ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

[ワンスアポンアタイムインハリウッド]
Once Upon a Time in Hollywood
2019年上映時間:159分
平均点:6.88 / 10(Review 74人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-08-30)
公開終了日(2020-01-10)
ドラマ犯罪ものバイオレンス
新規登録(2019-06-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-04-30)【envy】さん
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監督クエンティン・タランティーノ
キャストレオナルド・ディカプリオ(男優)リック・ダルトン
ブラッド・ピット(男優)クリフ・ブース
マーゴット・ロビー(女優)シャロン・テート
アル・パチーノ(男優)マーヴィン・シュワルツ
ダコタ・ファニング(女優)スクィーキー・フロム
マーガレット・クアリー(女優)プッシーキャット
ブルース・ダーン(男優)ジョージ・スパーン
オースティン・バトラー(男優)テックス
ルーク・ペリー(男優)スコット・ランサー
エミール・ハーシュ(男優)ジェイ・セブリング
ティモシー・オリファント(男優)ジェームス・ステーシー
ダミアン・ルイス(男優)スティーブ・マックイーン
カート・ラッセル(男優)ランディ・ミラー
ゾーイ・ベル(女優)ジャネット・ミラー
マイケル・マドセン〔男優〕(男優)ハケット保安官『賞金稼ぎの掟』
ニコラス・ハモンド(男優)サム・ワナメイカー
デイモン・ヘリマン(男優)チャールズ・マンソン
レベッカ・ゲイハート(女優)ビリー・ブース
ハーレイ・クイン・スミス(女優)フロッギー
ジェームズ・レマー(男優)アグリー・オウル・フート『賞金稼ぎの掟』
ブレンダ・ヴァッカロ(女優)メアリー・アリス・シュワルツ
ルーマー・ウィリス(女優)ジョアンナ・ペティット
クルー・ギャラガー(男優)ラリー・エドマンズ 本屋の店主
加瀬康之リック・ダルトン(日本語吹き替え版)
堀内賢雄クリフ・ブース(日本語吹き替え版)
山路和弘マーヴィン・シュワルツ(日本語吹き替え版)
安原義人ランディ(日本語吹き替え版)
佐々木睦サム・ワナメイカー(日本語吹き替え版)
森宮隆ロマン・ポランスキー(日本語吹き替え版)
金城大和テックス・ワトソン(日本語吹き替え版)
脚本クエンティン・タランティーノ
挿入曲ディープ・パープル"Hush"
バフィー・セント・メリー"The Circle Game"
ザ・ローリング・ストーンズ"Out Of Time"
撮影ロバート・リチャードソン〔撮影〕
製作クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・ハイマン
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
美術バーバラ・リング(プロダクション・デザイン)
ナンシー・ハイ(セット装飾)
衣装アリアンヌ・フィリップス
録音ゲイリー・A・ヘッカー
マイケル・ミンクラー
ワイリー・ステイトマン
スタントゾーイ・ベル(スタンド・コーディネーター)
その他セルジオ・コルブッチ(スペシャル・サンクス)
ティム・ロス(スペシャル・サンクス)
ブレンダ・ヴァッカロ(スペシャル・サンクス)
ジェームズ・マースデン(スペシャル・サンクス)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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74.とってもシャレオツなロードムービー、いやBGVのよう。起承転結やカタルシスを求める自分にとってはちょっと物足りないですが、観て満足はしました。
460さん [映画館(字幕)] 6点(2024-02-19 04:07:57)
