皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

[ミナハコウヨンダコウテツジーグ]
(皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」)
They Call Me Jeeg
(Lo chiamavano Jeeg Robot)
2015年上映時間:119分
平均点:7.15 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-05-20)
アクションSF
新規登録(2017-05-11)【えすえふ】さん
タイトル情報更新(2017-08-14)【+】さん
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監督ガブリエーレ・マイネッティ
キャストクラウディオ・サンタマリア(男優)エンツォ
音楽ガブリエーレ・マイネッティ
製作ガブリエーレ・マイネッティ
配給ザジフィルムズ
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1
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13.《ネタバレ》 -皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ-いきなり日本語タイトルがババ~ン!!
だけど実際、皆は鋼鉄ジーグでなく“スーパークリミナル”って呼ぶんだよね。アレッシアも“ヒロシ”って呼んでるね。
原題-Lo chiamavano Jeeg Robot-“ジーグ・ロボット(鋼鉄ジーグの伊題)と呼んでいた”…変わらんね。

世代が違い鋼鉄ジーグ観てないから、アレッシアが挙げる登場人物の名前に全く反応出来ず。知ってたらクスリと出来ただろうか?
予備知識無しで見た結果、まさかの変身ヒーロー物の映画だったけど、主人公と鋼鉄ジーグに共通点は無く、たまたまアレッシアがハマってるアニメを怪力エンツォに重ねただけっていうのは、斬新な気がしないでもない。

エンツォが怪力を手に入れて、最初にするのがATM強盗ってのがまた、今までのヒーロー物にない、鑑賞者突き放し感がある。
ただケチなチンピラが急に生き方を変えるでなく、アレッシアとの生活で徐々に徐々に変わっていく様子は共感できて、段々とエンツォに魅力を感じるようになってくる。観覧車のシーンは良かったなぁ、あそこは凄く良い。
アレッシアが一生懸命編んでたものが、手袋か何かかと思いきや鋼鉄ジーグのマスクだったのは、なかなか斜め上を行っていた。…マスク編むか?普通。

アレッシアの死からアッサリ終わるかと思いきや、ジンガロも同等の力を手に入れる、ヒーロー物らしい展開は予想外。
ただこれ、タイトルに鋼鉄ジーグ入ってなかったら観る機会激減だったかも。
K&Kさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-01 15:51:48)
12.わたし、本名はヒロシです。(不死身ではありません。※2番の歌詞参照※)
(アメトークでも話題になっていた)鋼鉄ジーグの歌はカラオケでも十八番です。

そんな私ですから当然ながらこの映画を観ないわけにはいきません。いかないのです。

事前の予想以上にオーソドックスなヒーロー誕生物語。
レオン+スパイダーマンみたいな話なんですが、きっちりセオリー通りすぎてこれがつまらないわけがありません。
腕も飛び出さないし脚も飛び出さないし磁石の威力でもないけど、お前はジーグでいいよ!

邦題は、この映画の監督が自ら日本語訳してつけたものだそうで、そのジーグ愛がたまらないわけです。
エンディングも鋼鉄ジーグの歌なんですが、アレンジ激しすぎて原曲知ってる人でもなかなかピンときません。
(ピンとこない最大の理由はバンバンバンバン言ってない事なんですが)

