オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

[オンザハイウェイソノヨルハチジュウロップン]
Locke
2013年上映時間:86分
平均点:6.14 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-06-27)
ドラマサスペンスロードムービー
新規登録(2015-07-12)【8bit】さん
タイトル情報更新(2015-10-16)【DAIMETAL】さん
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監督スティーヴン・ナイト〔脚本〕
キャストトム・ハーディ〔男優〕(男優)アイヴァン・ロック
オリヴィア・コールマンベッサン
アンドリュー・スコット〔男優・1976年生〕ドナル
トム・ホランド〔男優・1996年生〕エディ
ビル・ミルナーショーン
加瀬康之アイヴァン・ロック(日本語吹き替え版)
脚本スティーヴン・ナイト〔脚本〕
撮影ハリス・ザンバーラウコス
製作ポール・ウェブスター〔製作〕
製作総指揮ジョー・ライト〔監督〕
制作ブロードメディア・スタジオ(日本語版制作)
配給アルバトロス・フィルム
あらすじ
大手建設会社に勤めるアイヴァン・ロック(トム・ハーディ)はある夜、7か月前に一夜限りの関係を持った同僚のベッサン(オリヴィア・コールマン)が早期分娩の危機にあることを知る。翌朝には重要なプロジェクトを控え、自宅では妻・カトリーナ(ルース・ウィルソン)と息子たちがサッカー観戦のために彼の帰宅を待ちわびているが、ベッサンの出産に立ち会うため、ロックはハイウェイを急ぎロンドンへ向かう。
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1
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14.《ネタバレ》 それはたった一度の過ちだった――。イギリス、ロンドン。愛する妻と2人の息子に恵まれ、仕事でもビッグプロジェクトを任されるなど、順風満帆の生活を送っていた建築技師、アイヴァン・ロック。だが、彼はその夜、そんな愛する家族が待つ家へと向かう道を逸れ、高速道路へとハンドルを切るのだった。目的は、一つ。それは7ヶ月前にたった一度だけ関係を持ってしまった女性の突然の出産に立ち会うため。孤独に道を走らせるアイヴァンに、当然家族から何度も電話が掛かってくる。さらに間の悪いことに、明日はヨーロッパで最大規模を誇る高層ビルの大事な基礎工事立会いの日だった。総責任者である彼がいなければ工事は始められない。このまま車を走らせれば、会社は首。だが、アイヴァンは男のけじめをつけるため、たった一人で夜の高速道路をひた走るのだった……。都会の片隅で、たった一度の過ちから人生の危機を迎えてしまったある一人の男のドラマを、高速道路を走らせる彼の車の中のみで描いたヒューマン・ドラマ。映画が始まって86分、登場人物はトム・ハーディ演じるこの一人の男しか出てこず、彼にかかってくる色んな人々との会話のみでドラマを展開してゆくというなかなか挑戦的な作品だった。なのに、最後まで観客の興味をぐいぐい惹き込むこの監督の手腕は大したものだ。彼に電話をかけてくる人々も誰もがちゃんとキャラ立ちし、今何処で何をしているのかが容易に映像として浮かんでくる。トム・ハーディの相当に役作りしているだろう一人芝居も充分に見応えがあった。そして、何より映像が美しい。夜の高速道路、窓のフレームに写り込む色とりどりの幾つもの灯りがとても綺麗で、この孤独な男の心情を色濃く表している。小品ながら、なかなか見応えのあるドラマだった。ただ、お話としてはありきたりなもので少々物足りなさを覚えたのが僕としてはちょっと残念だった。6点と言ったところか。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2023-07-12 06:32:12)(良:1票)
13.《ネタバレ》 トム・ハーディの一人芝居で約90分間を突っ走る、ワンシチュエーション心理ドラマ。
ハーディの抜群の演技力に釘付けになると同時に、映画で使用されたBMWにとっては、最高のプロモーション映画になっている。

主人公は私生活の不運と仕事の不運が重なりあい、ロンドンへ向かう車中、さまざまな人物と電話で息が詰まるようなやり取りをせざるを得なくなる。主人公の自業自得といえばそれまでなのだが、主人公はそんな状況でも、なんとかけじめをつけよう、筋道を作ろうとあがくから、なおやるせなくなる。