73.《ネタバレ》 記念すべきレビュー1,000 本目。映画の内容を全く知らずに見始めて、ポランスキーとシャロンテートとヒッピーが出てきて「こりゃ悲劇か?」なんて思いながら見てた。運命の日になっていやーなシーンがはじまるのかと思ってたけど、こういう結末もあるのかとびっくりした。イングロリアスバスターズと同じだったね。痛快で素晴らしかった。
センブリーヌさん [インターネット(吹替)] 7点(2023-11-24 11:53:06)
72.《ネタバレ》 陰惨な事件を、痛快にひっくり返していて見事。あくまでもブラッド・ピットとディカプリオが中心で、途中まではいったい何を描きたいんだろうと不思議でしたが、すべて「運命の日」の逆転劇のための回りくどい伏線だったということで。
貧乏な庶民がセレブに虐げられ、ラストに一矢報いてめでたしめでたしとなるのはよくある話。しかしこの作品は貧乏な狂信者がセレブにボコボコにされてめでたしめでたしなわけで。ディカプリオに害虫のように焼き殺されるシーンを見て、快哉を叫んだ映画関係者は多いのではないでしょうか。私はセレブでも映画関係者でもありませんが、貧乏人こそ正義みたいなキャラ設定が心底嫌いなので、一緒に快哉を叫ばせていただきました。
眉山さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-10-20 23:44:32)(良:1票)
71.《ネタバレ》 私は「これを観る」と決めた作品の情報は極力シャットダウンして
限りなく予備知識ゼロの状態で映画を見る事を信条としているが、
本作の場合はその考えは当てはまらないと言わざるを得ない。
本作に関して事前に仕入れた情報の中に「予備知識無しでは面白みが判らない」と言うものが多く、
本サイトに於いても、まさしく他レビュアー諸氏も表現は違えど同じ事を書いておられる。
「これは何かある」と思い、クエンティン・タランティーノ監督自身とシャロン・テート事件を
Wikipediaで勉強してから鑑賞と相成った。
タランティーノ監督はこの年代のアメリカンカルチャーが大好きで、
シャロン・テートが残忍極まりない手口で斬殺された事にも恐らく心を痛めていたのだろう。
そう言った監督自身の拘りが迸る、超一級のエンターテインメントでは決して無い、
観る人を選ぶ随筆の様な不思議な感覚の映画。
たくわんさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-05 16:17:25)
70.歴史上の事件と絡めて観客を振り回す手法はさすがタランティーノ監督。ラスト30分はどうなるのか?とドキドキしました。しかし、そこまでが長い。これといった見どころがないですし。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 5点(2023-10-01 22:11:53)
69.《ネタバレ》 ラストはタランティーノ節炸裂って感じで、グロテスクなんだけど爽快感あって、でもちょっと笑える感じが好き。でも、そこまでが長い長い…。ただ、長いんだけど、なんか見れちゃうんですよね。時代背景や当時の事件について殆ど分からずに見たので、より長く感じたのかな。ストーリーはいつもの通り寄り道の楽しさもありましたが、いつもよりは寄り道し過ぎかなぁと思っちゃいました。
はりねずみさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-09-27 21:54:31)(良:1票)
68.《ネタバレ》 書き込み失敗で登録されてませんでした。タラちゃん好きです。当時中国駐在していたため劇場で観れませんでした。実在人物が出てくるなかで、マンソン、シャロンテート、ポランスキーが出てきてラストどうなる事か思ったらそう来たか!と納得、未来を感じます。
シャロンのキャラの描かれ方が夢見がちでとてもかわいくて良かったね、人物像を調べようとしても事件との繋がりしか調べれませんでした。
ないとれいんさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-12 13:13:23)
67.《ネタバレ》  実際に起きた悲劇をハッピーエンドに変えた映画としては「ザ・チェイス」(1994年)などの先例がありましたが、そういったジャンルの決定版とも言うべき品ですね。

