6.《ネタバレ》 戦争で引き裂かれた家族の物語。
家長として家族を守り抜くドクスの覚悟には脱帽するしかない。
私が子供の頃は、中国残留孤児と家族の再会番組をテレビでやっていたが、朝鮮でも他の地域でも、同じような悲劇が起こっていたんだということに改めて気づかされた。
ドクスの孤独な奮闘を観て、マクスンや父親が見つかって欲しいと、私自身も祈るような気持ちで劇中に引き込まれたし、鏡の中でまだ幼いドクスが父親と再会するシーンは泣けて参った。
年老いたドクスが妻と互いの夢を語り合うラストシーン。
冒頭から画面を舞っていた蝶が、静かに空へと飛び立って行く。
あれは父親に違いない。
ファン・ジョンミンは本当に素晴らしい役者だし、友人役の人も悪友として素晴らしい存在感だった。
いや、いい映画。