14.《ネタバレ》 1100kの西部横断を競う乗馬耐久レース。馬の汗はレースの過酷さを物語る。今なら動物虐待だろうが・・・ レース展開は極端な悪党がいないため終盤までは平板に進行するものの、メキシコ人への心配りや危機時の助け合い等、ライバル同士の人情味や友情をさりげなく描くのがいいね。派手なドンパチがない異色の西部劇だが、それがむしろ心地よい。代わりにC・バーゲンの予想外の裏切りがヤマ場と言えるだろう。だがこのエピソードより、例えば途中で亡くなるB・ジョンソンなど各人の人生を深堀りした方が主題が鮮明になったのではないか。ラストの同時ゴールは物足りないが、映画全体の流れからすればまあまあ納得の良作。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-21 20:15:41) |
13.《ネタバレ》 お馬さんは、あんな泡のような白い汗を掻くって初めて知りました。 本作を見た収穫といえばそれぐらいかな、、、。映画としては冗長だなと感じました。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-05-21 19:55:43) |
12.ジーン・ハックマンとジェームズ・コバーン。60年代から70年代を代表する2人のタフガイがタッグを組んだ西部劇。 雄大な西部を横断する大らかなアクションコメディを期待させるレースのスタート前夜までの序盤。 調子に乗っていきがっている若造に鉄拳制裁を与えるなど、2人の大活躍を予感させてくれますが・・・。 レースが作品のベースになっている割には肝心のレースのスピード感やハラハラドキドキが無く、 スタート以降はコメディ的要素も薄れ、かと言って人間ドラマとしても薄味で中盤はかなり間延びしています。 ハックマンもコバーンも大好きなので、彼らの登場シーンの多くはそれなりに楽しめましたけどね。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-04-20 21:32:53) |
11.《ネタバレ》 馬に乗っての長距離耐久レースがメインの緩い西部劇。 参加者8人にはそれぞれ背負ってきた人生、思惑があって――。 西部劇の殺るか殺られるかのヒリヒリした緊張感を期待して見るなら、のんびりしていて退屈。 しっかり描ききれてないようなところも幾つか。 あれだけ傍若無人だったカーボがあっさり好青年に変身、サムがレースに参加した理由、サムとルークの結びつきなど。 これでは、サムとルークにどこかの小学校の運動会みたいに仲良く一緒にゴールされても、感動しろってのが無理。 一番良かったのが、持病があるのに参加して家族もなく名前も知られずにレース途中で死んでいった老カウボーイの哀愁。 それ以外は心に響かず、豪華キャストなのにもったいない。 人間様には賞金のかかった意義あるレースかもしれないが、馬にとってはただの動物虐待。 馬がセリフをしゃべれて馬目線で描いたほうが共感できそう。 【飛鳥】さん [地上波(吹替)] 3点(2015-03-29 23:46:08) |
10.この映画、主役はハックマンでもコバーンでも弾丸でもなく、馬でしょう。“素”なのか“演技”なのかはわかりませんが、難所を苦しそうに走り、絶妙のタイミングで転び、ついには崖から突き落とされ…。しかも前半にハックマンの「勝って新聞に載っても馬は喜ばない」みたいなセリフかありましたが、まさにそのとおり。軽快な音楽と緩い人間ドラマとは裏腹に、同情を禁じ得ませんでした。どこまでも従順でいると、どこまでも利用されるばかりなんだなぁと。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-25 03:38:27) |
9.せっかく8人設定していながら、個々の立場や背景が全然深められておらず、表層設定だけでそのまま展開を進めてしまっています。なので、途中で何が起こっても、スリリングさがありません。また、肝心のレース開始までの物語が何もないので、結局はレースありきの作品になってしまうのです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-12-25 00:52:27) |