 何せ(これは、あの事件が元ネタなのでは?)と観客に想像させるだけでなく、思いっ切り「シャロン・テート」って人名を出しているんだから、恐れ入ります。
 現実では悲痛な死を遂げた彼女を、映画の中で救ってみせた形であり、そんな「優しい作り話」を、元ネタを知らない観客でも楽しめるように仕上げてるんだから、本当に見事でした。
 
 上述の通り「シャロン・テート」という存在ありきの内容ではあるんですが、この映画って「主人公のリックとクリフ、二人の友情の物語」としても、綺麗に成立しているんですよね。
 離れ離れになってしまうかと思われた二人が「これからも、ずっと一緒だ」「友情は不滅だ」と感じさせる結末を迎えてくれるんだから、もう嬉しくって仕方無い。
 作中で「兄弟以上、夫婦未満」なんて言葉が出てくるけど、事件後の描写からすると、この二人の絆は夫婦以上としか思えなかったくらいです。

 ……で、ココがこの映画の上手いところなんですが、そういった「友情の映画」としての側面もあるからこそ、本作は「分かる人だけが分かれば良いという、独り善がりな映画」ではなく「色んな人が楽しめるような、立派な娯楽映画」になってるんですよね。
 例の事件を知っている身であれば(良かった、シャロン・テートが殺されずに済んだ……)とホッと出来る訳だけど、知らない人からすれば、そういうカタルシスは得られ難い。
 そんな弱点を補うように、誰もが理解出来る要素として「主人公二人の友情」を追加したのは、本当に上手かったと思います。
  
 自分としては、ブラッド・ピット演じるクリフに肩入れする気持ちが強かったんですが、ディカプリオ演じるリックも魅力的だったし、二大スターの見せ場のバランスも良かったですね。
 中盤でリックが見事な演技を披露し、監督や子役に称賛される場面には感動しちゃったし「落ち目の俳優が、意地を見せて業界にしがみ付く物語」としても、充分に楽しめる出来栄え。
 アル・パチーノやカート・ラッセルまで出てくるし、かつての映画小僧タランティーノが「何時か、こんな映画を撮ってみたい」と夢見ていた品を、そのまま形にしたようであり、豪華な出演陣にワクワクするという以上に、ほのぼのしちゃいました。

 この映画の世界では、チャールズ・マンソンが「悪のカリスマ」と持て囃される未来も訪れず「単なる犯罪者」という、至極真っ当な扱いを受けるんだろうなと思えるような、皮肉なユーモアが備わってる点も面白い。
 犯人の一味が「俺は悪魔だ。悪魔の仕事をしに来た」という有名な台詞を吐いた後、クリフに倒されちゃう展開とか、実に痛快でしたからね。

 ただ、ちょっとクリフが強過ぎるというか……
 敵側の戦力が少な過ぎて(こんな奴ら、リックとクリフなら返り討ちにするだろ)と展開を予想出来ちゃったのは、少し残念。
 映画本編の情報だけだと、彼らが事前に殺人を犯していた事も明かされていないし、クリフ達に痛めつけられる姿が、可哀想に思えてくるのも難点ですね。
 この辺りは「マンソン・ファミリーが殺されて当然の連中だって事くらい、観客は分かってるはず」という、慢心のようなものがあった気がします。
 もっと分かり易く「こいつらは極悪人なんだよ」と、事前に説明しておいてくれたら、より強いカタルシスを得られたかも。

 恐らくは映画オリジナルの台詞で「みんな、テレビを観て育つよね」「アイ・ラブ・ルーシー以外、全部殺人の話だよ」「殺しを教えた連中を殺そう」っていう、犯行動機のようなものが語られているのも、興味深いものがありましたね。
 そんな事を言ってた連中が、映画やドラマを作る側であるリック達に一蹴される展開な訳だし「テレビから影響を受けて人を殺した」と主張するような輩に「馬鹿言ってんじゃねぇよ」と、作り手側がメッセージを送ってるようにも思えました。