つかヒロシ的にはイタリアのスーパーヒーローがヒロシだという事が嬉しくてしょうがないのです。

ヒロシ!
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-11-23 13:03:41)
11.やられた。
チンピラがヒーローになる過程が素晴らしい。
アレッシアの壊れた天使振りにも参った。
とにかく演出と脚本が素晴らしく、イタリア映画万歳!な映画。
いや、いい映画。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-11-10 01:37:59)
10.ヘンな邦題だと思ってたら、映画の冒頭、ホントにこのタイトルが日本語で出てきちゃうので、まあ製作者自身がコレでいい、ってんなら、しょうがないですね。
逆説的ですが、これといって生きていく望みも無いような主人公像から、かえって、生の充足への渇望を感じてしまう不思議。ひょんなことから「超人」になってしまった主人公。とは言え、決してそれはスマートでカッコいいものではなく、たまたま川底に沈むアヤシゲな物質に触れてしまい、ほとんど生死を彷徨った挙句に、奇妙なパワーを手に入れてしまう。手に入れたからといってそのパワーをどうするでもなし、万能感とは程遠い状態。人間離れした怪力や、怪我に対する驚異的な治癒能力を手に入れはしたけれど、じゃあ切断された足指も元に戻るんじゃないかという期待はアッサリ裏切られてしまうあたりの、この能力の中途半端さが、かえって無力感を感じさせます。
スーパーパワーをもっていながら、社会の表舞台に立つことなく、知的障がいがあるらしき女性とひそやかな愛をはぐくむ。いっそ、こんなパワーなんていらないのよね。だけど、そのパワーがあるゆえに、トラブルの方が彼らをそっとしておいてはくれず、抗争へと巻き込まれていくことになる。しかも、主人公がパワーを手に入れたのも大した経緯からではなかったもんだから、敵もまた、易々と同じパワーを手に入れてしまう。これまた何という無力感、しかしもはや主人公は、戦いに身を置かざるを得ない。超人同士だからといってアホみたいに派手な戦い(ヘンリー・カヴィルのスーパーマンみたいな)を繰り広げるのではなく、あくまでゴツゴツした無骨な戦いを演じてみせてくれます。
で、まあ結局、別に「鋼鉄ジーグ」でなくてもよかったやんか(切断された指が磁石でくっつく訳でもなし)、という声もあろうかと思いますが、一方で「リアルな」動画サイト向けの動画が使い捨てのように溢れかえっており、一方では古い(動画として質が高いとは言えぬ)日本のアニメに目を輝かせるヒロインの姿がある、というのを見ると、本当に心を打つ映像って何なのよ、と問われているような気もしてまいります。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 8点(2019-01-21 22:43:55)
9.一風変わったイタリア産ヒーロー映画。
ハリウッドにおける“マーベル”、“DC”の二大コミックそれぞれのユニバース作品群は隆盛期のピークを迎えているが、所変わればヒーロー像も変わるもので、癖と雑味が激しいイタリアンヒーローの立ち振舞は、とても興味深かった。

社会のど底辺に生きるどチンピラが、突然“超人パワー”を手に入れたらどうなるか。
当然ながら突如として「正義」に目覚めるわけもなく、豪胆にもATM強盗を犯す様がまず潔い。
その後も、ヒーロー映画らしい颯爽としたシーンなどまるで無く、苦痛と苦悩にのたうち回りながら、本当に少しずつ己の運命を見定めていく愚か者の不器用さが何とも切ない。

“ヒーロー”である主人公以外の登場人物たちも、皆どこか心を病み、こじらせている。
ヒロインは陰惨な生い立ちの過去を覆い隠すかのごとく、何故か実在の日本産のロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」に心酔し、心の拠り所にしている。
一方の悪役も、歌手になりきれなかった夢を引きずりつつ、狂気的な凶暴性を増大させていくという、ワケのわからないキャラクター像を構築している。
主要キャラクターに限らず、登場人物たちの全員が何かしらの“屈折”を抱えているように見え、それは即ち現在のイタリア社会が根底に抱えている病理性に通じているようにも感じた。

心身ともにズタズタに傷ついた愚かなヒーローは、ようやく運命を受け入れ、無様で愛おしい毛糸のマスクを身につける。
そして、眼下に見下ろす夜の街にジャンプし、映画は終幕する………が、飛翔能力があるわけではないので、きっと彼はいつものように地面に叩きつけられたことだろう。