(幻覚の)父親に語り掛けるシーン、狂気と愛憎が一緒くたになった声と演技はトム・ハーディの真骨頂であり、まさに彼の独壇場であった。またそのあと、息子との会話で涙を浮かべる表情、さながらジェットコースターのような、表情に落差をつける演技も素晴らしい。

決して明るくはないエンディングを主人公は迎えることになるが、
終盤での、同僚からの最後の言葉、息子からの言葉には、ほろりとさせられる。ほんの少しだけ希望があるような気がする。
お母さんには内緒で、一緒にサッカーの試合を見ようぜと声をかける息子、あんたはいい息子だし、いい大人になるよ。
nakashiさん [DVD(字幕)] 8点(2022-10-30 10:45:29)
12.車というのは人間と一心同体で、映像作品においては人間を象徴するものとなることが多い。
本作でも「自分が責任を取って行動する」という主人公の意志が、一人で真っ直ぐ目的地に向かって運転する様とシンクロしている。

大きなアクションが生まれない車の中で、ここまで観る者を惹き付けられるトム・ハーディーの一人芝居は圧巻。
劇中、彼は絶望的な状況に落ちていくのだが、彼の落ち着いたキャラクター設定とコントラストが効いていて飽きることなく引き込まれた。
仕事も家庭もぐちゃぐちゃになるのを分かったうえで、自分が正しいと思うことを全うする彼がカッコいい。

自分自身が夜のドライブが好きなこともあってか、観ていて落ち着く。DVDを手に入れてから頻繁に観てる。よって満点!