 そんな具合に、シンプルに観ても面白いし、色々深読みしても楽しいという、贅沢な一本。
 「シャロン・テート事件を扱った映画の中で、一番好き」「昔の作品をパロってみせてる、オタク気質な部分が好き」「男二人の友情映画として、凄く好き」って感じに、色んな観客の、色んな形の「好き」を受け入れてくれそうな……
 懐の広い映画でありました。
ゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2022-11-24 13:43:47)(良:2票)
66.《ネタバレ》 正直少し長く感じた。何か起こるぞ、これは伏線か?っと思ってみていると、特に何も起こらないし、あのシーンは特に意味はなかったみたいなことが多い。そして、やっと最後に事件が起こるわけだが。二大スターの共演だが、ブラピが良い、ホントに良い。常に余裕があり、そして、裏切らない強さ。襲撃グループを倒すさまが良い。そして愛犬も優秀すぎて、このコンビが最高で最強であったね。見てからちょっと調べて知ったのだが、実際のシャロン・テートは殺されてしまったのだな・・・そこを覆して犯人どもざまぁな展開にしたのはなんともタランティーノらしい。この事件を知っていて見たアメリカ人なんかにすればすっきりする展開だったのかもしれない。
スワローマンさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-23 12:46:47)
65.初めのうちは、なんでタランティーノがこんなのとってんだ?という感じでしたが、
途中から、段々とタランティーノ節がでてきて、最後は全開にという感じです。
ディカプリオとブラピで一昔前なら、大騒ぎの共演だが、お互いにベテランの域で
演技のしのぎを削っている感じで、二人ともはまり役。
シネマファン55号さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-07-12 23:23:19)
64.予備知識なしで見た後にそういうことだったのかと納得したが、もう一度見たいとは思わない。
TERUさん [ブルーレイ(字幕)] 2点(2022-07-07 22:00:50)
63.《ネタバレ》 シャロン・テート惨殺事件は描かなかったわけね。まだポランスキー氏は生きてるしね。
只、マンソンに指示されたヒッピーが、殺しに行くまでの過程が長すぎてしんどい。
ブラピとレオの共演は楽しめたが、脚本がなんとなく散漫な印象で今一集中できなかった。
ラストはタランティーノらしいバイオレンスがさく裂、只後味が良くない。
とれびやんさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-07-02 18:11:18)
62.《ネタバレ》 「むかしむかしハリウッドには…」の郷愁漂う雰囲気の中で猟奇殺人など御免被りたいなぁと思っていましたが…
やってくれますねぇタランティーノ監督、火炎放射器まで引っ張り出すとは…
カルト集団の狂気の若者たちを主役の二人で返り討ちにして叩き潰してしまう…実際にあった残忍な事件も史実とは異なる爽快な結末。
実世界で悲劇に遭われた皆様のご冥福をお祈りいたします。
ProPaceさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-02-08 21:28:38)
61.《ネタバレ》 ディカプリオとブラピ。25年くらい前だったら失神者続出だったであろうこの取り合わせも、もうすでにいい感じのオッサン2人組になっています(というか、メイクも意識してそうしてる感じ)。もうこの時点で掴みはOK。あとはやっぱり今回も健在なタラちゃんのダラダラ節に、160分間心地よく身を任せるだけです。ブラピが牧場を訪れるシーンなんて、普通の監督だったら5分で終わってます。あと、タラちゃんの過去作を見ていたら、ラストがこうなるのは逆に予想できてしまいますね。でも、自分の出演作(と客の反応)を見て喜ぶシャロンのシーンが象徴しているように、やっぱりこれは「祈り」でしょう。●もっともらしく出てきたアル・パチーノの出番があれだけとは・・・。●いやそれよりも何よりも、一番びっくりしたのはダコタ・ファニング!ええっ、あの役だったの?
Oliasさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-09-05 01:45:32)
60.《ネタバレ》 まったく予備知識なかったので、ここのレビューを見てある程度消化できました。これは知っていたほうが面白い類の作品ですね。タランティーノらしさをおもいっきり感じられる作品です。
ラグさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-06-12 22:36:23)
59.《ネタバレ》 クエンティン・タランティーノの映画、そしてそれに関わる人たちへの愛情の深さがわかる作品でした。
観る前は、あの「シャロンテート事件」をどう描くのか興味深く、そして事件が事件だけに恐ろしさも感じていたのですが、観終わった後は、タランティーノ監督の、ハリウッドという夢の世界の陰で不遇な状況に陥り、そのまま消えてしまった人たちへの鎮魂歌的な作品であると感じ、「映画って素晴らしいな」と思いました。
TMさん [DVD(吹替)] 7点(2021-05-22 22:54:42)(良:1票)
58.《ネタバレ》 観終わった後に皆様のレビューを見て、まだまだ映画に関して未熟者だと痛感。上級者向けの作品です。もしくは、予習した人向け。観る人の知識によって面白さは随分と変わってくるのでしょう。
いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-13 18:43:29)
57.《ネタバレ》 ディカプリオとブラピとタランティーノ。
これだけで観始めたものだから、少々どうしたものかと思っていたら、なるほどそーゆー仕掛けがあったのね。
こちらのレビューサイトは本当に助かります。
映画好きの諸先輩のおかげで、面白いものはより面白く、つまらないものはそれなりに、そして今回の様にもう一度観てみなくてはと思わせていただけることもしばしば。陰惨な事件ありきなのでなんともはやなところはあるにせよ、やはり痛快。
罪と罰はこーでなくっちゃ、やってられません。
映画なら、なおさら、ね。
ろにまささん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-21 10:38:05)(良:1票)
56.《ネタバレ》 リックとクリフの、日常会話的な特に緊迫感もないダラダラとしたやりとりが延々と続き、
クリフがヒッピーの牧場でグダグダしているあたりで、