8.大昔、試写会にて鑑賞しました。ほのぼのしていて雰囲気のいい映画です。 良い役者がたくさん出ているので、誰かのファンならば見て損はないと思います。しかし、埋もれた傑作、というレベルではありません。 【ジャッカルの目】さん [試写会(字幕)] 6点(2012-11-18 02:05:20) |
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7.「歯を食いしばって耐えろ」という意味のこのタイトル、何だかハードボイルド作品みたいな感じですが、内容は全く違って、荒野を舞台にした長距離レースのオハナシ、それも超過酷なレースにも関わらず、映画の雰囲気は大らかそのもの。何やらキャラ立ちまくりのレース参加者たちが集まってくる冒頭から、ひと波乱ありそうな感じプンプンなんですが、意外に波乱が無い(笑)。いや、色んな事件も起こるし、ケガをした愛馬を撃たねばならぬシーンなどグッときたりもするし、ラスト近くには取ってつけたような意外な展開もあったりするのだけど、まあ、とにかく大らか。参加者たちの間に絆が生まれ、レースなんかそっちのけになっていく展開(⇒いやいや、もともと最初からそんなに必死でもなかったしね。もう少しメリハリがあっても良いのに、と思わないでもなく)。ってなわけで、大らかなこの作品を、大らかな気持ちで楽しみたいものです。実際に「弾丸を噛む」シーンにニヤリとし、ベタだけど気持ちの良いラストにニヤリとしながら。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-17 18:09:11) |
6.役者がいいだけにもっと面白いものを期待したけど、どうにもしまりがなく、終始退屈なだけで終わってしまった。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-07-22 21:34:36) |
5.監督、俳優、すべて一流。期待したが・・・もう一つ。 30年前の作品では、現在には通用しないのか? 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-07-31 17:54:58) |
4.C・バーゲンが「弾丸おかめ」というあだ名のじゃじゃ馬でオカチメンコな女性役で大活躍する西部劇なのかと勝手に想像してた。見に行ったら全然違ってた。 【mimi】さん 7点(2004-10-30 20:55:44) |
3.リチャード・ブルックスが脚本・監督を担当したチョット変わった西部劇。ガンファイトなどは(一応あるにはあるが)メインでは無く、20世紀初頭に馬で西部横断耐久レースを行う、というトコロが本作のミソ。参加メンバーはハックマンにコバーン、K・バーゲン、ベン・ジョンスン、ジャン=マイケル・ビンセントらで、意外に豪華。レースそのものは…過酷な描写は流石にリチャード・ブルックスだけあって演出にも力が入っているが、今日のマラソン中継等で先頭集団をキッチリ映しつつも他の各選手の位置関係やタイムまで表示される至れり尽くせりぶりに馴れた者には、本作の場合、何が何だかサッパリ状況が掴めないのが最大の難点。フォード西部劇で散々馬上のアクションを極めてきたベン・ジョンスンが中途で呆気なく死ぬのも皮肉さを狙ったのかもしれんが、何とも悲しいモノがある。ま、それでも70年代テイストの後味悪さなんかは残らず、気持ちの良い幕切れだったからオマケして7点。 【へちょちょ】さん 7点(2004-09-15 00:54:59) |
2.G・ハックマンの数少ない西部劇の一本。車を馬に乗り換えてのカー・ラリーならぬホース・ラリーで、現実にあったかどうかは疑わしいけれど、西部劇でこういうものを扱った点は実にユニークである。様々な登場人物の中、文明の波に押し流されまいと必死になって生きながら、結局は野の果てで虚しく朽ちていかねばならない一人の西部の男に哀れを感じると共に、今では失われてしまった大西部に生きたフロンティア・スピリッツの復活というものを願い感じさせる作品でもある。 【ドラえもん】さん 7点(2001-08-05 17:47:52) |
1.苦しい時にはタマを噛め。全編に漲る虐げられた者、不幸な者への視点。勝負の厳しさと友情。西部劇は今ではレトロなのかな?いやこの作品は、軽薄なカテゴライズに相応しくない。面白く、楽しめて、清涼感が残る。 |