あと、「制限速度は守らないと」という台詞がコンプライアンスを意識しているようで面白かった。
Y-300さん [映画館(字幕)] 10点(2020-09-17 14:36:30)
11.《ネタバレ》 恐らく昔視聴したことがある気がするが、プライム会員特典から外れそうなので再度鑑賞。
全く覚えてませんでした。
声の出演だけであそこまで一喜一憂を表現できるのはすごい。
飲酒運転ダメ絶対。
最後は事故オチか、死産かと思ったらそうでもなくてよかったです。
途中睡魔に負けそうになったのでこの点数で。
悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 6点(2019-12-30 00:10:10)
10.《ネタバレ》 目新しく、結構好きなシチュエーション物でしたが、正直何も感じるものはありませんでした。
仕事に対する責任とか信念とか語っていますが、結局多くの人に迷惑かけている訳で、只の独りよがり以外の何者でもない。
せっかくの面白いシチュエーションなんだから、もっと波乱があっても良かったと思います。
ただ、この作品は、現実的なリアリティを重視していると思うので、どんでん返し的・非現実な要素を加えてしまうと、リアリティが損なわれてしまうので難しいとは思いますけどね。
もっと深い見方をして、良い評価をされている方もいらっしゃり、確かにそうかとも思うのですが、自分はそこまで至りませんでした。
でもトム・ハーディや電話の声だけ出演していた役者の方々の演技はとても良かったと思います。
夜光華さん [インターネット(字幕)] 4点(2017-12-06 10:22:47)
9.《ネタバレ》 トム・ハーディのあっぱれな一人芝居。登場人物一名、場所は車中、交わされる電話の会話のみでストーリーを構築してゆく脚本は舞台劇のよう。目に映るのはひたすらトムの正面顔と横顔か、車内電話の着信画面。この単調さにも関わらず、ただならぬ展開を見せるのでもらい緊張でどきどきした。もう口が乾いて。
アイヴァン・ロックは困ったことになったもんだ。反父親という思いが骨の髄まで沁み込んでしまってて、「奴のようにはならない」「俺はきちんと責任を取る」を信条に生きてきた。その生き様は仕事においては非常に有能で、家庭も円満だったのだ。彼がいかに仕事のデキる男かは、この数十分でつまびらかに伝わる。ああその律儀さが、まじめさが、父への反発心が、築き上げてきた人生を葬り去ろうとは。
ロックに言いたい。間違ってるよ。「誰に対しても等しく責任を取る」なんてことはできないのだよ。仕事のように段取りを正確にこなして、突発的なトラブルにも的確に対処してゆけば事が運ぶのとはフィールドが違うんだ、こればかりは。
突然大仕事を丸投げされた同僚のパニックも、打ちのめされた妻の気持ちも手に取るように分かる。「悪気のない」ロックは大好きなトム・ハーディだしで、もう困っちゃったなああ、とワタシまで頭を抱えるシマツだ。この後をいろいろ想像するが、私の技量では誰も良いことにならないんだどうしましょう。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-02 00:15:09)(良:1票)
8.《ネタバレ》 上映時間は86分、主人公の男がハイウェイをドライブする86分をひたすらとらえ続ける。
上映時間=作中の時間、この設定は今となってはさほど目新しさはないのですが、
彼は全く動かない。作品の全ての時間は、様々な相手と電話で話しながらハンドルを握りハイウェイを運転する彼の姿をとらえ続けるのみ。
彼が電話で絡む様々な声の主以外、キャストはハイウェイをドライブする男を演じるトム・ハーディ1人のみ。
運転席に座ったままのトム・ハーディの1人芝居を86分間ひたすら見続けることになるワン・シチュエーション映画。
彼の奥さん、息子、出産を間近に控えたある女性、仕事仲間、仕事で緊急に連絡を取らなければならない警察や役所の人間たち。
彼らとの間に現在進行形で起こっている問題に対し次々に電話で対応しなければならない。電話の向こうの声の主の事情や対応も様々でよく練られている。
この夜に起こった問題の全ては彼の自業自得ですが、それら全てを投げ出さずに向きあおうとする。
今夜の彼の行動のことの発端から適当に逃げていれば、今夜も何事もなく家に帰り夕食をとりながら家族とサッカーを観戦し朝になれば仕事現場に向かい、
何も失わずに済んだのかもしれないが、彼はそうはしなかった。そのために彼は仕事も家庭も失うことになるのだろう。
この夜の様々な問題に対し、たった1人の運転席に座ったままの登場人物と電話、これだけで見事に最後まで緊張感を持続し続けた。
極端に動きが制約された中でのトム・ハーディの1人芝居もまた素晴らしかった。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-12 23:23:45)(良:1票)
7.原題自体は【Locke】であり、つまり、登場人物の:アイヴァン・ロックのロックという名がシンプルに付けられているみたいなのですが、邦題に至っては【オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分】とはこれ如何に。まあいいんじゃないでしょうか 私らの鑑賞時間が86分、そして彼がハイウェイを走らせ目的である彼女の元へ辿り着くのが一時間半後であるという事から90分。(つまり、86分?)そのへんシンクロさせてましたね そう考えるとこの邦題、かなり良かったのじゃないでしょうか 
  そしてこの内容・・・・・ 
かなり重い事態でヘビーな内容でしたね・・www ウプププ(笑っちゃバチが当たりそうで申し訳ないですが)
だけど、第3者的に見ますと いや、第6者、7者的に見ますと実に非情に興味をそそる そして結果が気になる面白いものでした。
リアル感が半端ない事態となってましたね あいや、そして実に恐ろしいお話でした。素敵★

ただ一つ気になったのは、時間的な推測で、彼女の元まで約一時間半、ということはつまり往復3時間、
向こうで彼女の出産に仮に3時間立ち会ったとして計6時間、仮に5時間立ち会ったとしたなら計8時間、
であるならあの時間から計算して朝の5時に現場に帰り着き、重大な職務を全うすること可能だったのじゃないかと思えてならなかったのですがね 
もしくは無事に出産を見届けてからなら遅刻してでも現場に駆けつけるなどという そこまでの計算力と気力はもうすでにあの時点で失われていたのでしょうか そこが惜しく感じてしまった唯一の点でした。ただし、その場合は、最愛の家族へのフォローが最後になってしまうという大失態になってしまいますがね。
まあとにかくご苦労さんな事態であったね そして、今後一生涯私の記憶に確実に残ってしまう一本となってしまった事間違いないです。
余の中高年世代の方にはお薦めだ。