「これっていつまでこういうテンションのままなんだよ…」

と思い、途中放棄しそうになって一時中断。

(タランティーノ作品は結構好きなほうなので、。どうでもよさそうなグダグダ話は慣れてはいるのですが…苦笑)


「でも放棄する前に、みんなの評価はどうなのか見ておこう?」

と、こちらで感想を拝見。
すると、シャロン・テート事件を知っておくべきとのご意見多数。
それならばと、いったんその事件について調べてから、あらためて続きを鑑賞することに…。


するとまぁあら不思議!

ただのキレイなねーちゃんだと思っていただけのシャロンの一挙手一投足に

「あぁ、間もなく惨殺されるのに、何も知らず可哀そうに…」と、いい感じに気持ちが入り始めたではないか。

シャロンが自分が出ている映画を見て、自分の登場シーンの会場のウケ具合にうれしそうにしたり、
夫のために「テス」の初版本を本屋で買うという、なんということもない場面さえ、シャロン・テート事件を知っておくと、すべて

「あぁ、間もなく殺されちゃうのに…」

と、どんなシーンでも感情移入。



そして、運命の時間へのカウントダウン開始!!
(めっちゃ気持ち入る笑)

シャロン・テートとお友達セレブご一行のホームパーティーの様子と、
場末のダイナーで飯を喰らってダべってるリック&クリフの行動が、交互にテンポよく映し出されていくのが小気味いい。


このあたりからは、まばたき一つできないほど一気にグワーっと引き込まれた。


「あぁ…いよいよ惨殺始まるよ…タランティーノ仕立ての、血みどろグチャグチャのマーゴット・ロビーを見ることになるよ…」


ところがどっこいのタランティーノ笑

まさかの”家違い”で、ポランスキー・ハウスのお隣さん、リックのおうちにポランスキー宅を襲うつもりのヒッピーがやってくる笑


そして、ヒッピーにやられるどころか、LSD漬けの葉っぱでラリったクリフが、愛犬と共に、やつらを血みどろグチャグチャにするわ、リックは気が狂ったヒッピーを火炎放射器でこんがりローストにしちゃうわ…


史実を軽やかに変え、伏線回収も鮮やかな、最高にウケる見せ場を持ってきてくれました笑

”落ち目の俳優と、連れのスタントマンの物語”

”シャロン・テート事件を扱った映画”

