない決定的な面、それは邦画のほとんどが鮮度が落ちやすいということです。観賞して疲れが残りました。でも、棺桶の置く向きをひたすら悩んでいるオジンと木陰でのエッチは刺激が残ってました。
クロエさん [地上波(邦画)] 6点(2011-12-07 23:55:28)
76.外国人がこの作品を観ても、どこが面白いのかわからないと思うけど、
日本の葬式に関わったことがある人なら、つい見入ってしまうに違いない。
知っていそうで知らない葬式のノウハウ、不思議な決まり事。
そこに集まった人達から垣間見える性格や人間性。とにかく目のつけ所が素晴らしい。
一見暗くなりがちな内容にコメディー色を加え、演出も最後まで飽きさせない工夫が窺える。
配役もアイドル俳優が出演しておらず、いわゆる"役者"と呼べるような人ばかりなので
安心して鑑賞できるはず。総体的に、監督のセンスの良さを感じさせてくれる作品。
ちなみに個人的に一番印象に残っている場面は、葬式のシーンより高瀬春奈の脇毛だった。
MAHITOさん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-09-24 07:23:01)(良:1票)
75.《ネタバレ》 この映画は、山崎努と宮本信子が主役の夫婦を演じているが、実質的な主役は、大滝秀治であり、菅井きんである。

他の映画では端役を演じることの多い大滝秀治と菅井きん。
この映画でも端役ではあるのだが、その見せ場が素晴らしい。
まさに熟達した役者の演技を見せてくれた。

さて本作は、表題通り『お葬式』の内容を、3日間に分けて時間軸に従って忠実に描いている。
その中で、ちょっとしたブラックユーモアが散りばめられていて、監督である伊丹十三の器用さと職人芸を堪能できる。
しかし、宮本信子がやっぱり気に入らない。
監督の実際の妻だからという理由で、ここまで露出していいもんだろうか。
だって、華がないし、存在感も薄い。
そして、顔が私の好みじゃない。

お葬式の流れをかなり忠実に描いているので、一種の“お葬式マニュアル”として、特に、お葬式で挨拶をするのが苦手な人には、実用的で役に立つ作品である。

それと、晩年の藤原釜足、田中春男、吉川満子が出演しており、往年の日本映画ファンには嬉しいキャスティングも、本作の隠れた魅力の一つである。
にじばぶさん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-15 01:37:54)
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【点数情報】

Review人数 94人
平均点数 6.23点
000.00%
100.00%
233.19%
322.13%
466.38%
51819.15%
62425.53%
72223.40%
81111.70%
966.38%
1022.13%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.20点 Review5人
2 ストーリー評価 6.14点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review6人
4 音楽評価 5.60点 Review5人
5 感泣評価 4.80点 Review5人
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