アイアンマンやスーパーマンには敵うはずもないけれど、こんな“鋼鉄の男”がいたっていい。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-28 23:19:44)(良:1票)
8.《ネタバレ》 イタリア版『キックアス』のようなリアルヒーロー誕生もの。物語の重要なカギとなる鋼鉄ジーグとは、イタリアでもかつて放送されていた永井豪原作のロボットヒーローアニメのこと。うーん、ごめんなさい、僕は全然嵌まりませんでした、これ。まず主人公に全く魅力を感じなかったのが残念ポイントその1。だって普通のおっさんですやん。ヒットガールのように主人公をヒーローへと導く天真爛漫ヒロインキャラにも全く魅力を感じなかったのが残念ポイントその2。だってぶちゃいくですやん。脚本のところどころに破綻があるのがその3。イタリアの警察無能すぎるっしょ。そもそも超絶パワーを得るきっかけが安直すぎるのがその4。川に飛び込んだらそこに放射能入りの液体が混ざっていたからって…。じゃあ、その川に飛び込んだ人はみんな超人になれるやん!てか、そこに生息している魚はみんな無敵になって生態系が無茶苦茶になるんじゃない?そして、そんな得体の知れない物質で汚染された魚が海洋へと進出して漁師の網に引っ掛かり人々の食卓へと提供されでもしたら…。主人公、ヒーローになるうんぬんよりもまず保健所へと通報しましょう。と、そこらへんが気になってどうにものめり込めず。映像的にもそんなにセンスを感じませんでした。日本の偉大なる漫画作家、永井豪へのリスペクト姿勢に+1点。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2018-09-17 00:16:16)
7.無敵の力は ぼくらのために正義の心を パイルダー「オン!」 とばせ 鉄拳! ロケットパンチ今だ だすんだ ブレストファイヤー・・♪♪♪ マジンガーZは 当時日曜日19時のお楽しみ時間でした。本作で初めて知った鋼鉄ジーグがイタリアの人々に愛されているというのが誇らしい。
無敵の力を何に使うのか、主人公の変わりゆく姿が素直に沁み入りました。
敵役ジンガロのキレッキレッのキャラは病的な部分を取り除いたクラウス・キンスキーのようで強烈なインパクト。
ヒーローものの秀作。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-07 00:30:46)
6.《ネタバレ》 主人公があまりに孤独すぎて、目が死んでて、それが正義に目覚める瞬間に魂が震えました。
悪役が、とにかくチャラくて、メチャクチャで、しぶとくて、とことんゲスなのが良い。
ヒロインのアレッシアはそんなに奇麗というほどでもないんですけど、観てるうちにどんどん美しく見えてきます。
アクションは、低予算ながらきっちりポイントは押さえててがんばってる感じですが、「スーパー・パワー対スーパー・パワーは、単純に素手で殴り合ってるのと変わらない」というのが、目から鱗で面白かったです。
あと、観覧車は何度観ても泣けてしまいます。
simさん [DVD(字幕)] 8点(2018-07-19 00:55:16)
5.邦題がだめだよね。でも、ヒロインの女の子はかわいくて、主人公のダメっぷりもふくめて、いい映画でした。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-25 22:26:56)
4.《ネタバレ》 「持てる者は持たざる者に分け与えよ。」こんな言葉が見終わった後思い浮かびました。
「持たざる者」が「持てる者」になる力を得た時に、「持てる者」となるのか「持たざる者」のままでいるのか・・・・。極論すればそこが人間社会にとっての善悪(犯罪かどうかではなく道徳的な意味で)の分岐点になるのかなと感じました。まあ、今の社会は「持てる者」が「私はまだまだ持たざる者です」と騙り、真の「持たざる者」を努力不足と切り捨てる傾向にありますから、そこを正してくれるのが、今のスーパーヒーローなんでしょうね。