という2つのヒントだけ観客に与えつつ

”シャロン・テート事件”は”落ち目の俳優と連れのスタントマン”によってなかったことになるという、ストーリー上の大どんでん返しではなく

「当然、シャロンは殺される」という観客の思い込みをひっくり返す、変化球的な大どんでん返しで来るとは…タランティーノってやつはまったく…笑



(wikiの映画説明でも、”シャロン・テート事件を背景に”という、この映画では彼女は事件に遭わないという肝の部分までは分からないぼんやりとした説明の書き方の理由が、この壮大な大どんでん返しのネタバレ回避のためだと後で合点)

タランティーノ監督の代表作のひとつ「イングロリアス・バスターズ」では、”ナチスに恨みを持つヒロインが映画館でヒトラーを焼き殺す”という、史実と異なるヒトラー惨殺の見せ場を作ったくらいなので、今作の”シャロン・テートの隣人宅に間違って押し入った犯人たちが逆に惨殺される”という脚本も、問題なくスムーズに楽しめた。



「イングロリアス・バスターズ」に出演したブラピと「ジャンゴ~繋がれざる者」に出演したレオのW主演の今作。
それぞれの出演作では、ワルを殺す見せ場をメラメラと燃え上がる炎(前者は劇場、後者は邸宅)で演出していましたが、今作でもばっちり火炎放射器でメラメラと印象的な場面を作ったわけですね。


そして最後に訪れるシーンも秀逸。
リックがポランスキー邸に遊びに来ていたシャロンの男友達としゃべっている時に、シャロンがゲートについているインターホンで、普通にリックと話し始め、一緒に飲みましょうとゲート内に招き入れて、玄関前で抱擁…。

もし、あの日、カルト集団の殺人グループがポランスキー邸ではなく家違いで隣に押し入っていたら…?

もし、あの日、間違って押し入った家で待ち構えていたのが、筋肉隆々のスタントマンの体育会系男子(しかも葉っぱでラリってる)と、あのおっかない犬と、火炎放射器プレイヤーだったら…?

そういう想いが胸をめぐらずにはいられない、感傷的にさせるラストシーンだった。
フィンセントさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-02 11:05:04)(良:3票)
55.《ネタバレ》 映画に対する情熱が一番高かったこの時代背景。登場するネタは、ほとんど理解できました(笑)

なので、という訳では無いですが、とにかく楽しく観れた。最後にシャロンが・・・
というところも見事にタランティーノ躱してくれたし。
何回も見たい映画です。

タラちゃんは本当に好きな監督ですが、この作品がイチバン。
なんたって、今までで最も優しいから。

特に気に入ったシーン。

トルーディーとレオの絡み。
スパーン牧場で男をぶっ壊す。
シャロンが自分の主演映画で観客の反応に喜ぶところ。
最後にヒッピーを消滅させるところ。

なんと言ってもツボは愛犬ブランディーかな??
ボロミさん [インターネット(字幕)] 10点(2021-02-11 16:40:00)
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【点数情報】

Review人数 74人
平均点数 6.88点
000.00%
100.00%
211.35%
311.35%
411.35%
51216.22%
61317.57%
72229.73%
81317.57%
968.11%
1056.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review4人
4 音楽評価 8.00点 Review4人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞レオナルド・ディカプリオ候補(ノミネート) 
助演男優賞ブラッド・ピット受賞 
監督賞クエンティン・タランティーノ候補(ノミネート) 
脚本賞クエンティン・タランティーノ候補(ノミネート) 
撮影賞ロバート・リチャードソン〔撮影〕候補(ノミネート) 
音響効果賞ワイリー・ステイトマン候補(ノミネート) 
音響賞マイケル・ミンクラー候補(ノミネート) 
美術賞ナンシー・ハイ受賞 
美術賞バーバラ・リング受賞 
衣装デザイン賞アリアンヌ・フィリップス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 受賞 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)レオナルド・ディカプリオ候補(ノミネート) 
助演男優賞ブラッド・ピット受賞 
監督賞クエンティン・タランティーノ候補(ノミネート) 
脚本賞クエンティン・タランティーノ受賞 

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