2017年1月8日 CS録画しておいたものを鑑賞。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-09 18:19:01)
6.音楽と雰囲気だけは良かったけど。
肝心の話がつまらなさすぎて・・・。
主人公にも全然共感できないし、86分がとにかく長く感じられた。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 3点(2016-07-14 22:22:53)
5.《ネタバレ》 84分の間、主人公1人しか画面に登場しないという、それだけで凄い映画です。
父親への複雑な思いが主人公を破滅へと導くのですが、彼に未来はあるのでしょうか・・・
東京ロッキーさん [DVD(吹替)] 7点(2016-03-24 20:26:49)
4.《ネタバレ》 パッケージやショップの売り文句に騙されました。あまりにもつまらない。時間泥棒すぎる映画でした。ほんっとに観た時間返して欲しい! 0点にしたかったけど、子どもの健気なメッセージに免じて1点だけ献上します。主人公、何考えてんだ? バカかお前は?
だみおさん [DVD(字幕)] 1点(2016-01-30 22:46:47)
3.《ネタバレ》 つまらん! こんな痴話喧嘩を長々されても。86分が長く感じる稀有な映画。映画館で観なくてよかった。
kaaazさん [DVD(字幕)] 3点(2015-12-11 23:49:34)
2.《ネタバレ》 夜間高速を走るだけというシチュエーションが凄く良いです。「イースタンプロミス」でスティーヴン・ナイトのファンになったので、本作でも濃密で短めの作風を堪能できました。
DAIMETALさん [DVD(吹替)] 8点(2015-11-20 11:48:17)
1.《ネタバレ》 内容やトーンは違うものの、私はトム・クルーズの『ザ・エージェント』を思い出しました。通常の映画がテーマとする人生の選択は冒頭で早々と処理され、選択の後に待ち受ける厳しい現実との戦いが本編になるという特異な構成が両作に共通しているのですが、結局は綺麗ごとに着地した『ザ・エージェント』にはなかったものが本作にはあり、私にはそこが刺さりました。
主人公・アイヴァンの立場は絶望的なものです。出産予定日より2か月も早く破水し、産婦の状態も良くない。根回しをしながら対応策を固めていくというプロセスはとれなくなり、今ここで、自分の判断のみで選択しなければならないという状況に叩き込まれます。しかも、産婦はたった一度関係を持っただけのおばさんで、彼女を愛しているわけでもない。むしろ、男性からすればお近づきになりたくない性格の女性であり、彼女の元に走ったとしても、その先に幸せな将来など待ってはいません。それでもアイヴァンは不倫相手の元へ行くという、一見すると不合理な道を選択するのですが、その選択の背景は劇中で徐々に明かされていき、物語への興味は途切れません。この辺りの構成の妙には唸らされました。
アイヴァンの意思決定の背景には、父の存在がありました。家庭を蔑ろにした父をアイヴァンは憎んでおり、今回の選択は、そんな幼少期の経験が大きく影響したものですが、その選択の後に襲い掛かってきた厳しい現実を前に、「自分も父と同じ末路を辿るのかも」という恐怖が過ります。かつての父と同じく家庭人失格の立場に置かれたことで、「父にも家庭に帰れない事情があったのかも」ということが見えてしまったのです。
立場が変わったことによる価値観の逆転は、仕事においても発生します。ソリが合わず陰で「クソ野郎」と呼んでいた上司が、この騒動にあたってはもっともアイヴァンの立場を心配してくれたし、彼は仕事に対する思いが強い、良い人間だったことが判明するのです。失った後になって、その有難みを知る。これには辛いものがあります。
起こったことを正直に話し、責任をとる。アイヴァンがとった方法は倫理的には正しいものでしたが、その告白がもたらした影響、彼が失ったものはあまりに大きく、正しい行いが必ずしも良い結果を導くわけではないという、冷酷な現実を突きつけてきます。見る者の人生観にも影響を与える、素晴らしいドラマだったと思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 8点(2015-11-04 21:09:50)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.14点
000.00%
117.14%
200.00%
3214.29%
417.14%
500.00%
6214.29%
7321.43%
8428.57%
900.00%
1017.14%

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