 主人公が同年代なので、なんとなく等身大に感じられ、心に沁みてくる作品でした。
TMさん [DVD(字幕)] 9点(2018-01-21 10:19:12)
3.《ネタバレ》 スーパーパワーを手に入れたら…金!金は欲しい!あと女も欲しい!それに好物ヨーグルト!
…でもそんなに世の中単純じゃないし上手く行かない。世の中は醜い。血は黒い。
力を得ても主人公エンツォはすぐには変わらない。使命も無ければ、夢も無い。だけど酷な運命で出会った女性アレッシアと鋼鉄ジーグというアニメが彼をだんだん変えて行く。
内容はシンプルだけど、そのリアルなどん詰まりの男からのヒーローへの転身は切ない。
燃え上がる車に向かってもカッコいいフォームで速くは走れない…ただただ全力疾走。泣かせます。
そしてもう一人の力を持ってしまった男、ジンガロの狂気は映画が進むにつれエスカレートして行く様が素晴らしい。ケレンのある格好で目的のためなら手段を選ばぬ悪っ!そしてその目的もだんだん「目立ちたい」というイカれた方向に行くのも凄い。お前がジークブリーカーするんかい!
アクションもカンフーなどは無い「喧嘩アクション」だが、パワーの凄さとリアリティを持った動きがなんとも迫力があります。BGMが無いのもまた新しいですね。
ラストのオチもニヤリとしながらも応援したくなる素晴らしい映画でした。
にしてもイタリアのジーグの歌詞はやたらシブいですね。
えすえふさん [映画館(字幕)] 7点(2017-08-17 21:20:50)
2.《ネタバレ》 定職がないのも、超人的パワーを持っても強盗くらいしか思いつかないのも、人のために働いたことが無さそうなのも、感謝された経験がないのも、友達を失ったままなのも、恐らく自己肯定感も絶望的に低いだろうこともリアルで痛い。身に付けたことしか出来ない不器用さ、もどかしさ。底辺生活が長過ぎたのだろうか。
一見人懐っこくてかわいいので暴力の犠牲になり、障害を負うまで長年ストレス下にあっても、障害があるのに公的な援助を受けていないのも、父親しか頼れなくていいなりなのもリアルに痛い。後見人や保佐人などが必要だよね。
ローマはイタリアの首都で、イタリアは家族や一族の結束が強いイメージがあるのに、人と縁の切れた人物しか出て来ない。ぎりぎり自分を成り立たせているような人しか出て来ない。現実的にマフィアの力は強いらしいし、この環境が身近で有り得る設定にしてあると思う。
彼はひとりでどうやって戦うのだろう? 孤独なヒーローってかっこいい言い方もあるけどコミュ障なだけだし。得意技は軽犯罪だし。ヒーロー誕生っていうけど、次の敵を探すのはやめてくれ、すでにおっさんだから戦い続けるのはきっと辛いよ。
それでもあの時、母に感謝されて彼の顔が変わったあの瞬間、彼の感動がものすごく伝わって来た。
だから、白いパンツはいたようなロボットの頭になった。どんな状況でも人は変われるって。
それはよく分かった。
えんびすさん [映画館(字幕)] 7点(2017-06-01 22:20:07)
1.《ネタバレ》 ギャングの下働きをしているAV鑑賞が趣味のエンツォが偶然身に着けた超人的なパワー。アメコミならその力の責任について諭す人がいるけれど彼には家族も恋人も仲間もおらず、思いついたことはATMを丸ごと強奪など私利私欲に走り、大好きなヨーグルトとAVを買い込み意気揚々としている。元が犯罪者なだけに至極まっとうな行動ですけど普通の人でも何かしらやるでしょうな。 ヒロインは唯一つながりがあり仕事を回してくれるギャングのセルジョの娘アレッシア。彼女は親父に性的虐待を受けてきたため精神を病んでしまい大好きな「鋼鉄ジーグ」と実世界との区別がつかない。窮地を助けてくれたエンツォのパワーを見て鋼鉄ジーグの主人公ヒロシと思った彼女は「世界を救って!」と訴える。そんな訴えを聞いても犯罪者まっしぐらな彼は現金輸送車を襲ったり、彼女に一方通行な愛を押し付けたり。その彼がギャングの抗争に巻き込まれて死んだアレッシアの願いとその抗争の元になったジンガロのテロ予告を見て自分の生き方について決意する。 ちょっと中だるみするしベタといえばベタで王道的展開ではあるけれど、うだつが上がらず自分を諦めていて悲壮感を漂わせているエンツォは応援したくなりましたね。アレッシアが編んでくれた鋼鉄ジーグのマスクをかぶりテロと暴力で混沌としたイタリアの街に舞い降りる正義に目覚めたエンツォの最後の姿にはシビれましたわ。鋼鉄ジーグと呼ばれる人生を選んだエンツォはカッコ良かった。控えめなピアノの旋律の音楽も映画に合っていたな。 欧州での永井豪の名声は知ってましたが、ここまで浸透してるのかと思うほどジーグネタが入ってて笑いました。監督が永井豪の大ファンらしいですが「バンバンバンバン」ばっかの歌詞はさすがに変わってるモノのOPの歌もあるしキャラ名も日本の名前のままだし、異国の人たちにここまで愛されてるのは同じ日本人としては誇りに思います。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 7点(2017-05-30 21:43:56)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 7.15点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
417.69%
517.69%
600.00%
7646.15%
8323.08%
9215.38%
1000.00%

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