1.《ネタバレ》 韓国お得意のサイコパス殺人者。何度刺されてもなかなか倒れないモンスターぶり。そして、人を殺すときに浮かべる笑みが不気味。この憎々しさは俳優も演出もうまいからか。関節を外して手錠から抜けるというのは、マンガのようでやりすぎだけど。
妹を殺された刑事が事件の真相を追うが、そこに義弟の存在が浮上。犠牲者の夫スンヒョンはひ弱に見えたが、驚くような身体能力を発揮したのには違和感があった。でも、復讐への執念で体を鍛え上げたという理由が用意されていて、納得できるようにはなっている。
スンヒョンが交換殺人を持ち掛けるヤクザを絡めていたことが、話をややこしくさせていた。
韓国は死刑判決が出ても執行されなくなって久しいらしい。そのことへの憤りが、この作品からは感じられる。
きれいごとの通じない、死をもって償うべき人間は世の中には存在する。被害者や親しい人たちが浮かばれない。